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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  潮騒(1964) 《ネタバレ》  もちろん、小百合ちゃんも美しいし若い二人の想いの成就の物語も良いのだが、今作はなんと言ってもギターの旋律だな。音楽的素養のない私には表現できないけど、マカロニウエスタン的(あるいはスペイン的?)な旋律を聴かせるこのギターの音色は、どう考えても日本の古い漁港の世界観ではないんだけど、若い二人の情熱を感じさせる「潮の満ちた時の音」、潮騒にふさわしい!つまりこの映画は二人の情熱の物語なんだな、と音楽で思わせるのが見事。  有名な「この火を飛び越えてこい」は、結構序盤の出来事で、劇的に感動的な先入観を持っていた(このあと彼は嵐の海に飛び込むわけで、正に「火の中水の中」なのだな。まあ相手が小百合ちゃんだからね)。だが物語は更に続き、後の展開(特に嵐に流されそうになる船を引き止めるエピソード)がちょっとチープというか工夫ない感じでガッカリ感が否めない。まあ、それでも実力で結果を見せた浜田光夫を結局は認めるに至った小百合ちゃんのお父さんの話は、更にありきたりではあるが気持ちの良いカタルシスでした。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2020-09-22 14:13:25)《改行有》

2.  伊豆の踊子(1963) 《ネタバレ》  いやあ、現代パートは要らんだろ。原作は学生の一人称で、お互いのほのかな恋心を描いた小品だが、色々俗世的な周辺を描きこんで、焦点がぼやけた感じだ。  そりゃあ大正末期当時には今とは比較にならないほどの不幸はあったろう。それに(これは原作通りだが)、「女が手を入れると汚い」などと男尊女卑な部分も描かれてもいる。でも、そんなことを訴えるための「伊豆の踊子」じゃないと思うのだ。  それと、下田の街の有力者のボン的なヤツ(小百合ちゃんを狙っている的な)も、エラく日活映画的で、その後の展開を不安にさせる。 小百合ちゃんがカワイイので1点おまけだが、人が言うほど名作な気はしない。[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 18:11:23)《改行有》

3.  日本海大海戦 《ネタバレ》 ヨーロッパからくる敵バルチック艦隊の進路と時期に関する、東郷平八郎の信念の様子と東郷の船乗りとしての戦略など、分かりやすく面白く見せてくれた。尤もとんでもない数の犠牲者を出して辛勝した旅順攻略の部分が随分と軽い感じもするが。テーマが日本海海戦だから仕方ないか。 日本の数少ない勝ち戦を、『明治天皇と日露大戦争』のように勝った勝ったの浮かれ騒ぎで終わらせないで、勝ってなお恐れる(畏れる)東郷の心で締めくくったのは良いと思う。[DVD(邦画)] 7点(2019-08-15 16:25:23)《改行有》

4.  喜劇 女は度胸 《ネタバレ》  男は度胸、女は愛嬌、などと今どき言ったとしたら、男尊女卑的な批判はまぬかれないだろうが、そんな言葉も死語となって久しい。 だから、女は度胸と言ってみても、その意外感やウイット感ももはや伝わらない。  話は兄弟の弟が惚れた女に、微妙に兄が絡んで誤解が重なり家族もろともゴタゴタする話。最後のお母さんの切り札的告白がスゴい。[DVD(邦画)] 6点(2018-10-08 14:10:29)《改行有》

5.  拳銃無頼帖 抜き射ちの竜 《ネタバレ》  どうでもいい事なんだが、主人公の使っているのはコルト(ウッズマン)。作品紹介に書かれているルガーではない。劇中に登場するお店の名前もそれにかけているのだろう「ルガー」。ライバルの宍戸錠の二つ名が「コルトの銀」と言うのだから、この混同は痛い。ま、どうでもいいんですがね。  日本には馴染みにくい「拳銃使い」の話だが、主人公は決して相手の命を奪わないというポリシーの男。ライバルの銀は、必ず心臓を一発で仕留め生かしておかないという男。自分的には、コルトの銀の方が気になるキャラなのだが、何しろ人殺しだから、扱いは悪いのはしょうがないな。だけど主人公、ちょっとカッコつけすぎというかキレイごとすぎじゃないか?[DVD(邦画)] 5点(2018-10-04 21:44:05)《改行有》

