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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 マクナマラが太平洋戦争当時、あの東京大空襲を指揮したルメイの直属の部下だった事は初めて知った。「さもありなん。あの上司にしてこの部下あり」正直そう思った。マクナマラはルメイのことを「非常に好戦的」だったと評している。が、日本人を“黄色い猿”程度にしか思わず、一晩で10万人を殺しても平気だったルメイと、ベトナム人の死者を戦争の経営状況を判断する為の“数字データ”としか見なかったマクナマラは、その植民地主義的、西欧帝国主義的な冷酷さに於いて“同じ穴の狢”としか思えない。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-22 18:50:40)

2.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 これって一見脳天気で明るいコメディを装っているけど、かなり非建設的で暗~い動機から出来てるんじゃないか?だって自衛隊がタイムスリップして太平洋戦争で日本を勝たせちゃうような、歴史を妄想の中で書き換えて自分勝手なカタルシスを得ようとするだけの自慰映画じゃん、これ。バブル崩壊は“第二の敗戦”っていわれるくらいだから、当時浮かれてた人達にはスッキリするのかも知れないけどさ。でもこれって下らないし、薄っぺらだよ。いい年してこんな映画を金かけて作っちゃう人達は、きっともう一度歴史をやり直す機会を与えられたところで、きっとまた同じ過ちを犯すと思うな。[地上波(邦画)] 1点(2008-01-15 15:51:17)(良:1票)

3.  ロスト・イン・トランスレーション 悲しくなるほど薄っぺらい映画だ。ソフィア・コッポラは現代人にありがちな、過剰な自意識に振り回される、空虚で平凡な人間の代表のような人だ。もっとも、彼女が自分の平凡さを自覚してしまったら、失望のあまり死にたくなるかもしれない。だから彼女に言ってあげたい。「無理に特別になろうとしなくていいんだよ、平凡さが君の個性なんだから。でも残念ながらクリエイター向きじゃない。困っている人を助けるような仕事をしてみたらどうかな?」[DVD(字幕)] 1点(2007-12-04 00:53:33)(良:2票)

4.  ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール 好きな女優を見るだけが目的なら、それ以外何も期待しなければ、悪くはない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-10-15 18:30:52)

5.  フレンチなしあわせのみつけ方 シャルロットは好きな女優さんだけど、この映画は全くいただけなかったな。せっかくの休日だけど、外は雨で、なんにもやる気がしない、そんなときの時間つぶしにはオススメ・・でもどうせなら他の映画を観ることをお勧めします・・・[CS・衛星(邦画)] 0点(2007-10-15 18:24:40)

6.  ブラッド・ダイヤモンド これは素晴らしい映画だよ。ズウィック監督はハリウッドの商業的制約の中で、真実を描くことを完全に貫いたと感じた。キスシーンすら無いこの映画のロマンス部分ですら余計だと感じるなら、ドキュメンタリーを観ればいいだけのこと。これは映画なんだし、これほどの社会派映画は最近観たことがない。我々平和にどっぷり浸かった日本人は、このすさまじいまでの西アフリカの現実を目の当たりにし、どう反応すべきなんだろう?映画のラストで語られる「キンバリー・プロセス」以降、紛争ダイヤが世界市場に占める割合は0.1%まで下がったとダイヤモンド業界は主張するが、抜け道はいくらでもあり、例え0.1%だとしてもそれが貧困にあえぐアフリカの庶民を殺し合いに向かわせるには十分な量だと認識しなくてはならない。はたして自分の虚栄心を満たすために、あえてそのような危険を冒してダイヤを買うべきだろうか?化学的には本物と全く変わらない人造ダイヤを嫌うのはデビアス社(ヴァン・デ・カープのモデルだろう)の宣伝にのせられてるだけじゃないのか?先進国の消費者は結論はどうあれ、一度真剣に考えてみるべきだ。観客にこれほど問題意識を植え付けられたのだから、この映画は成功したんだろう。[映画館(字幕)] 8点(2007-04-20 16:56:25)(良:3票)

