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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  CUTIE HONEY キューティーハニー アマチュアから卒業できない、そしてこれからも決して卒業することではないであろう庵野秀明の監督作品・・・ということで、まったく期待しないで鑑賞しました。本作でのハニーは、強烈な個性の持ち主ですが、魅力的かといえば・・・庵野秀明はどうも、自分の女性の好みが世間とかけはなれていることを気がついてないような気がします。アクションシーンの見せ方は、ここ数年の子供向けテレビ番組と比べれば中の上。殺陣そのものは、かなり古いと思います。CGを多用していますが、レベルはかなり低い。使用した機材にも、問題があるようでした。チープなお馬鹿映画としては、そこそこ見られる作品かもしれません。なるほど個性的ではありますが、生理的に好き嫌いの分かれる作品ではあるだろうと思います。 キャストは、意外と好演。ただし、秋夏子刑事役の市川実日子は、ミスキャスト。京本政樹、出番が多い割に台詞がないのは・・・契約の都合でしょうか。4点(2005-01-12 00:53:49)(良:1票)

2.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 脚本の評判があまりよくなかったのですが、意外とまともでした。アクションは、作り手の熱意がじゅうぶん伝わってきました。残念なのは、見せ方が、よくない。たとえば、ティンとジョージが、敵から逃げるシーン。ティンがせっせとアクションを見せているのに、一方、いかにも鈍重なジョージがやすやすと、敵から逃げおおせてしまう。せっかくのアクションをの凄さが、まったく失せてしまいます。車を避けて飛ぶ、潜るシーンでは、車がいかにもな位置でわざとらしく停止してしまっているため、映画を観ていると言うよりも、ショーを観ているんだな、という感じにさせられました。ボス役も、同じようなミスを犯しています。前半、賭に負け続け、その上、笑われるボスは、ただのマヌケにしか見えません。ボスの登場も遅いため、物語の締まりも、今ひとつでした。私は本作をDVDで鑑賞したのですが、フィルムに傷が多いのが気になりました。そのあたりは・・・しかたないといったところでしょうか。ラスト、ジョージを殺してしまったのには、お国柄を感じました。7点(2005-01-11 23:15:15)

3.  スターシップ・トゥルーパーズ2 《ネタバレ》 前作「スターシップ・トゥルーパーズ」、スターウォーズ旧三部作などで特撮を手がけたフィル・ティペットによる初監督作品。低予算、本国での劇場未公開といった不安材料の多い本作でしたが、脚本はなかなか健闘していたと思います。主演のリチャード・バージも、よかった。しかし、そのほかはかなりお粗末でした。特に演出がひどい。役者とバグの合成は、不自然、というよりも、いきあたりばったりの印象があります。脚本はいい線いっていたのですが、テーマの絞り方が甘いのが残念。ダックスの上官殺害の背景、なぜ最後に死を選ばなければならなかったのか、そのあたりもかなりいい加減です。反戦もどきのラストも、とってつけたようでした。4点(2005-01-06 23:22:01)

4.  イノセンス 原作は、インターネット普及以前、1991年初版のコミック。士郎正宗のキャラクターは、ハードな日常の中で冗談をとばし、酔えば饒舌になり、しくじりがあればそれなりに誤魔化そうとする、そういった親しみやすさに魅力があります。しかし、本作の登場人物たちは最初から最後まで悩み続けている。危険に晒されている中での、自分とは何かの問いに、私は失笑してしました。脚本は、前作「攻殻機動隊」もそうだったのですが、原作からのエピソードや台詞の、不自然でセンスのない流用が目立ちます。動画部分にはそれなりに期待していたのですが、美術、3Dのクオリティが低く、がっかりしました。3点(2005-01-05 18:52:58)

5.  ベルヴィル・ランデブー フランス版のDVDで鑑賞。日本では、「ベルヴィル・ランデブー」の邦題で2005年1月に劇場公開される予定です。フランス・ベルギー・カナダ・イギリスの合作による本作は、2004年アカデミー賞2部門にノミネートされました。インターネット上で公開された北米版の予告編がたいへん素晴らしい出来で、日本でも本作は大きく注目を集めています。だが、本作のオリジナリティがどこにあるのかを深く考えると、評価は難しくなると思います。1970年前後・虫プロ劇場アニメの影響を強く、そして正しく受けている点は、よかった。しかし「インスト音楽」の凡庸さ、だらしなさが大きく足を引っ張っています(主題歌は素晴らしい。しかしこの曲は、エンディングロールに流れるのみです)。プロットが単純なのはよいのですが(本作を抑えて長編アニメーション映画賞を受賞した「ファイティング・ニモ」にたいへん良く似ています)、見せ場が少なく、原題の「三人組」のキャラクターが薄いのも、残念。シーンごとの演出はたいへん優れているのですが、それを1本の作品にまとめあげる能力が貧しいように思えました。アカデミーにノミネートされた印象的な主題歌は、仏語、英語バージョンともに、フランスの「男性」アーティスト(デーモン小暮風)・M(Matthieu Chedid)が歌っています。-------------------------- 大人向けアニメ、子供にはわかるまいと思い、本作を厳しく見ていました。ところが、7歳の子供が大喜び。新聞紙など、身近のもので音を出し、踊るようになりました。7点(2004-08-06 05:36:36)

