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1. ライフ・イズ・ビューティフル
《ネタバレ》 ホロコーストの悲劇の本質の一つは、多くの人が人生のストーリーを突然ぶつ切りにされて死んでいったことにあるはずです。ストーリーを無視され死んでいったのです。それにファンタジーのようなストーリーを込めて商業映画を作って良いのでしょうか。この映画で泣かされた人はホロコーストの本当の残酷さというものを誤解させられてしまったような気がします。ホロコーストは決して他人事でも過去のみの出来事でもありません。形や規模こそ違え、現代にも似たような残酷さは沢山あります。そのような残酷さに対しても、真剣に全貌を認識することなく、ファンタジーを込めて個々のストーリーを語れば評価されるのだとすれば、残酷さは永遠に続くことでしょう。冒頭の結婚までのシーンはとても良かったのですが、収容所に入ってからはやってはいけないことをずっと見ているような感じで辛かったです。一言で言えば死者を冒涜した映画です。[DVD(字幕)] 0点(2009-07-20 20:59:38)(良:1票)
2. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 話は良く出来てますけど、結局のところ主人公達は「自分が良ければ良し」という価値観をベースに持っている印象を受けました。真正面から闘わず脱獄を選んだ主人公に社会的な意義を感じませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2009-07-20 20:35:45)
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