7.  ブラックブック この監督の一貫して人間のありのままの姿を描こうとしている姿勢が好きだ。ハリウッド時代の作品では、商業的制約の中で監督の暴力と性へのオブセッションばかりが拡大されたきらいもあるので、母国に戻って撮った今作はこの巨匠への正当な評価の端緒になるかもしれない。僕が思うに『ロボコップ』においても『氷の微笑』においても今作においても監督の姿勢は非常に一貫したところがあると思うが、世間一般に理解されないのも仕方ないだろう。あの吐き気を催すような『ロボコップ』の暴力描写から、今作を見終わった後に考えさせられるようなメッセージを汲み取るのは容易ではないだろう。しかし僕はあえて言いたいのだが、今の時代バーホーベン以上に、映画という芸術や、その果たすべき社会的役割、更には娯楽性までを統合して完璧を目指している映画人がいるだろうか?[映画館(字幕)] 8点(2007-04-02 17:08:26)

8.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 つ、つまんねー。これは映画じゃないよ。原作小説を紹介するための金のかかった“特番”ってレベル。もっと原作を咀嚼して大胆にストーリーを変えるべきだったね。案の定、ハンクスは魅力に欠けるし、トトゥもソフィーには合ってなかった。ついでに言えば監督もロン・ハワードみたいな安全牌じゃなくて、もっとシリアスなタイプにすべきだったね。ベストセラーが原作なんだから、スターを揃える必要なんて無かったし、その金を脚本家に回すべきだった。これはソニー・ピクチャーズのお偉方の失敗だね。金に目がくらんで創造性を忘れたら、こんなモンが出来てもしょうがないね。[映画館(字幕)] 0点(2006-06-01 10:53:42)

9.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 つ、つまらん!!!廉価版DVDを買ったけど、ソッコー売り飛ばす。ちなみに前作は大好きですよ。それだけに、この監督の作品への愛情と理解の無さにガックリ&ビックリ。何で前作がウケたのかはきちがえている気がするし、観客をバカにしすぎ。あとタイトルは“はちきれそうなわたしの12ヶ月”にするべきだったね。[DVD(字幕)] 2点(2006-04-09 17:55:53)(笑:1票)

10.  愛してる、愛してない...(2002) 《ネタバレ》 いや、かなり面白いね、この映画。“アメリ”のトトゥってことを最大限に利用して、それが成功してる。最初はまんまと監督のワナにハメられた。結構内容的にはハリウッド映画っぽくて大したことないんだけど、フランスが作ると+アルファの良質の映画になるのがすごい。事前に『アメリ』を見ることが必須。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-05 16:50:12)

11.  天使の肌 正直、この映画のどこが気に入ったのか自分でも上手く説明できない。とりわけ心打たれるストーリーがあるわけでも、魅力的な人物が出てくるわけでもない。しかしきっとこの映画は一度見たら忘れられない類の映画だ。全体のストーリーは忘れてもグレゴワールが母の家から逃れて入ったカフェでのシーンや、グルニエ製薬の会議室のシーンなど一つ一つの小さい情景は心に染みついて離れない。それが何故なのかはサッパリわからない。ただ自分はこの映画を観ていてとても“懐かしい”気がした。子供の頃にテレビで何気なく観て、別にすごい映画じゃないんだけどもいつまでも忘れられないような映画とよく似ているのだ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-21 15:05:55)

12.  シティ・オブ・ゴッド スラムというジャングルに住む人間という野生動物の生態をつづった秀作ドキュメンタリー。非常にリアル、芸術的なセンスもなかなか、ストーリーテリングも上手い、しかし・・・タフな一本。リアルに感じられれば、感じられるほど楽しい気分からは遠ざかってゆく。[地上波(字幕)] 7点(2006-01-30 14:32:06)

