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プロフィール
コメント数 96
性別 男性
自己紹介 いままで観た映画をせんぶレビューしたいです。

でも記憶があいまいになっているので
まだ5分の1くらいしか、できてません。

思い入れがある作品ほど、書きにくい。
のちのちまとめて観て、書こうと思ってます。

ちなみに、7点以上がオススメしたい映画です。

心おきなく10点をつけられる映画を探し求めて
今日もゲオとツタヤと映画館をハシゴします。

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1.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 人気ドラマの映画化の典型的なダメパターンだと思います。予算的にプロモーションに金をかけられないので内輪ウケで稼ごうと作ったつもりが完全に裏目に出て、従来ファンには無味乾燥、新規客には意味不明、と誰も楽しめない画期的な内容です。 もはや誰もこの仕事をやりたくなかったのではないでしょうか。ぼくもサラリーマンですからそういう気乗りしない仕事を押し付けられてゲンナリすることもあります。でも、そんなときこそ、青島クンは自分の信念を曲げずに前向きに仕事に取り組んで困難を乗り越えてきた。そういう地味な熱さが「踊る」の魅力ではなかったのか。 この作品からは、人気シリーズにあぐらをかいて適当に設定をこねくりまわした内輪のやっつけ感しか感じられません。青島クンのように立ち回って、かつての「踊る」を超える熱さを体現しようとしたスタッフは、どうやらいなかったようです。それが残念でならない。もうみんな歳いっちゃって何が何だか分からなくなっちゃったんですかね。これを本気でおもしろいと思って作ったんだとしたら、辞めちゃったほうが良いと思いますよ。 ファンからすれば、「事件は会議室でも現場でも起きていなかった」。そんな映画です。3点。岡村さんに2度もスベらせた罪は重い。あと小栗クンは仕事選べよ。[映画館(邦画)] 3点(2010-07-05 12:21:52)《改行有》

2.  しんぼる わるく言うと、「自分の作りたいものを作ってハナっから観客を楽しませようという気概のない作品」である。最近の彼の言動はその傾向が顕著だったが、やはりこの作品も同様だった。もはや「分かるやつが分かったらええねん」という意思すら感じられず、観客不在で自分の思考を表現することのみに執着している気がする。しかし、残念ながら「表現したいこと」に対して「どう表現するか」がまだまだ追いついていない。「修行」「実践」「未来」と伝えたいことはかろうじて分かるが、このテーマを扱うにはちょっと早すぎた。 肝心の笑いのパートも間が悪くアイデア不足。彼を知る人ほどむず痒いのではないか。まるでWBCで不振を極めるイチローを見るような気分だった。最後にスコーンとタイムリーヒットでも打ってくれれば救われたのだが、ラストに待ち構えていたのはNHK教育の「天才てれび君」を観ているのかと思わせるようなCG。予算か納期に難があったとしか思えない。演技も狙いなのか何なのか分からないがお世辞にも上手いとは言い難かった。ここまでくると松本信者であっても救いようのない出来だと感じた。 松本監督の前作「大日本人」でも同じようなことを指摘したが、この作品はその性格上、宣伝のために松本人志が自らテレビのバラエティ番組に出演するなど大掛かりなプロモーションを展開して全国で拡大上映するようなものでは決してない。「かわいいパジャマが」とか「天使が」とか、そこは本質ではない。から騒ぎを毎週楽しみにしているような女の子でも誘おうものなら間違いなく痛い目に遭うので要注意。あくまでひとりで観る映画だと思う。 次作があるのかどうか分からないが、もしかすると彼は一度、いつものブレーン達と仕事をするのをやめたほうが良いのかもしれない。少なくとも主演から降りて、誰かに演じさせることを学んだほうが良いだろう。何にしてもこの作品と結婚がきっかけになって、彼によって植え付けられた笑いのDNAが再点火するような作品が登場することを心待ちにしている。[映画館(邦画)] 4点(2009-09-13 05:35:47)(良:2票) 《改行有》

