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プロフィール
コメント数 185
性別 男性
自己紹介 フツ~の映画好きのおっさんです。戦争映画が割と好き。でも、アクション物からロマコメまでなんでも見ます。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  真実のマレーネ・ディートリッヒ 《ネタバレ》  久々に「心に染みた」映画でした。ナチに反発し、故郷を捨てたディートリッヒがベルリンに落とす爆弾を作るために戦時国債を宣伝する姿、終戦後のベルリンで母親と再会する声、戦地へ恋人のジャン・ギャバンを追いかけていくくだり、すぐれた反戦映画でもあり、恋愛映画でもあり、音楽映画でもあると思いました。美しく、強かったディートリッヒの鮮烈な生き様に感動しました。戦後、ドイツ公演で唾を吐きかけられるエピソードは映画を見ている者ですら胸をえぐられるように悲しい。また、盛大ではなかった葬式にハリウッド関係者の姿がなかったことも。しかし、死後、やっとディートリッヒは故郷に迎えられる。そのエピソードがナレーションで語られる時、小さな映画館は泣いている観客の鼻をすする音だらけでした。ドキュメンタリー仕立てなので、普通の映画ではありませんが、ディートリッヒの人生がまるで映画のようにドラマチックなので、どんどん引き込まれます。帰りに思わず「モロッコ」を借りました。白黒の画面の中のディートリッヒはやはりとてもきれいな人でした。10点(2003-12-18 17:08:10)(良:1票)

2.  力道山 《ネタバレ》 主役の韓国人俳優の鬼神の演技、30キロ増の肉体改造、迫真の試合シーン(吹き替えなし)に脱帽。惜しいのは、やはり在日朝鮮人にしては日本語のイントネーションが変だったことぐらいか。シャープ兄弟との死闘の場面には胸が詰まった。自分を差別した日本人のために憎いアメリカ人と闘っている。もしかしたら、その時、力道山本人の頭の中には金儲けのことしかなかったかもしれない。だけど、どこにも帰る場所のない孤独な男が、自分を蔑み、差別した人々の歓声を背に鬼の形相で空手チョップを振るう痛々しい姿に涙が出た。日本がまだ貧しく、世界に向かってまだ背中を丸めていた時代、確かに力道山は勇気をくれたのだろう。私はぎりぎり大木金太郎を子供の頃にテレビで見た世代だけど、隣の席やその隣の席、または後ろの席の60-70歳ぐらいの男性は涙をぬぐおうともせずにスクリーンに見入っていた。かつて応援した同郷のヒーローに思いを重ねたのかもしれないし、遠い国から来た子供の頃のヒーローを懐かしがったのかもしれない。[映画館(字幕)] 9点(2006-03-12 02:04:23)(良:2票)

3.  ヒトラー 最期の12日間 《ネタバレ》 室内劇のような作りを想像していたら、激しい戦闘シーンもそれなりにあり、ちゃんとした「戦争映画」でもあった。劇中、見ている者はヒトラーの周囲の人物に「何故そんなヒステリックな小男に死ぬまでついていくのだ?」「何故新しいドイツを夢見ないのだ?」と何度も疑問を投げかけるだろう。親衛隊の若者からゲッベルスら政府参謀までが、明らかに精神に変調を来たしているヒトラーに盲目的につき従っていく。考えてみると、独裁者は生まれ持って独裁者になるのではない。独裁者は人々が創り上げるものなんですね。ヒトラーの素顔は秘書の女性にさえ細やかな心遣いを見せる柔和な中年男。一方で、そのどこにでもいる中年男が何百万人の人間を虐殺し、民族浄化を本気で実行させる。悪魔のような独裁者は私やあなたの隣にもいるかもしれないし、それを創り出す私たちの中にも存在すると実感できた。ヒトラーは人々を映す大きな鏡だったのかもしれない。ラストのユンゲのインタビューのように、「目を見開いていなければ」それに気が付かない。そしていつかはゲッベルス婦人のようにわが子を自分の手で殺していくような愚を犯すことになる。あの死人のような無表情の悲しさ。胸が締め付けられるように辛く、そして恐ろしかった。イスラエルはヒトラーを美化していると反発したようですが、第3者として見ると、人間の愚かな性質や戦争の馬鹿らしさをこれほどに描ききっている戦争映画は少ないと思う。[DVD(字幕)] 9点(2006-02-04 21:17:33)(良:3票)

