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プロフィール |
コメント数 |
493 |
性別 |
男性 |
年齢 |
61歳 |
自己紹介 |
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1. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 これ、アカデミー賞VFX賞を受賞したとか……ずいぶん大盤振る舞いだねぇ。
最近のSF大作とされる映画は皆、この程度のCGは使ってると思うんだけれど?
まあそれはともかく、これって結局VFXだけの受賞なんだよね。つまりは特撮技術だけが評価された、と。まあ、然も在りなん。
それほど厳しい目で観てるつもりも無いんだが、どうにも褒める所が見つからない。
序盤にチョロっとゴジラと呼ばれる恐竜みたいなモンスターが出てきて整備兵の小隊を全滅させ、一応の期待を煽るわけだが、そこから後がとても退屈な話が続く。30分が過ぎたくらいで「俺は何を観てたんだっけ……?」と思わずパッケージを確かめた。
40分ほどが過ぎた頃に、ようやく吉岡秀隆や佐々木蔵之介らが登場。TVシリーズの『Dr.コトー診療所』ファンだった自分は、吉岡と神木の2ショットに「ああ、神木、大人になったなぁ。コトー先生、変わらんなぁ……」と違う意味で感慨深いモノが込み上げて来たが、それはまた別のお話。
そしてお話は、おんぼろ船に乗ってモンスターに襲われ、モンスターの口に爆発物を入れて銃で撃って爆発させ撃退するという、どこかで聞いたような話をじょーずに描いて見せ、やっとこさゴジラ映画が始まる。
結局、すったもんだ、アレやコレやの末にゴジラを倒すんだが……。
序盤に『ジュラシック・パーク』やって、それから『ジョーズ』、特攻は『ID4』(まあ、あれはあれで『宇宙戦艦ヤマト』の真田さん殉死のパクリなんだが……)、で最後は、あれだけの未曽有の大惨事の中、主人公の身内だけは誰一人欠けずに大団円という『宇宙戦争』と、スピルバーグの映画の詰め合わせを見せられた様な気分。いつ神木がゴジラと人差し指を突き合わせて見つめ合うかと、違う意味でハラハラしたわいな。
また、頂けないのは、神木がずっと真新しいG-1ジャケット着てるんだよねぇ。重箱の隅突くようで申し訳ないが、特攻から逃げ、ゴジラから逃げて多くの仲間を見殺しにして「僕の戦争はまだ終わってないんですっ!」とか叫ぶ奴がG-1? それ敵国だったアメちゃんの海軍航空隊の正式ジャケットなんですぜ?
そしてラスト、ゴジラの吐く放射能炎の爆風を浴びてあれだけの勢いで吹っ飛ばされた浜辺美波が生きている。典子の首筋に残った黒い痣は……世間では「あれはゴジラ細胞だ」とか「放射能による後遺症だ」などと憶測が飛び交っているが、あれは本当に典子なのか? いや、典子にこそ、粉々に吹っ飛ばされた細胞から全身を再生する特殊能力があったに違いない!
というわけで、次回作では顔と心は典子、体はゴジラ(ちょっとカワイイな……w)という『デビルマン・レディ』ならぬゴジラ・レディとして、巨大化した浜辺美波にゴジラと対峙して頂きたいものです。[DVD(邦画)] 3点(2024-12-23 23:14:14)《改行有》
2. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 あまりに原作(?)『ウルトラマン』へのリスペクトが無さ過ぎてビックリした。
『シン・ゴジラ』と言い、これと言い、ゴジラやウルトラマンといった往年の人気作品のネームバリューにオンブにダッコ。他人の褌で独り相撲も大概にしてもらいたい。
大体、この『シン・なんちゃら』シリーズが題材に取る作品って、日本の特撮およびヒーロー物の草分け的な作品たちであって、思い入れの強いファンも多い作品。後から名前だけ借りて好き勝手に作り変えて良いものじゃないと思うんよ。
例えば、ゴジラの幼獣期は、ミニラがいるように、決してラブカの化け物ではない。
このウルトラマンも、怪獣を禍威獣と変えるくらいは許すが、「かとくたい」は「科学特捜隊」であって、「禍威獣特設対策室」などというワケの分らん各省庁からの寄せ集め的団体ではない。また、ウルトラマンに変身するのはハヤタ隊員であって、神永新二などというワケの分らん男ではない。
さらにこのウルトラマンである。劇中で早見あかりが言う。「あの銀色の巨人は何者? そもそも、あの銀色の肌は着衣なの、裸なの?!」しかし、考えてみればこの振りがとんでもない事実を表すことことになるんだよなぁ。
このシン・ウルトラマン、なんとウルトラマンのトレードマーク的なあの“カラータイマー”が無い! 代わりに、戦って体力を消耗すると、身体の赤い模様部分が緑色に変わる。
…………って事はだよ? 普通、疲れたからって、顔色が悪くなったり肌の張りが無くなったりはしても、服の色は変わらんよな?
