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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  E.T. 20周年アニバーサリー特別版 《ネタバレ》 久しぶりに見た。この映画を見るたびに思い出すのは、オリジナル版劇場公開時にどこかの評論家が「こんな異星人にしか感情移入できない若者」とした解釈だった。今見ると私は思う。これほど異質のものに愛情・友情を感じられる物語だと。純真な少年の心を見せられるたびに、何度でも涙してしまうのだ。[DVD(吹替)] 10点(2020-01-20 03:49:07)

2.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》  我々日本人は、万物に霊が宿るなんて考えている、と言われている。霊とまでは言わずとも、モノには思いがこもっている、くらいは普通に考える。  だから、いつの間にかモノを忘れ去ってしまうもの、それはこもっている思いそのものを忘れてしまっていることだ。  そんな忘れてしまったモノを取り戻す、異世界での大冒険。主人公は、仕事ばかりで家庭をホッタラカシている父に、反抗心を持っている女子高生、遥。彼女が、一時期忘れてしまっていた母親の形見を取り戻す話だったのが、本当に無くしていたのは途中で出会った人形コットンをくれた父親への気持ちだった、という結末が良い。童話として実に望ましく好ましい物語だと思う。  ただし、若干文句をつけるとすれば、異世界での事件の内容が、狐の人間社会への進出などではなく、ホッタラカシの物というテーマに沿ったものだと、もっと良かったのだが。  また、失せ物にご利益がある稲荷、というだけの伝承から、実は失せ物の犯人が稲荷だったと発想したのはスゴイ。その物を異世界で活用するっていうのもオモシロイんだけど、ちょっと例の借りぐらししている人たちを思い出してしまう。  もうちょっと対象年齢を上げると、いつまでも昔の思いに引きづられていないで、前を向いて吹っ切る思い、なんていう展開もあるんだろうが、それは劇中でのお父さんの領分か。女子高生にはまだちょっと、だな。  っていうか、対象年齢的に主人公は、小学生か中学生あたりが良かった気もする。  全体的には、子供に見せたい童話アニメーションとして、大変に良作だと思う。アニメーションは第一義的には子供のものだ。[DVD(邦画)] 8点(2014-09-16 19:07:12)《改行有》

3.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》  美人というのは、小さい時からカワイイもんなんだな。まあ、それはともかく。  非常に楽しい学園モノ。しかも、魔法学校ならではのファンタジー世界に、ワクワクさせられる。  これが、後に戦いの物語になってしまうのは、残念至極。サザエさんやドラえもんのように、永遠に卒業しないで、戦争などせずに、続いていたらどんなに楽しかった事だろう。[地上波(吹替)] 8点(2014-07-25 23:38:58)(良:2票) 《改行有》

4.  カーズ アニメーションの第一義は、何と言っても子供のもの、と思っているので、こういう、ベタではあるが友達の大切さ、を描いたアニメーションは、大好きであるし、ぜひ子供たちに奨めたい。また、古いものをちゃんと評価する事の大切さというものを、教えられる。[DVD(字幕)] 8点(2011-12-19 04:03:11)

5.  転校生-さよならあなた- 《ネタバレ》  少年と少女が、思春期を乗り越えるという、オリジナルに比べて、今作は「命」をやり取りするすごさ。少年は少女の体のまま自分の死を覚悟したし、少女は少年の体で生き続ける一方、自分の体の死を見守る覚悟をした。しかも少女は、一瞬のうちに「本当に死ぬ側」に転換する。  実を言うと、この元通りの展開の後、病も同時に去るのではないか、と密かに思っていた、というより期待した。オリジナルのように、ファンタジーとして結末をつけて欲しいと願った。しかし、見ているこちらよりも、この二人は怯まないで、運命を受け入れた。彼女は、彼が死なないで済んだのを、おそらく安堵したろうし、彼は、彼女が自身の中に生き続けるという実感を持っていたのではないか?  この、強い結びつきを胸に、少年はさらなる一歩を踏み出してゆく、というのが今回の映画のテーマなのだろう。  切ないファンタジーだった前作と比べて、なんと強い心の物語なのだろう。これで中学生とはちょっと凄過ぎる。二人は高校生でも良かったと思う。 [DVD(邦画)] 8点(2011-07-18 03:23:49)(良:1票) 《改行有》

