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プロフィール |
コメント数 |
56 |
性別 |
女性 |
年齢 |
56歳 |
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1. キートンのセブン・チャンス
《ネタバレ》 これはもの凄いです。こうすれば面白いだろうというアイディアを全体に散りばめて、ぎゅーっと潰さずに凝縮して、たったの1時間弱にした感じの映画です。前半は「セブン・チャンス」のタイトル通りで、シャイで無表情でイケメンには程遠いキートンが、たったの半日で花嫁をゲットしなくてはならない話がメインです。知り合いの女性たち(当然7人)にフラれると、彼はあのストーン・フェイスで目に入る女性なら(中に若き日のジーン・アーサーがいるそうですが。)運転中の女性だろうが、髪カット中の女性だろうが、片っ端から声をかけ始め、ずんずん加速していきます。教会から話は反転、今度は「セブン・チャンス」を通り越して、増殖するインスタント花嫁集団(布を頭に被っただけ)から逃げまくって、走りまくって、転げ落ちる「run,run,roll down」の後半に突入します。ここからはキートンの大本領発揮、とにかく体を張った芸に唖然とするのみです。スタントは自分だけで、特撮はフィルムの早回しくらい。ギア調節できる加速っぷり、フットボール試合場でのジャンプ力、崖からのダイブ、有名な岩と転げ落ちるシーン、息も切らさず(少なくともそう見えます。)高速で走る姿はオリンピック選手どころか、ターミネーターも顔負けです。おそらく怪我をしても、あのストーン・フェイスでおくびにも出さず、最後まで芸を貫き通したと思われます。グレイト![DVD(字幕)] 9点(2009-01-14 23:29:34)(良:1票)
2. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 「蒸気機関車は石炭を食べ水を飲む。人間に近いから好きだ。」とあるSLファンがTVで言ってたのを思い出しました。この映画では石炭よりも前の焚き木の時代です。つまり遅いです。レールもチャチです。でもだからこそ、のんびりした追走劇と走りだすと忍者の如きキートンの名人芸を堪能できます。逃げる側はその辺のものを落としたり壊したり、貨車を切り離したりして障害物を作る。追う側は列車からその都度降りてブツを退かし、ポイントを切り替える。線路脇には所々、焚き木が積んであるし、手動の給水槽がある。走り出した列車を足や自転車で走って追いかけて、おいこれで追いつくのかと思ってたら、追いつくし(笑)。薪割りに夢中になって敵地に入ったことに気付かなかったり、ホントのんびり。毒もあります。人死ななくていいなあ。と思ってたらラスト近くの10分間で結構死ぬし、それをギャグにしているし。この映画は公開当時、悪趣味だと酷評されたそうですがこの辺が原因かな?でも無理に戦争を美化しないところにキートンの戦争に対する見解があると思います。ラストは軍人になれてハッピー・エンドだけど、南軍は戦争に負けるという事を知っていて、主役の設定を北軍にしなかったところがキートンらしいです。個人的にはキートンがフラれたり、みんなが行っちゃった後にポツンと佇んでいる姿が好きです。逆に1人で走ってたらいつの間にか沢山いた、ってのも好きですが。ここでは軍隊に入れず恋人に絶交された後、キートンが機関車の主連棒(というのかな?)に座ってたら動き出すところがなんかいいです。SLに乗るならあの棒に座ってみたいなあ。あ、もちろん車庫入れ速度で。[DVD(字幕)] 9点(2005-09-20 01:04:07)
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