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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館 怪物のお尻と おねいさんの乳首の変化以外は 印象に残りませんでした。 木の枝をカメラの後ろで持っているのが よくわかる演出がなかなか良かったです。[ビデオ(字幕)] 3点(2007-03-25 18:03:05)《改行有》 2. デッドゾーン 彼が目覚めてからの生活を淡々と見せる。 母の心配、父の悲しみ。 生徒との絆。 何度見ても切なくなる。 クローネンバーグとは思えない胸に迫る演出でしんみりとさせておいて 連続殺人鬼の捜査のために保安官に協力するあたりから 話は壊れた方向へ…。 自分がこの世に生まれてきたことには何か意味がある。 自分の今の状況にも何か必然がある。 人はそう考えなくては生きていけないのかも知れません。 そして、あのラストを迎えてしまいます。 彼の見たのは未来か彼の悲しみに壊れかけた精神が見させた妄想か?。 何も確証はありません。 そう思うといっそう悲しくなります。 それがこの映画を私に何度も見させるのでしょう。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-20 09:43:39)《改行有》 3. 火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 赤い思想は嫌いだがこの映画はいい。 兄の行動は生き延びるという観点からは 先を見ていないおろかな行動である。 ましてや、幼い妹も自分の身勝手の巻き添えにしてしまうとは 言語道断である。 妹はともかくこんなやつに同情はできない。 映画館でそう思いながら見ていた。 ましてやトトロを見た後にこれである。 その併映のバランスの悪さにも腹が立っていた。 しかし、涙が止まらない。 この涙は何なのだとしばらく考えた。 実は今も考えている。 自由と尊厳を求めたのか 妹と二人で理想郷を作ろうと思ったのか…。 今も昔もそんなものを求めると野垂れ死には必定。 しかも戦時という過酷な状況でそんなことをしてしまったこの 馬鹿な兄にどうしようもなく共感してしまう自分がいる。 そして、同情でも絶望でもない涙を流してしまう。 しかし、トトロとの併映はヒド過ぎたと今でも思う。[映画館(邦画)] 10点(2006-09-01 15:07:23)《改行有》 4. 戦慄の絆 《ネタバレ》 自分との決別。 二人は一人。 ラスト、自分の診療所へ電話をかけるがそこには死体がない。 患者を二人で診察や手術する場面がない。 彼女と二人で会う場面がない。 自分の思うところでは二人ではなく一人である。 妄想が作り出したもう一人の自分と決別する物語だと思う。 『世にも怪奇な物語』の【影を殺した男】 『悪魔のシスター』なんかを思い出す。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-24 14:20:38)《改行有》 5. スペース・サタン 特撮もそれなりに当時としては頑張っていたと思う。 2001年とかスターウォーズがすごすぎただけでこの時代の特撮なんてこれでも上出来だった。 話はなんともカーク・ケツアゴ・ダグラスがエロい変な人で なんか宇宙ステーションで人目のないこといいことにエロ放題。 金持ちが自分の島で不倫しているの図みたいで変な映画だと思った。 そこへカイテルが横恋慕して…。 宇宙でも人間のやることはおんなじという深い洞察と哲学がある。多分。 ここにはスピノザ的形而上学のハイデッガー的解釈による…… というのは嘘で、ファラ・フォーセットの乳が目当てでした。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-20 09:29:43)《改行有》 6. ゼイリブ わかりやすいサブリミナルに笑った。 サングラスをかけると本に買えとか書いてある。 あははは。 俺が出世しないのも彼女ができないのも みんな宇宙人のせいだ!!!。 なんと潔いアイデアだろう。 長すぎるプロレスもいい。 サングラスをかけると正体がわかるという設定は 実は昔の映画にあったのだ。 それもなかなかいい映画だった。 『恐怖のSF戦争』という邦題らしい。 とにかく考えるな感じるんだ。[映画館(字幕)] 7点(2006-06-17 17:20:23)(良:1票) 《改行有》 7. バトルランナー あの司会者はにほんでリメイクするならぜひともみのもんたにやってもらいたい。 それはともかく、『華氏451』にインスパイヤされた場面が印象に残っている。 それから、CGで顔を貼り付けて偽のニュース映像を放送するというのは 今でもできそうで怖い。 もう、実車映像も信用できない時代になってしまった。 それからあのオペラを歌う電飾デブはエルバンダにインスパイヤされたキャラに違いないと踏んでいる。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-17 17:06:45)《改行有》 8. エゴン・シーレ/愛欲と陶酔の日々 これはあまり面白くなかった。 芸術家というものを描けていない。 単なるエロエロな変態にしか見えない。 もう一本シーレの映画がある。 多分諸般の事情で封印されているのだろう。 そっちのほうは面白い。