みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ガス人間第一号 《ネタバレ》 うーん…。いい映画を観た感はあるんだけど、それは土屋嘉男と八千草薫がイイ芝居をしていたからで、ちょっと俺の思っていた【東宝科学怪人モノ】とは違ったんですよねぇ。と。文句を言いつつも、マッドサイエンティストに人体実験をされた結果【肉体の変容とともに精神も変容していった男の悲劇】というクローネンバーグ的ホラー悲劇を見れたのでヨシとします。 そして…八千草薫綺麗すぎワロス (;´Д`)ハァハァ[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-21 00:46:54)《改行有》 2. 電送人間 《ネタバレ》 いやぁ1960年という制作年を考えると、かなりのサイバー感じゃないでしょうか!走査線がビビビッと走るタイトルバックも全然古さを感じなかったですねぇ。ちょっと『ビデオドローム』っぽいというか。まぁストーリーや展開にツッコミどころが満載ではありますが、ソレを現代の感覚でアレコレ言うのもフェアじゃない気がします(微笑)。とにかく、二枚目の鶴田浩二兄ィと東宝特撮無敵の安定感平田昭彦のツートップに加えて、チョイ役なのに異常な存在感の天本英世も最高だったりとコチラは大満足なのであります。それとミニチュアワークによる、走行中の列車が爆発するシーンも素晴らしかったですねぇ。 ちなみに中丸忠雄演じる須藤のキャラがクセが強い!電送怪人とかいう前にすでにサイコパス!あんな人が会社に訪れて意味不明にあんなニヤニヤしてたら通報ですって(苦笑)。そして女性営業部員を呼び出して、実はお泊り案件とか…ダメ。ゼッタイ! それにしても、大本営キャバレーとか、凶器が銃剣とか、そもそもの事件の発端の軍事資金だとか…劇中のセリフにもありますが戦後まだ15年ほどの時代だったんですねぇ…。 そして余談ながら…電送人間がヒロインをお姫様ダッコしながら歩くシーンが『大アマゾンの半魚人』オマージュなのかが非常に気になります(笑)。[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-25 02:10:21)《改行有》 3. 地獄(1960) 《ネタバレ》 お噂はかねがねの伝説的映画。ヒアー!想像以上に狂っててスバラシイ! 詰襟学生服姿も初々しい天地茂が苦悩しながら寺山修二的な風景の中を歩き、ドグラマグラな世界で不幸のドン底に落ちてゆく!なかなか地獄に落ちないのも気にならないほど生者タイムが素晴らしいです。メフィスト的な存在である親友の田村がニヒルな死神フェイスで超クール!途中からはいろんなコトを超越してきて、もしや田村って『ファイトクラブ』的なアレなのか?と思うほど。そして天地茂が死んで地獄に落ちるワケですが(その直前の阿鼻叫喚シーンがメチャクチャすぎて最高!)その時点で、今まで出てきた登場人物がほぼ全員死亡しているというからタマラナイわけです。 地獄のシーンからは、イイ意味で【見世物映画】に突入するワケですが、この時代の表現とは思えないぐらいゴアっててビックリ。そして石井輝夫版の『地獄』って、けっこう忠実なオマージュだったのか…などと思ったり。まぁ地獄の様式美なのかもですが。 そして…三ツ矢歌子可憐すぎワロス(;´Д`)ハァハァ ダブル歌子のラストシーンはデビット・リンチ風でもあって切なくてグッド![インターネット(邦画)] 9点(2021-04-17 14:30:56)《改行有》 4. 妖星ゴラス 《ネタバレ》 1962年の映画。まだアポロ11号も月に行ってはいない。だから野暮なツッコミはナシなのです。特撮場面が現代のCGによるそれよりもリアルさでは比較にならないのも当たり前。だけどミニチュアによるシーンには芸術的にすら思える美しさがありました。演出と演技もそのオーバーアクトさがビンテージ感すら感じて、個人的には味わい深かったです。でも政治家とマスコミの描写に時代差を全然感じなかったのは…それが普遍的なものだからなのか、それとも進歩していないからなのか…。 