3.  ハッピーフライト(2008) 矢口監督らしい、マニアックに下支えされたゆるい作品。 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と比較すると、全体的に単調で起伏に富まず、特に音楽は驚くほど印象に残らない。あくまで1機の飛行機を飛ばすために働いているスタッフたちのゆるい群像劇である。雰囲気だけでなく、内容までゆるくなってしまったのが若干の心残りか。 しかしドラマが展開される舞台は極めてリアルかつマニアック。航空業界のことなど知らないはずなのに、なぜかニヤリとしてしまう小ネタが押し付けがましくなくテンポよく盛り込まれており、そのあたりの見せ方はさすが。航空業界を志す大学1年生くらいが観れば勉強になるのではないかと思う。 他がゆるいだけにちょっとしたハプニングが大きく見えるわけで、良いのか悪いのかよく分からないが、そのたびに「どうやってANAを説得して公開に漕ぎ着けたのだろう」と気にしながら鑑賞することができた。これを許せるANAはきっとおおらかな社風なのだろうと思ったが、「ウォーターボーイズ」を撮った監督がこの程度で収まってしまうのが不思議で、ANAのせいでこんなに窮屈な映画になってしまったのでは、と勘繰った。 というわけで、週末の仕事帰りの晩酌のおともに1本いかが、というこの作品。6点、綾瀬はるかがかわいいので1点プラスで7点献上。 【追記】綾瀬はるかはやっぱり、シャクれてる女の子のなかでいちばんかわいいと思います。[映画館(字幕)] 7点(2009-07-06 19:15:12)《改行有》

4.  ターミネーター4 ことあるごとに地上波で放送されるターミネーター2を観るにつけ、このシリーズの魅力は、人間のカタチをした無機質で無表情なロボットがいつになってもくたばらずにいやらしくネチネチと愚直に地の果てまでも追いかけてきて、屈強なお母さんをして「もうやだこの子!」と言わしめる恐怖感であるとつくづく思う。しかし最新作である本作は「ターミネーター」を冠しているにも関わらず、そのスキームはさておきなにやら怪しげなサーガを築こうとしている。4作目ともなればこういう方向への鞍替は想定の範囲内だが、それにしてもつっこみどころ、というか、合点のいかないところが多すぎる・・・というのが正直な感想。 たとえば、戦いを通して「人間」であることを証明したマーカスに対して、かのような方法でコナーを生かせる、というのは脚本ミスでないかと思う。「ターミネーターとの戦いにおいて犠牲の上に成り立つ生を描いた」のであれば、それはこの作品においては詭弁だ。散りばめられた旧作へのオマージュもファンには嬉しいが、コンセプトの段階でちょっと「ちがう」んじゃないかと思う。戦争映画として鞍替えするならとことんやるべきで、人類軍やジョンコナーの悲壮感をもっと丁寧に描くべきだと思う。そうでないなら「ターミネーター」である以上、絶体絶命の恐怖感をとことんまで追求するのが筋ではないか。大量のターミネーターたちがどこかで見たただの戦闘ロボットとしてそこに存在してしまっているのはいささか寂しい。そこをふまえたうえでオマージュをやってほしい。なんのための「ダダン・ダン・ダダン!」なのか、なんのためのカリフォルニア州知事なのか、さっぱり分からない。やりたいだけやん、っていう。そしたら俺も「おお、そうなのか」としか言えない。化学調味料のように「ターミネーター」をふりかけるのであれば、俺は最新作ではなく、いつになってもターミネーター2を観る。 この作品がつまらないわけでは決してない。押さえるべき文法はしっかり押さえられており、娯楽映画としては十分に楽しめる。さらに、本編の時間軸の把握がしにくいため、過去のターミネーターを振り返ってみたい、と思わせる点においても秀逸だ。これは怪我の功名とも言えよう。しかし、「ターミネーター」としてはもう少し練り込む余地と責務があったのではないかと思う。惜しい。というわけで6点。次回作に期待。[映画館(字幕)] 6点(2009-07-06 18:10:12)(良:2票) 《改行有》