6.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 なるほど、世間で評判良かったわけだ。 かく言う自分も、知世版、里依沙実写版と比べて、これが一番面白かった。 オリジナルなストーリーでちゃんと時をかける少女になっているし、何より少女と少年の気持ちが、自然で(特に知世版にあった)不可解感がない。 そして、この版の一番の特徴で、私の一番気に入っている所は、「真琴の気持ちが無かったことになっていない」という事だ。劇中、少年の告白を「無かったこと」にした真琴が、それを再び言わせてあげる物語で、真琴の気持ちを無かったことにされていたら、私はその作り手に対して、かなりがっかりした事だろう。 今回、私はさるTVドラマの「消された思い」の連想で各版の時かけを見てきたが、(春樹版は別として)最後に行き着いたこの版で、とうとう少女の思いが少女のもののまま、言わばハッピーエンドを迎えたのをとても嬉しく感じている。 [DVD(邦画)] 8点(2011-07-17 22:21:15)(良:1票) 《改行有》

7.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 放射線物質的な、危険度と思われていたものが、実は何でもないというあたりが、今この時期見るとちょっと切ないが、靴下などに対する、すごいモノモノしくて徹底した処理方法に、笑わせられる。勝手に暴れ回る「隠しモノ」にまつわるドタバタも、ハラハラさせられて面白い。 終盤、盛り上がりどころの、どこでもドアチェイスの部分は、機械に繋がっていなくても、お構いなしに機能しちゃう(しかも、向こう側からも)のが、ちょっとやり過ぎというか、「なんでもあり」になっちゃってるけど、面白いから良し。 恐怖の叫び声が、エネルギーになるっていう設定が、とてもユニークで斬新だったが、「笑い声でもOK!しかも、その方がエネルギー値が高い」ってオチは、さすが家族で見られるディズニーブランド! [DVD(字幕)] 8点(2011-07-11 15:07:07)(良:2票) 《改行有》

8.  オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》  ああ、この音楽を何度聴いて、四季版の芝居を何度見たでしょう。また新たなファントムを楽しむことが出来るなんて、本当に幸せなことです。 オリジナル(この場合はウエバー版のということですが)にかなり忠実で、基本的な「オペラ座の怪人」の解釈も踏襲していますし、若干省略された部分もありますが、楽曲もほとんど収録されています。 ただ、ファントムが絶対的な優位に立っている(頭脳的にも力的にも)という部分がちょっと違っていて、墓場の決闘でラウルに負けそうになったのには、びっくり。また、仮面をはずしたときの顔が、意外と「見れる」ので彼の人生を歪めた悲惨さというようなものが、納得しづらい気がする。 あと、最後の映画オリジナルのシーンのための映画上の必要があるためだと思うが、時々視点が現在に戻るのは、要らないんじゃないかな。現在のラウルの話は、最初と最後だけで充分意味は通ると思うのですが…。 【劇団四季吹き替え版を観て追記】ちゃんと歌える歌詞で、観れるミュージカル映画。なかなか素晴らしい。ミュージカル映画の字幕を見て、いつも思う事は、これがそのまま歌えない事。ミュージカルにおいて、「歌える」というのは、重要なことだ。欧米のミュージカルでは、オーディエンスは既に親しまれている劇中の歌を口ずさみながら、劇場にやって来るとも言われているほど。一粒で二度おいしい映画。こういう企画は、どんどん他にもやって欲しい。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-24 06:50:04)《改行有》

