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1. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 ありそうにない偶然を楽しく味付けした感じだ。映画としてはなかなかだけど、気になったところは、メグが最後まで気づかなかったっていうところだな。所々で、もしかしてっというメグが考えるシーンがあったら、深みが増したとおもうな。反対にトムが相手が誰か解ってから、相手が信頼しているメルともを離れて、憎まれ役のままアタックしていくシーンには男を感じたよ。顔が見えない安心の中で相手の気に入る理想像を周到に準備できる立場から、顔をつき合わせ自分をさらけ出す状況での勝負は、確かにリスクは大きくなるし、逃げ場を絶つ覚悟が必要になる。まあ、兎に角、世の中、偶然に泣いたり笑ったりはあるよな。つい、運命や必然を信じたくなるのも誰しもだろう。それが人生か。[地上波(字幕)] 7点(2010-03-06 22:49:24)
2. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 かつては、こういう作品をみるとオドネル君に自分を重ねるところなんだが、最近は、パチーノと自分をくらべているようになった。歳なんだな。確かに旨いなあ。オスカーは納得だ。年齢とか立場を超えた友情と影響しあう関係は、現実には難しい。だけど大事な事なんだよな。自分では気づかない事とか、ないものを持っている存在は貴重だからな。自己中心的な頑固親父になったパチーノの心情はよくわかる。軍隊でのエリートコースから外れ、失明して退役。家族にも理解されず、厄介者扱い。このまま派手に自殺でも。しかし、偶然に出会った世間の不合理な仕打ちに潰されそうな純粋な若者を前に、黙っちゃいられない。お前は何も悪くない。正義は負けるわけがないだろうが。いやあ、スカッとしたな。べたと言えばそうだが、涙が出たよ。これを観て以来、自分を振るい立たせるため「ハアッ!」と叫んでいる。[DVD(字幕)] 9点(2010-01-24 22:22:36)
3. 学校
文部省推薦みたいな話かなと思ったけど違ったな。でも良かった。こういう話って、そりゃあそうだけどさ、という気にさせるもんだけど、素直にいい話だったよ。今、不況で失業者や自殺者対策が課題となっているけど、学歴社会や世の中の流れに乗れない連中はけっこういるから、そういう対策も必要だよね。ただ学校作ればいいという訳ではなく、中身だよね。先生の質かな。実際、ヤンキー先生みたいな人がいるんだし。世の中に適用できなくて、犯罪や自殺に走る人たちの駆け込み寺みたいな所がいるよ。夜間中学もそのひとつだよな。世の中は、外国人にもやさしくない面があるよね。文化が違うと理解しにくいなあ。甘やかすという意味ではなくて、お互いを尊重するという事だろうな。ルールはルールとして、偏見や差別をなくすっていうかさ。このシリーズが楽しみになった。食わず嫌いは良くないね。それが偏見ていうことか。[DVD(邦画)] 8点(2010-01-10 14:32:20)
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