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1. ファイティング・タイガー
あのキアヌが初監督の題材としてカンフー映画を、しかも実質的にガチの香港映画として撮ってくれたのはすごく嬉しいことです。ですが、既に言われているようにアクションが終始同じテンションで撮られているので徐々に飽きてくるんですよね…。これは全体の演出にも言えることで、王道のストーリーをやるのはいいとしてものっぺりしていて盛り上がりに欠けていたと思います。何より失望したのは一番期待していた対イコ・ウワイス戦が主人公が乗り気で無いために中途半端なまま終わってしまったこと。イコの動きもなんだかギクシャクしていて「ザ・レイド」の時のような凄みが感じられず、せっかく呼んでおいて、この扱いはあんまりだと思いました。キアヌの悪役ぶりはなかなかハマっていましたが、ある程度予想していたとは言えワイヤー丸出しのカンフーには思わず笑っちゃったし…。あとエンドクレジットが北京市街観光ガイドみたいなゆったりしたものなのは何の意図があるんだろう…。[DVD(字幕)] 5点(2015-06-20 17:25:46)
2. ゲットバック
《ネタバレ》 シチュ自体はこのテの映画によくある話でそれ自体別に悪いとは言わないけど、派手なアクションがあるわけでもないし、見せ場らしい見せ場も見当たらず退屈。娘を人質にという苦境の最中、主人公はろくな策も講じられないまま無駄に走り回ってばかりで、結局金塊強盗に乗り出しちゃうし、シメの決着のつけ方がただの殴り合いなのは本当に落胆。定石なストーリーならせめて定石通りに堅実に演出してもらいたかったね。その辺、妙にハズしてばかりでツボすら押さえてないよ。落ちぶれたミッキー・ロークみたいな風体のジョシュ・ルーカスもただ小汚いだけで悪役としての魅力なし。それと車の火を消すためとはいえ、車ごとダイブさせて自ら娘を溺死の危機に陥れていたのは失笑した。元々ドラマ自体が弱いせいもあるけど、最後まで娘のことをロクに考えていないダメ親父にしか見えなかったなぁ。[DVD(字幕)] 4点(2013-04-29 21:46:35)
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