9.  ULTRAMAN 《ネタバレ》  いわゆる、リブート作品。 公開からもう18年も経ってしまったが、制作当時でも三十数年前の作品をリブートしたわけで、まあ息の長い人気作品である。仮面ライダーより長い。  最近、新作の話も出ているが、そっちの方はゴジラみたいに素人ヲタクの妄想めいた「現実感」で煙に巻かないで、ちゃんとした話にしてもらいたいが、それはまた別の話。  この話は(おそらく宇宙から青と)赤の光に巻き込まれて怪獣とウルトラマンとの戦いに巻き込まれた人間の話。 結構原典に従った点で高感度高し。科特隊もなく、普通の自衛隊(と思われる)軍も、自然だしウルトラマンにぶつかった人も民間人でい違和感なし。それは良いのだが、主人公(あー、ハヤタって言いたい)の子供周りの話がありきたりで、うざい。いや、悪い話じゃないんだけど。  で、70年代の特撮ファンの自分的には、この時代(2000年代初頭)くらいの特撮でも充分受け入れられる。もちろんマニアックな特撮ヒーロー設定もいいし、「大人的な」善悪解釈な話もいいが、私としては単純なストーリーと単純な芝居も好きで良い感じだ。単純明快、勧善懲悪、そういう子供向け特撮もいいもんだ。それこそが、ヒーロー物特撮の「第一義」だと信じている。[DVD(邦画)] 7点(2022-05-03 11:56:31)《改行有》

10.  長州ファイブ 《ネタバレ》  ふーん、長州五傑というのか。大筋では実話なんだな。歴史的な事は良く分からないが、幕末に国を憂いて行動した若者の物語は、地味だが感動させられる。殊に技術力が国を支える(うろ覚え)とか、人を育てればその人が工業を起こすとか、技術系の仕事をしてきたものとしては、結構感じ入るところ多し。[地上波(邦画)] 7点(2018-11-24 22:35:38)

11.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》  若者の怒りの限度を超す事を、キレると表現される。若者が切れやすくなったと言われて、もう20年くらいたったろうか?キレるというのは「プンプン」と怒っているだけでなく、暴力行動が伴うものらしい。  カルシウムが足りないとか言われたりもするが、映像・書籍などによる若者文化の影響を指摘する者もいる。  本作の主人公についても、怒りがそのパワーを覚醒するという設定が面白い。が、その状態で理性をコントロールできなくなるというのは、もっと興味深い。キレているのだろうか?  私の好きな物語上のある刑事は、「力を発揮する時には、相手を憎むんですよ」と言い、私の好きなミュージカルの楽曲は、「怒れるものの歌が聞こえるか~」と歌う。だからと言う訳でもないが、Wikipwdia「ハルク」のページで記述されているような、怒りというものが必ずしも負の感情だとは、私には思えない。怒りは時に何かを成し遂げる力となる。  目的が不純ではあるが、科学実験の憐れな被害者であるこの主人公が、理性的に怒る、と言うとちょっと理解しづらいが、理性を持って怒れる日が来るのを見たいものだ。  あ、それがアベンジャーズか?[DVD(字幕)] 7点(2013-04-29 21:47:08)《改行有》

12.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》  50年前の西部劇のリメイク。  凶悪な強盗団の首領を裁判にかけるために、コンテンション駅まで護衛する、牧場主の話。  こちらの版は、いろいろな面が加速されている。ダンは、暴力立ち向かわないさまが、息子にも反発されているような、ちょっと情けない感じが強調され、チャーリーはより凶暴に、コンテンションの人たちは金で強盗団に協力してしまう。ベン・ウエイドは、知性的な部分が強調され、絵なんか描いてたりする。  ダンと息子の関係の改変、護送への介入により、ベン・ウエイドの、最後の決断の意味が、よりしっくり感じるようになったと思う。原作付きに言っても詮無いことだが、酒場の女が最後に何か、絡んできてもいいと思う。  最近の、アメリカ映画の中の悪漢は、とにかく凶悪だが、チャーリーのそれは、知性的なベンの描写と比べ、狂気という感じ。その極地とも言える、男たちを買収して、ホテルから駅への二人に、弾丸の雨を浴びせる様は、かなり見応えのあるものになった。  しかし、途中のインディアンとの銃撃戦、トンネル掘り連中の件は、冗長。  そして最後、何もかもうまく行った、前作と比べ、今作の結末は哀しい。息子が、その雄姿を目にしていたのが救いか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-24 00:56:19)《改行有》

13.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》  ラジオ番組で、竹内香苗嬢がオススメしていたので鑑賞。  あちこち壊れてるし、みんなで押さないと動かないけど、それでもそれに乗って走らなきゃいけない。なるほど、あのポンコツワゴンは、この家族そのものなのか。  でも、乗ってる奴らは、乗っているにつれて、だんだんマトモになってきてるよ。  みんなで、舞台に上がって踊る場面より、帰るときにみんなでワゴンに乗り込むシーンに、何故かグッときた。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-02 14:10:43)《改行有》

