みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 影武者 黒澤監督といえば、静と動のメリハリがはっきりしていて、「ここが見せ場」という場面では実に息をのむ緊迫感のあるシーンであったのですが、この作品は全体的に特に見せ場という見せ場もなく、ダラダラとした感じを受けてしまいました。みなさんがおっしゃるように、黒澤作品としてはパンチに欠けていると思います。黒澤監督らしくない作品だと思いました。決してつまらなくはないんですが。6点(2004-06-27 11:45:18) 2. 乱 人間の愚かさを痛感しました。7点(2004-06-27 02:36:44) 3. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 とにかくロケ地と音楽が美しいです。海の中で奏でられるエリック・セラの切ない音楽に乗せられて、ジャックと同じように僕自身もすっかり海の中の世界に魅せられてしまいました。ただし、みなさんのおっしゃるように少し長すぎることは確かで、こういう映像や音楽の美しさを売りにしている映画はどうしても飽きやすいので、もう少しコンパクトにまとめるべきだと思いました。9点(2004-06-06 10:01:15) 4. アラビアのロレンス 完全版 この作品では、とにかく砂漠の広大さが伝わってきます。俯瞰の画面で、人間がごく小さくポツンと描かれることがよくあります。また、人が画面のずっと奥から手前に向かってくるシーンで、初めは豆粒のように小さなものが、徐々に徐々に大きくなっていく。こういう映像は砂漠でのロケだからこそ撮影できたのでしょうが、だからこそその砂漠の広大さが実感できるのです。そして、戦闘シーンもCG全盛の今観ても充分迫力があります。スペクタクルな映画が好きな人は是非見るべきでしょう。音楽もとってもスペクタクルです。10点(2004-06-02 19:40:38) 5. シャイニング(1980) キューブリックといえば、シンメトリーを中心とした、映像美に非常に凝った監督ですが、例えば「2001年宇宙の旅」ではそれがいかにも近未来という感じを出していたのですが、この作品ではそれが妙に神経質で、まるで張り詰めた緊張の糸のように感じます。そして、シンメトリカルなエレベーターのドアからいきなり鮮血が流れ出し、シンメトリカルに配置されたエレベーターホールの家具を一気に押し流してゆく。これは正気が狂気に塗り替えられるのを暗示しているのに他ならないでしょう。キューブリックの映像美の意外な方向性を見た作品です。9点(2004-06-02 18:25:14)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS