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【製作年 : 1920年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. サーカス(1928) 《ネタバレ》 彼の長編作品の中でも最も喜劇的要素の強い作品。笑えるシーン満載で彼のパントマイムを十分に堪能できる。彼はよく完全主義者だと言われるがこの作品は特にそれが分かる。綱渡りのシーンでは命綱なし下の網もなしで撮影したと言われている。かかる状況で猿と戯れているのだからもはや神業としか言いようがない。彼の芸あるいは映画に対する執念、情熱を強く感じた。最後まで喜劇一辺倒でいくかと思いきやラストにドラマを用意している所がチャップリンらしい。放浪紳士チャーリーに戻るべく広い荒野を歩いていくその背中は美しいまでの哀愁そして余韻を与えてくれる。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-09 01:35:06) 2. チャップリンの黄金狂時代 これまた素晴らしい作品。極限状態に置かれた人間の心理状況を絶妙の喜劇で笑いに昇華させたのはチャップリンならではだろう。靴を食べるシーンやパンのダンスなど有名シーン満載。特に笑ったのはジョージアと約束した後一人になった彼の喜びの演技。人間の素直で率直な感情があの場面には溢れている。彼のパントマイムの凄さには圧巻だった。パントマイムは言語や時代を超えて人間の感情に訴えてくるという彼の信念が伝わってくる気がした。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-06 06:55:09)(良:1票) 3. チャップリンの給料日 《ネタバレ》 かわいそうなチャップリン。弁当作ってもらえないチャップリン。給料を根こそぎ持っていかれるチャップリン。電車に乗れないチャップリン。眠らず仕事に行かされるチャップリン。ヘソクリ見つかるチャップリン。こんなチャップリンが私は好きだ。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-02 16:27:54) 4. キッド(1921) 言わばチャップリンの出世作。『街の灯』と同様サイレントがこの作品を素晴らしいものへと仕立てている。 笑いと感動が内包された作品であり、チャップリンの映画に対する愛情そして厳しさが詰まった作品。警官に親子だとばれないよう息子を蹴飛ばすシーン、警官を追いかける時のフェイント・・・どれも絶品である。また子役の演技が上手いそして可愛い。1920年代にこれほどまでの映画が作られたいうことにもはや感嘆を禁じえない。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-27 04:34:13)《改行有》
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