14.  ぼくの孫悟空 《ネタバレ》  手塚の方も西遊記の方も、原作は読んだことがないので、どの辺が誰版の脚色なのかはサッパリ判らないが、普通に面白い。  私の世代で『西遊記』というと、堺正章主演の連続TVドラマがまず浮かぶ。連続ドラマだから、旅の途中の魔物との戦いがメインのドラマだった。しかし今作は、悟空の誕生から修行の後、力をつけて天界での大騒動を経て、三蔵と旅を始めるあたりまでを描いている。西遊記は戦いの旅の物語ではなく、孫悟空の成長物語なのだと、思わせてくれる。  ところでいくつか、わからないことがある。冒頭、悟空の生まれる時に、崑崙仙人が「我が片割れ」と言った事情、火の化物になった生まれたばかりの悟空を鎮めるアイリンが、光ったこと。何か回収しきれなかった伏線だったのだろうか?[地上波(邦画)] 7点(2012-09-16 10:56:16)《改行有》

15.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》  怪人二十面相の世界観の妖しさとは、サーカスが幻想的に魅力的な感覚の世界。大人の世界を子供が覗き込んで、理解出来ないものを「不思議」として受け入れる世界。日本は終戦時に一回子供に戻って、国中が等しく子供から生き直しているから、覗き見るべき大人の世界が無くなってしまっている。それを、戦争が無かった世界という独特な表現法で描いてみせるのは、巧いやり方だ。この映画は乱歩の二十面相から見ると、孫にあたるような位置だが、同時に正当な血筋を感じるのは、そういう事だと私は理解した。  BTFに対するBTF2の様な、実に巧みに原作世界を弄っていた子供(本作の原作)に比べ、この孫は娯楽に重きをおいた、誰でも楽しめる傑作となっている。多少無茶な所(姫がオートジャイロで平吉を助ける所とか、木細工が何なのか考察なしに「ステラを破壊」と展開する所など)はあるが、ノリで飲み込めるレベル。そして、原作の、二十面相を継承する物語、という所は外していない。欲を言うと、小林くんも明智小五郎を襲名して、二十面相の世界を完成させて欲しかった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 13:10:39)《改行有》

16.  アパルーサの決闘  銃によって生計を立ててきた男二人組。ボス側は相棒に「お前が俺より劣っているのは、情に流される部分だ」と言うが、実は情を捨てきれないのはボス側の方で、相棒の方が仕事に徹していた……という話だと思っていた。が、良く考えると情に流されずにビジネスライクに徹したのはボスの方で、そう出来なかったのは相棒の方だった。その情が仕事上の正義感に発しているのが何とも悲しいし、理不尽な政治圧力に屈したように見えるボスにガッカリ感を感じるのは否めない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-11-24 17:30:14)《改行有》

17.  アラモ(2004) 《ネタバレ》  リメンバー・ジ・アラモ。結果的に砦を見捨てて、その敵討ちに力を入れる。アメリカ人ってのは復讐に燃えるタチなんだな。日本軍は最悪な手を打ったのかも知れないな。まあ、冗談はさておき。  ジョン・ウェインのアラモよりも(多分)史実に近いのだろう、リアルなアラモ砦の物語。デイビー・クロケットはアライグマ帽を被ってないし、鹿皮服も着ていない。そしてこちらは、アラモ陥落の後、サンタアナに討ち勝ち、テキサス共和国が独立するまでを描いている。どちらかというとアラモ砦の攻防というより、テキサス独立戦争を描いている感じ。  せっかく史実をリアルに描こうとしているのだけれど、その為にと言ってはナンだが、実際に戦っている人たちの闘いにかける思いなどが見え辛いのが難点。その点はクロケットが「共和国」への期待を語る、60年版の方が好きだ。それがあってこそ、彼は夢や主義に命を懸けた戦士として見えるのだから。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-29 17:30:58)《改行有》

