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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ライムライト 《ネタバレ》 チャップリンにとってのカルヴェロはチャップリンそのもの、彼自身であってけして誰の者でもなく、そこに描かれている世界は正しくチャップリンの世界であり、この映画の中でチャップリンが残したものは永遠に残るでしょう!とにかくチャップリンにとってこの映画が本当の意味での最後のチャップリン映画であって、その後の「ニューヨークの王様」や「伯爵夫人」はチャップリンにとっては自分を追放したアメリカに対する怒りで作っただけの映画であり本来のチャップリンの持っている優しさが感じられない別の物と思う。そんなチャップリンとバスター・キートンの夢の競演など見所いっぱいのこの映画、とにかくチャップリン映画としては最後の名作だと思います。[DVD(字幕)] 9点(2021-02-07 17:24:55)(良:2票)

2.  洲崎パラダイス 赤信号 《ネタバレ》 川島雄三監督が描くこの世界、どうしようもなく駄目な男とそんな駄目男を愛して病まない1人の女、橋の向こうのパラダイス!冒頭、駄目男演じる三橋達也と哀れな女を演じる新珠三千代の二人を映すシーンの何とも言いがたい余韻、そこから終りまで二人の人間ドラマと、そこに関わる人達、全てが愛しくてたまらない。三橋達也の駄目ぷりの素晴らしさ、新珠三千代の掴み所のない女としての哀しさ、いつの間にかそんな二人を応援せずにはいられなくなってしまう不思議な魅力に取り付かれ、観れば観る程、この作品がどんどん好きになっていく。二人が手を取り合い、去っていくラストも凄い余韻の残し方、あのラストシーンに込められた二人の幸せを願う。願っているような川島雄三監督の演出の凄さ、素晴らしさ、やはりこの監督、ただ者ではない。もしかしたら、これこそ川島雄三監督のベストなんじゃないかと思ってしまうぐらいだ!川島雄三信者として、川島雄三作品に順位を付けるなんてことは到底、無理だ!最初は9点にしたけど、この作品、観れば観るほどに愛しくなる作品として、満点に変更致します。最後にもう少しだけ付け加えるとして、芦川いづみよ!この映画でもとにかく可愛くてたまらん!芦川いづみファンなら必見です。あっ!書き忘れていたけど、出てくるだけで怪しい。そして、面白い日本映画史に残る名脇役小沢昭一の蕎麦屋の出前持ちもこれまた良い。とにかく全てにおいて、愛しい。愛しい。そんな作品です。[DVD(邦画)] 10点(2020-12-08 21:24:01)(良:4票)

3.  草の上の昼食(1959) 扱ってるテーマからは想像出来ない不思議な魅力が沢山、詰まっている。人工受精に対する教授の考え、惚れた女性を見る目付き、ルノワール監督の描くドタバタコメディは相変わらず面白い上に出てくる女性が毎度ながら美しく描かれている。美しく描かれているという意味では女性だけでなく、全ての場面、場面の映像の美しさには眼を奪われる。ヒロインが水浴びするシーン、水の色、空の色、流石、一流の画家を父に持つだけはあるルノワール監督、この監督の映画はどの作品を見ても美しい。今作の中では特に赤が印象に残る。絵が動いているかの様な錯覚さえ覚えるのは毎度ながら感心させられれる。この監督の映画、今のところ見た映画、全くもって外れが無い。全作品見たい。[DVD(字幕)] 9点(2018-12-05 19:42:49)