6.  花と蛇 (2003) 原作は、団鬼六のSM小説。「花と蛇」は過去5回映画化されているのですが、どれもオリジナル要素が強く、原作に忠実とは言いがたいようです。しかし、昭和49年の作品(監督・小沼勝、主演・谷ナオミ)がヒットし、本作のタイトルを有名にしました。2003年公開の本作は、監督・石井隆、主演・杉本彩。本作は、世界的なタンゴ・ダンサーの静子(杉本彩)を巡るストーリーがあるものの、それをあえて無視し、元アイドルの杉本彩そのものに焦点を当てています。それが本作のエネルギーであり、同時に大きな欠点であろうと思います。石井隆は杉本彩の演技や陵辱には関心がなく、彼女の肉体にのみ迫ろうとしています。杉本彩を必要以上に辱めることがないよう、気を使っている様子すらあり、本格的なSM映画を期待していると、肩すかしを食らいます。しかし、緊縛、針、蝋燭、刺青といったイベントを美しく見せているため、SMのカタログ的な役割は果たせるだろうと思います。5点(2004-07-18 23:36:35)(良:2票)

7.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 コミックヒーローものは、2作目がむずかしい。1作目はヒーローの成り立ちが大きな見せ場となるのですが、2作目以降はそれが描けなくなるため、プロットがどうしても弱くなりがちです。が、本作は「ヒーローの成り立ちを見せる義務」がなくなったことで、脚本がすっきりとまとまり、前作よりものびのびとドラマを見せています。CGのクオリティは格段に向上し、殺陣もよくなりました(前作の殺陣はひどかった)。ヒロインのMJは、歯並びの悪さと、頬骨、おおざっぱなスタイル、そのくせ自分が美人だと錯覚した態度が気に入らないのですが、キルスティン・ダンストのファンも多いようなので、私の趣味にあわなかっただけなのかもしれません。あきらめます。が、結婚式当日、ウェディングドレス姿でにこにこ笑って協会から飛び出すのは、やりすぎ。見ていて、むかつきました。平服で、「結婚はキャンセルした」とだけ言わせればよかったように思います。本作を鑑賞する前、敵役のDr.オクトパスのキャラクターが弱いのではないかと危惧していたのですが、変貌前の描写がたっぷりとあったため、その触手の恐ろしさがじゅうぶんに伝わってきました。また、スパイダーマンがDr.オクトパスを倒さなかったラストにも好感が持てます。が、核を川に沈めればOKというのは、なんとも・・・だったら、どうして設備を川の上になんぞ作ったのでしょう。実験を再開した意図、それをとめる意図(なぜ失敗すると決めつけるのか)も、さっぱりわかりませんでした。アメコミヒーロー界の「おしん」スパイダーマンですが、もう少しピーターの生活に救いを与えてほしかった。せめて自分の生活を維持できる程度の職を与えてほしかったし(このぶんだと、次回、MJと同棲していそう)、メルおばさんがスパイダーマン=ピーターであることに気がついている「かもしれない」台詞を入れてもよかったと思います(おそらく、そういうことになっているのでしょうけれど)。 そのほか納得できないことがいくつかあるのですが、それでも本作が前作以上の出来であり、上質で爽快なヒーロー映画であることは確かです。7点(2004-07-15 21:07:00)

