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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 十兵衛暗殺剣 ちゃんちゃんばらばら、サムライ時代劇。数多の作品の中、語り継がれる伝説の名場面。『椿三十郎』の三船VS仲代、中村武蔵が魅せた『一乗寺の決斗』、『座頭市物語』では市VS平手造酒・・・。然して此の『十兵衛暗殺剣』、近衛十四郎演ずる柳生十兵衛はシリーズ最強の敵、大友柳太郎と刃を交える。侍の魂が刀であるならば、剣を交わすこと詰まり魂の鍔迫り合い。其の決闘に心震わせよ。我が国に於いて古来より流れる因習、果たし合い。ニッポンのスーペル・クラシコだ。7点(2004-10-10 14:59:45) 2. 忍びの者 この映画に登場する忍者は、何だかみんなプロ意識が薄いよ。「忍者には一人の女を想ってはいけないという、固い決まりが有るんだ」って、意思弱すぎだよ雷蔵さぁーん。けど楽しかった。物語のサプライズが前半にあり、忍者アクションは定番ながらふんだんに盛り込まれ(個人的に一番凄かったのは魚釣りだけど)、ラストは迫力ある合戦シーンで魅せる。猛毒をもモノともしない信長のパワーが光ります。6点(2004-08-31 04:19:43) 3. 雪之丞変化(1963) 人を斬らずに命を絶つ。うぬぬ、お見事、血を見せないのは役者のプライドか。豪華キャストとは裏腹に派手さは無いが、闇夜に浮かぶ紫が強く印象に残る。まぁ確かに無理もあるが・・・。5点(2004-08-26 04:28:10) 4. 沓掛時次郎 遊侠一匹 時代劇が時代劇たりえた時代の最後の時代劇。仁義が仁義たりえた時代の最後の物語。7点(2004-08-23 21:21:08) 5. 殺しの烙印 白いご飯と黒い蝶々。グハァッ2点(2004-06-11 21:08:57) 6. ラ・ジュテ 《ネタバレ》 目覚めた彼女が優しく微笑む。たったそれだけのシーンに深く心を揺さぶられ、何度も頭でリプレイされる。こんな映画は他に無い。6点(2004-05-23 13:12:27) 7. 主水之介三番勝負 1965年制作ということで東映時代劇の衰退期。何とかしようと言う気持ちからか、酒の中から回想シーンが始まるなど奇抜な演出が所々盛り込まれている。それでも時代劇のお決まりを打ち破ることは全くなく、良く言えば定番、悪く言えばマンネリの展開が繰り広げられていく。一番印象に残るのは悪役を演じる近衛十四郎さん。柳生十兵衛という超正当派ヒーローの印象が強いが、黒い格好の悪役も様になっている。何と言うか、本当にダーク。もしかしたらこっちの方が似合っている、なんて可能性も。殺陣は間違いなく日本時代劇史上最高レベル、乗馬も華麗にこなしていく。他の大スターに比べればあまり有名ではないが、自分の中では最も好きな時代劇俳優。・・・なんだけど、この映画はラストの殺陣がしょぼすぎる。ストーリーなんてどうでもいいんだから最後はしっかり締めてもらわないと。『リーサル・ウェポン4』みたいな後味である。ってどうせずっとレビュー数一人なんだろうなぁ。4点(2004-05-16 09:08:47) 8. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ タランティーノが『キル・ビル』の参考にした映画、ということで観たが・・・。このサンダとガイラの容貌じゃ一般受けはしないだろう。フランケンシュタインの意味もよく分からないし。けれど現に、公開から40年近く経った今でもこうして語られている映画である。強作だ。5点(2004-05-05 08:42:51) 9. 何がジェーンに起ったか? 不気味、冗長、陰鬱。ぐへっ4点(2004-02-26 14:08:33) 10. ロミオとジュリエット(1968) この映画に8点以上つけてらっしゃる方は生粋のロマンチスト、間違いない。そんで自分は微妙なところ。6点(2004-02-13 23:44:23) 11. 荒野の七人 比較することに意味が無いという批判は重々承知だが、正直言って本家の足元にも及んでいないと思う。日本の農民から見た「侍」とアメリカの農民が見た「ガンマン」の存在というものは決定的に違うのだから、ラストの台詞だって真似しただけで重みなどかけらもない。菊千代様はこんな坊っちゃんじゃないんだよ、とか言いたいことはいろいろあるのだが、それでも「Seven Samurai」にこれだけ忠実に、しかもハリウッドのオールスターキャストでリメイクされているということについては日本人として誇りに思いたい。