5.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 過去にリリースされたテレビや劇場版の「エヴァ」は、「ヤマアラシのジレンマ」という言葉にに象徴される「登場人物たちのギリギリのところで保たれる関係性」が見所のひとつだった。しかし新劇場版は登場人物たちが一歩二歩と互いに歩み寄り、その関係性を濃くすることに成功している。その結果、いくぶんかの希望が見える。これはエヴァンゲリオンという作品が当時エヴァに熱狂したいわゆる「エヴァ世代」の成長と歩調を合わせて進化した結果のように感じられる。過去のエヴァとは異なり、劇中に見られる登場人物たちの能動的な行動がそれを証明しているのではないだろうか。これはおそらく次回作以降への大きな複線だと思われる。よってこの作品は単体で評価されるべきものではないだろうし、あとから見直すことで異なる評価や見方ができると思う。そういった意味では、この作品は単なる中継ぎではなく、全体を通して計算された大いなる野望作だと感じた。 しかしエヴァの魅力のひとつだった「孤独感」や「緊張感」に端を発した「危うさ」が緩和されたことにより、そこに大きな物足りなさを感じたことは否定できない。これはまぎれもなく「エヴァ」だが、同時に「ヱヴァ」であり、「エヴァ」とは同質ではない。深夜にアナログテレビにかじりついて見た「俺のエヴァ」ではないのだ。「いつまでも友達でいよう」「翼をください」と、本来、アニメ的な描写により表現すべき主題を歌に託した演出は、かなり説明的で野暮ったく、おおよそ「エヴァ」らしい繊細な表現にかなわなかった。CGを駆使した尋常ではないクオリティは強烈な説得力を持ち、新しく構築されていく「ヱヴァ」の世界には大いに興奮させられたが、なぜそれを生かすことができなかったのか。どこまでいっても「エヴァ」とは袂を分けた「ヱヴァ」であることに違和感があった。しかし同時に、この違和感をうまく吸収し順応することを強いる作品としての「エヴァ」の影響力の大きさは偉大だと思った。 というわけでいまのところ7点。過去にエヴァを経験していなければ価値はぐっと下がると思います。次回作までに8点、9点がつけられるようになりたいです。 [映画館(邦画)] 7点(2009-07-06 16:14:17)(良:3票) 《改行有》

6.  トランスフォーマー/リベンジ 「本作は、ふんだんにお金と時間をかけて職人に作りこませた超迫力のCGと音響のみに集中していただきたいという熱い思いから、それ以外のゴチャゴチャした余計な要素を一切カットしてお送りさせていただいております」という映画。 よって本作は「これはロボットのCGクリップ集じゃないんだよ!」とギリギリのところで言い訳できる程度のストーリーや構成、人物描写しか持ち合わせておらず、そのあたりに期待している人にはまったくオススメできない。ただしそのぶんCGと音響に関しては、期待を圧倒的に超えるレベルで提供してくれる。 前作は残念ながら劇場に足を運べず自宅の21型のテレビで観たのだが、変身するロボットがなんかガチャガチャやってて、おっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけのとんでもないクソ映画。正直なところ、「マイケルベイのアホボケナス!マイケルベイに期待した俺のアホボケナス!」と思った。 しかしIMAXで観たコレは(ショボイと言われている川崎だったにも関わらず)、その「ガチャガチャ」のレベルが天井知らずのクオリティ。やはりおっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけの映画なのだが、「ガチャガチャ」の一点押しで150分間持っていかれてしまった。これはすごい。アホすぎる。こういう映画を作ってみようと思うやつは並のアホだと思うが、実際につくってみんなに見せてしまうやつは、並大抵じゃないアホだと思う。狂ってる。ここまでやれることに敬意を表します。 というわけで久々の9点。ただしIMAX限定。ふつうの劇場で観たら6~7点、DVDで観たら4~5点くらいだと思われる。それくらい、いい環境で観ないとミもフタもないある意味、画期的な映画。 売店で買ったバターのたっぷりかかったポップコーンをポカーンとあいたクチにひたすら押し込み、延々と繰り広げられるドンチャカ騒ぎを前のめり・後ろのめりを繰り返しながら享受するのが正しい鑑賞方法であります。[映画館(字幕)] 9点(2009-07-06 11:39:49)《改行有》