6.  士魂魔道 大龍巻 《ネタバレ》 現・白鴎がまだ市川染五郎だったころの出演映画。円谷英二の特撮と絡めた時代劇だというから、もっとファンタジーっぽいものかと思ったら、結構真面目(?)な時代劇。特撮は、最後に吹く大竜巻が主である。 まじめな時代劇と言ったが、特別面白い話ではなく、敗れた豊臣陣営の落ち武者・残党たちが、その後追われ落ちぶれてながら生きていく様子を描いた話。豊臣の残党も最初は豊臣再興など言うが、結局は唯の野盗になっていくのが悲し情けない。最後にいよいよ残党どもが仲間割れで潰えるのかと思ったら、敵味方諸共の大竜巻で全員成敗。ここでやっと、円谷が絡んでるんだった、と思い出す。善悪の別なく両陣営を共に一息で罰するという事なんだろうが、何か雑にやっつけた感じがしてしまって、ちょっぴりガッカリ。その割には主人公の染五郎(は分からんでもないが)と星由里子と三船敏郎だけ、助かっちゃうのも安易。[DVD(邦画)] 5点(2018-08-23 14:54:41)《改行有》

7.  不時着(1964) 《ネタバレ》  「フライト」やら「ハドソン川」やらの前にこんな名作があったとは。本作では両作と違い53人の人が事故で死んだことになっているが、飛行機事故が起こりその原因をめぐってのドラマであることは一緒だ。途中、事故を起こした機長の性格をめぐる調査の部分がちょっと長くて冗長な感じもなくもないが、クライマックスの事故の再現の展開は面白い。今ならコンピュータシミュレーションなどするところだろうが、この時代は実機で再現だ。ちょっとおっかないよな。  最後に主人公が言う「この欠陥は修正されて」というのが若干引っかかる。これ飛行機の構造的な欠陥というよりは、そんなところにコーヒーを置いた機長の人為的なミスのような気がしてならない。実際、そのシーンを最初に見たときにそのコーヒー大丈夫?と思ったのだ。そしたら案の定で、そういう意味ではがっかりな結末ではあるが、ドラマ的にはとてもゾクゾクして見れたので、よし!である。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-19 20:22:32)《改行有》

8.  メリー・ポピンズ 《ネタバレ》  スプーン1杯の砂糖が苦い薬を美味しくするとか、絵の中の楽しみを知るところとか、とにかく示唆に富んでいて面白い。  原作を読んでみると、メリーポピンズというキャラクタと大枠を借りてはいるが、私の好きな『2ペンスを鳩に』以降、子どもと銀行の件がほぼオリジナルであることが分かり、それが意外だった。  だが『2ペンスー』はまだしも、銀行頭取が子供の小銭を毟り取るという部分が、そこだけ随分と異質に感じる。この部分は、メリー・ポピンズが殆どタッチしていず、ちょっと風刺に過ぎるというか、描写が意地悪すぎる感(実際に子供からの返還要求を無視したら取り付け騒ぎが起こるのは当たり前で、事件は自業自得だ)がある。が、このへんの改変とその後の顛末が『ウォルト・ディズニーの約束』を観てみると(そして、それを信じるならば)、なるほど銀行を追われたお父さんの人格と名誉を、そうフォローしたかと思わせるのも、今見ると面白い。  ただし、煙突掃除夫のダンスシーンはもうちょっと削ってもいいんじゃないか?とも思った。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-12 15:36:57)《改行有》

