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1. 楽聖ショパン
ショパンの伝記を幾つか読んで知っている限りでは、この映画のエピソードの設定・順序・時代背景はメチャクチャです。各シーンに登場する曲も、製作年はまるっきり無視して、単にその場の雰囲気に最も合った曲をチョイスした感じです。例えば幼少時代にエルスナー教師に自作曲を披露するのが子犬のワルツだったり、リストとの初対面で英雄ポロネーズを共演したり、マジョルカ島でのジョルジョとの生活の中で「この曲を君に捧げる」と言って別れのエチュードを献呈したりとか…。クラシックが身近ではない人に興味を持ってもらうための入門用作品としてはそれも有りかもしれませんが、これを見て「ショパンってこういう人だったのね」とか「この曲にはこういうエピソードがあるのか」みたいな間違った知識を吹き込まれたら大変です。あと、この役者さん、妙に溌剌とした健康さが滲み出ていて、気品に満ちた貴族のようでありながら病弱で何処か陰のあるショパンのイメージには合わないんですよね。[DVD(字幕)] 6点(2007-02-18 00:44:45)
2. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946)
もっと驚きの結末が待っているのかと思っていたら、意外とあっさりとした展開で終わってしまいました。サスペンス作品として当時としては傑作だったのかもしれませんが、今どきのモノと評価すれば平凡の部類だと思います。でも決して悪くは無かったので、この点数で。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-21 02:55:08)
3. 仔鹿物語(1946)
《ネタバレ》 子供と子鹿の触れ合いをモチーフにしたファミリードラマかと思いきや、生きる厳しさ、働く厳しさを説く社会派ドラマでした。フラッグを撃ち殺すシーンなんて、思わず目を覆ってしまうほどの辛いシーンなんですが、それについてきちんと説得力を持たせている辺りは(ちょっと説教臭かったですけど)映画としてよく出来ていると思います。しかし、豊かになり過ぎた現代においては、この作品の思想は受け容れられなくなりつつあるんでしょうね。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-21 02:13:49)
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