あと、俺が「アッ!」と思ったのは宇宙から地球を見る視点での【光る南極】の場面と、南極上空を戦闘機(ジェットビートル)が飛ぶシーンで背景に立ち並ぶピンク色の光の筋。ものすごい【エヴァ感】を感じてちょっと興奮しました(笑)。それと土星の輪がゴラスに吸い込まれていく場面はSFゴコロを刺激されて良かったです。 予備知識が無くて逆に良かったのが、後半で唐突に表れる巨大生物マグマのシーン。結構ビックリしました(笑)。取ってつけたような怪獣登場はオトナの事情だったのでしょうねぇ。そして人類の生き残りのために容赦なくブチ殺される…合掌。 しかし…地球にこの技術があったのならば、『ウルトラセブン』で地球に衝突しそうだったペガッサシティも生き残れたのに…と思うのでありました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-04-14 01:58:17)(良:1票) 《改行有》 5. ニッポン無責任野郎 《ネタバレ》 以前から「見なくては!」とは思っていた『無責任シリーズ』なワケですが、「シリーズ最強作」との評判の高い本作を無責任初体験の相手に決定!映画スタートと同時に炸裂する無責任(というより犯罪スレスレww)な主人公の言動に、正直引いてしまうワケです(苦笑)まさに“ナチュラルボーン詐欺師”です(笑)。 ところが見ているうちに、主人公の“疾走する無責任”が快感になっていくから不思議です。周囲が迷惑しようが怒ろうが「だーっはっはっは!」と笑い飛ばし、ハッタリなのか計算なのか、単なるその場しのぎなのか…凡人には全く判断できない状態でハイスパートで切り抜ける…すげえ!すごすぎるよ! 物語の決着がつくラスト、新社長の車が会社の前に到着してからの展開は「疾走」とか「ハイスパート」とかいうレベルを光の速さで超えてしまっていて、完全にストーリーとしての正気を失っています(笑)。そして最後の最後に「しまったー!」と思ってしまった俺からのアドバイス。まだシリーズを見たことの無い方は、やっぱり第1作の『日本無責任時代』から見た方がいいですよ![DVD(邦画)] 8点(2010-09-10 20:53:38)(良:1票) 《改行有》 6. 2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 「ツァラトゥストラはかく語りき」と「美しく青きドナウ」を聴くとこの映画の場面が無条件に目に浮かびます…。[映画館(字幕)] 9点(2010-08-31 17:11:59) 7. 夕陽のガンマン 《ネタバレ》 イーストウッド&レオーネの『ドル3部作』の中でも、文句無しに「カッケー!カッケー!」と痺れっぱなしになれる本作。「モンコ」と「大佐」の2人の賞金稼ぎに(適度な緊張感を保ちつつも)次第に友情が生まれてゆく様がヒジョーに心地いいです。夕陽の中を立ち去る大佐の姿こそ、まさに「夕陽のガンマン」…。そして皆さんが散々書いているので今更書きにくいンですが(笑)ラストの決闘場面での「メロディーが消え…た…と思ったら再開キターーーーッ!!!(そしてイーストウッドがイイ顔)」のシーンは、俺が今まで見て来た映画の中でも多分「ベストカッケー!大賞」受賞ですわ(笑)。[DVD(字幕)] 9点(2010-01-07 10:55:43)(良:1票) 8. 8 1/2 《ネタバレ》 俺が世界で一番愛する映画。そして、恐らく死ぬまで愛し続けるだろう映画。ラストの「悲しき大団円」のシーンは見るたびに大号泣(一般的解釈では、あれはグイドの再生らしいけど…俺には「走馬灯」にしか思えないンだよなぁ…。)自分のダメっぷりを棚にあげて、妻に「君さえもう少し変わってくれれば」と呟いてしまう主人公のダメ人間具合が、痛いぐらいに「分かる」ンだよなぁ…。[映画館(字幕)] 10点(2004-06-05 00:38:45)(良:1票)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS