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1. ホワイト・バレンタイン
《ネタバレ》 いいですね。アイドル映画的に見るとチョン・ジヒョンの初々しいことったら。特に店を閉めて明日、町を出るヒョンジョンと最後に初恋を成就しようとするジョンミンの姿は微笑ましいですね。ふたりで慣れないダンスを踊り恥じらう姿、居眠りするヒョンジュンに肩を差し出し頭を傾ける仕草などたまりません。傷心の中年男ヒョンジュン中心に見てみると単なるアイドル映画としてではなくバランス良く見られるかもしれません。ストーリーは淡々と進みますがじっくりと見てみると各登場人物が上手く絡み合い決してダレることのない心温まるお話だと思います。ラストのすれ違ってもう会えないかと思わせておきながら最終的に希望を持たせて終わる展開はなかなか秀逸だと思います。へたに再会シーンで終わるより余韻を楽しめます。8点(2004-08-28 12:00:08)
2. 初恋のきた道
近年のチャン・イーモウ監督作品の中では一番好きな映画ですね。私は素直に感動できる人間でした。シンプルゆえに見終えた後いろいろ想像させられます。現在と過去のディの容姿が違いすぎると言う方もいますが、ちょっと前の日本でも田舎に行けば60歳でしわだらけのおばあちゃんなんてざらにいました。ましてや中国、自然環境や食糧事情などの劣悪さは日本の比ではないと思います。2人が結ばれた後、あの壮絶なる文革の時代を迎えるわけですから60歳で昔の面影が全然無くなるのもありでしょう。こういうところはイーモウ監督を信頼するしかないのでは。またディの走り方が奇妙だと言う方もいますが、これはイーモウ監督の演出でしょう。舞踏の全国コンクールで演技賞を取ったこともあるツィイーがまともに走れないわけがありません。走るシーンでは何十回も走らされたそうですし、わざと子供のような走り方をさせていると思います。村に学校もないこの時代、もちろん体育の授業で教えるような効率的な走り方を教える人もいないでしょうから。ラストシーンでジョイナー(古い!)走りでディが走り抜けていったら感動も何もないでしょう。あの幼子のような走り方だからこそラストのストップモーションが無性に泣けるのではないでしょうか。9点(2004-02-10 20:58:09)
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