[ビデオ(字幕)] 3点(2006-06-15 19:36:20)《改行有》 9. スペースバンパイア 《ネタバレ》 ポルターガイストの監督という以外には当時何の予備知識もなかった私は 普通のSF映画を想像して劇場に足を運びました。 しかし、巨大なスクリーンには乳、乳、乳。 面食らいました。 しかし、流れ出した血がマチルダ・メイになるシーンは幻想的で印象に残っています。 今だったらCGで表現されたでしょうが、ぎこちない動きが芸術性を高めていると思います。 実はあまりのことに3回も続けて観て、お尻が痛くなった。 後日、面白かったと言いふらしてたら友人がそれを信じて見に行ったらしい。 劇場で暴動を起こしてやろうかと思うくらいくだらなかったと本気で怒られた。 スマンかった。 なんか、結構くだらない映画が好きなんだと自覚させてくれた、自分にとっては記念の映画。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-14 16:25:45)(笑:1票) 《改行有》 10. クリスティーン この映画には納得いかんザキ。 この気が弱くて家でも学校でも人の言いなりに生きているどうしようもない男の子が クルマと出会うことによって自立の第一歩を踏み出すといういい話なのに。 こわもての整備工場のおっちゃんに気に入られるくらいの働きっぷりを見せ、親には一円も世話にならずにクルマをレストアする。自立のきっかけとしていい話じゃないか。 せっかくがんばったのに、あんなむごい目に合わされるのは可愛そうだ。 だからこそホラーなのかも知れない。 そういう恐怖が狙いだとしたら失敗している。 女の子のようにクルマを愛するというのは比喩である。 比喩をそのまま受け取る人間は一般的に世間では馬鹿という。 馬鹿映画は好きだがこういう馬鹿は好きではない。 とはいいつつクルマ観たさに何度も観てしまう。 やはりクルマは魔性の女か…。[地上波(吹替)] 5点(2006-06-12 19:54:44)《改行有》 11. ブルース・ブラザース たぶん、今となっては貴重な映像が納められている。 なんか、ベネチオ・デルトロがイリノイナチに抗議している群衆の中にいるように見えるのですが違うかなぁ。 なんていうか、DVDで観て初めてエルウッドが粘着剤をもっている理由がわかった。 よく知らないけれど、サタデーナイトライブの架空のバンドというかネタのバンドがあったらしい。 ブルース兄弟のおかげで古臭いと思われていた音楽の人気が復活したということのようだ。 ということでこの豪華なキャストが実現したみたいだ。 コロッケの物まねで美川憲一が復活したような感じなんだろうか。 サタデーナイトライブのビデオを見て、初期のいいともや日本のバラエティーが パクリだということを知った昔の俺。 『ラストワルツ』とこの映画は映像として残っていることの少ない時代のアーティストがきれいな映像とともに残っているということは幸運だと思う。 映画として純粋に評価すると7点くらいか。 でも、それを補って余りあるものがある。 映像があるのが映画で、何が写されたかで評価することがあってもいいと思う。 [映画館(字幕)] 10点(2006-06-12 19:16:05)(良:1票) 《改行有》 12. 未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 自分からは何もせず周囲に流されるままに生きている男が最後に追い詰められ、現実から逃げ出す。ストーリーはそんな風に受け止めました。ここで現実に向き合ってタフに生きている人たちはみなどこか変で少し狂っている。どこにもまともな人間はいないことが観る者を不安にさせる。自分には管理社会の恐怖というよりも現実という恐怖に見える。多分ここには肯定も否定もない。それをギリアムの脳内フィルターを通したのがこの映画なのだと思う。[映画館(字幕)] 10点(2006-06-09 16:56:56) 13. ブレインストーム センチュリー21の看板がやたらに目に付く。不動産屋さんがスポンサーなのでしょう。 製作の苦悩が伝わってきます。今なら、ケイン・コスギが主演のアクション映画になっていたでしょう。 ちょっと年上の女房と仲直りするストーリーを軸に新技術の開発に懸けるエンジニアが軍の陰謀に巻き込まれるお話です。 死後の世界を機械に記録してしまうというアイデアはなかなか荒唐無稽で面白い。 それから。ハッカーが始めて登場した映画ではないかと思います。 ウォーケンがハックしているところをむこうのエンジニアがモニタしながらやるねとかいっている場面は制作年代を考えるとかなり先取りしていたと感じます。 ノートパソコンならぬトランクパソコンもなかなかかっこいい。しかもモニタはCRT。 昔の小型テレビのようなモニタとキーボードを備えたこのマシンはかっこよかったです。 ナタリー・ウッドが途中でお亡くなりになったのでラスト若干不自然な場面がありますが、ギミックを見せるという古典的なSF映画の最後のあたりの映画として記憶にとどめたい。[DVD(字幕)] 6点(2006-05-30 18:40:07)《改行有》 14. サイボーグ刑事 ロボコップのように警察の仕事が民間に委託された未来。デビット・キャラダインはタフな賞金稼ぎ。あんまりタフに見えないが…。そして片腕がメカになっているからサイボーグ刑事。片腕メカで活躍するヒーローといえばライダーマン。『月は無慈悲な夜の女王』のマーニー。そして『ドクターアダー』のフラッシュグラブ。この映画ではフラッシュグラブを意識しているような気がする。このメカがいいのだ。ピンチになると3メートル以上は電波が届かなそうなリモコンで遠くからでも呼び出せるのだ。