3点(2004-01-22 17:16:09) 12. 眠狂四郎 無頼剣 さすがに三隅研次監督。屋根から雨のように落ちる竹の人形、そして炎に妖しく照らされる月・・・。うん、どの瞬間を切り取っても美しい。一揆とか長屋とか江戸の庶民の生活が感じられるのもまたいい。 ただこのシリーズを観たのは二本目、やはり円月殺法の利点が分からない。しかも二人して。 全裸で川にダイブしていった女の姿が脳裏に残る映画。6点(2003-12-27 13:11:37)(笑:1票) 13. 座頭市地獄旅 この作品は敵である浪人が将棋ばっかやっていて、しかも余り強くなかったのが残念。場面も旅籠ばかりで少しだれてしまった。関係ないが、市の博打はインチキだと思う。5点(2003-12-26 16:59:05) 14. 柳生一番勝負 無頼の谷 シリーズ3作目。悪いやつがゴロゴロいる村に十兵衛がやってきて、そいつらをやっつけて、去る。分かりやすい典型的な娯楽映画です。無数の敵に斬り込むラストは見ごたえあり。 ていっても、恐らく他にレビューされる方はいらっしゃらないんだろうなぁ。聖なるクリスマスに家で一人で「柳生一番勝負」を観て、しかも微妙な面白さで、なんだか泣けてきた。はぁ~6点(2003-12-25 10:26:21) 15. 仇討(1964) もう、とにかく中村錦之助さんの仇討での演技。あの眼の力!鬼気迫るどころか恐怖すら覚えてしまう。 またその前の丹波哲郎との果し合いも素晴らしい緊張感。殺陣のシーンはリアルで迫力があり、物語の構成も興味を魅かれる作品。しかし退屈なシーンも多かったりで、もっとまとまっていれば傑作になっていただろう。 月代もちゃんと伸びる、東映らしからぬリアリズム時代劇。6点(2003-12-23 16:28:13) 16. 柳生武芸帳 片目の十兵衛 シリーズ5作目。相変わらずの武芸帳をめぐるドタバタ、さすがに飽きてきた。最大のクライマックスであるはずの十兵衛VS夢想権之介もイマイチ。シリーズを一気に観る、という自分にムリがあったのだろうか。5点(2003-12-18 21:53:44) 17. 柳生武芸帳 片目水月の剣 シリーズ6作目。 藩の取り潰しを恐れた隼人正が幕府に反乱を起こす。幕府としては泰平の世を維持するため、藩に膨大な財力を持たせない目的の参勤交代礼。隼人正としては藩の貧しい人々を思った結果の行動。正義と悪がいるわけじゃない。敵と、そうでないものがいるだけ。十兵衛もまた然り。世の中はいつの日も矛盾だらけである。 終盤に進むにつれ隼人正が悪者になっていくのは残念だったが、単なるシリーズの1本ではない、深みのある物語であった。7点(2003-12-18 16:25:38) 18. 柳生武芸帳 剣豪乱れ雲 シリーズ7作目。タイトル通り、剣豪達の物語である。秘伝「無刃取り」を模索する十兵衛、父の生きた証の型を使い戦う女剣士、そしてシリーズ最強に描かれる山田浮月斎。善対悪の構図は成り立たない。目指すのは最強。 「4人目の刺客」の謎、武芸長の在り処、さらに雨中での決闘などストーリーも面白い。からくり屋敷での忍者軍団との対決や十兵衛の槍、また馬上の戦いとアクションのバリエーションも豊富。ラストが一対一というのも好ましい。 柳生十兵衛の剣豪としての一面をフォーカスした本作は大満足の作品でした。8点(2003-12-18 16:22:50) 19. 柳生武芸帳 片目の忍者 シリーズ8作目。近作には武芸帳はほとんど関係ない。さらに言えば、柳生十兵衛である必要も薄い。 柳生一門と謀反を企む悪人集団との、壮絶な合戦映画。難攻不落の砦に、爆発の連続の中突き進んでいく。敵は無数、さらに最新式の銃。対するは30人余り。「柳生魂」を見せつけ倒れていく仲間達の恨みを晴らすように、血まみれになりながら鬼のように斬り付けて行く十兵衛の鬼気迫る表情が凄まじい。 胸高鳴る一本7点(2003-12-18 16:19:35) 20. 柳生武芸帳 夜ざくら秘剣 シリーズ2作目。人間関係は前作の続き、話は前作と同じ。後半から十兵衛が大活躍して面白い。家光との信頼関係はカッコ良く、さらに変装して敵陣に潜入したり白刃取りを見せたり、一対一の対決やおなじみのワイヤーアクション、そしてラストの大立ち回りは前作の2倍ある。 キャラクターを活かしてスケールを大きくする、正統派の続編映画。7点(2003-12-18 16:16:51)
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