13.  ドッグヴィル う~ん正直、一見の価値はあるけどもう一回観る必要は感じないだろうな~。この映画のテーマはそれほど新奇なものでは無いし、表現方法も特段独創的では無い気がする。“ドッグヴィル”は人間世界を象徴的にミニチュアライズしたもので、そこを外界から訪れるグレースとギャングのパパは超然とした存在のメタファーだと思う。グレースを“天使(善)”と言ってもいいし、パパを“サタン(悪)”と言ってもいいが、映画の中で親子として描かれるようにそれは表裏一体なのだ。そして村の中で唯一、神(あるいは悪魔)と村人(人間)の間を取り持とうと画策するトムは、人間でありながら自分は人間を超越していると考え、人々をコントロールしたがるタイプの人間(権力者、 聖職者、学者、映画監督 etc.)のメタファーの様に見える。これは寓話としては使い古されたネタだ。これを今やるなら、もっと現代的な舞台(例えば映画撮影現場やNGOとか)でやったほうが芸術としての意味もあると思うのだけど。[地上波(字幕)] 5点(2006-01-14 16:47:33)《改行有》

14.  ドッグヴィルの告白 この平凡で中途半端なメイキングを観て思ったのは、まさにこの撮影現場が“ドッグヴィル”そのものの様だということ。誰からも好かれない嫌われ者(トリアー)がその世界の最高権力者だという事実の前で、ある者は子供じみた反抗心で自らを慰め、ある者は偽善的な寛容さで権力者の心に取り入ろうとする。この映画製作の現場を舞台に同じテーマを撮ったら“ドッグヴィル”よりも面白くなったのでは?と思った。しかしその度量がこの監督にあるとは到底思えない。[地上波(字幕)] 0点(2006-01-14 16:11:42)(良:1票)

15.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン オープニングが秀逸。[地上波(字幕)] 6点(2005-12-30 18:35:31)

16.  ベニスで恋して 現実とファンタジーが曖昧に交錯する小品。そこそこ面白い。ただ、誰でも何時でも楽しめるかは微妙なところ。その人の好みや観たときの気分に大きく左右されそう。逆にそういう万人受けを狙わない姿勢がよかったのかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-24 12:09:40)

17.  ワンス・アンド・フォーエバー ベトナム戦争を『プライベート・ライアン』のスタイルで撮っただけの“二匹目のどじょう”狙いの駄作。申し訳程度にベトナム側の描写を入れてはいるが、結局はベトナム戦争をポジティブに再評価したいというアメリカ人の潜在的願望がそこかしこに出てしまっている不純な映画。そもそもイアドラン渓谷の戦いはベトナム戦争の中で例外的な大部隊が衝突した戦闘であり、その意味では第二次世界大戦映画のような“ヒロイズム”表現するには格好の題材といえる。しかしそれ故にベトナム戦争の独特な歴史的意味合いを全く無視した、ただの古典的戦争映画になってしまっている。というよりもこれが制作者側の狙いなのだろう。勿論その目論見は映画のクオリティ同様失敗している。[地上波(吹替)] 0点(2005-10-04 19:08:41)