…………ってコトはだよ? 俺たちが今まで模様、もしくは着衣だと思っていた赤い部分こそがウルトラマンの素肌なんじゃないのか?!
…………ってことはだよ? ウルトラマンって、全身タイツを着込みつつも、乳と下半身だけを丸出しにしてるド変態ってことじゃん!
…………アホか。
さらに、タイマーが無くただ色が変わるというだけの演出の間抜けさ。次第に速くなっていくカラータイマーのピコンピコンという音が、戦いにどれだけ緊迫感を与えていたか。50年前の演出の上手さを再確認させてくれる。
そして終盤。ゼットンは怪獣ではなく機械兵器に成り下がり、この最終兵器を持ってきたゾフィがほざく。「この星の人類は我らと同じ進化をたどる可能性が高い。ゆえに現時点で廃棄処分と決定された」
はいぃ? 言ってる意味が分からない。光の国と同じ進化をするかもしれない地球人類は、今にうちに廃棄処分にします、って、ライバルの芽は早いうちに摘んどきましょう的なこと? お前ら怪獣以上の悪モンじゃねーか。www
因みに、ウルトラマンは本名は「リピア」とかいう名前らしく、ゾフィとは初対面らしい。
宇宙警備隊とかウルトラ兄弟という設定も無くなっちゃったんだな。
なんか、俺の好きだったウルトラシリーズとは全く違うわ。
んで、最後にはウルトラマンは神永に命を与えて死んでいくと。
うん。もう、どーでもいいよ。好きにして。[DVD(邦画)] 2点(2024-05-16 21:07:28)(笑:1票) 《改行有》
3. 映画 ゆるキャン△
《ネタバレ》 アウトドア好きな自分としては、『ゆるキャン△』は原作、アニメ、ドラマすべて好きな作品だったが、この映画だけはどうにも戴けない。
『ゆるキャン△』は、お金も無くキャンプ初心者の田舎の女子高生たちが、一所懸命バイトして道具を揃え、いろんな失敗をしつつも少しづつ経験を積み重ねて成長していくのが楽しい物語だったんだよね。
それが、この映画じゃ既に立派な大人になっとる……。
う~ん…………。こういう少年少女たちが主人公の物語は、彼、彼女らがどういう大人に成長していくのか、ってのは読者やファンの想像に任せるべきなんじゃないかねぇ。制作側が「誰某はこうなりました」と提示して見せるのは、なんか押しつけがましくて楽しめない。
自分のイメージじゃ、むしろ千明なんかの方が、常に何か面白いことを探して出版社で情報誌作って走り回ってるイメージだし、あまり人付き合いが得意ではないリンは、もっと個人で出来る仕事を選ぶと思う。ホラ吹き犬子が教師ってのも乗れないな。ま、これは自分のイメージであって、他にもいろんなイメージを持ってるファンがいたと思う。
人気のある作品だけに、制作側の押し付けとそういう視聴者が持つイメージとの齟齬が、鑑賞する上で妨げになるとは思わなかったんだろうか?
さらにストーリーが絶望的に練り込み不足のご都合主義。
土地を開発してキャンプ場作りをするのはイイよ、でもそれがいくら企画の発案者だからと言って、20代半ばの女のコに全て一任されるわきゃないわな。山梨県庁はアホ揃いなんか? 失礼すぎるだろ。www
さらに縄文時代の遺跡が出た? そりゃ一大事だぜ?! 発掘、研究がそんなに短時間で進むワケは無いし、尚更経験の浅い女のコには任せられないし、いくら「私達、遺跡と共存できるキャンプ場を作りますぅ!」などと言ったところで、「おお、そうか。じゃあ任せよう!」なんてなるわきゃない。仕事ナメんな!www
あと、笑っちゃったのは、なでしこが「今日の富士山」とか言ってメールで写真送ったら「ふ~ん、東京からも見えるんだ」って……。
いや、見えますよ。東京から富士山はあちこちから見えますが、言うに事欠いて秋川ってのは。www まあ確かに東京ですけどね。そりゃ見えるでしょうよ。だって秋川だもん。www 東京ナメんな!wwwww
……と、楽しみにしてただけに、ファンとしてはいろんな面で残念な がっかり映画 でした。orz[DVD(邦画)] 4点(2023-06-15 21:27:51)《改行有》
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