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1. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 自殺しようとしたら神さまが助けてくれて、無くしたお金をみんなが寄付してくれて、家族や町の人たち全員から祝福されて一件落着。今どきのハリウッドのご都合主義でも、恥ずかしくてこんな決着のつけ方はできないだろうな、と考えると逆に拍手を送りたくなる。もしかして究極のファンタジー映画でしょうか?素直に泣けました。フェリーニの「道」も内容としてはちょっと似ていて、「こんな自分でも誰かのために役立っている」と思えることは幸せなことなのでしょうね。この映画には「あなたがいなかったらこの世は駄目になってしまう、あなたは必要な人間だ」という極端にファンタジックなメッセージが込められていたように思います。基本的に人生は辛いものです。だけど夢があるから生きていける。そして映画は夢を与えてくれるから素晴らしい。まさに映画は素晴らしき哉。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-21 18:45:42)《改行有》
2. 生きるべきか死ぬべきか
戦争の真っ最中にナチスを皮肉る映画をつくった勇気ある監督に対して敬意の気持ちを込めて「腹をかかえて笑い転げました」と言ってやりたくなるけど建前は言いません。 「チャップリンの独裁者」も本作と同じで、あんなものは全然笑えないわけですが、彼らが映画を通してやっていることじたいは立派なわけですよ。クスッとしか笑えないものが、ここまで「映画史上最高の抱腹絶倒コメディ映画!」として過剰評価される理由は、映画の中身よりもむしろ監督の人格というものが高く評価されているからであり、それに気づかずに、笑いの過剰評価を真に受けた少林サッカーファンが、この映画を観ると10人に1人の割合で逆ギレすると予言しておきます。 果たして天才と呼ばれたルビッチさんがつくったこのお洒落でスタイリッシュで、上品なコメディ映画は本当に笑えるのだろうか? 皮肉な言い方になるけど「おほほ」と手を口にあてて優雅に笑えば良いのか? 私はシェークスピアの台詞を用いた知的なジョークよりも、シュワちゃんのアホなジョークのほうがよっぽど笑える、「がはは」と笑えるのがいい、アホこそコメディの基本だ。笑いに知性やお洒落などクソ食らえである。 ルビッチさんは偉いですよ、だけど笑えません。 笑いたくありません。 笑いものにする相手が悪事の限りを尽くして戦争に負けたドイツだから私たちは優雅に笑えるのだろうというレビューワーの言葉が心に残ります。てゆーか、ヒットラーをネタにした皮肉な映画よりも、いまだにヒットラーで儲け続けているハリウッドを皮肉った映画のほうがずっと面白そうです。 とりあえず、ヒットラー誕生によるアメリカの経済効果を教えてくださいな。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-05-10 21:10:39)(良:3票)
3. カサブランカ
君の瞳に乾杯!ドイツ人とフランス人がお互いの国の歌を張り合って歌いあう場面が印象的だった。 8点(2003-10-14 18:57:32)
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