4.  青空娘 《ネタバレ》 若尾文子、若尾文子、一に若尾文子、二に若尾文子、三四が無くて、五に若尾文子です。いやあ、これはとにかく若尾文子に尽きる。話としての面白さや完成度では他に素晴らしいものがあるけれど、若尾文子の魅力が一番描かれているという意味ではこの映画が最高だと思う。こんなにも可愛い若尾文子の前にはどんな男もノックアウト間違いなし!オープニングの若尾文子のセーラー服姿に萌え~!そして、青空の下で元気良く振る舞う若尾文子に萌え~!そんな若尾文子が父と別れたままでいる母親探しの旅に出る途中で色んな人と出会いながら母との再会を得るのだが、あの最後の方で一番、悪いのは父親であるはずなのにただ笑ってるだけの駄目な父親に対してのさよならを言うシーンでの見事なまでのやりとり、私の思ってること、言いたいことをあれだけずばずばと言ってくれるもんだから、たまりません。母を苦しめ、姉や兄など家族をも苦しめている一番駄目な父親への強烈な一言に気分爽快!そして、婚約者との二人で海を眼の前にして「さようなら~青空~」と叫ぶ姿に、正しく青空の元、元気いっぱいな若尾文子の魅力がいっぱい詰まった何とも観ていて本当に気持ちの良い映画!この映画を観るまでは川島雄三監督の「女は二度生まれる」の若尾文子が一番、可愛いと思っていたのに何と言うことだろう!可愛いという意味では文句なくこの映画の若尾文子が一番です。本当にタイトル通りの「青空娘」そんな若尾文子に私は完全にやられてしまいました。これを観ずして、若尾文子を語るなかれ!若尾文子ファンはとにかく必見です。[DVD(邦画)] 9点(2018-11-12 19:46:51)(良:2票)

5.  生きる 《ネタバレ》 あまりにも素晴らしすぎて10点でも足りない。本当にそう思う。この映画、どこが凄いかは見れば見るほど面白くてたまらない。この映画、完全に喜劇です。どこが喜劇かって?まず冒頭の主人公志村喬演じる渡辺さんについての語り口、更には病室での志村喬と渡辺篤とのやりとりが凄い。今まで一度も会社を休んだこのなかった渡辺さん(志村喬)が病院での診察を待っているあの場面でのもう一人の患者(渡辺篤)が胃がんについて語るシーン、あの後の志村喬演じる渡辺さんが初めて胃がんだと解るシーン、ここまでの持っていき方なんて、完全に喜劇ですし、小田切みきが市役所の職員みんなに一人、一人仇名を付けてるシーンなんて単なる喜劇なんかじゃない物凄いブラックな笑い。あんな強烈なシーンを見せ付けておいて、後は主人公の渡辺さんが亡くなるまでの語り口、物語、運び方、あのギラギラした風俗街の凄さ、映像の持つ力によって観客に物凄く訴える力を持った凄い映画です。主人公の渡辺さんは誰の為に生きているわけでもない。ただ自分の残りの人生をいかに有意義に過ごせるか?ただそれだけの為に公園を作る。あの志村喬の演技は凄い。しゃべり方から歩き方、目付きから何もかも本当に凄い。人間が死ぬ時はあんな感じなんだろう!そう思わせる凄さです。そんな志村喬演じる渡辺さんの葬儀の場面がこれまた凄い。個性的な顔ぶれ勢揃いの中でも左卜全の「助役とはっきり言えよ!」には完全にやられた。あんなスッキリする一言、そうはないです。とにかく凄い。何もかも凄いとしか言えない日本映画史上に残る名作中の名作です。[DVD(字幕)] 10点(2018-07-22 20:35:26)

6.  美女と液体人間 《ネタバレ》 液体人間がどの様な過程で誕生したか?その理由が水爆実験によるものというのは同じ監督のゴジラと一緒であり、この映画のテーマは核実験による恐怖、例え火により一度は消滅させることが出来たとしても、それは一時的なものである。また何かのきっかけで再び誕生するかもしれないという恐さと同じことを繰り返してはならないという警告である。あのドロドロした緑色の液体の不気味さ、始まってなかなか姿を見せない事により、更に恐怖を備え付けることに成功している。液体人間が何故、殺人が実行するか?その過程が今ひとつ分かりづらいのが減点ではあるけど、一本の映画としてはよく出来ている。それにしてもあの蛙の実験シーンでの蛙の姿の変化の不気味さといい、一度観たらずっと頭に残りそうな程、恐かった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-05 19:06:33)

