|
1. ぼくの神さま
あのね、みんなには悪いけど、たぶんこの作品の「よく理解する」人って少ないと思うのよ。これって単なる「子供視線の反戦映画」じゃないですワ。たまたま僕は生まれたときからキリスト教の信者なもんで、いろんなシーンが聖書からの引用だったり、クリスチャンから見た世界観だったりっていうのをなんとなく感じてしまうんだけど、普通の日本人にはしんどいよね。ずうずうしいクリスチャンは、成長過程で、まず自分がキリストじゃないことに挫折し、ヨセフ(キリストの父)でもなかったことに挫折して老いていくんだよね。それに対して監督が復讐してるっぽい。甘いレビューでスミマセン。5点(2003-12-29 11:58:04)
2. 模倣犯
《ネタバレ》 森田芳光って「映画」の捉えかたにクセがありますね。『メインテーマ』のころに感じた「映像に対する過信」をいまだに捨てられてない。たとえば「中居ロケット発射!」のシーンにしても、イメージとしての映像と、視覚としての映像との区別がつかない。劇中ではみんなにそう見えた映像でも、実際には起こっていない状況なのかもしれないのに(ま、それを多用するとズルいなんて言われるけど)。とりあえず、長者番付トップに君臨する人気者のクビを吹っ飛ばしたことは森田芳光の大殊勲です。クビチョンパは「SMAP=平成のドリフターズ」って意味かな?でもバイク便以降のエピソードは、凡庸なジャニーズ映画に戻っちゃったね。2点(2003-12-29 11:25:29)
|