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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. コクーン 《ネタバレ》 大好きな作品です。お年寄りたちは最後に宇宙人とともに、「連絡が取れなく」て「死ぬことのない」土地に向かうんだけど、そこは地球(こっち側)の人間にとっては明らかに「あの世」なんですよね。彼らが宇宙船で空の上に登っていくシーンは、幸福な来世ってのを信じながらの集団心中のようにみえる。彼らが余生を過ごしていた老人ホームはこの世から少しせり出してしまった「港」であって、その建物が海の近くに位置していたのも象徴的です。船貸しの若者は作品序盤で「船をしっかりロープにつなげておけ」といわれ、この若者は結局地球に残ることを決意します。一方、お年寄りたちはロープを外し、服を脱ぎ「あっち側」とコネクトし、身体を捨てて、「空のうえ」に行こうとします。ところで、本作を解釈していく際、捉えづらい存在が一人います。最後に一人だけ地球に残ることを決意する老人です。彼は妻を亡くし、自分もがんに侵されています。「あっち側」に向かう宇宙船に乗れば、亡き妻との再開も期待できるはずなのに・・・乗らない?彼は「あっち側」を、死後の世界としてではなく、「死ねない世界」と捉えていたのかも知れない。むしろ、「あっち側」に行けば妻に会えなくなると。作中の宇宙人は明らかに天使の象徴であり、天使との同行を拒否したこの男性は作中で強い違和感を放っています。この違和感を許してまで作家が訴えたかったことは何なのだろう……。本作は見方によって色々な解釈ができるし、何も考えずとも十分楽しめます。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-25 15:26:07) 2. ションベン・ライダー 引いたカメラでの長回しが多く、画面内の地形をいっぱいに使って(もしくは飛び出して)何人もの人間が動き回ったり、撃ち合ったり、海に飛び込んだり、追いかけあったりする。特定の誰かをアップすることはなく、引きの構図が続くので鑑賞中、観客は好きな人物を目で追うことが出来ます。ヤクザを追うジョジョとゴンベエを目で追っていると、後ろでブルースが橋から川に飛び込んだりして「何やってるんだ!?」と驚いたりします。機会があったら映画館の大きなスクリーンで観ると、より楽しめると思いますよ。[映画館(字幕)] 9点(2005-09-11 07:44:35) 3. 友だちのうちはどこ? とても素朴な映画。 この映画の印象は「子供」と「土」。 暖かいんだけど爽やかじゃなく、なんだか息苦しい [映画館(字幕)] 5点(2005-09-08 07:10:11)《改行有》 4. ブラッド・シンプル 《ネタバレ》 観賞中は手に汗握りっぱなしでほんとサスペンドされてました。 まさにサスペンス。 マーティが生き埋めにされながら銃をゆっくり空撃ちしてく場面や、 探偵が壁の向こう側から銃で壁を撃ち抜いてくる場面など非常に緊張感があった。 リマスター版のきれいな映像の方を観たのですが、予備知識なしで観たため、 「古い映画をリメイクした」という設定の最近の映画なのかと思い 「クラシックなサスペンスのパロディなんだな!」とか変なところで感動していました。 珍しい楽しみ方ができてよかった。[映画館(字幕)] 8点(2004-11-25 11:00:35)《改行有》 5. 未来世紀ブラジル グロテスクでかわいげな映像が続く。 全編妄想っぽい映像なんだけど、特に後半はポランスキーの悪夢映像みたいになってた、もちろん意識的だろうけど。 拷問時のお面でクーロンズゲートを思い出しました。8点(2004-01-24 21:47:47)《改行有》
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