7.  眼には眼を 《ネタバレ》 絶望という言葉がこれ程までに感じる。当てはまる映画は無い。それぐらいこの映画には絶望的、極限状態の中で人はどういう行動をするか?考えさせられる。理不尽な復讐の中で人間の絶望に対する意識、考え方、妻を助けてもらえなかったからという理由で妻を助けなかった医師への恨み、親切の様に見せかけてはどんどんと追い詰めていくボルタクの凄まじさ、砂漠を歩き、ひたすら歩き、喉が渇いて水が欲しいという先生へ、水の入ってない水筒を渡したり、井戸があると言って目的地と反対の方へ連れて行ったり、しかも、そこには水など無い。何という復讐の凄まじさ、あの広大な砂漠の中で2人の他には誰も居ない。助けを求めても無駄である。ボルタクに何とかして、目的地であるダマスクの街への行き方を聞き出したものの、その向こうに見える気色は砂漠、砂漠と果てしなく続く景色、ボルタクの高い笑い声の不気味さと空を飛ぶ鷹、全てがこの映画の恐さ、恐怖を表している。もう、ボルタクは死んでしまい、残されたのは自分一人という絶望、人間の絶望への道、凄まじい程の広大な砂漠の景色、正に地獄とはこの事だ!この映画そのものが地獄である。人間の恨みと復讐からは何も生まれないという事を描いた凄い作品![DVD(字幕)] 9点(2017-05-24 20:16:14)(良:1票)

8.  幌馬車(1950) 《ネタバレ》 指名手配の男達が現れて、銃を放つファーストシーンから画面が切り替わり、川を渡る馬車への流れがジョン・フォード監督の西部劇だなあって感じることができる。モノクロの映像美、写し出される空の色、景色、街並みとどれを取っても西部劇ぽさを感じられるのが良い。駅馬車や荒野の決闘に比べると地味ではあるが、ジョン・フォード監督らしい作られた様な景色ではなく、そこにある景色を美しく見せてくれる映画として、こんな西部劇も有りだと感じる事ができる。この監督が撮る西部劇には全くと言ってよい程、外れが無い。馬車を見送る二人の男の表情の素晴らしさ、ちょっとした場面でさえも印象に残る映像を見せる上手さ、川を渡る沢山の馬車、ハワード・ホークス監督の赤い河を彷彿させるシーンもあったり、ジョン・フォード監督が西部劇の神様と言われたり、色んな監督に尊敬されてるのも解ります。[DVD(字幕)] 8点(2017-04-10 19:17:21)(良:1票)

9.  狩人の夜 《ネタバレ》 面白い、いやいや、何処が面白いんだ?と意見が分かれるのも解る。この映画の凄さとは話そのものは暗いのに、ファンタジー的な要素を覚える程、美しい!二人の兄弟の母の死体が浮かび上がるシーン、母を殺した殺人者から逃げる兄弟がボートで川を下るシーンの水面と空の美しさ、そこに現れるカエルの不気味さと亀、キツネ他の動物が出てきて、何か起きる?と思ってしまう緊張感、この映画は色んな仕掛けで脅かせてくれている。ダークな雰囲気でありつつも、美しいシーンにより単なる暗いだけの話になってない所が素晴らしい。[DVD(字幕)] 8点(2016-11-28 22:00:28)

10.  地獄の英雄(1951) 《ネタバレ》 いやあ、凄い!流石はワイルダー監督作品だ!社会に対する皮肉、新聞者の実体、人間のわがままぶりを見事に描いている。洞窟内で死んでいく男の女との終盤戦の攻防、女の首を絞めた後に刺され、それでも最後まで己の信念を貫き通して元の新聞社で倒れるカーク・ダグラスの演技の凄さ、ワイルダー監督、何を撮ってもどんなジャンルの映画を撮っても平均点以上の映画にしてしまうのが凄い。ワイルダー監督の作品の中にあって、知名度の少ない作品ではあるけど、今時の社会派の映画ではなかなか味わえない素晴らしい傑作![CS・衛星(字幕)] 9点(2016-11-27 22:52:03)(良:1票)

11.  黒い罠 《ネタバレ》 世の映画ファンだけでなく、評論家の間でもオーソン・ウェルズ監督の最高傑作は市民ケーンだと言われているけど、私からしたらこの作品や上海から来た女といった作品の方が上です。相変わらずの長回し、女優に対してのドS的な演出、怪しげな人物によるサスペンスとしての面白さを見せてくれている。オーソン・ウェルズの嫌な人物ぶり、存在感、ジャネット・リーが寝ている前で犯罪を犯した後に見せるドアップによる恐怖、チャールトン・ヘストンとの終盤戦の攻防等、モノクロの画面から伝わる緊張感、緊張感と言えば存在感同様、マレーネ・デートリッヒの出てくるだけで伝わる緊張感と存在感の凄さも印象的な作品[DVD(字幕)] 8点(2016-11-22 20:33:03)