9.  続・荒野の七人 《ネタバレ》  前より豪華になれとは言わないが、前に進んだ物語、ステップアップしていて欲しかった。なんで前とおんなじことやってるのか。  同じことと言うより、劣化してさえいる。例えば、クリスの無策ぶり。前回の戦で農民だって戦わなければ、多勢に無勢だって経験したはずなのに、今回は何の仕掛けもせずに7人で正面から迎え撃つだけ。  また、決定的に描写が足りないと思うのは、もう戦うのはやめると決断した農民たちが、再び戦闘に参加する気持ちの変化を描いていないことだ。  ところで、個人的には西部劇の戦いでダイナマイトを使うのは好きではない。 [DVD(字幕)] 5点(2014-07-12 08:35:39)《改行有》

10.  荒野の七人 《ネタバレ》  なーるほど、これは七人の侍だわ。しかも、どちらかと言うとチャンバラよりガンファイト、時代劇より西部劇というような自分には、やっぱりこちらの方が面白く見れた。    ただ、アメリカの農民は、日本のように武器を取り上げれておらず、最初から武装しているものだし、なにより土地に根付いて地べたとともに暮らしている感が乏しいのではないかと思っていた。が、その辺をメキシコ系アメリカ人として描くことで巧く処理した、ということなのだろう。メキシコ人は結構、白人系アメリカ人から差別の対象になっていたというから、勇気のない弱っちい存在という扱いなのかもしれぬ。  本家では農民のしたたかさ、強さというものが最後に印象づけられていたが、こちらは戦う男たちがひたすらカッコイイ、という印象。やはり、お国柄か。そう言えば本家では、助っ人たちの(特にリーダーの)闘う意義の源に、どこかサムライとしての道徳観めいたものを感じさせるが、このガンマン(クリス)のそれは個人としての正義感に見える。この辺もやはりお国柄か。[DVD(字幕)] 8点(2014-07-10 01:09:53)(良:1票) 《改行有》

11.  ヘルファイター 《ネタバレ》  油田火災の消火って、意外と原始的なことに驚かされる。特に吹き出してる原油にバルブを取り付ける場面での、チカラワザ的なやり方で作業員が原油ザブサブかぶってる様子は、「目に入ったりしたらエライ事になるんじゃなかろうか?」なんて心配になる。そのような、冒頭に描かれる消火シーンで、一気に物語世界に引き込まれた。  そうした現場仕事のプロフェッショナルな凄さとは裏腹に、二人の消火士の妻の話は、ちょっといただけない。  ベテラン中年の妻は「夫の仕事が怖くて心配で、傍にも居られない病」で挙句の果てに別居→離婚。その夫婦の娘で若者の妻は「夫の仕事を見たくてしょうがない病」で、来るなと言っても現場に来て危険に巻き込まれる。どっちも度が過ぎていて、殊に若妻の方は普通なら保安関係者につまみ出されるレベル。実にイライラさせられる。  危険な夫の仕事に対して正反対の反応を見せるこの母娘が、とても意味ありげなんだけど、結局たいしたドラマチックな展開もなく、双方とも夫と上手くいってメデタシメデタシで、あまり面白くない。  そんな話よりも、軍事の類によらない危険で過酷な油田消火の男たちの話をもっと見たかった。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-23 00:05:21)《改行有》

12.  続・男はつらいよ 《ネタバレ》  一作目の寅さんは、おなじみのフォーマットが少し色薄い感じは否めなかったが、今作はすっかりいつもの寅さん。しかも、寅の生みの親というごちそう付き。  寅の母ならさくらの母でもあるんじゃね?と思って調べてみると、どうやら腹違いだそうで。そんなこと劇中で言ってたっけ? 江戸っ子の代表格のように見える寅さんの母親が、関西弁なのはなぜ?なんて思うが、変に言い訳がましい説明を付けずにいるのも潔い。  まあ、それはともかく、この親子の再開場面でひどい展開になって、悲しい再離別をした寅と母が、最後にいい見せ場があるのは、マドンナ親子の描写とともにテーマを上手く盛り上げている。私自身、若い頃に母を亡くした身なれば、涙を禁じ得ない。[DVD(邦画)] 7点(2014-04-26 16:58:46)《改行有》

