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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  ケイン号の叛乱 《ネタバレ》 まったく知りませんでしたが、これは傑作。古~い映画ながら、古さを感じません。組織のリーダーと部下はどうあるべきかという、普遍的な問題を真正面から描いているからでしょう。ダンディーさのカケラもないハンフリー・ボガートが見もの。 最初は「田沼恋しき」みたいな話かと思っていたら、それどころかリーダーの精神状態が怪しいとのこと。部下としてはたまったものではありません。まして軍隊のように上意下達が大原則で、文字どおり命がけの仕事の場合、判断の誤りは生死に直結します。さあどうするか、そのあたりのエピソードの積み上げ方、緊張感の煽り方が見事でした。軍隊ほどではないにせよ、他人事とは思えずに見入ってしまった人も多いのではないでしょうか。 終盤の軍法会議では、保身から淡々と裏切る仲間なども出てきて実にリアル。こういうヤツいるよなと、何人かの顔が即座に思い浮かぶ人もいたはず。 で最終的に一件落着かと思いきや、最後の弁護士によるちゃぶ台返しのような説教でハッとさせられます。我々が享受している平和だの安全保障だのというのは、精神を病んでしまうほど厳しい場面をいくつもくぐり抜けてきた軍人の献身や犠牲の上に成り立っているのではないかと。それを揶揄したり断罪したりするとは何事かと。この作品の結論は海軍礼賛にあるようですが、まんまとそれに乗りまして、一貫してとんでもない上司にしか見えなかったハンフリー・ボガートに、最後は両手を合わせたくなりました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-05-10 01:13:51)《改行有》

2.  情婦 こんな傑作の存在を知らなかった自分の不明を恥じるのみ。登場人物は数人に限られ、舞台はほとんど事務所と法定だけなのに、まったく飽きません。映画はシナリオが大事なんだなと、あらためて気づかされます。終盤のどんでん返しには素直に驚きました。 終了後に「結末を人に話すなよ」というテロップが出る映画も珍しいんじゃないでしょうか。それには反しないと思うので言いますが、一番最後のセリフ「先生、ブランデーをお忘れですよ」が秀逸。作品全体のトーンを象徴するような、見事な〝オチ〟でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-30 01:49:08)《改行有》

3.  十戒(1956) 《ネタバレ》 ものすごく壮大かつ長尺ではありますが、そのわりに主要登場人物が少なく、しかも単純なストーリーなので、なんとなく最後まで楽しめました。要するにエジプトの神とヘブライの神の代理戦争ということで。いくら旧約聖書の物語とはいえ、ここまでコケにされたエジプト側は面白くないと思いますが、どう折り合いをつけているんでしょうか。 主人公2人がかっこいいのは当然ですが、もっとも人間味あふれるのはダタンですかね。さまざまな物語に登場する小悪人の原型のような感じ。モーセやラムセスは身近にいませんが、ダタンならどんな組織にも何人かいそうです。 と思っていたら、「約束の地」でリアル戦争が始まりそうな様相。やっぱり「神は死んだ」のか?[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-10 02:37:27)《改行有》

4.  白鯨 今日のコンプライアンス重視の風潮をあざ笑うかのようなパワハラの嵐。よく言えば船長の夢と執念と冒険の物語ですが、裏返せば無謀と狂気と強制の連続。無理やり付き合わされる船員はお気の毒でしかありません。自分の上司には絶対なってほしくないそんな船長を、往年の好青年であるグレゴリー・ペックは見事に演じていたように思います。 ただし現実的なことを言えば、こういう狂気のリーダーがいてこそイチかバチかの大勝負ができて、ときにはそれが大きな成果をもたらすのかなと。実際、最終盤はすべての船員が一致団結するわけで。あまりコンプライアンスばかり気にしていると、小さな仕事しかできないんじゃないでしょうか。個人的には小さな仕事で十分ですが。 なお今日の「スターバックス」がこの作品の「スターバック」に由来するのは有名な話。たしかに唯一、船長にもの申す冷静な常識人の役回りでした。少なくとも「エイハブス」にしなくて正解かなと。 いずれにせよ、どうやって撮影したかは知りませんが、映像にはたいそうな迫力がありました。今日的なゴリゴリCGよりずっとリアルだったように思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-06 23:54:03)(良:1票) 《改行有》