12.  七年目の浮気 マリリン・モンローは確かに可愛いし、魅力的だ!こんな女性が突如、現れたらこの映画の主人公と同じ気持ちになってしまうだろう。妄想に次ぐ妄想の連続で、そんな妄想を楽しく見せる事は悪くはないし、同じ男としても気持ちがよく解る。それでも、しつこく思えてしまう。例の有名なスカートがまくれ上がるシーンばかりが話題のようなこの映画、やたらとそこばかり取り上げられる事に関して当の本人はどう思っていただろう?少なくとも、私にとってマリリン・モンローの代表作、最高の作品ではない。マリリン・モンローのベストは同じビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き」で決まりです。[DVD(字幕)] 6点(2016-11-18 19:04:48)

13.  復讐は俺に任せろ 警察内の嫌な部分、人間の醜い部分、男と女のドラマとしての面白さを十分に見せてくれている。復讐に燃える者の凄まじい執念、主演のグレン・フォードの渋さ、そして、この作品は何と言ってもグロリア・グレアムの色気に尽きる。この女優の悪女としての魅力があればこそでフリッツ・ラング監督の女優選びは毎度の事ながら本当に素晴らしい。終盤の銃撃戦、そこまでに至る物語としての運びかたもなかなかで、この監督の作品に外れは無し![DVD(字幕)] 8点(2016-10-27 20:09:00)

14.  黄金の馬車 《ネタバレ》 やっほう!もう、恐ろしいほどの凄い重厚且つ優雅で見ていてうっとりさせられる。この監督さんの映画はどれもこれも本当に凄い。凄いとしか言えない。とにかく何かも完璧ですよ。この映画!オープニングの舞台の幕がさあっ~と上がった瞬間からまるで自分があの中の世界に飛び込んでしまっているような錯覚になるからこれまた凄い。そして、一人の女性を巡る男と男の闘い。恋愛模様、何と言うことか!この映画が本当に凄い。素晴らしいものになっている要因の一つに二重構造として物語が作られているという何とも贅沢な作りに、あたしゃ、ただただ見入るしかないぐらいの本当にこれぞ、映画!正しく極上のエンターテーメントと言って間違いない。物凄い作品を見た気がします。作品全体に漂う空気、どこを取っても惚れ惚れする美しい映像、何かも見ているだけで本当に幸せです。映画のタイトルにもなっている「黄金の馬車」の中に乗り込んだ大勢の人達の楽しそうな笑顔に、見ている私まで嬉しくなってしまうぐらいの幸福感!あぁ、もう、何かも楽しくて、楽しくて、やめられない。ジャン・ルノワール監督の描く大騒ぎって、なんでこうも優雅な上に上品でそれでいて、楽しいのだろう!あのラストのカミッラ(マニャーニ)の表情の美しいこと。あんな美しい表情、見せられたらそりゃあ、もう、たまりません。文句無しの満点でございます。[DVD(字幕)] 10点(2016-06-26 19:39:33)

15.  最高殊勲夫人 増村保造監督と若尾文子のコンビと言えばどちらかというとドロドロしていて、重い雰囲気のものが多いというイメージを多くの人は思うだろう!しかし、今作はそういうドロドロした重苦しさが抜け、良い意味で気軽にそして、皆に奨められる内容になっている。若尾文子に振り回される男達のどいつもこいつも本当にアホな奴!そんな男のアホな一面をコミカルに楽しく描いているのも良い。脇を固める俳優の中ではやはり船越英二が抜群に良い。船越英二の慌てぷりを観ているだけでも楽しい。この監督の灰汁の強さが苦手という人もこれは安心して楽しめると思う。それにしてもこの映画の若尾文子も異常な程の可愛さ、どの男も彼女にメロメロになってしまうのも納得です。[DVD(邦画)] 8点(2016-06-22 22:02:07)(良:1票)

16.  氾濫 増村保造監督で若尾文子とくれば、どうしても期待せずにはいられない。出で来る奴、特に男ども皆、欲望の塊、欲望丸出しである。そんな欲に埋もれた人間ドラマという意味では増村監督の演出はここでも凄まじさを感じる事が出来る。只、好きか?と言われると好きだとは答えられない。その、最大の理由は同じ監督の幾つもの作品で見せる若尾文子の美しくも怪しい魅力が今作品ではあまり、見る事が出来ない。今作品は若尾文子の作品ではあるけど、若尾文子というよりは佐分利信だったり、川崎敬三であったり、船越英二であり、個性的な男達が若尾文子よりも目立っていて、そういう意味で若尾文子ファンとしては物足りない。けして、つまらない作品ではないし、それなりに面白い作品ではあるものの、増村保造監督と若尾文子の黄金コンビ作品としては普通の出来です。[DVD(邦画)] 6点(2016-06-22 21:59:18)