8.  あずみ 《ネタバレ》 特撮ヒーローものテイストの時代劇。ターゲットは、中学、高校生あたりでしょうか。そのへんを覚悟して観ないと、辛いことになると思います。メインの役者はそろいもそろって大根、脚本は素人がコミックを読みながら短時間で書き上げたような出来ですが、ドラマはどうでもいい映画ですので、目をつぶってください。カメラワークは、強いこだわりを感じました。もっともそれが効果的に働いていたか、理にかなったもなのどうかは疑問ですが、努力は認めたいと思います(何の努力もこだわり感じない邦画がほとんどですので)。アクションシーンとドラマを交互に映し出すアクション映画の約束事も、きちんと踏んでいます。ただ、1つのシーケンスが長め。もっと短くまとめる勇気が必要でした。アクションシーンでは、ワイヤーアクション、CGが「必要以上に」使われています。本作があくまでも「特撮ヒーローもの」であることを、強調しているようでした(上戸彩の大根切っているのだか、人参切っているのだか、よくわからないような動きは、ご愛嬌)。ただ、血糊の量が多すぎます。スプラッターは、殺陣の美しさ、役者の美しさを殺します。このあたり、ほかのアクション映画も含めて、ぜひ深く考えていただきたいところです。もっとも本作の監督は、上戸彩の顔に血糊をとばすのがお好きなようでしたが。 --------DVDでは、この映画のニーズと出来をよくわきまえていて、アクションシーンのみを楽しめる「アクションシーン・ダイジェスト」のモードが用意されています。5点(2004-07-09 18:25:28)

9.  RETURNER リターナー ワイヤーアクション、CG、ハリウッドではもはやありふれた技術を得意げに、邦画で使ったというだけの作品。駄目な時期の角川映画を思い起こします。脚本、演出、キャスティングは、かなり客をなめているように思いました。アクションのお粗末さには、失笑。本作がダメな要因の1つが金城武の頭の弱さであることは確かですが、そんなのは本作のひどさを考えると些細なことです(手足の長い金城武の見栄えはよい)。岸谷五朗はかなりがんばっていたと思いますが、焼け石に水、そもそも役が合っていません。どこの誰がこんなの撮ったのだろうと確認すると、山崎貴・・・納得。おとなしくテレビで特撮だけやっていればよいものを・・・2点(2004-07-09 02:29:00)(良:1票)

10.  ボディ・コレクター 「ボーン・コレクター」と間違えて、鑑賞。レクター博士の登場しない「羊たちの沈黙」のカナダ版です。「羊たちの沈黙」からいただいているシーンも、たくさんあります。が、本作の特徴は、なんと言っても、「カメラのピントがあっていない」こと。小道具に焦点があい、人物の顔がぼけるのは、朝飯前。もちろん、脚本、演出から小道具に至るまで、つっこみどころは満載です(いくつか例をあげようかとも思ったのですが、絞りきれず、断念しました。察してください)。--------------------類似商品には注意したいものです。1点(2004-07-06 12:40:26)

11.  たそがれ清兵衛 山田洋次の脚本は、相変わらずひどい。説明がくどすぎる、そのくせ、必要な情報を欠いています。言葉にセンスがないのも辛い。演出も、同じ。中学生の学校演劇か、幼児向けの童話を映像化しているような雰囲気があります(ただし、それが山田洋次の味でもあります)。貧乏=臭い、などは、発想があまりにも貧困です。だいたい、藩士が同僚から貧乏を馬鹿にされることなど、あり得ません。大太刀がなくてどう戦うと問われるシーンがありますが、屋内での戦闘で小太刀を使うのは、「常識」です。本作ではこういった考証の甘さ、原作の誤解が多く、目立ちます。サラリーマン万歳、家族万歳のテーマを、今の日本で叫ぶあたりも、「古い」(原作の清兵衛は、強いアウトローとして描かれています)。殺陣のあるシーンは悪くはありませんが、良い、というほどのものでもありません(殺陣自体は、たいしたものではありません)。「もともと山田洋次の映画が好き」、「山田洋次の映画があっている」人は、本作をそれなりに楽しめるかもしれません。それ以外の人たちにとっては、退屈。時代劇ファンは頭を抱え込み、時代小説ファンは気分を害することになるだろうと思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー山田洋次に限ったことではないのですが、原作の時代背景などについてろくに調べもしない映画監督が増えているように思います。原作の設定やエピソードのみを拝借し、作品を読み解きもしないで、つまらない三流ドラマを勝手に作り上げてしまう。それは、原作からのパクリでしかありません。本来、日本映画の手本となるべき年寄り監督に、その傾向が強いのが、残念です。 原作「たそがれ清兵衛」は、権力に飲み込まれることのない、強く、「非凡な剣士」を描いた、たいへん魅力のある作品です。1点(2004-07-03 04:01:36)(良:2票)