18.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 破局を迎えたジョエルとクレメンタインは話し合った結果、二人でラクーナ社の記憶消去手術を受けることに合意した。しかしそれは以前からクレメンタインを狙っていたラクーナ社の社員で友人のパトリックの策略でもあった。並んだベッドで記憶消去される二人だが、ジョエルは彼女との記憶を遡る過程で破局の原因がすれ違いによる誤解であることに気づき、仲直りの方策を思いつく。しかし手術は止まらず、隣の彼女にも伝えられない。ジョエルは激しく後悔し、記憶の中の彼女と共に“誤解を解く鍵”と“ラクーナ社に残したテープへ辿り着く鍵”を他の記憶の中に巧妙に隠すことにする。手術後全くの他人になって日常生活を送る二人だが、ジョエルはあるときふと記憶の中に隠された鍵の存在に気づき、ラクーナ社のテープへと辿り着く。盗んだテープで事実を知ったジョエルはクレメンタインを探すが、なんと彼女はジョエルの記憶を盗んだパトリックと幸せに暮らしていた。クレメンタインは記憶を完全に失っているので、しかたなくジョエルは挽回する機会が来るまでラクーナ社で働くことにする。記憶を消したと思って安心しているパトリックはジョエルを同僚として迎え入れる。その内彼女とパトリックは以前のジョエルたちのようにすれ違いはじめ、結局は彼等二人もまた記憶消去を受ける。施術したジョエルはパトリックの記憶図から間接的に過去の自分のクレメンタインとの歴史を知り、記憶の中に隠していた仲直りの鍵の使い方を思い出す。そしてジョエルはクレメンタインの前に再び他人として姿を現す。当然のように惹かれ合う二人は以前と同じように付き合うようになり、同じようにケンカもしてしまう。またしても二人の仲は破局しそうになるが、思い出した“鍵”のおかげで乗り越える。そして二人の関係はようやく晴れて新しい局面へと進む。 ・・・と、こういう感じの脚本だったらカタルシスが増して万人受けするんじゃないかな~って思うんだけど、余計なお世話?でも映像表現がとても素敵なのにストーリーやテーマの掘り下げが不十分だったのが実に惜しい!なのでつい自分で改訂版のストーリーを考えてしまいました(笑)[映画館(字幕)] 7点(2005-03-31 12:16:13)《改行有》

19.  ミスティック・リバー 最初、観終わった後「あれ?何か大事な伏線を見落としたかな?」とまず思った。その位このラスト・シーンは映画の約束事(観客に何らかの結末、結論、ある種の満足感を与えること)を破っているからだ。自分が見落としただけで、本当はジミーの妻がケイティー殺しの真犯人なのでは?と思ったくらいだ。しかしその視点で再度見直しても、そうではないようだ。通報電話の不自然さを見逃していたショーンにデイヴへの殺意があったと思える描写も無い。とするとこの不可解なラスト・シーンで監督は一体何が言いたかったのだろうか。唯一考えられるのは、現実の世界はこの様に不条理がまかり通り、繊細で弱い者はどこまでも被害者であり続け、冷酷で、自己保身に長けた者が真実を忘却の彼方に追いやるのもまた彼等の弱さなのだ、という全く映画的でない「現実」を表現したかったということだろうか。しかしいくら屁理屈をこねたところで、1800円と引き替えに誰もが薄々知っているこの世の不条理を観客に見せつけただけのイーストウッドを支持することなど到底出来ない。この映画を観た後に一体どういった種類の感動や、感慨を得ろというのだろうか。ハッキリ言って私はこの映画は名優の演技力でコーティングされたタチの悪いクズ映画だと思う。0点(2004-11-22 00:40:34)(良:4票)

20.  スターシップ・トゥルーパーズ2 前作をかなり気に入っていた私は、かなりガッカリした。前作の魅力を大雑把に(1)爽快な特殊映像(2)脳天気な青春ドラマ(3)痛快な批評精神、だとすれば、この『2』にはそのどれも存在しない。低予算ゆえの暗い画面と開放感の無い密室劇、新鮮味の無いキャラクターとストーリー、前作のスタイルを踏襲しようとしているが単なるドタバタ・スリラーになってしまっているのが今作だ。外伝としての存在は許されるが、バーホーベンの傑作の続編でないのは明らか。ティペットが監督にチャレンジしたかったのは解るが、まさに“習作”という感じで、残念ながら前作の偉大さを薄める結果になってしまった感は否めない。エンド・クレジットでバーホーベンにSPECIAL THANKSを捧げていたが、VERY SORRYにすべきだったのでは?[映画館(字幕)] 2点(2004-06-14 22:49:01)(良:1票)

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