13.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》  まんまとやられた。こういうので「俺は騙されなかった」などと嘯く人がたまにいるが、ダマされるのが正しい見方、存分に味わったという事だ。  正直、途中でこれはコン・ゲームなのでは?と思った瞬間もあったが、銀行の展開以降、やっぱりこれは夫を信じる妻の話なのだと考え直し、結局すっかりやられてしまった。  そう思わせる演出が実に見事で、あのまま、良き妻の物語として終わっても良かったと思うほどだ。  こういったものの多くは、最後のどんでん返しで「気持ちよくダマされた」感があるのが常だと思うが、この物語はそこまでの話が良すぎて、却って「気持ちよさ」がダウンしてしまうのが残念でもある。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-30 14:12:43)《改行有》

14.  喜劇 一発勝負 《ネタバレ》  何だったか忘れたが、何かを見た時にも思った、こういう賢妹愚兄モノを幾度も作って、探りさぐり寅さんに行き着いたんだなあ、と今になって思う。  だがしかし、この映画の「因果はめぐる」というか、「歴史は繰り返す」というか、毒のある感じが山田洋次にしては意外。何ともチャラい感じのマチャアキと都会に行ったこの娘は、後年必ず実家に舞い戻るのだろうなあ、と思わせる。  父親の描写と共に、最後に感じさせるそこのところの毒気が、映画館で喜劇とあだうって見せるものとしては、どうなのか?と、若干引っかかる。[DVD(邦画)] 6点(2013-10-02 02:32:52)《改行有》

15.  栄光への5000キロ 《ネタバレ》  長い長いと、不評の映画をたまに聞くが、これはホントに無駄に長い。  二人のレーサーとそれぞれの彼女が、同じようにレース中心の暮らしへの不安・不満を感じて、同じように危機に陥り、最後に同じように復縁する。  この構造を見せたかったのかも知れない。これが世界を股にかけるレーサーなのだ、という事なのかも知れない。しかし、この(当然、ライバル側の外人女性の方)冗長さを切れば、もっと楽に見られる時間になったのではないだろうか?  殊に、特に感動するストーリーでもなく、映画の見所としては、大画面による、過酷なラリーの疑似体験的な迫力なのだろう。ある意味、裕次郎さんが主張した「映画は映画館の大きなスクリーンで見るべき」という、体現的映画なのかもしれない。  映画館で見ると、感想が変わるのかなあ?[DVD(邦画)] 4点(2013-09-28 16:54:20)《改行有》

16.  東京オリンピック 《ネタバレ》  そこら辺に普通にいるおっちゃん・おばちゃんたちの観戦の様子とか、マラソンの背景に映る東京の街の風景などはもちろん、(多分)農家の大きな日本家屋の横を通る自転車の列は、ほのぼのとさえしてしまう。さらに、富士山をバックにした聖火ランナーのシーンは、しみじみ美しい。外国人の観戦者が和傘をさしているのをみて、なにか嬉しくなってしまったりもした。  また、八年も前に「もはや戦後ではない」などと言われながら、まだ日本ではなかった沖縄に聖火を通し返還への強い意志を感じさたり、広島の平和記念公園を走らせたり、映画の結びの言葉で今大会を「作られた平和」と表現したりして、まだまだ戦争を引きずっている事も如実に覗える。  恐らくそうだからこその、(特に開会と閉会式での)実況アナのこの「平和の祭典」への熱狂ぶりが凄いのだろう。    「芸術か記録か」論争というのがどういうものだったか私は知らないが、この映画はまさしく東京オリンピックという催し物の、それを日本人がどう捉えたか、それを含めた当時の日本の記録として働いている。  ところで、砲丸投げの玉ってああやって返すのかとか、バレーコートの汗は選手が拭いてたのかとか、ゴール地点に審判が縦に並んで座るんだとか、色々な事をも教えられた。[DVD(邦画)] 6点(2013-09-14 08:04:34)《改行有》

