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1. シャイニング(1980)
結構、キューブリックとニコルソンというブランドでダマされやすいが、その先入観をとっぱらってしまうと、この映画は、綺麗な映像が淡々と2時間ばかり流れているだけのシロモノでしかない。その上に、決定的に物語の説明が不足している為、その唯一の取り柄である綺麗な映像でさえ、観る側には「浮いた」ものとして映ってしまう。所詮「怖さ」も、しっかりとした物語の裏付けがあればこそ。こうした大事な部分を綺麗な映像では補えようもなく、よって陳腐なホラーになり果ててしまっている。「死霊のはらわた」と比べると良くわかる。この2本はお話の内容が似ているが、わずか1時間20分程度でホラーの醍醐味を味わわせてくれる「死霊」に対し「シャイニング」は2時間もかけて観る側に「???」と思わせるだけである。やはり映画は中身が命。ブランドにダマされてはイケナイ。3点(2003-09-30 23:17:30)(良:1票)
2. 野獣死すべし(1980/日本)
どうでも良い話だけど、原作の伊達邦彦というのは、後に英国に渡って諜報員となり、数々の困難な任務をやり遂げ、CIAやモサドとも対決し、モナコ王妃(つまりグレース・ケリ-)やマドンナとのロマンスもあったり、仕舞いには核を手に入れて南海の島に「伊達邦彦王国」なるものをこしらえてしまうスーパーマンとして描かれている。ちなみに原作の冒頭部分がかの有名な「三億円事件」にソックリであった為、大薮春彦は警察に呼ばれたらしく、それ以後、問題の部分は修正されていて、現在ではオリジナルを読むことが出来ない。映画と関係のない話で、実に申し訳ありません。5点(2003-09-19 23:16:07)
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