7.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 ミリオネアの問題って、あんなに簡単でいいんでしょうか?スラム育ちの少年とは一見何の関連もない問題が出題され、エピソードによって明らかになり回答に至る、という流れにまとまりがありすぎて無難だなぁという印象を受けました。 彼の生い立ちとはかけ離れた問題が出題され、それを想像もつかない意外なエピソードが埋める、って流れを強調してほしかった。それでこそはじめて観客はワクワクすると思うんやけどなぁ・・・、とまぁこれは本作の本質ではないのかもしれません。自分の好みですね。 何にしても、「インドのスラムでの悲惨な経験がミリオネアのてっぺんを獲らせた」って筋書きを思いついて、いい音楽と演出で味付けして器用につくった印象が拭えず、ある種の「突き抜けた作品」であるとは思えません。あくまでラストは歌って踊って終わるいわゆる「インド映画」なのに、そういうノリで観させることを許さない独特の雰囲気が、この映画のとっつきにくさを生み出しているのかもしれません。 というわけで、7点。日本ではミリオネアのレギュラー番組が終了済みということもありやや公開時期を逸した感もありますが、ああだこうだ言ってもさすがはアカデミー賞を総なめにした作品です。映画が好きな人から高い評価を得る作品ではないでしょうか。 【追記】うんこは世界のみんなから愛されている、そんなことをこの映画は教えてくれました。[映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 12:34:44)《改行有》

8.  クローズZEROII 原作は「クローズ」「ワースト」ともにすべて読了。前作はDVDにて。思いのほかおもしろかった前作の熱気のまま劇場に足を運んだが、前作対比70%といったところ。この作品も悪くはないが、勧めるのであれば「1だけ観てあとは漫画読んでおけばいいよ」となってしまう。あまり文句ばかり並べても仕方ないけど以下苦言。 1.どいつもこいつも殴る蹴るがワンパターン。一見派手に見えるが、後半はグダグダ。単調すぎて飽きがくる。トイレに行って帰ってきたらまだ同じことやってて驚いた。 2.ナルシストすぎる鳴海大我。上半身裸の斜め45度でこっち睨まれても・・・。キャラ設定がいまいち「クローズ」の世界観にハマらず。ボスなのに魅力半減。 3.簡単にヤらせてくれる黒木メイサ。相変わらずの必要のなさに「これは彼女のアルバムのプロモーションだから!」と自分に言い聞かせても、やっぱり可愛そうになる。 というわけで、前作7点、今作6点、といったところか。熱さと勢いは前作のままで評価できるが、前作未見の方はとりあえず近所のTSUTAYAかGEOでDVDを借りて、それから劇場に足を運んだほうが吉かと。前作でハマった方はゴールデンウィークの徒然なるままに、どうぞ。 【追記】これ観たあとは、なんか強くなった気がする。[映画館(邦画)] 6点(2009-04-20 11:13:55)《改行有》

