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コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  鴛鴦歌合戦 ↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、天気雨のシーンに涙するのを忘れてもらっちゃ困る。あの娘とこの娘の恋が望遠鏡でむすびつき、宮川一夫の柔らかな光が、干した傘に満遍なく注いでいる。この叙情、このご都合主義!10点(2003-12-27 22:17:29)(良:1票)

2.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど 移動ショットを縦横無尽に駆使するリズムの良さ、子供たちを構図の中にスタイリッシュにおさめ、ミュージカルのように、振り付けたごとく、彼らの動きを演出する。小津は大家の域に入ったようだ。一方、子供たちの動きは自由奔放で、いかにも即興風、まさに自然な姿を見せてくれる。それは、まるで新人監督が撮ったかのように瑞々しい。巨匠と新人が共存する魅力と不思議。この映画は、松竹子役オールスターズによる、もはやアクション映画だ。10点(2003-12-14 23:41:25)(良:2票)

3.  非常線の女 奥行きのあるスタイリッシュな構図と、移動ショットを組み合わせたテンポのいいリズム、ルビッチ伝来の省略の妙、ミスキャストとしか思えない田中絹代の、しかし妙にエロティックなドレス姿。ハリウッドスタイルのギャング映画が人情劇に移行する、その自然、粋、もはや大家の風格だ。この時、小津30才。ハリウッドから学ぶものはすべて学んだ、そんな風情が実にいい大傑作。10点(2003-12-14 23:25:36)

4.  出来ごころ この映画を観て、突貫小僧の真似をしない人は多分いない。そんな戯れ言しかこの映画には言えまへん。私に出来るのは、しみじみ泣いて、しっかり笑うだけです。大日方傳のかっこよさ、花火の音やビンタの音が聞こえてきそうなサイレント。それにしても、突貫小僧はなぜ眼帯をしてたんだろう?10点(2003-12-13 00:45:12)

5.  エロ神の怨霊 ここ50年以内で観たことのある人は、フィルムセンターに連絡しよう!10点(2003-12-09 01:38:27)(笑:1票) (良:1票)

6.  淑女は何を忘れたか 《ネタバレ》 小津で何を選ぶか?完成度なら「麦秋」だろう、釣りが好きなら「父ありき」だ、中年トリオアミーゴスと岡田茉莉子なら「秋日和」だ、加東大介なら「秋刀魚の味」だ、コンちゃんなら「彼岸花」だ、そしてアイドル映画なら、桑野通子の「淑女は何を忘れたか」だ。 大阪モダンガールは「ひっく」と酔いつぶれ、「北極!」ととんちを利かせ、ぼかんと斉藤達雄を殴る真似。そんな「せっちゃん」に斉藤達雄も悪のりし、小僧たちは「とんがらかっちゃ駄目よ」とわけわかんない歌を唄いはじめる。 こういう映画を見るために、私は映画を見ているのだと思う。10点(2003-12-03 21:21:57)(良:1票) 《改行有》

7.  人情紙風船 ふとしたきっかけで友情を交わし、そして破滅へと向かっていく二人の男…。29歳という若さで戦地にて病死した山中貞雄が、まるで死を予感したかのような物語。 しかし、深い諦念と絶望の中に、それでも生きていこうという極限の希望が、演出や撮影技術などとは別のところで、目に見えない力として存在し、この映画を動かしているような気がします。 今までに何度見たのかわかりませんが、その度に、カッティング、撮影、構図、演出、照明、あるいは偶然、謎の力、ようするに映画のすべてを堪能し、発見し、感動します。 絶望的なまでに青い空と白い雲、土ぼこりが緩やかに舞う大通り、縁日に降るにわか雨、雨宿り、魔がさす瞬間、残された傘、暖簾、手紙…。 「映画」は1930年代に完成し、しかし今なお、新たな発見や可能性を生み出している。1本だけ映画を選べ、そう言われたら迷わずにこの映画を挙げます。私のベスト1です。 10点(2003-12-03 20:54:37)(良:2票) 《改行有》

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