17.  満員電車 《ネタバレ》 冒頭のどしゃ降りの雨の中、皆が皆、同時に傘を広げ、同時に傘を閉じる。この上なく変な始まりです。変と言えば歯の痛みをこらえて仕事する川口浩が直ぐに仕事終わらせた事に対する会社側の言い分が変で笑える。その後の川口浩の時間に対する拘り、船越英二とのやり取りなど色んな皮肉が散りばめられている。この映画、市川崑監督の社会に対する怒り、サラリーマンの厳しさの様な物を描く中で満員電車の中で映画は大映、満員電車と自分の作品を何気に宣伝する辺りの凄さ、凄いと言えばキャストの選び方に市川崑監督作品では珍しい笠智衆を役所の時間、時計などあてにならないという批判を言わせるという凄さ、時計屋の親父とおふくろ役に杉村春子、何だか小津映画を見ている様だ。市川崑監督が小津映画を好きだと感じる笑いをこの作品から見る事が出来る。[DVD(邦画)] 7点(2016-05-28 18:58:40)

18.  野獣死すべし(1959) 《ネタバレ》 仲代達矢演じる大学生伊達の目の力強さが凄い。見た感じは真面目の様でありながら実際は凄い悪人ぶりである。常にギラギラしていて自分の目的の為ならばなんだってやる。殺人だってお構い無し!日本人が作る映画やドラマによくある犯罪者に同情をみたいな物など一切無しである。至ってクールであり、センチメンタルなど全く無い。そんな物はむしろ嫌いであるのだ。ある店で貧しい姿で花を売りに来た老婆に対しても金をやるから歌え!踊れ!と吐き捨てるし、同情で金を貰う奴など許せないといった有り様だ。そんな主人公が完全犯罪を成功させ、飛行機で日本を去る。しかし、完全犯罪など成立しない。ラスト伊達の恋人を見つけた刑事、東野英治郎が放つ台詞は犯罪者は何処へ逃げようが犯罪者であり続けるのだというメッセージが込められていて、色んな意味で考えさせられる映画になってる。[DVD(邦画)] 7点(2014-11-27 21:31:31)(良:1票)

19.  ヴェラクルス ロバート・アルドリッジ監督が描く男臭さ満載の西部劇は凄まじいシーンの連続です。出てくる奴ら皆、悪い奴らきりです。見た目からして男臭さしかない奴らによる戦い、紳士的でありながらもやはりどこか悪人的なゲイリー・クーパーと嫌らしさしか感じないバート・ランカスター、関わる女も何を企んでるか分からないような奴きりでその企みをテンポ良く見せてくれる。最後はまさかの結末に後のこの監督作品らしさが詰まってるように感じられる作品!好き嫌い別れそうな監督だけど私はこの監督さんの映画好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2014-02-07 21:40:05)《改行有》

20.  ゴジラの逆襲 これは誰もが認める傑作である一番最初のゴジラ映画とは別ものとして考えて見ればさほど腹も立てずに見ることができる。水爆実験の恐怖とゴジラそのものの恐怖を描いて見せた前作の様な恐さと不気味さに悲壮感は今作にはなく、ただひたすらゴジラを倒すことに徹した映画として見ることでそうなんだ。これは怪獣映画なんだだからそれで良いんだよて許してしまえば良いのだ。ただそれでもアンギラスなんか出てくる意味もほとんど感じられなければ東京に対抗しての今度は大阪みたいな対抗心があまりにも強過ぎてならない。どう考えても駄作の匂いしか感じないが嫌いではないから一応は6点と少々甘い点数にしてみる。何だかゴジラ映画なのに次郎長物の映画を見てるように感じてしまうのはキャスティングのせいかもしれない。小泉博に若山セツ子に土屋嘉男に山本廉に千秋実に志村喬にこれに森繁久彌と加東大介、久慈あさみが加わればもう次郎長映画の出来上がり!待てよ?それだと社長シリーズぽくもあるぞ [DVD(邦画)] 6点(2013-08-14 14:53:42)《改行有》

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