9.  嫌われ松子の一生 劇場で観て「とても疲れた」という印象。 CM出身の監督がつくった映画って、1シーンあたりの情報量が異常に多くて観客を置いてけぼりにするオナニー的なイメージがあるが、この映画もそれが顕著。これでもかこれでもかと迫ってくる情報量に気圧されて鑑賞後はぐったりしてしまった。 ギトギトベトベト濃厚で化学調味料たっぷりなラーメン、みたいな。これは映像美とかそういう表現は相応しくない。ケミカルすぎる。このケミカルさが魅力、と言ってしまえばそれがすべてかもしれないが、こんだけ喰わされるとゲップどころかゲロ吐くよ。旨味成分足し算オンリーで映像を作るとこういう映画ができるんやなぁと素直に思った。 扱っているテーマ自体は陰影があって良い。でも、もうちょっと抜き差しして提供してくれても観客は十分に感情移入できるし、それを補完する能力はあると思うんやけどなぁ。というわけで、あともうちょいで7点、でも、くどさが不幸して6点、ということで。自宅で気楽に眺めるぶんにはちょうどいいんじゃないでしょうか。 「下妻物語」にもハマりを感じられなかった自分にとっては、この監督の映画はあまり観たいとは思えない。ま、これは相性の問題ですな。[映画館(邦画)] 6点(2009-03-24 01:51:46)(良:1票) 《改行有》

10.  DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》 話のネタとしても、罰ゲームとしても、誰も得することのない90分を提供してくれる画期的な映画です。「ひょっとしたら化けてるかも・・・」と甘い期待を抱くのはこの映画には酷すぎて話になりません。レビュー書くのもアホらしい。というわけで、この映画をゲーム化したバンダイナムコゲームスに1点、あと、ハリウッドでも冷遇される(どころか出演すらない)もうひとりのマフーバの使い手、天津飯さんに情けの1点を献上します。映画自体は0点。ドラゴンボール世代なめんな! 【追記】やっと地獄から解放されたと放心しているところに襲いくる絶望の続編フラグをお見逃しなく![映画館(字幕)] 2点(2009-03-22 01:42:13)(笑:2票) 《改行有》

11.  秒速5センチメートル どうしようもなく切なくなるからあえて自分から遠ざけていた青臭さと、実写よりはるかにリアルな繊細な映像美に、たった1時間で心をかき乱だされる良作。このテのテーマを直球勝負で語られることに拒絶反応を示す人は必ず存在しますので、賛否が大きく分かれるのであれば、それはこの作品の完成度の高さを裏付けているのではないでしょうか。その真偽は、レビューではなく一度作品を観ることで判断してください。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-08 22:23:22)(良:2票)

12.  大日本人 《ネタバレ》 端的に言うとこの映画は、松本信者のための「ビジュアルバム&ごっつええ感じ!2時間拡大スペシャル!」です。よって、「いかにも松本らしいけど、新しさはないよね」という仕上がりです。 それはなぜか。そもそも、「大きい/小さいおっさん」「戦うおっさん」「哀愁漂うおっさん」「戸惑うおっさん」などというのは、彼定番のキャラクターです。おそらくおっさんを扱えば彼の右に出る者はいないでしょう。信者にとってはそれくらい安心感がある一方、どうしても既視感は否めません。どうせなら他のキャラクターを拝みたかったところ。「斬新」とされているドキュメンタリーテイストの展開も、自身が作った「モーニングビッグ対談」にインスパイアされているに過ぎず、新しさを感じるには至りません。実写に切り替えた意図も新しさどころかおそらくほとんどの人が必然性を感じないでしょうし、その後のコントは「ごっつええ感じ」そのものです。 要するに、彼が過去にやっていたことと同じベクトル上で尺を伸ばしてお金をかけて作品として世に送り出したに過ぎず、結果、そのベクトル上での驚きや笑いしか生みだせていません。「松本」ブランドは人気があるのでお金を出して観る人は多いと思いますが、「松っちゃんらしくて面白かった」という感想はあっても「松っちゃんらしさをうまく昇華させて、いままで見たことのないおもしろさがあった」という感想は聞かれないでしょう。 カンヌまで使って宣伝して、本人も「これはおもろいぞー」と公言していれば、「松っちゃんがどんな(いままで見たことのない)おもしろいものを作ったのだろう」とハードルが上がってしまうのは自然の摂理です。しかしそのハードルを超えることができなかった残念感は、無意識のうちにイコール「うーんいまいちだった・・・」に直結します。彼の映像作品をほとんどすべて消化し「松本人志の放送室」を毎週聞いているような人間にとっては、新作を映画館で見る楽しさはあっても新しさがないので結局は消化する楽しみしか味わえません。それならテレビの早朝や深夜でこっそり放送したほうが伝説的な作品になったと思います。映画としては身の丈の合ってない作品です。 それでもいつかきっとやってくれると信じて次回作を心待ちにしてます。信者ですからね。なんやかんやでこれ、2回見ましたし。[映画館(邦画)] 6点(2007-11-14 17:39:51)(良:1票) 《改行有》