5.  追想(1956) 《ネタバレ》 前半はモヤモヤしながら進行します。ユル・ブリンナーは単純にカネ目当て? バーグマンは本物or偽物? その霧はなかなか晴れないのですが、軽妙なやりとりや細かなユーモアが魅力的で飽きません。 で、中盤以降はモヤモヤ自体がどうでもいいのだと気付かされます。圧巻はやはり、バーグマンと皇太后の謁見シーンでしょう。半世紀以上も前の映画なのに、バキバキと緊張感が伝わってきました。その後に来る弛緩シーンでは、こちらまで泣き崩れそうになります。 それにしても、終盤の皇太后による「私は過去に生きる、未来はあなたのものよ」とかいうセリフはグッと来ます。それは年齢差の問題だけではなく、背負っている肩書や、革命によって失った祖国をなお愛する気持ちが込められているのでしょう。潰れかかった会社が、若い社員をリストラするときに使えそうです。 そして最後の演出も見事。主役2人を登場させないことで、ハッピーエンドでめでたしめでたしという思いと、もうこのドラマも終わりだなあという一抹の寂しさを感じさせてくれます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-14 23:52:17)(良:2票) 《改行有》

6.  陽のあたる場所 《ネタバレ》 サスペンスもののド定番なストーリー展開ですが、つい見入ってしまいました。主人公の気持ちも、女工さんの苦しみも痛いほど伝わってくるだけに、なかなか辛いものがあります。 しかし単純な話の中にも、「格差」とか「組織の論理」とか「中絶」とか「未必の故意」とか今日的なテーマが含まれていて、かなり奥深かったように思います。終盤に誰かが言った「お前は心の中で殺人を犯したのだ」というセリフは、けっこうグッと来ました。 ところで、エリザベス・テイラーってそんなに美人ですかねぇ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-10-21 21:44:01)(良:1票) 《改行有》

7.  人間の條件 第一部 純愛篇 第1部~第6部まで、まとめて書きます。とにかく全編にわたってネガティブ話の連続。梶の人生とはいったい何だったのかと思わずにはいられません。おそらく公開当時は高度経済成長の真っ盛りだったため、ある種のアンチテーゼとして、こういう映画も受け入れられたのでしょう。その意味では、下り坂の今の時代に見てはいけない映画のような気もします。 しかし、奇をてらった見方をすれば、この映画は50年前でも戦時中でもなく、まさに90年以降の日本を予測した作品のようにも思えます。戦局(経済)が傾く中で、なお既得権や体面にしがみつく組織を描いた1~4部。そして組織崩壊後の混沌を描いた5~6部。実は5~6部は、これからの日本の姿かもしれません。戦争はないでしょうが、何せ1000兆円の借金という世界に類のない“時限爆弾”を抱えている国ですから。税率は上がり、社会保障は削られ、会社が軒並み潰れて失業者が増えるとなると、私たちはまさに森の中をさまよう敗残兵になりかねません。もしそうなったとき、私は梶のように人間としての尊厳を保てるか、はっきり言って自信がない。「貧すれば鈍す」のが人間ですから。 逆にいえば、とにかく人間は経済的に貧しちゃいけないということですね。というわけで、少しでも多額の税金を払うべく、明日も仕事をがんばろうと思ったしだいです。長文失礼しました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-03 00:40:01)《改行有》

8.  私は告白する 脚本が見事。私は「告解」に何の縁も知識もありませんが、なるほどこういう掟があるのかと。それを悪用して罪をなすり付けるとは、なんとも小賢しい感じ。しかし牧師にもいろいろ事情があって…、と重層的に展開していくのが面白い。まったく派手さはありませんが、こういう個人の思惑がチマチマと絡み合う物語も、たまにはいいものです。 それと、同僚の牧師たちが主人公をまったく庇ったりしないあたり、世の世知辛さを思い知らされます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 01:37:08)《改行有》