12.  千と千尋の神隠し 幼稚園の女の子たちの間で、ちょっとしたブームになりました。「働かせてください!」の台詞が、気に入ったようです。なるほど、親に「働け」と言われる幼稚園児はいませんので、インパクトがあったようです。本作を観てからしばらくの間、当時5歳の娘が家のお手伝いをよくするようになりました。白馬の王子様ならぬ「ハク」も、人気があったようです。私の評価は、7点(捨てられたテーマパークは、バブルの古傷を今頃になってつつかれているようで、あまり感心しませんでしたが)。ただし、小さな女の子、限定。成人男性が観るのは、おすすめしません(眠くなります)。7点(2004-07-02 22:10:46)

13.  華氏911 米国の大学のラウンジで、当時つきあっていた彼女が「ちょっと実験をしてみよう」と言って、近くにいた学生の1人に声をかけました。「何の用?」と尋ねられると、「ちょっと待ってて」と引き止め、次の学生に声をかけました。数十人が立ち止まると、それを見たほかの学生たちが続々と集まり、「なにかここではじまるらしい」と声が聞こえてきます。30分程度で、そのラウンジには、2000人以上が集まりました。それを見届けたところで、私と彼女はこっそりとラウンジから出ました。米国人は、「ストリームの気配を感じるとそれにとりあえず飛びつく」国民性があります。そして、アカデミー、カンヌをモノにしてしまったムーアには、人を呼び止め、席につかせる力があります。ムーアの手法は、暴力的で、狡猾。論理的に欠点が多いのですが、勢いがそれを補っています。私は、たまたまラウンジに入ってしまった米国人が、自分で考えることを放棄し、本作に拍手を送っているのではないかと不安を覚えました。イラク問題の是非は、話し合う、またそれぞれが持論を主張する価値があります。ムーアの主張は、個人的には賛同しています。しかし、ときとして「メディアの暴力」とも思えるそのやり方は、「私の好みではありません」。また、今後、ムーアの粗悪コピーが出てくることも、(その可能性は低いとは思いますが)懸念しています。5点(2004-06-30 07:33:34)(良:2票)

14.  マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 悪党を裁く。していることは、メディアの力を利用した「嫌がらせ」。一見もっともらしい主張をするのですが、底が浅い。下調べに、ずさんさを感じます。ムーアが、「人間が呼吸で吐くのは、酸素だろ?」と、ジョークではなしに、まじめに尋ねるシーンがあるのですが、これはムーアの番組を象徴する一コマでした。彼の番組は、おもしろい。このおもしろさは、アニメ「サウスパーク」のおもしろさと同じものです。口にしずらい、米国の根深い社会問題を、下衆な言葉で大声で叫ぶおもしろさです。しかし、最近のムーアはビッグタイトルの受賞が続き、どうも世間、そしてムーア本人が誤解をしているようで、不安です。ムーアの番組は、日本のテレビ番組「電波少年」(初期の)と同じ。彼は、正義のために動いているわけではない。おもしろくて、他人が注目してくれる「番組」を、加減なしに作っているのに過ぎない。正義は、後付けでしかないように思います。それが悪い、ということではありません。本作で取り上げられているトピックについては、知る価値があります。が、くれぐれも「これは米国の娯楽番組なのだ」ということ忘れないように、ご注意を。4点(2004-06-30 01:45:36)

15.  ボウリング・フォー・コロンバイン 米国人の米国人による米国人のための映画。マイケル・ムーアの米国人としての限界、したたかさが、善くも悪くも色濃い作品です。ムーアも認めているところですが、本作は行き当たりばったりに撮影され、テーマが横道に逸れてしまいがちです。それらしい論理には、多くの穴が開いています。もっとも大きい矛盾は、本作が、本作の批判するマスコミとまったく同じ道をたどっている点です。しかし、本作にも価値はあります。米国の銃問題を取り上げてくれたことです。この問題はどんなに多くの映画監督が取り上げても、「取り上げられ過ぎ」ということがありません。ロンドンで行われた本作の記者会見にて 「米国は、なぜほかの国に害を及ぼすのか?」米国人自身により投げかけられたこの言葉が、印象的でした。6点(2004-06-28 12:19:04)(良:1票)