18.  HINOKIO ヒノキオ 《ネタバレ》  ピノキオは人間になりたいと思っていたが、このヒノキオは人間の姿で出て来るのを拒否している。ちょっとひねった面白い設定。  不登校対策で、超科学の遠隔操作ロボットが、生徒のインターフェイスとして学校に通う、という設定が実にユニークで面白い。と思っていたら、Wikipediaによると、実際にロボットで登校している人が外国にはいるというから、世の科学技術というのは知らぬ間に進むものだ。  子供の友情が、引きこもり少年の心を開く物語、と思っていた。基本、間違っていないと思うのだが、ゲームの世界と現実の世界の関連が、イマイチちゃんと機能していない。もちろん、リコーダーを風の笛として吹いて、それがサトルを死の淵から連れてくる話にしちゃうと、それはそれで私には受け入れられないオカルトになっちゃうが。だからといってあれだけ無関係なのもどうか。やはりあのエピソードはNGだろう。  もうちょっと現実的な方法(少なくとも映画で示されたテクノロジー)で、サトルをこちら側へ呼び戻す物語を考えて欲しかった。私的には父親に撫でて貰った感覚や、友達たちとの触れ合いの感覚あたりをテコに、少年の心を開くセンで行った方が良かったと思う。  不満点もあるが、現代日本の科学的ピノキオ物語として、そこそこ面白かったと思う。ジュンの女の子設定は要るのかどうか微妙な気はしたが、彼女が取り戻した「女の子」はきっとジミニーのもらった勲章だったのだろう。[DVD(邦画)] 6点(2013-05-06 15:52:42)《改行有》

19.  フライトプラン 《ネタバレ》  なかなか厳しい評価を受けたようだが、私はこの犯罪ストーリーを100分の小品にまとめたのは良かったと思っている。たとえばもっと大作感を出すために、後半犯人との追っかけ合いや取っ組み合い・銃撃戦など、やろうと思えば出来たろう。あれが母でなく父で、その人がスタローンだったら間違いなく。  だけどこの作品の面白さは、謎が謎である間にあると思うのだ。種明かしは正直ショボいとは思うけど、「ええ?ひょっとして妄想?」と思う余地のある間のサスペンスが良いのだ。  だから、犯行後に子供を爆殺したり、金を引き出したりしたら、いずればれてしまうじゃないか、とかの犯行の雑さ加減がちょっと残念だ。罠の巧みさと犯行後の杜撰さがチグハグで。[地上波(字幕)] 6点(2013-04-18 20:31:54)《改行有》

20.  ブラックブック 《ネタバレ》  ラジオ番組での、田原総一朗のオススメにより鑑賞。  ナチスとレジスタンスの闘いだから、戦争の話に決まっているが、物語の興味は、それよりも人間の暴虐についてなのでは、と思う。  基本的にユダヤ人迫害は暴虐だが、それをいい事に、財産横領のための大量謀殺。無意味な死刑を望まないドイツ将校がいる一方、終戦後にナチス軍の論理によって行われる、銃殺刑。  この辺までは、直接戦争行為の一部といってもいいが、終戦後のナチス協力者たちへの、市民による残虐。丸坊主にされた女の写真は、教科書で見たことがあるが、切られている場面を動く映像で再現されると、ちょっとショッキングだ。囚人を裸にして、汚物を浴びせる連中を見ていると、戦争が人々に与えたストレスと、その反動というのは、尋常じゃないと素直に思える。  正直言うと、レジスタンスの裏切りに関する話は、それほどの興味をそそられない。終盤、何か犯人探しみたいになったあたりで、かなり興味が萎えた。ドイツ将校と主人公の恋愛事情には、もっと興味がなかった。  悪事への制裁とは言いながら、戦争後に一般人を殺してしまった主人公が、その後尼寺にでも入るように、ギブツで暮らす結末は、何故かちょっとショック。結局は、ナチスのためにと言うよりは、富に目の眩んだ犯罪者のために家族を失った事が、彼女のその後の生き方に影響しているのだろうか?  本題とは関係ないが、ヨーロッパでも、進駐軍はイン・ザ・ムードの音楽に乗って、チョコレートばらまいていたんだな。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-29 21:46:49)(良:1票) 《改行有》

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