17.  泥だらけの純情(1963) 《ネタバレ》  家の対立を社会身分に置き換えた『ロミオとジュリエット』もの。身分と言っても片方はヤクザ。反社会的だが、人間的には良いヤツに設定されている。  イマドキの女子高生なら、あの程度のことで死を思い詰めちゃうほどの恋にはならないんだろうが、この時代の少女は純真だ。二人の楽しそうな逃避行は、巧くいってるように見える。だが、ふとした瞬間に二人で見つめた睡眠薬の誘惑に勝てないほど、二人は追い詰められていたんだなあ。  アニキの立場の裏にある、次郎に対する本心がウレシイ。それを含む、二人の死を知った各々の周辺人物のコメントが、その境遇の違いを浮き彫りにする。  しかし、葬儀のシーンの対比による非難がましさは、原作ではそこまで描かれていないので、本作独自の表現なのだろうが、ちょっとうるささを感じさせる。[DVD(邦画)] 6点(2013-08-01 21:23:17)《改行有》

18.  悪名(1961) 《ネタバレ》  主人公は「オレはヤクザじゃない」と言いながら、行動が随分と堅気ばなれしている。それはそれで面白い展開だから良いのだが。というか、この人のそういう行動こそが、この映画の面白さなのだと思う。  昭和初期の遊郭の認識がどんなものかちょっと理解を超えるが、時の社会秩序に反してでも女を自由にしてやるという現代的な正義感。その行動も正攻法ばかりでは無くしたたか。そういった男の生き方の映画。  もうちょっとピンチに陥って巻き返すくらいの盛り上がりがあってもいい気もするが、拳銃が最終兵器的な扱いの、時代なりのリアルさというものもある。    最後に「これにすがって帰れ」というバアさんのステッキを叩き折ったのが痛快であった。このステッキはバアさんの情けであり、ヤクザ世界での彼女の力であるからだ。  ところで、主人公が嫌がった「悪名」がこの映画のタイトルなのは、どうしたことだろう。世間に伝わる悪い名も、その大元にはそれとは真逆な魂の物語があるかも知れん、と言う事なのだろうか。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-31 18:59:43)《改行有》

19.  霧笛が俺を呼んでいる 《ネタバレ》  タイトルの意味の無さには引くが、思っていたよりも面白い。伏線なんかない、行き当たりばったりの無国籍アクションかと思ったが、かつて友情で結ばれていた男二人の物語の、時を経て迎えた結末が良い。 …と思ったら、第三の男の翻案だったのか。知らずに恥をかくところだった。名作と言うのは見ておくものだ。と言う訳で急遽、原典も見てみた。  戦争の傷跡をすっかり拭い去って、うまい事日本の話に翻案したのではないだろうか。但し、原典で魅力的な役だった、殺された男の女が、ちょっと軽くなってしまっている。その役割の一部を小百合ちゃんに割ったのだろうか。さすがに映画出演2作目だという吉永小百合の演技は、拙いなんてもんじゃないけど、美少女全開のカラー映像はそれだけでイイ。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-25 22:42:19)《改行有》

20.  拳銃は俺のパスポート 《ネタバレ》  いかにも何かのマカロニ・ウエスタンを参考に作った感のある、決闘映画。冒頭の音楽を聞いた時に感じたことが、クライマックスの決闘時になるほどと理解できる。…と思ったら原作あるのか!藤真利子のお父さんか!  請け負った殺しの事情などはあまり重きを置かず、主人公たちとそれを追う連中の攻防に的を絞った話がゾクゾクさせて良い。途中、アニキと一緒に逃げようと思っていた女、駿とうまくやれるといいな。  胸に仕込んだ鉄板や棺桶から出すガトリングガンに相当するヤツ、もうちょっと謎めかしても良かったかもしれないが。  ところで、画面で見た時に思ったし、セリフでも言ってるけど、コルトじゃなくてベレッタじゃん。だれがこのタイトル決めたんだ?[DVD(字幕)] 6点(2013-07-13 22:53:29)《改行有》

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