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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. リアリズムの宿 《ネタバレ》 何か大きな事件が起きるわけではないけれど、描かれている人間のリアルさと、散りばめられたシュールな笑いだけで最後まで観れてしまう。初対面の二人組が牽制しつつ微妙な距離感を少しずつ縮めながら旅をしていく様子がよい。そして、そこに突然訪れる謎の女性。この女性によって二人組にどんな化学変化が起きるのか・・。何かが起こりそうで大して起こらないのがまたよし。この監督の魅力は、台詞と台詞の「間」にあると思う。この「間」の取り方が絶妙。数秒ずれただけで、その場面の面白さは半減する。三谷幸喜監督が台詞の面白さで勝負する監督だとすると、山下監督は余白部分である「間」で勝負する。演出力が試されるのは、圧倒的に後者だと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2009-02-08 12:26:53)《改行有》 2. マンマ・ミーア! ピアース・ブロスナンの歌の下手さが、逆に萌えた。[映画館(字幕)] 7点(2009-02-01 21:23:17) 3. オールド・ボーイ(2003) ちょっと期待しすぎたかな・・。個人的にオチは衝撃というほどのものではなかったけど、そこまでもっていく展開はかなり面白かった。ただ、あまり笑えないギャグっぽいシーンは余計な気もした。審査員がタランティーノじゃなかったら賞もらえなかっただろうな。7点(2004-08-21 06:08:09) 4. 恋の門 大いに笑わせていただきました。ストーリー的には古典的なラブストーリーといってもいいのだが、トンデモキャラクター達によるセンスとテンポの良い台詞の応酬が、物語にどんどんどんどんのめり込ませてくれる。次はどんなキャラクターが登場してくれるのか、と最後までわくわくしながら観ました。ただ面白いだけじゃない、近頃の日本映画では珍しいくらい、力強い、パワフルな作品でした。9点(2004-06-30 22:41:39) 5. ウォーターボーイズ 真鍋かをりをキャスティングしておいて、水着シーンがあれだけとは失礼千万!4点(2004-06-16 12:40:01) 6. JSA 同じ民族が憎しみあうのが悲しい、というのはただの民族主義ではないのだろうか。別の民族であろうと、戦争はいけないでしょう。南北問題に関しては、知識として知ってはいても、どうも感情移入できない。結局、当事者でなければ真にこの悲しみというのは理解できないのではないか。わかったふりもしたくない。当事者でもあり、民族主義の強く残る韓国で大ヒットを記録したのはわかるが、日本人がこれを観て感動しているのは本当にわかっているのか疑問に思ってしまう。4点(2004-06-02 02:19:15) 7. Dolls ドールズ(2002) 北野監督って、余計な説明入れずに省略するところにその良さがあったと思うんだけど、この映画はちょっと分かりやすい説明が入り過ぎのような気がした。登場人物が皆無表情で、人形のようだったのも、あざとさが見え隠れしてどうも感情移入できなかった。どうせならホーキング青山の恋愛話でも入れてくれればずっと面白くなったのに。3点(2004-05-12 03:01:37) 8. インファナル・アフェア 若い頃の主人公達を別な俳優が演じるなら、せめてどっちがどっちかわかるようにして欲しい。混乱してしまった。それに、女性陣の描き方がおざなりで、必要性が全くわからなかった。若い頃の話をもう少し描いてくれないかな、と思っていたら、きちんと若い頃を描いた続編が準備されてるとのこと。なんだか興ざめしました。6点(2004-05-12 02:48:17) 9. 殺人の追憶 久々に骨太な映画を観た。理屈よりも思い込みで捜査を進める刑事達のその執念深さには、滑稽さすら感じさせる。これは、韓国人特有の気質だといってもいいのだろう。容疑者扱いされた人には、お気の毒としか言いようのないほど容赦ない取調べ。その描写からは、当時いかに多くの冤罪が作られていたかがわかる。そういった批判を取り込みながらも、観客を画面に惹きこみ、一時も目を離させない一級のエンターティメントを作り上げたその演出力は、全盛期の黒澤明の傑作「天国と地獄」を髣髴させた。9点(2004-05-08 10:58:58) 10. ハッシュ! 男と女だろうが、男同士であろうが、人は好きな人の温もりを求めているもの。10点(2004-04-02 13:52:44) 11. 鬼が来た! いろんな意味で衝撃を受けた映画。この映画は、「日本軍の蛮行」を告発する種の単純な戦争映画ではない。映画を観て湧き上がってくる感情は、怒りや悲しみではなく、人間の奥底に潜む残酷さを描いた「恐怖」そのものだった。村人と軍人との交流がユーモラスに展開された後、観客は突然奈落の底に突き落とされたような恐怖を感じる。そして誰もが感じる「なぜ?」という疑問。この疑問に対する回答は、当事者でさえも答えられないのかもしれない。8点(2004-03-15 15:32:17)(良:1票) 12. ラブ・アクチュアリー たっぷりおかずが詰まった幕の内弁当的な恋愛映画。全ての恋愛に感情移入できる、非常にできの良い映画だと思います。僕は漬物的役割のビル・ナイが一番のお気に入りですが。9点(2004-02-27 17:57:15) 13. ラスト サムライ 確かに戦闘シーンは素晴らしい。そこだけで8点以上はあげてもいい。でも、観終わった後ふと考えてしまう。「彼ら」は 何のために戦っていたのだろう・・と。彼らにとって「名誉」とは何か。別に刀などなくとも、心の持ちようでサムライでいられるのではないか?彼らは映画の中では別にインディアンのように迫害されているわけでもない。負けるとわかっている壮絶な戦いをする必要があったのか?映画だけを見る限りその答えは見出せなかった。アメリカで評価がいまいちな理由もわかるような気がした。8点(2004-02-17 02:11:54)(良:1票) 《改行有》
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