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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 東京物語 原節子は魔性の女だな。20代に観たときは甲斐甲斐しい健気な後家という印象があったけど 今観たら他人だから親切にできるんちゃうかと。まだ杉村先生のほうが根が単純いうか真っ直ぐに思える。[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-19 18:26:34)《改行有》 2. お早よう 小津が撮る「日本」は外国人が撮る「日本」によく似ていて 日本の風景や構図が生活者の視点というより旅行者が観る日本の視点に近い。 妙に小奇麗というか情緒的というかガイドブック的というか。 ドキュメンタリー思考の監督ならバキュームカーとか出しそうだけど そういうリアリズムというか生活臭は決して映さない。 で、内容は「ここが変だよ日本人」であり「ホワイジャパニーズピーポー!」なんだよね。 ただ、駅で佐田啓二が「いい天気ですね」と言う空は、遠くで工場から煙が出てて、 デジタルリマスター版でもスモッグがかかった空にしか見えないというのは小津の皮肉なんだろう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-19 18:01:03)《改行有》 3. 麦秋(1951) 《ネタバレ》 3度目の鑑賞。5年に一度観ている。 そしてやっと分かった、この映画は喜劇だ。[DVD(邦画)] 8点(2017-09-18 22:47:19)《改行有》 4. 七人の侍 『七人の侍』言わずと知れた世界のクロサワの傑作。だけどこの分かりやすいタイトルが作品の評価を相当高く上げ、また観る者を少なからずミスリードしている。この話はいったい誰の物語なのか。まぎれもなくそれは侍でも百姓でもない菊千代だ。この作品は七人の侍の話としてみると、圧倒的な菊千代の存在感で影が薄まる侍がいて、それが脚本の不備として気になる。ところがはじめから菊千代の物語としてみると見事にしっくりする。この作品のタイトルが『七人の侍』でなければ、むしろ今以上に評価が高く、内容どおりの真っ当な評価がされたのでは。リメイク版『荒野の七人』が本作と比べて物足りない理由の説明がつく。タイトルに忠実に七人を描こうとしているから失敗している。(マックイーンが菊千代ならまた違っていただろうが)/竹林が風で揺れる音や水車の音等々。ちょっとした些細な演出が作品に多大に貢献することを知っていた数少ない監督だろう。ラストのどしゃぶりはやり過ぎのような気がするが、それはご愛嬌。[DVD(邦画)] 8点(2010-02-01 19:41:32) 5. 近松物語 火と恋の不始末は後から手がつけられない。花火は外から見るもんだな。[DVD(邦画)] 6点(2008-12-14 21:22:25) 6. 雨月物語 嫁さんの言うことはいつだって正しい、か。[DVD(邦画)] 7点(2008-07-04 11:58:19) 7. 蜘蛛巣城 マクベスがどうとか知らんけど、結局女って怖いよねって、話になってるよ。[DVD(邦画)] 5点(2008-02-03 13:52:37) 8. 無法松の一生(1958) 筋を通すことに心揺さぶられた。[DVD(邦画)] 10点(2007-01-30 18:47:21) 9. 羅生門(1950) 《ネタバレ》 モノクロだけに白黒ついた結末でよかったんじゃない。[DVD(邦画)] 7点(2006-11-16 23:43:34) 10. お茶漬の味 能や歌舞伎の型のような、確立した様式美が土台にあるからこそ、 役者の演技やストーリーに豊かさとユーモアが生まれるのだろう。 「カロリー軒」は笑った。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-21 00:33:25)《改行有》 11. サンセット大通り 売れない脚本家の話なのか落ちぶれた元スター女優の話なのか、どっちかにしてほしかった。[DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 10:46:16) 12. 情婦 《ネタバレ》 実に人の目なんてあてにならないものだ。 [映画館(字幕)] 9点(2004-09-10 18:56:43)《改行有》 13. 手錠のまゝの脱獄 黒人と白人の脱走囚がひとつの手錠でつながっている。心ならずもお互いに協力し合わなければならない状況のなかで、人種差別の空しさが浮き彫りになる。森の中で蛙を捕まえ火で炙り、二人で貪るように食べるシーンがそれを象徴している。生きるのに白人も黒人も関係ない。 黒人は陽気に歌を唄い、白人は陰気に空を見上げる。 はじめは耳障りにしか聞こえなかった歌が、ラストでは名曲に変わっている。 8点(2004-06-15 23:43:42)(良:1票) 《改行有》
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