4.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 前半はコメディ仕立てだけど、私は何故か途中から涙腺をやられた。国家の再統一という「国家的事件」と大黒柱の母親の闘病という「家族的事件」の2つの軸を重ね合わせ、時代にほんろうされた家族が再生する姿が描けていると思う。母親とララが後半、アレックスのいない病室で喧嘩していたように、ラストでは母親は嘘を知らされていたはず。しかし、死期を迎えた母親に見せた最後の嘘のニュースは、少年の頃のアレックスのヒーローだった元宇宙飛行士が臨時の国家元首に扮して、統一された新ドイツの姿を語る姿。それは西ドイツがいつか失って、東ドイツがたどり着くことに失敗したような現実にはない理想の国の姿。アレックスに優しい視線を向けながら母親が語る「すばらしいわ」の言葉は、国家再統一という歴史の荒波の中で、人々が失ってはならないものに気付いたアレックスの成長に向けられたもののように思える。新しい国の誕生を祝う花火を見ながら、万感の思いを胸に母親は静かに旅立っていく。父親の所在をめぐる嘘を告白し、アレックスたち家族の優しい嘘を受け入れた母親はすべてに安心しきったような穏やかな表情だ。おかしくて笑い、しかし、同時に涙が出る、そんな不思議な映画だった。余談ですが、ララ役の女優さん、可憐でかわいいですねえ。9点(2004-10-11 03:19:35)(良:1票)

5.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 見終わった後に何とも言えない切なさが残るけど、不思議と後味は悪くない。ラスト、電動車いすで風を切って街を行くジョゼの顔をカメラは映さないが、涙を流してはいないのだ。静かに鮭を焼くジョゼの顔はそれまでの童女のような幼さがウソのようになくなった大人の女性の美しさ。恒夫は残酷にジョゼを捨てたが、映画では描かれていないけれど、それは「障害の壁」とかいったステレオタイプな理由ではないのだろう。ただ、「もっと好きな女ができた」だけなのだ。だって、ジョゼを好きになる時も恒夫には彼女の障害に対するためらいなどはなかったのだから。ジョゼと恒夫の間に起きたのは、若い男女の間によくある出会いと別れのエピソードのひとつ。だけど、それでジョゼは人目を気にせずにたくましく生きる強さを、恒夫は人の弱さを思いやる優しさを知った。不器用でも、結果が残酷でも恋愛は人をかようにも変えることができる。単純に設定だけを見ればちょっと前に大ヒットしたフジテレビのドラマに似てるけど、こちらは見て良かったな、と素直に思いました。9点(2004-10-01 13:21:20)(良:1票)

6.  ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 《ネタバレ》 人生を失敗しかけた奴にしか歌えない歌で人生に失敗した奴ら(囚人)がノリノリで合唱する場面はちょっとホロリ。音楽映画の良さって、「音楽が人に与える不思議な力」が描けてるかどうかがカギだと思う。奔放なようでいて、音楽以外はどこまでも自堕落で駄目な男キャッシュを支え続けるウィザースプーンの母性あふれる姿に少し癒される。最後はずっとうまく行かなかったお父さんとの仲直り。垂れ下がった糸でなかなか声が届かない糸電話は息子との関係を表しているのかな。ぶっきらぼうに糸電話で孫と話し続けるお父さんの姿が何だか優しい。悪役ターミネーターも渋いいい脇役になったなあ、などと思いました。[映画館(字幕)] 8点(2006-04-16 00:15:11)(笑:1票) (良:2票)

7.  ブロークバック・マウンテン 脚本に何のひねりもなくてもいい映画は撮れる、ってことですね。映画は差別と暴力にあふれ、多くの人びとが貧しい一昔前のアメリカ南部で出会ったゲイのカップルを淡々と描写するだけ。もしもこれが不倫の男女カップルだったら、映画になりようもないどこにでもある話。だけど、その一種キワモノ的なテーマで普遍的な「一組の出会い」を淡々と描くことで「人を愛するとはどういうことなのか」と考えずにいられない。言ってしまえば、最初に禁じ手というか反則を使っているようなもの。それが映画の価値を落とすものではないと思うけど、大衆芸術たる映画の手法としては万人受けするものではなくなる結果を招いたのでは…。アメリカではヒットしたそうですけど、ここ、日本ではアカデミー取ったのに客席はがらがら。テレビ放映も難しそうな気がするなあ…。そんな風に考える自分も偏見にとらわれているのだろうか。[映画館(字幕)] 8点(2006-04-09 22:46:37)