それも自分でケースを開けて飛んでくる。どうやってかは見てください。その姿が健気でかわいいヤツなのです。お話はロボコップとブレードランナーを足して1000で割ったような感じといえばわかっていただけると思います。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-05-21 09:08:05) 15. 南極物語(1983) 動物が好きな私としてはテレビでやるとつい見てしまう。 けなげな犬たちはいい。でも人間がいただけない。 いちいちやることが杜撰でいかにも典型的なお役所仕事といった感じ。 本当にそれしか選択肢がなかったという感じがもっと描かれていれば人間にも感情移入できるのに。 貴重な犬を借りておきながら、結構あっさりと犬を置き去りにしてしまう。女の子に犬を連れて謝りにいく健さんに愕然とする。健さんにこんな芝居をさせるな。健さん後ろ!。こんなセンスのやつらは切っちゃえ。それから犬たちの銅像の除幕式で人間を間抜けに映していたのはせめてもの皮肉であったことを願う。 その後、樺太犬は絶滅してしまった。英雄とたたえながら、命がけで協力してくれた犬たちの繁殖の労は惜しんだといういことを記憶しておきたい。映画としては4点だがかわいい犬たちに1点プラス。[地上波(邦画)] 5点(2006-03-19 08:53:35)《改行有》 16. アリーナ 宇宙のアリーナで行われる異種族無差別格闘技。面白いアイデア。なんか、サイボーグ化してもいいみたいなんだが、ハンデ光線でパワーを互角にしてしまうなら危険を冒して改造する意味ないような…。手が4本のおっさんとか稚気に飛んだ小ネタが結構あって楽しい。お色気シーンは見えそうで見えないところがよかった。もうちょっと服をずらせこのでくの坊などと大人気ないことを思ってしまった。この主人公は本当にでくの坊です。タイトル戦の前夜に女の部屋に行っちゃうし。なんか行動がいちいち何も考えていない。だがそれがいい。カキワリの宇宙のトホホ感がまた味わいを深めています。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-15 08:06:08) 17. デューン/砂の惑星(1984) このような大掛かりな規模でこんな映画が作られたことは映画の奇跡だと思う。 プラン9をスターウォーズ並みの規模で製作したようなものだろう。 とにかくビジュアルがすごい。ワープ能力を持つあの変な生き物が最高。 このお方がお話しになるときは執拗に口がアップになるので気持ち悪くなる。 あの口は反則だ。 それにみんななんか変な薬をやっていて、不健康そうな顔をしている。 画面は暗く、捕虜のいじめ方がドヘンタイ。これ劇場の大画面で見たときは本当に気分が悪くなった。あはは良くもこんなの作れたなぁ。普通はこんなの企画の段階でつぶれると思うのだが。バルンガオヤジも強烈なキャラクターで感動した。 映画が終わったときにはもうヘトヘトになって、こんなに疲れたのは初めてでした。 でも、もうやだ思いながら、たまに無性に見たくなる変な魅力がある。まさにドラッグムービー。[映画館(字幕)] 6点(2006-03-14 09:33:46)《改行有》 18. キングコング2 《ネタバレ》 キングコングに彼女ができます。彼女をやさしく抱き寄せ寄り添うコング。カットは山の風景に切り替わり、切ない声が…。60年代メロドラマをコングがやってくれます。これはコングファンならずとも怒るでしょう。いっそのことベッドシーンもサービスすれば別の意味で評価されたかもしれません。 巨大人工心臓でコングを復活させるというアイデアはアニメ月光仮面のマンモスコングのアイデアと同じなので懐かしいと思いました。だからなにということですが、私としてはかろうじてそこで興味を持続することができたのでした。 イベント貸し出しの着ぐるみみたいなキングコングにこっちが切なくなりました。[映画館(字幕)] 4点(2006-03-12 09:24:56)《改行有》 19. パンプキンヘッド 《ネタバレ》 冒頭の乾いた映像がかっこよくて印象に残っています。復讐のために止めるのも聞かず、パンプキンヘッドを復活させてしまうところが切ない。ちょっとペットセメタリーに似た要素もあって、結構面白かったと思います。スタン・ウインストンですからクリーチャーにも力が入っていてそこも見所です。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-12 03:29:55) 20. ビートルジュース 字幕がなんか今ひとつなじめない。もう少しどうにかならなかったのだろうか。胃と手と言われても困惑するしかない。いちいち幽霊に寒い名前が付いているのも邪魔。それに蝿男のパロディシーンの字幕も蝿男を知らないのではないかと思える訳が付いていてがっかり。 かといって西川のりおの吹き替えはもっとだめ。ネイティブの私でさえ何を言っているのか解らない時がある。このときは吹き替えになれていなかったということもあるのかもしれないが基本的に通りの悪い声で、さらに台詞を呑んでしまうので聞きづらい。 新聞にサンドワームの記事があったりと細かいところの遊びは楽しいんだけれど、なんか乗り切れない。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 00:28:01)《改行有》
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