13.  アメリカン・ビューティー 皆さんのレビューはすべて読まさせていただきました。そのうえで、ただ一言だけ言わせてください。 アカデミー賞にふさわしいか否かという論点でしかレビューできない方、ただ単に笑ったとか下品だったとしか感じなかった方、何のおもしろみも見出せなかった方、あなた方はとても幸せだと思います。いつまでも何も疑うことなく、既存の「幸せ」のなかで暮らしていってください。でも自分にとっては、そういう方があまりに多かったことにかるい絶望を覚えました。だからと言って、ここでくたばってしまうわけにはいかんのですがね。俺はどう生きるのか。どう戦っていくのか。そんなことを考えるのはしんどさの極みですが、もはやここから逃げることはできません。この作品はアメリカだけの話じゃない。俺の話でもあり、あなたの話でもあるんですよ。 あー、とても一言じゃ終わりませんね。とりあえず、いろんな意味で正月早々に見る映画じゃないことだけは確かです。とまぁキリがないので、これにて失礼させていただきます。[DVD(字幕)] 9点(2006-01-02 04:53:06)(良:1票) 《改行有》

14.  プライドと偏見 《ネタバレ》 誘われて行った試写会にて。男としての「プライドと偏見」に基づいた独断を少しばかり。 この映画はラブストーリーですが、デートムービーではないです。カップルではなく「『ブリジットジョーンズの日記』をおもろいと思う女性」にオススメしたいです。「ブリジット~」もこの作品も原作は同じですが(「ブリ~」は原作を現代風にアレンジ)、前者はコメディ・こっちはラブストーリーという決定的な違いがあります。しかし狙っているターゲット(独身F1層?)は同じかと。で、独身M1層に属する俺にとってはどうだったかというと、おもしろみもなにもないただ苦痛な映画でした。 一言で言い表すと、「色狂いの一家が目の色を変えて金持ちの独身男性を探す映画」です。登場人物はみんなどこかマイナス方向にズレているように描かれていて、魅力に乏しいです。ヒロインとヒーローも最初は例外ではなく、皮肉屋のヒロインが、金持ちだが愛想の悪いヒーローのことを一方的に誤解し毛嫌いします。 一方でヒーローはヒロインに惚れるのですが、残念なことにその理由は明らかにされません。で、最後はお約束どおり、誤解が解けて晴れて婚約!に至ります。しかしその動機は「金持ちのヒーローは実はいいやつだったということに気付いたから」でしかなく、ふたりが惹かれ合うに至る繊細な描写はほとんどなされていません。あくまで「金持ちであること」が婚約の前提にあるため、「金持ちでええやつやったら誰でもええんかえ」と、自分にとっては感慨深いものではなかったです。 「ラブアクチュアリー」の製作者が絡んでいるだけあって、複数の登場人物を集約させてストーリーを展開していく流れはなかなかでしたが、そのせいで世界が小さくなってしまい、前述のように設定もよくないので感情移入するには至りませんでした。こういった少女マンガのようなデキた話にどこまで首をつっこむことができるか、がこの作品の評価のボーダーラインではないでしょうか。 というわけで、4点です。上映後、ハンカチを持って目を腫らしている女性を見て「やっぱりここまで温度差が違うもんなんやなぁ」という実感を持てた、という意味ではいい映画でした。 【追記】キーラナイトレイのうなじには10点をあげたいです。[映画館(字幕)] 4点(2005-12-15 01:23:20)(良:1票) 《改行有》