8.  ホテル・ルワンダ 確かに猛烈に重い…。昔見たオリバー・ストーンの「サルバドル」を思い出した。低予算らしいけど、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックスやジャン・レノら主役以外にもいい俳優が結構出ていて、安っぽさもない。劇中、報道カメラマン役のホアキンが女性2人に聞く。「あなたは何族?」確かにそうだ。私の目から見てもどっちが何族だか分からない。あんな不毛そうなアフリカの土地を何十年にもわたって100万人だかも殺し合いながら奪い合う意味がさっぱり分からない。だが、海外に行くと、私も「中国人か?」とか「韓国人か?」とか、あるいは「日本人か?」と聞かれる。欧米人には区別など無理だろう。そりゃそうだ。でも、私たちも何百年もいがみ合っている。つくづく人とは複雑な生き物だ。イラクじゃ私たちから見たら同じにしか見えない顔をした人々が今現在、宗教ではなく「宗派」の違いでリアルタイムで殺し合いを演じている。何だか救いようのない気分になる。この映画、日本で公開されるまでに署名活動なんかがあったそうで。映画見た後でネットで知った。郊外のミニシアターは満席に次ぐ満席。久しぶりに「映画を見た」という満足感を感じた。映画を見せてくれた人に感謝。この映画を見たいと思った人が大勢いることに少しほっとした気持ちになった。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-28 21:37:22)(良:1票)

9.  イン・ハー・シューズ LAコンフィデンシャルと同じ監督さんだったんですね。あの男くさいハードボイルド風味の作品を撮ったのと同じ人とは思えないような完全な「女性映画」でした(女性の視点から見たらどう見えるか分かりませんが)。3人がそれぞれに心の中に抱えてる傷やコンプレックスが癒されていく様を見ていると自分も何だか癒される気分になる。弁護士の姉が「仕事を一所懸命やって、必要とされていると思うことで自分を支えている」という台詞。「それがなくなることが不安だった」という独白。私は男ですけど、何だか共感できた。姉はそういうものを全部ほっぽり出して、生き方を少しずつ変えていく。ほかの2人のエピソードもそうだけど、人を変えるのは人との出会いやかかわり合いなんだなあ、などと何となく考えさせる映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2005-11-14 11:20:10)(良:2票)

10.  コーチ・カーター 私も同じ感想を持ちました。よくあるスポコンものか? と思いきや、黒人や「モンスター」で描かれたようなプア・ホワイトがアメリカ社会で生きていくのは大変なんだ、というのもテーマだと思います。結構堅いテーマなんだと思いますけど、アメリカではちゃんとヒットしたらしい。ということは、アメリカ人だって「ホントは今のままじゃいけないんじゃないか」と心のどこかで感じてるってことなんでしょうね。日本はまだそれなりに均質化された社会ですけど、だんだんアメリカみたいな「勝ち負け」のはっきりした社会になるんでしょうね。最近の子供は万引きなんぞ犯罪だとも思ってないんでしょう。日本もそのうち「映画の中の出来事」じゃなくなってくるんじゃないかとか考えてしまいました。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-25 15:11:14)

11.  シンデレラマン ロン・ハワードって、地道に真面目に生きてる人を温かい視線で描くのがうまいですよね。悪くはないんです…。結構感動したし…。でもなあ…中学生の頃、シルベスター・スタローンの「ロッキー」を見て、何だかじっとしていられなくなって意味もなく早朝ランニングを始めたんです。今考えても何でそんなこと始めたのかわけが分からないんですが。その頃の私は世の中のことを何も知らないガキだったからそれだけのインパクトを受けたのか、今の私が薄汚れた疲れた大人になったからなのか…。見終わって「オレも何か頑張らなきゃ!」と感じたかったです。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-19 22:39:05)

12.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 モーガン・フリーマンの「誰でも一度は負ける」の台詞が良かった。努力しても、頑張っても、やりたいことをやり、なりたいものになれるのはごく少数。勝者はいつも一握り。ほとんどは敗者のまま一生を終える。だが、それでも人生には生きる意味があると思えた。マギーの人生は不幸だったのか? いや、そうではないだろうと思えた。自分の人生をつかみ取るため、ひとり必死にボクシングに打ち込む姿が、いじらしくて切ない。ただ、全身麻痺の障害があっても尊厳を持って生きる人たちはいるはず。私はALS(筋側索硬化症だったかな?)でほぼ全身が動かない肉親を抱える家庭を訪問したことがあるが、ちゃんと持っておられますよ。マギーにもあのガッツがあればきっとそんな生き方もできたはず。そこだけが共感できなかった。パンフによると、この映画、37日間で撮ったそうです。映画の良さはカネやスケールとはまったく無関係ですね。[映画館(字幕)] 8点(2005-05-30 02:37:12)

