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1. ラスト・オブ・モヒカン
《ネタバレ》 題名通りの真面目な歴史モノを期待したが違った。ヒーローアクションものかと言うとD・デイ・ルイスはさほど出突っ張りでもなく、話の途中途中で主役は都度代わる。少なくともラストの主役はルイスではない。美男美女によるラヴロマンスとして楽しめなくもないが、「モヒカン族の生き残りと英国軍人の娘」という、あまりに唯一無二過ぎる設定でなくたって、別にコノ筋ならその辺の話の中でいくらでも成立するじゃん!―という基本設定への突っ込みはナシということで…。気になる二点。英軍はマグワ率いるヒューロン族に2戦2敗、しかも完膚なきまでの負け様である(正直あんな状況の中で死ぬのは…)。アレ見る限り、むしろどうやったらヒューロンに勝てるのか、想像するも難しい。弱い英軍をコテンパンにやっつける、"強過ぎる"マグワの語る"恨み"に、同情を寄せるのもまた難しい。コレだと先住民迫害の歴史―と言うより"開拓者哀史"と呼ぶ方が近い気が…。もう一つ。モヒカン族は小所帯とは言え一応"部族"なんだろうから、も少しお父さんが族長としてイニシアティブ発揮しないと。コレじゃ息子どもの無茶な色恋にただ振り回されてるだけに見えてしまう。ウンカスのヨメ探しは今冬の重要課題の一つだったんだろうけど、それなら尚のこと、血気盛んな若者の無謀を制止する場面など、形だけでもあった方がさらに盛り上がったように思う。「アノ白人娘はあきらめろ…」みたいな。それを振り切って疾駆するウンカス…!!3点(2004-03-01 01:43:26)(良:1票)
2. テルマ&ルイーズ
観る人の性格が如実に反映される映画か。私同様、普段からまず滅多に理性のタガの外れぬ(外せぬ)方ならきっと、もういい加減この辺で引き返そうよ…と、何遍となく思ったことではないでしょうか。一番良いところで手を打つ―という楽しみ方を選ばなかった二人(と、映画自身)。でも決して二人の選択そのものを否定するつもりはありません。私なら人生最高の休暇を満喫した後は、おとなしく刑務所に収まって、それなりの続きを楽しみます…ムリ?それとラストの爽快さはアレ、かなり音楽に助けられていると思う。私としてはアレでかなり誤魔化された感じです…または"解毒された"とも言う。焼肉食べた後のガムと思っていただければ。出されたガムは素直に口に入れとくが正解。6点(2004-02-27 12:23:03)
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