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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 失われた週末 《ネタバレ》 アルコール中毒の男の堕落(と救い)を描いた作品。中毒に悩まされる男とその周りの人々の苦悩をシリアスに表現しています。確かに、私を筆頭に人間たるもの、気持ちがヘコんでいる時には、何かに楽なものに身を委ねたいと思ってしまうことがありますもんね。ただ、主人公が幻覚を見るシーンは気持ち悪さが出ていて、これを見て「酒だけは無茶に呑むまい」と思わされました。[DVD(字幕)] 5点(2007-10-14 19:55:31) 2. 自転車泥棒 《ネタバレ》 当時のイタリアの状況をまさにリアルに感じることができて興味深かったです。いくら貧しくなっても心まで貧しくなってはいけないな、と主人公を見て思いました。あと、子役の演技が上手だなと感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 23:22:48)《改行有》 3. 第三の男 《ネタバレ》 ウィーンの街中、死んだはずのハリー(オーソン・ウェルズ)の顔が窓の明かりでパッと照らされるシーンが印象的。その前には猫がハリー(顔はまだ見えていない)に寄っていくのですが、猫の件は事前に伏線が張られていたりして、「魅せるなあ」と思わされる部分が多かったです。第三の男は結局ハリーだったのでしょうが、ハリー逃走の最後のシーンでホリーとハリーが「にやり」とした意味とか、アンナは共犯だったのかとか、最後まで分からなかった部分もあります。それが最後のシーンと相まって逆にいい感じの余韻を残していると思います。エビスビールのCMでも使われている音楽、良いですね。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-02 21:46:12) 4. 素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 本当に心が温まる、感動できる映画。人格者で人気者の主人公ジョージは、叔父さんのミスによってどうしようもないピンチに陥ります。自殺すら考えたそんなとき天使が現れ、ドラえもんの「もしもボックス」的な感じで、「もし自分が存在しなかった場合の世界」を作り出します。自分が存在がいかに多くの人々の人生に影響を及ぼしているかを痛感させられたジョージは、元の世界に戻って、いまここに生きていることの喜びをかみしめるのでした。そして最後は奇跡が。。単なる勧善懲悪の映画では全くなく、人間の生きることの素晴らしさや家族・友人がいることの素晴らしさが存分に描かれていて感動しました。当時の技術の限界か、巧いとはいえないような編集のシーンもありますが、そんなもの関係ないほど内容が素晴らしく、感動したい方にはお勧めの映画です。[DVD(字幕)] 9点(2007-08-27 02:09:01) 5. 深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 最初主人公ネフの罪の告白で始まり、ネフの回顧によって事件が紐解かれていくサスペンスです。謎解き側のキーズやその上司?の推理がしっかりしており、考え方の飛躍もないので、思わず話に引き込まれてしまいました。ネフが一番信頼していたキーズに対し最後自らの罪を告白するシーンを見ると、ネフにも良心の呵責があることがわかりますし、それに対するキーズも、ネフをむやみに庇うことなく警察に身柄を引き渡す(その前に救急車を呼んでますが。)つもりです。「殺人」といった非常識的な行為以外での、このような彼らの常識的な振る舞いを見て、まさしく大人向けの映画だなと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-26 23:59:57) 6. 生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 ハラハラしつつ、面白い。ワルシャワで働く劇場の役者達が戦時中の偶然のトラブルに巻きこまれるが、そのピンチも皆の演技で乗り切る、という内容自体が面白かったです。さらに、映画はテンポよく進んでいきますし、話中の会話にはいくつか伏線(クスリと笑いたくなる伏線)が張られていたりします。主人公達はゲシュタポを相手に奮闘しますし、プロパガンダ的な感じも若干はありますが、それも気にならない程面白いと感じます。喜劇の中でも最も好きな映画の一つです。[DVD(字幕)] 9点(2007-08-26 02:35:10) 7. レベッカ(1940) 《ネタバレ》 音や派手な演出で驚かすことなく、じわじわと恐怖感を引き出していく様はさすがでした。レベッカの姿が一度も出てこず、しかしながらその怨霊がダンバースに乗り移ったようだったのが一番印象的でした。[DVD(字幕)] 5点(2007-08-18 21:21:18) 8. 怒りの葡萄 《ネタバレ》 貧しい農民一家が強く生きていく、また、仮出所した主人公がいわゆるブルジョア階級の人間達との差を実感し、ストを行っていた男と出会うことで新たな生き方を見つけていく、人間と社会(しかも恐慌時のアメリカ)にスポットを当てた映画です。粗野な主人公が今の社会の問題を直視し、それを直していきたいと感じるようになっていく様を観ているのには心動かされます。ヘンリー・フォンダの若かりし頃を見るのは初めてだったのですが、これも見どころかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-16 21:59:23) 9. マルタの鷹(1941) 《ネタバレ》 ハンフリー・ボガードの格好良さが良いです。また、メアリー・アスター扮する謎の美女オーショネイとのやり取りから、「最後はオーショネイをかばって、ボガード扮するスペードが罪を被るのかな。」とか、「スペードは本当は感情に流される人なのでは。」と思わせるところが出てきますが、最後のシーンで冷静に美女を警察に突き出します。感情に流されているかのように見せて、実は全てにおいてクールであるというスペードのハードボイルドさに痺れます。[DVD(字幕)] 7点(2007-08-16 21:48:05) 10. カサブランカ 警察署長が最後にとる行動がイカしてた。 全編に漂う男女の関係についてだけでなく、男の繋がりをも 感じ取ることができた一瞬でした。[DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 01:06:18)《改行有》 11. 市民ケーン 《ネタバレ》 この映画を観て、なぜかほっとした感情を覚えました。というのも、 僕自身が、ケーンのように自己愛で満ちているような人間だと感じているから。 自分自身にだけ関心があって、他人に愛されたい。その一方で他人には 愛を与えない…。まさに僕自身の持っているどろどろとした根性が 表現されているように感じられ、いつの間にかケーンに感情移入していました。 ケーン以外の他の登場人物の描かれ方を見ていても、人間の奥に潜んで いるものをここまで抉り出している映画はなかなかないのでは、と 思いました。[DVD(字幕)] 9点(2007-03-15 00:42:42)《改行有》
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