9.  愛情物語(1956) 《ネタバレ》 主要登場人物を早々に退場させてナンボという、お涙頂戴映画の教科書のような作品ですが、その手の作品から醸し出されるイヤらしさはありません。体感的には約半分が音楽で埋め尽くされ、残り半分もけっして大げさには描いていなかったからかなと。 それにしても見事だったのは、タイロン・パワーの指使い。腕から上だけ見せるとか、指先だけ代役を立てるとかいろいろ手段はあったと思いますが、わざわざ本人が弾いているように見せるシーンが多々ありました。音階もテンポもほぼ合っているように見えたので、相当練習したんでしょうねぇ。 それにしても、薬剤師からピアニストになって海軍でも活躍するとは、なかなか多才な人だったようで。 そして言うまでもなく、ラストのサラッとした退場シーンも見事でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-13 01:50:41)《改行有》

10.  第十七捕虜収容所 「戦場にかける橋」とはずいぶん違う、なんとも自由な収容所に驚き。なまじ解放されてふたたび戦場に戻るより、いっそ戦争が終わるまでここにいたほうが安全で楽しいんじゃないかという気さえします。 それはともかく、今から見るとちょっと間延びしたところもありましたが、そこそこ楽しめました。終盤の謎解きはいささかあっさりでしたが。 どこかで見たことがある顔がいるあと思ったら、「おはようフェルプス君」ではないですか。実はこれが本作における最大の喜びでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-16 01:02:08)(良:1票) 《改行有》

11.  ヘッドライト 《ネタバレ》 「重要ではない人」という身もフタもない原題の本作。たしかにスーパーマンは登場しないし、奇跡も起こりません。しかし、その当たり前な感じがいい。楽しかったのはほんの一瞬で、あとはずっと苦しいのみ。仕事は辛いし、貧しいし、天気は悪いし、画面は終始どんよりしています。苛烈をきわめる長距離トラックの運転手という設定がまた、非常に今日的でリアルです。 で、最悪の結末を迎えるわけですが、ジャン・ギャバンが元のサヤに収まってサバサバしているところが、救いでもあり、薄情な印象も残します。結局、彼にとってヒロインが夢うつつの中で思い出す程度の「no importance」な存在でしかなかったとしたら、それはそれで哀しいですね。 ちなみに本作を邦画にリメイクした「道」という作品を大昔に見ました。仲代達矢と藤谷美和子の主演だったのですが、本サイトにも載っていないくらいなので、大コケしたのでしょう。たしかに何も覚えていません。しかしテーマ音楽だけすごく印象に残っています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-21 03:02:24)《改行有》

12.  知りすぎていた男 恨み言を1つ。スパイ氏は「アンブローズ・チャペルに…」と言い残して絶命するわけですが、これって「同氏(同教会)が自分の仲間だから、伝えてくれ」と言っているようにも聞こえます。少なくとも私はそう解釈して、その後の展開で大混乱してしまいました。「暗殺組織が先回りして〝なりすまし〟している?」とか、「教会の一室に本物の牧師の死体が放り込まれている?」とか。余計なことを考えず、素直にのめり込みたかったかなと。サスペンスものとしては傑作だと思うので、余計に残念。 ついでに言えば、邦題の「知りすぎていた」という日本語はまどろっこしい。原題の訳としても、「知りすぎた男」で良くないですか?[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-07 02:43:24)《改行有》

13.  十二人の怒れる男(1957) ふつうにおもしろい作品でした。密室で、少人数で、激しい動きもほとんどなし。ほぼ会話だけで成り立たせるという手法は斬新でした。といっても古典映画ですが。いちばん最後に名前を言い合い、そのまま別れていくシーンが印象的です。ただ、本編とはまったく関係ないところで苦情を一つ。字幕が読みにくい! 暑い日の白昼の設定で、登場人物たちは続々と上着を脱ぎはじめます。モノクロ映画で白いワイシャツ姿が多いのですから、画面全体が白っぽくなります。それなのに、字幕の文字も白。ワイシャツと重なると、色覚検査状態でした。「お前、どけよ」と絶望的なツッコミを入れたくなったのは私だけしょうか。後半、夜になって多少は改善されたのですが…。 [映画館(字幕)] 7点(2006-10-17 00:09:47)《改行有》

