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1. スピード(1994)
《ネタバレ》 個人的には90年代以降のパニックアクション映画系統の
基本となった作品ではないかと思う。
バスという狭い空間と制限で、観客を飽きさせないように
よく工夫をしてある。
いろいろ矛盾を感じる点はあるが、その点は面白さから
ひいたら目をつぶれ範囲かと。
当時、バスから脱出したのに地下鉄でさらにひどい目にあうのに
子供ながらとても驚いた記憶。
単純ではあるが、一度の映画にカタルシスが2度訪れるのは
なんとなく得したような気分になります。
なんといってもキアヌとサンドラの若々しさが素晴らしいです。
両者今でも大好きな俳優ですが、
この作品がこの二人にとっても代表となる作なのは間違いないですね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-09-28 22:45:40)《改行有》
2. ミザリー
《ネタバレ》 キング小説の映像化。原作のあらすじを知っていて、結末を知っていたのだが
アニーの躁鬱的な、感情の起伏に完全に飲み込まれてしまう。
「ここでこう言っておだてておけば大丈夫だろう・・・。」と
作家も観客も思っていても、結果はアニーの気分しだい。
キレて、手を出してくるアニーには、私なら絶望して自殺するくらいの理不尽さ。
アニーが一番のファンとして、無邪気に振舞うさまに
最初は幼さを感じつつも、やはり嬉しいからなのだろうなぁとおもっていたが、
後半からはすべてが違和感。喜んでいる様にすら無邪気さゆえの残酷さが垣間見え、
嫌悪感すら覚えるようになるのだから、女優の演技がすばらしい。
最後(ミザリー?)豚の像で頭を殴ったときも
「念のためにもう2・3回殴っておけ!」と主人公に言いたくなる。
低予算で作られているのだろうが、抑えるところを抑えれば
過剰な演出をなくしてもホラー映画はできる、という見本のような映画であった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-09 21:53:03)《改行有》
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