15.  アメリカン・パイ 高校生がセックスすることにありえないくらい情熱を燃やすのはどの国でも同じなんですね。下ネタ大好きなのでこういうのはおもしろく観れる自信はあったんですが・・・。 描き方が陽気なアメリカーンでおもしろくなかったです。日本の高校生はセックスのことを考えていますが、女の子と合コン同然のパーティーをする文化なんかないですし、そもそも「セックスしたいわー」というのは男だけの共通認識の世界なんですよね。その狭い世界だけをもっと大きく描いてほしかった。女の子との間には常に溝があるべきです。あ、そう思うのは俺だけですか? これはもう、笑いのツボが全然違うんでしょうね。セックスするために見当はずれなことを必死になっていろいろ努力するってのはおもしろいんですけど、最後にセックスできてしまったらもうおもしろくないんですよねぇ。「おまえなんでそんなことやってんの!?しかもセックスできてないやーん!」というちょっと哀愁漂うバカバカしさのほうが好みです。 というわけで、5点です。高校時代にセックスのことばかり考えてた俺みたいな方は、これを観て異文化交流をしてみてください。【追記】レビューサイトに必死になってセックスセックスと書くのはどうかと思います。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-12 14:46:37)(笑:1票) 《改行有》

16.  チアーズ! アメリカ青春学園モノのツボをうまく押さえている作品です。設定もありきたりなものではないので目新しさがあり、観ていて飽きることはないでしょう。ですので安心して見られるのではないでしょうか。 ただし当方日本で育った日本人ですのでアメリカンな学園モノに感情移入できないこと、あとキルスティン・ダンストは「スパイダーマン」での怪演(?)がトラウマになってどうみてもぶさいくにしか見えないこと、以上が多大な影響を及ぼしてこの点数です。日本の高校を舞台にして、上戸彩か相武紗季あたりが主演でリメイクしてくれたら、まちがいなく観に行きますよ。ま、ちまちましたチアになっておもしろくないでしょうが。その点「ウォーターボーイズ」はうまいですね。完成されたものがないので比較のしようがないですから。 というわけで、6点です。アメリカ学園モノとキルスティン・ダンストに抵抗がない方にはオススメできる娯楽映画です。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 14:27:14)《改行有》

17.  風の谷のナウシカ これだけ有名でテレビやら何やらで散々流れているにも関わらず、今日のこの日まで一度も通して観たことがありませんでした。これはたぶん、ここまで評価の高いこの作品を公平に観ることができるチャンスだと思ったのですが・・・。うーん、素直に「おもしろい!」とは言い難かったです。 「負」なるものの裏に隠された「正」を描く、という切り口は個人的にとても好きなのですが、その強さといい価値観といい「正」としか言いようのないスーパーウーマン・ナウシカからは、「冒険とともに成長している」というこの手の作品の醍醐味が感じられず。どうも予定調和で説得力に欠け、説教くさく感じられました。ここまで弱点のない主人公って、自分にとってはあんまり魅力的じゃないんですよね。愛すべき人間は、どこかが欠けている人間だと思う。 世界観は完成されていて素晴らしいと思います。しかし宮崎監督の主張はどの作品においても根底はずっと一貫しているので、(良い、悪いは抜きにして)ナウシカは初見でもとくに目新しいものではありませんでした。やはり彼に関しては、公平なレビューは不可能なんかなぁ、と少しがっかりした次第でございます。 というわけで、厳しいですが6点です。主観バリバリです。ただし宮崎アニメのなかでは見事なまでに「陰」を描いている作品だと思うので、ファンにはオススメではないでしょうか。人によってはちょっと眠くなるので、睡眠をたっぷりとってからどうぞー。 【追記】ナウシカはノーパンではなく、なんかパッチ的なものを履いてるんですよね?でなければ、もう一度観ます。[DVD(吹替)] 6点(2005-12-12 01:51:23)《改行有》