13.  Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) ずいぶん前に邦画の方も見ましたが楽しめました。リチャード・ギアは「十分に幸せで満ち足りているはずなのに、何かが足りない」と感じ始める中年以降の男性の胸のうちを自然な演技でうまく表現できていたと思う。雑誌か何かのインタビューでギアが「この映画は人生の中盤以降を過ぎた男性が家族と一緒に自分を再発見する物語だから米国でも受け入れられた」と話していたのを読んだ気がしますが、確かにそんな感じ。私も映画の中のギアの年齢に近いですが(外見は太陽と冥王星ぐらい離れてますが…)端から見たらくだらないとか滑稽だと馬鹿にされても結構、俺はこれが好きなんだ、と言える趣味を見つけたくなりました。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-24 15:23:21)

14.  I am Sam アイ・アム・サム 好きな映画でも、たまにまた見たくなる映画と、好きなんだけど何度も見かえしたりはしない映画があるけど、これは前者。実社会で完全に「負け組」の私としては、「そんなに無理して頑張らなくてもいいじゃないの」ってメッセージ(映画のテーマとは違うが)が感じられてホッとする。知的障害者のサムに比べると完璧なエリートであるミシェル・ファイファーが逆ギレして自分のコンプレックスや悩みをぶちまける場面や、「ビートルズの中ではジョージ・ハリスンが一番好きなビートルよ」という台詞が胸にぐっと来る。ヒア・カムズ・サンはビートルズの代表的な曲ではないけど、確かにいい曲だ。「努力したなら、自分が駄目なことを恥じる必要はないんだな」とふと思える。8点(2005-03-11 12:01:37)

15.  Ray/レイ たまたまだけど、コール・ポーターの生涯を描いた「五線譜のラブレター」とこの作品を連発で見ました。かたやリッチな社交界を舞台にした白人作曲家のお話、こちらは貧しい黒人社会から音楽で成功したミュージシャンの話。二作のテーマはまったく違うんですが、アメリカのショービジネスの世界の深さと広さを感じることができました。この作品を見ると、音楽とは、黒人にとって金や自由、あるいは人としての権利、さまざまなものを闘い取るための魂のツールのようなものだと思えてくる。ブルースやロックンロール、ジャズ、彼らから生まれてきた新しいリズムや旋律が人種や世代を超えて人々の心をとらえる「音楽のダイナミズム」を足下から感じ始める。映画館では足でリズムを取っている観客もちらほら。ちょっと見てくれのいい東洋人がソウルだのR&Bだのって真似てみても、「何かが足りない」と感じるのは当たり前。ジェイミー・フォックスの鬼神の演技と名曲の数々を聴きながら、そんなことをふと考えました。8点(2005-02-18 12:40:56)

16.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 やっぱりスパイものはヨーロッパが舞台でKGB(?)が出てこなきゃ。やたら爆発したりマシンガンをぶっ放したりするより、こまごまといろんな仕掛けをやって相手をはめたり、ちょっとした機転でピンチをしのいだりするスピード感がなかなかいい。ほかの方も書いてるけど、わざとやってる手ブレしまくりのカメラ視点は迫力を出すためなんだろうか。大画面で見てると何が何だか分からない。ぶつかる瞬間まで見せるカーチェイスはなかなかの迫力。ロシアの殺し屋(KGBかスペツナズ?)をもっと活躍させてほしかったな。パンフ見たら、モスクワはテロ頻発で大規模な撮影許可が取れず、ベルリンでロケしたと書いてありました。8点(2005-02-13 01:27:20)

17.  アザーズ 《ネタバレ》 この手の「幽霊もの」が極度に苦手なので避けていたが、ニコールの美しさ見たさについに借りてしまった。皆さんがおっしゃる通り、「シックスセンス」に似たオチだけど、グロテスクな描写も少ないし、急に「ドン!」と大きな音がしたりしない分、雰囲気はこっちの方がずっといい。3人の親子は戦場に行った父親の霊の帰りをあの家で待ち続けるために離れられないのだろうか。それとも無理心中(?)を図った罰として天国へ行くことを許されないのだろうか。ラストで大きな屋敷の窓から外を見つめている親子、子供たちの許しを得たニコールの澄んだブルーの瞳が悲しくて美しい。でも、映画館で見たら怖かっただろうなあ~。私はDVDで見て、怖さがジワジワ盛り上がってくると場面を早回しして逃げました(それなら見るなと言われそうだが)。8点(2005-01-19 12:39:48)