14.  禁じられた遊び(1952) グッと抑え気味の演出がいいですね。最近流行の、薄っぺらで安っぽい“お涙頂戴”モノとは明らかに一線を画しています。十字架を盗みまくり、挙げ句に川に投げ捨てるという“バチあたり感”もたまりません。それにしてもこの子役たち、演技が天才的に上手いと思うんですが、いったいどういう素性なんでしょうか。生きていれば、ちょうど団塊の世代ぐらいかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-29 18:42:56)

15.  裏窓(1954) いかにも「セットです」という感じのアパートといい、あまりにもあけっぴろげ(窓を)な住人たちといい、主人公の鋭すぎる観察力といい、G・ケリーの息を飲むような美しさといい、リアリティのカケラもありません。でも、つまらない映画をよく「リアリティがない」などと批判することがありますが、この映画は数少ない例外の一つだと思います。むしろ“つくりもの”の良さがありますね。前半はややダレますが。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 02:20:06)(良:1票) 《改行有》

16.  間違えられた男 妙にもったいぶった感じで始まりましたが、他のヒッチコック作品に比べてリアルなところがミソですかね。たまたま顔が似ているというだけで、いつの間にか犯人に仕立て上げられてく様はたしかに恐怖。しかし主人公の序盤の無抵抗ぶりにも驚き。自分だけの問題ならまだしも、家族のことを考えれば徹底的に弁明・反論して一刻も早くシロを証明しようとするはず。まあドラマ的には黙っていないと都合が悪いわけですが、ここだけ不自然でした。 オチもいささか肩透かし。そんな単純な話だったのかと。これは警察からごっそり賠償金を取れそうですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-20 01:49:33)《改行有》

17.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 サイコパス氏の不気味な活躍ぶりで、最後まで堪能させてもらいました。 しかしシナリオ的にかなり無理があるような…。結局、サイコパス氏は何がしたかったんでしょうか。少なくとも交換殺人ではなさそう。背景的に嫉妬とか怨恨とか政治がらみとかもなさそう。だとすれば単に主人公への嫌がらせ? 暇つぶし? その意味不明なあたりが、サイコパス氏のサイコパスたるゆえんかもしれませんが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-24 01:47:01)《改行有》

18.  北北西に進路を取れ 超久しぶりに再見。しかしラストのラシュモア山のシーン以外、ほとんど忘れていたので初見に近い感じ。だいたいスパイものというのは、その設定上、話が込み入りがちで、ちょっとでもセリフを聞き逃すと面倒くさいことになります。この作品も例外ではありません。というか元祖的な存在でしょうか。 しかし音楽はいい感じ。いかにも緊張感を煽るようで、ピッタリ合っていたように思います。 そして何より、マーティン・ランドーがいい。「スパイ大作戦」におけるローランもそうですが、いかにも頭がキレそうでクールな役がよく似合います。そしてけっしてボスにはなれず、参謀役なんですよね。同じスパイものでも、単純明快&大胆不敵&荒唐無稽なこちらのほうが私は好みです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-05 01:42:39)《改行有》

19.  ハリーの災難 笑えるかといえば微妙ですが、まあ何度も面倒な作業をご苦労さま、という感じです。オカルト風にドアが勝手に開くシーンは何だったのか、その部分の〝オチ〟も見てみたかったかなと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-06 02:34:50)

20.  老人と海(1958) 映画というより、イメージ映像付き朗読劇という感じ。時代が時代だし、大海原が舞台なので、これは仕方ないところ。原作を読むのが面倒という人には、ちょうどいいと思います。 老人には家族もない。財産もない。この歳にして粗末な小屋のような家と小舟があるだけ。一般的な価値観に照らせば、明らかに〝負け組〟です。しかし逆に言えば、家族のゴタゴタに煩わされることなく、財産を奪われる心配をすることもなく、悠々自適。少年という理解者もいて、何より生涯を賭けて挑める夢がある。実は非常に贅沢な暮らしをしているような気がします。まあ真似したいとまでは思いませんが、こういう高齢者が現実にもっと多くいてもいいかなと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-21 01:45:25)《改行有》

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