16.  サイン 《ネタバレ》 なぜ宇宙人?----水が弱点の宇宙人が、なぜ表面積の7割が海の地球を侵略しに?----M・ナイト・シャマラン、メル・ギブソンの名前に期待して観ていると、腹が立ちます。これは「宇宙人の出てくるB級映画」なのだ、とあらかじめ覚悟して観ていれば、それなりに楽しめる作品です。「シックス・センス」 、「アンブレイカブル」の後の作品ですから・・・宇宙人でも出さなければ、世間は許してくれなかったのかもしれません・・・「サイン」というテーマはおもしろいと思いました。グラハム・ヘス神父(メル・ギブソン)の妻は事故で下半身を失いながらも、奇跡的に数時間生き延びます。その奇跡を目撃したグラハムは、「なぜ彼女は生き延びたのか。彼女の苦しみに意味などあったのだろうか」とずっと問い続けています。数十年生きていると、ドラマのように都合のよいこと、またはドラマのように最悪の事態に立ち会うことが、何度かあります。それに直面したとき、ある人は宗教に走るかもしれませんし、ある人は忘れようと努力することでしょう。グラハムのドラマは衝撃が大きかっただけに、立ち直るのにも大きな理由が必要でした。ラスト、神の存在を理解したグラハムの姿に感動しました(ただし、宇宙人は見なかったことにしていました)。4点(2004-06-26 19:27:49)

17.  ロード・オブ・ザ・リング 原作を忠実に守った上で、最小限の映画的な構成、脚色を行っています。まるで信者が聖書を映画化しているようなこだわりを感じました。展開が激しいため、上映時間が長いとは感じませんでした。が、たくさんのエピソードを詰め込めるだけ詰め込み、原作に忠実であろうとするあまり、不自然な場面展開も目立ちました。CG場面は、手間暇の努力が伺われるのですが、センスに欠けています。ある意味、映画であろうとすることを拒んでいるようにさへ思える本作ですが、見応えのある作品に仕上がっています。7点(2004-06-25 18:09:16)

18.  ペイ・フォワード/可能の王国 《ネタバレ》 原作は、キャサリン・ライアン・ハイド。ハイドは、ペイ・イット・フォワード財団(趣旨は映画と同じ)を設立した、ある種の典型的なアメリカ女性です。「気の毒な人を助ける」ために、「(ハイエナのように)気の毒な人を見つける」、または「気の毒な人を作る」意図が見え、興ざめする部分があります。しかし天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの熱演は、本作への疑いをしばし忘れさせてくれました(オスメントのキャストが決まると、オスカー俳優たちが続々と出演に名乗りを上げたそうです)。物語の結末は、「ペイ・イット・フォワードを広げるには殉教者がいる」というハイド女史の計算があったからのような気がしてなりません。原作はそのあたりをもっと巧みに描いていますが、いずれにしろ、私にはたいへん後味の悪いものでした。2点(2004-06-25 16:36:30)

19.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 摩天楼を飛び交うシーンは、壮快。このシーンだけのために、劇場に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。脚本は、アクションヒーローものとしては悪くはないのですが、素直すぎて面白みに欠けています。実験の失敗により超人・二重人格となったノーマン・オズボーンのキャラクター設定が安易で、お面をかぶったジャンキーにしか見えません。ノーマン=グリーン・ゴブリンの正体を最初から晒さらない、などの演出があっても良かったように思います。ヒロインとなるMJは、器量がよくなく、育ちが悪く、身の程知らずにも女優になろうとしていて、すでに高校時代のクラスメート2人と関係を持ち、3人目を口説きはじめているーーー魅力がないと、というよりは、たいへん痛い女性として描かれています。本作は、原作(コミック)の持つ暗さを残そうと努力しているのですが、やはりこれはヒーロー映画であることを第一に考えてほしいと思います。CGは、使い過ぎの印象があります。経費削減のために、どの映画でもCGが使われるようになりましたが、ポイントは押さえてほしいと思います。グリーン・ゴブリンは、アメリカの子供受けしそうなデザインでしたが、日本の大人としてはもっと渋いデザインにしていただきたかった。ともあれ、次回作を楽しみにしています。6点(2004-06-22 15:18:56)

20.  A.I. ブライアン・オールディスの短編 「スーパートイズ/いつまでもつづく夏」をモチーフに、キューブリックはオールディスと共同で脚本の執筆を開始します。「2001年宇宙の旅」と同じ方法を採ったわけですが、その過酷な作業に耐えかねてオールディスは逃げ出し、映画化はお蔵入りとなります。本作は、「いつまでもつづく夏」、スピルバーグによる映画化を受けて書かれた「冬きたりなば」「『季節がめぐりて」をモチーフにしています(内容はだいぶ異なります)。本作の主役のハーレイ・ジョエル・オスメントが、すさまじい演技を見せています。しかし、ロボットの流す涙に同情するのは難しい。くりかえされる機械の台詞に、しつこさばかりを感じてしまうのが、とても残念でした。5点(2004-06-21 17:27:26)(良:1票)

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