18.  バンド・オブ・ブラザース<TVM> これ、レビューに入っていたんですねえ。私はこれを見てから、某国営放送に言いたくなった。「毎年毎年、アイドル俳優を起用してネタ切れ寸前の時代劇を大河で撮り続けるなら、気合を入れた太平洋戦争物をつくってみい!」と。「150億円ぐらいかけて撮ってみろ!」と。重厚なクラシック演奏で始まるユダヤ人収容所のエピソード、衛生兵の淡い恋を描いたエピソード、好きな回が結構あって書ききれない。ドイツ軍兵士を単なる悪者に描いてない点もいい。とてもテレビ向けとは思えないクオリティにはただ脱帽。だけど…だけど、別の方が書いているように、現在のアメリカの国際社会での暴君ぶりを見ていると、「誰も疑うことなくアメリカが正義の味方であったよき時代」へのレクイエムのように見えてしまう面もあります。この作品でも描かれているユダヤ人たちはあれほど悲しい歴史を背負いながら、どうして丸腰のパレスティナ人を対戦車ミサイルでバラバラにしてしまうのか(直接関係ないけど)。鼻の奥がツーンとしそうになっても、それを考えるとすーっと感動がひいていく。しかし…だけど、こんな男たちの友情のドラマを見て胸を躍らせない人(特に男性)は少ないでしょう。特にウィンタースがいい。若いドイツ兵を射殺して苦しむ弱さがいい。不毛な偵察作戦の強要から部下を救うエピソードも良かった。どっちなんじゃい! と言われそうですが、作品の質が高いのは間違いないです。8点(2004-12-24 21:46:01)(良:1票)

19.  スターリングラード(2001) 《ネタバレ》 冒頭の渡河シーンから市街戦の戦闘シーンのど迫力、西部劇みたいなラストの1対1の決闘も良かったけど、ターニャが子供を殺された母親にそれを伏せて避難を説得しにいく場面から、老いた母親が子供への置き手紙を船着き場で必死になって残していく場面でうるうるしてしまった。最近は新聞に載ることも減ってきましたが、中国大陸で子供を残留孤児にしてしまった日本の親たちもこんな状況だったのだろうか…などとふと思った。最後にヴァシリがターニャと再会する場面も良かった。音楽もそこは何とも言えない癒し系で耳に残る。それにしても、エド・ハリスは渋い。ケーニッヒ少佐があれだけ格好良くなければ、この映画、2ランクも3ランクも落ちるでしょう。個人的希望だが、ケーニッヒはヴァシリを誘い出すために子供を殺すんじゃなくて、別の子供の遺体(どこかで既に死んでいた)をダミーに使う(あの子はどこかで軟禁されている)…というストーリーだったら良かった。8点(2004-11-12 16:23:41)

20.  僕はラジオ 大好きだったデブラ・ウィンガーが復帰しているというので見に行った。最初、「タイタンズを忘れない」のようなスポ根ドラマかと思ったけど、これは違った。田舎の小さな街の人々と知的障害者のほのぼのとした交流の話で、障害者を扱ったヒューマンドラマというとハリウッド的な偽善性が鼻につくところだけど、この話は実話で、ストーリーも「出来すぎ感」はない。実在の主人公がラストに本当に映像に出てくる(しかもキューバ・グッディングそっくり。あれ? 逆か)ので、そうしたあざとさも感じなかった。涙がぼろぼろ流れる感動作じゃないけど、何とも言えないほのぼのとした気持ちになれた。軍人とか堅い役の多いイメージのあるエド・ハリスがラジオの成長していく姿を見て満面の笑顔を見せるシーンが良かった。世間で言われている通り、本当に良い俳優だ。デブラ・ウィンガーは若い頃の印象のまま、きれいに歳を取っていました。復帰作に良い作品を選んだと思う。 お話とは関係ないけど、試合の場面では映画の舞台設定となった70年代のグランド・ファンクなどのロック(リメイク作のようだったが)がガンガン流れて気持ちよかった。8点(2004-10-02 14:19:33)

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