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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 雨月物語 宮川の映像もさることながら、二人の女房の対比には監督の戦後の混乱期を意識したかのようなフェミニストぶりに新鮮な感動があった。(身は汚されたけれど、命拾いした妹と片や、操を守ったが命を落としてしまった兄嫁。そして前者は、身を持ち崩しているのは、心に痛手を負っているからで、その原因をつくった夫は、彼女の魂を救済する責任があると彼に迫り、夫の積極的関与で痛手は癒され、そのことにより彼の彼女への愛情はさらにふかまり、以前のように何事もなかったかのような夫婦関係がとりもどされているシーンを挿入していたりする。)黒澤作品「羅生門」の京マチ子「白痴」の原節子 に対して今作品の水戸光子の役柄は溝口流の黒澤への返答のように思える。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-07 06:55:39) 2. 無法松の一生(1958) 日本版「シラノ・ド・ベルジュラック」ですか。[ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-06 00:55:10) 3. 生きる 《ネタバレ》 個人的には、料亭で小田切さんに息子への愚痴を話した際、「息子さんのことが一番すきなんじゃな~い♪」と返されたときの志村さんのテレ笑いに目頭が熱くなった。月並みな言葉だが、”親孝行したいときには親はなし””亡くして知る親のありがたみ”。父親が存命のうちにこの映画を手にとることができた男性はラッキーだと思う。しかし、作品名は知っていても実際、人生も後半にさしかかった方が御覧になるケースが多いのではないだろうか。主人公の視点で観るはずが、主人公の息子の立場で観てしまった。それにしても、誰かが書き込んでいたが、「七人の侍」とこの作品を同じ監督が撮れるとは・・・やはりクロサワは・・・。[DVD(字幕)] 10点(2005-08-24 05:05:59) 4. 隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 千秋・釜足の農民がC3PO・R2D2に影響を与えてる?私は、上原=雪姫の設定及びキャラのなかに「臥虎蔵龍」の章子怡の”イェン”をみたが。w[DVD(字幕)] 10点(2005-07-17 05:26:11) 5. 羅生門(1950) やっぱり、日本=大雨なんでしょうか。京マチ子のお多福顔みただけで平安時代だと思ってしまう。この頃のクロサワ映画の女優さん達は、品があって美しいな。(カラーになってからの女優の酷いこと。クロサワも枯れちゃったのかな。w)10点(2004-05-10 00:22:36) 6. 白痴(1951) クロサワのかくれた名作。 完全版が観たかった。昔の日本は美しかったんだな。9点(2004-05-09 23:55:48) 7. 七人の侍 この映画は、クロサワ&俳優をして敗戦から僅かしか経過していない時期だからなしえた奇跡的作品だと思う。従軍経験をもち、空襲に逃げ惑い、警察の無力化による進駐軍と愚連隊の乱暴狼藉、そして飢餓地獄。 ことに百姓の描き方は、恐らく実体験をしてるであろうから極めてリアルだと思う。戦前の平和な時代には気位の高い高所得の都会人に対する羨望があるが、戦中は、軍への米の供出を巧みにごまかし屋内に隠匿し、戦後は、餓えた都会人は一転、高価な調度品をわずかばかりの米との交換を余儀なくされる立場に置かれる。アノ当時の農民への恨みはかなりなものと聞く。この映画の俳優さんたちが都会出身だとすれば、百姓を醜く演じてることに快感を覚えていたはずだ。(ワラ 10点(2004-04-25 21:01:15)(良:2票) 《改行有》 8. 戦場にかける橋 観るたびに新しい感動がある作品です。[DVD(字幕)] 10点(2004-01-04 01:04:33)
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