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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 雨月物語 《ネタバレ》 「実は幽霊でした」で終わったとしても、喪失感からくる余韻が相当なものだと思うが、更にその後主人公の再生のさまを淡々と描く。これが蛇足でなく、全く説話調になってない所が凄いと思いました。今時こんな映画を取れる人居ないだろうな…何か白々しくなりそう。[DVD(邦画)] 10点(2008-02-16 20:10:21) 2. 狂った果実(1956) 生真面目な人間がブチギレると怖い…という感じ? 冷静に考えると微妙ですが、カタルシスを味わうという点では悪くはないです。何気ない会話のテンポの良さが新鮮でした。6点(2004-09-07 23:07:01) 3. ローマの休日 「お金ないの…」と言うヒロインに一本だけ花をくれる花屋さんがイイ。 個人的には長い髪の方が良かったです。8点(2004-04-10 22:05:29) 4. 羅生門(1950) 「欧米式帝国主義からアジアを解放した」という日本の言い分、「平和を乱すもの(?)を押さえ込んだ」という米国の言い分、被害者気取りの第三国の言い分…こうした論争が盛んだったと思われる当時の暗喩かな…と思ったりしました。そうみると少し「公平」を気取りすぎで、それがラストの詰めが甘く見える事に繋がっている気がします。一つしかない事実の解明を放棄して安易なヒューマニズムでお茶を濁す…まさに戦後の多くの日本人の姿そのものかも知れませんね。 それはともかく映像が素晴しい。冒頭の土砂降りのシーンからしてこの監督が世界的に評価が高い理由が腑に落ちました。お白洲の幾何学的な構図のシーンの端っこに覗く入道雲など、細かい所まで見応え有ります。8点(2004-03-14 22:28:34) 5. 忘れられた人々 《ネタバレ》 ラストの女の子の言動にはゾッとしました。こういうのがあちらの貧困のリアルさなのかも知れない。 名高い「アンダルシアの犬」と併映で見ましたがこちらの方がよりインパクト強かったです。7点(2004-03-09 20:58:55) 6. 真昼の決闘 「お前達正気か?」と市民の不甲斐なさに憤りつつも何も出来ずにうつむく老人。一人だけと知ってなんとか言い訳を作って逃げようとする元仲間。逃げる女とついていく女。責務を果たし終えた主人公の清々しい姿。主人公の精神を受け継いでいくであろう少年。文句無し。素晴らしい映画でした。10点(2003-12-17 20:32:20)
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