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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 蝶の舌 無垢な子どもが自分のまわりの世界に目覚めていく過程を、1940年代のスペインの片田舎を舞台に描く。人々を引き裂く戦争の無情さがラストシーンに凝縮されている。かなり好きな作品である。7点(2005-03-01 21:13:23) 2. あの子を探して 一本のチョークが学校の一番の貴重品という、中国の寒村の学校の子どもたちの表情がなんと生き生きとしていることか。プロの役者を1人も使わず、中国の農村をリアルに表現している。これは多分、終戦直後の日本の状況と似通っているのだろう。戦後60年、日本が、日本人が物質的に豊かになった分、どこかに置き忘れてきたものを思い出させてくれる作品。8点(2005-03-01 21:06:04)(良:1票) 3. 運動靴と赤い金魚 宗教的な理由か、施設の不足が原因か、イランの小学校は男女で授業時間帯が違っているらしい。修理したばかりの妹の靴をなくし、一足の靴を交代で使う兄妹。授業が終わって待っている兄の元にけなげに一生懸命に走る妹。でも、どうしても遅刻して先生に怒られている悲しそうな兄のアリの姿。 アリが庭師の仕事を探して裕福な家の立ち並ぶ町並みを父と自転車で行くシーンでは、イランの貧富の差を実感するが、政治的なメッセージをことさら封じ込めている控えめな表現がかえって現実社会の厳しさを連想させるものとなっている。 一足の靴がどんなに大切なものであるか、私たちが忘れてしまっていることを思い出させてくれた、心に残る映画でした。家族で観たいおすすめ映画です。10点(2004-05-03 15:42:44)《改行有》 4. 八月のクリスマス(1998) 単純なストーリーで、しかもラブシーンは一つもないが、淡々と したカメラワークで二人の心情を細かに表現している。たまには こんな映画もいいと思う。余計なものが描かれていないために より人物の思いに近寄れるような気がする。7点(2004-05-03 15:19:55)《改行有》
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