18.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 禁断とされている「夢オチ」の逆バージョンみたいな映画。妄想だと思っていたことが実は妄想ではなく事実でしたーみたいな。でもはっきりと「事実」と断言できるほど事実ではなく、中途半端に事実だったため、観てるほうは「なんやオチでスケールダウンしとるがな、おもんないやん」とがっかりしてしまいます。 もしそういう映画を作りたいのなら、ラストで「えっあの夢は、実はこんなことやったんや!そっちできたかー!」というサプライズを与えないとだめだと思います。その点この映画は、ただ単に劇中で親父がネタバレをしていってるに過ぎず、ネタバレしているオハナシに感動なんてしようがありません。 ティムバートン監督の作品はこれまでに6作観ていますがが、彼がファンタジーで描く家族愛はいつもどちつかずになっている印象があります。色彩のセンスはわりと好きなのでいつも観てしまいますが、やっぱり好きになれない不思議な監督です。 というわけで、5点。皮肉ではなく、この作品に素直に感動できる方がうらやましいです。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-11 17:46:09)《改行有》

19.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 いよいよレビュー3部作も最終レビューをむかえました。2作目で上がりまくったテンションをこの作品にぶつけるべく、いざ映画館へ!よっしゃー!と、いちばん楽しかったのは上映直前まででした。 物語は淡々と、しかしハデに進んでいきますが、いまいち「オチを知ってる人が作った映画を見せつけられてる感」が強くて感情移入ができません。終始冷静な俺。ヤク中みたいな顔になってる主人公はいつ元気になってバリバリ働いてくれるのだろう、と思ったら、最後までぐだぐだっぷりを発揮して、あげくの果てにケンカ中に指輪をぽろっと落としてだらだらとハッピーエンドというエンディング。うわーこれはどうなんやろう。友情や信頼を描くなら、指輪を捨てたという結果をもって訴えかけるのではなく、フロドを立ち直らせることによって訴えかけてほしかった。原作がどうなってるのかは分かりませんが、もし原作通りなんだとしてもここはベタに感動させてほしかったです。 おもしろくなかったとは言いません。少なからずともわくわくしたの事実です。が、上映前のテンションが高かっただけに、その期待に良い意味で応えてくれなかったのはもちろん、悪い意味でも裏切ってくれなかった超優等生的な作品です。まぁでも、映画館で観ないことには始まらない映画ですよね。リアルタイムでこういった作品が観れたことには感謝しています。というわけで、7点。誰かのように2作目であまりテンションをあげすぎないようにしてください。 では、6点→8点→7点と続けてきたレビュー3部作をここに終わります。[映画館(字幕)] 7点(2005-12-11 17:25:03)《改行有》

20.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 さて、全3部作の2作目です。1作目のあまりにも凡庸な出来に辟易して、この作品は映画館に足を運ばずにDVDで観た。のだが、結論から言うとこの判断は間違っていました。なぜならこの作品が3つのなかで最もおもしろいからです。3作目のひどいオチを観てしまうと、さらにそう断言できます。 ちょっと長いしツッコミどころも多いので、作品の出来自体はこの点数には及びませんが、エントの力技による爽快感がストレスをほとんど発散させてくれます。とにかくエント。エントに尽きる。作品の出来云々はおいといて、「2がこんなんやったら、3はめちゃくちゃおもろいんちゃうーん!」と、ココロオドル期待感を持たせてくれるという意味で、奮発してこの点数をつけたいと思います。まぁこの期待感は、いい意味でも悪い意味でも裏切られることはないのだが・・・。それはつぎのレビューにて。 というわけで、8点です。そのほとんどをエントに捧げます。魔法使いのじいさんはそろそろ魔法を使いなさい。 【追記】決壊したダムの水で頭の火を消しているエントの姿に大注目。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-11 16:57:58)《改行有》

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