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コメント数 58
性別 男性
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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  穴(1960) まず、映画でこんなに興奮したのが久しぶりだった。これがあるからやめられない。映画の楽しませ方をすごくよく理解してるし、そんな映画で失われがちなリアリズムもしっかり守る。そんな姿勢に惚れ惚れしてしまった。床ブチ破る過程や鉄柵をぶった切る過程を全部フィルムにおさめる事なんか不可能な訳で、そんな過程をどこまで見せるべきか、どこを見せるべきか、それがここまでうまくいくと、まるで全過程見たような気分にすらなるんやなぁ。長回しで拘ってそんなシーンを見せてくれた事に感謝すらした。鳴り響く音にアドレナリン出るわ。実はそのために色んなシーンが落とされてる訳やけど、落とされてる事が分かる以上要らん訳やしな。動機と結果、表情、セリフで伝わるものの大きさを再認識した。ラスト当然の流れで裏切ったガスパールに対しての、「情けの無いやつだ」の言葉。シンプルなのに身震いするような冷静さと余裕と哀愁と。。。ジャック・ベッケル・・・こんな作品が遺作になるなんて、なんと充実した監督人生哉。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-06-16 03:39:07)

2.  鬼火(1963) 所有する事も人間関係も関心無くなってしまって・・・虚無感を感じる人間にこそ見える社会の歪みってのは絶対あるよな。社会の中にいて人間が必死にしがみついてるものの価値なんか実は何の価値も無かったりする。そんなもんでも捨ててしまえば社会から切り離されてしまうから、みんな必死にしがみついてる。次第にみんなそれに慣れてきて疑問すら感じないまま社会を形成していく。切り離された人間はそんな社会にもっと馴染めなくなるし、歪みが妙に鮮明に目に映る。結局一人では生きていけないし、でも誰からも理解されないし、嘲笑されるわな。孤独で胸が苦しくなった。淡白な演出がいっそうこの作品を狂気じみたものにしていた。画面と自分との間の空間が徐々に不穏な空間に変わっていくのが本当に恐かった。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-19 23:22:21)

3.  ワイルドバンチ たまらなくアウトローな悪の美学。彼らの行動は主義や信念に拘束される事は無い。全てはシンプル。全てはその場その場の機転や反応に支配されるという無軌道さの美学。金のために仲間を売るという機転と、仲間を殺された瞬間にとっさに銃を握るという反応。瞬間的な怒りの爆発。女でも当たり前のように盾にするというやつ、女にはとっさに銃を下ろしてしまうやつ。悪の機転の中から時折反応として滲み出る情へのジレンマが人間らしくリアリティーを持っていた。そんな情に足元すくわれる男達。作られたヒーローのような悪とは違うクールさに心を打たれた。銃弾が乱れ飛ぶ大掛かりなアクションシーンも素晴らしかった。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-26 22:31:59)

4.  秋刀魚の味(1962) この作品に詰まっているのは、戦後敗戦国日本での紳士の在り方とか、父としての在り方、友人関係の在り方の美学だと思う。実は通り過ぎてみれば戦争なんてどこか遠くに感じてしまうものなんやろうな。そりゃそうか。何故か分からん内に信じてきたものが崩れ去って、何故か分からんけど数年後には普通に暮らせてるんだから。この時代にこの作品見た人は何を思ったんやろう。映画の中の温かさや考え方が色んな人に影響を与えたんやろうな。心打たれて高度成長期乗り越えた(かな?)。ありふれた日常の一面にある人生のほろ苦さを通じて本当の幸せに気づくこの作品は、まさに秋刀魚の味。小津作品の中で初めて見た作品。当初は低い固定アングルにも、力みがなくてリズム感あるセリフの数々にも驚いたな。笠智衆って良い俳優やなぁ。あの背中からブワーっと出てる哀愁はやばかった。あと、岩下志麻がすごく綺麗だった!すごく都会的で洗練されてるのが伝わってくるし。[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-19 02:02:35)

5.   《ネタバレ》 愛の不毛というアントニオーニらしいテーマ。すでに消え去ってしまった愛情と、突然のタイミングで生まれる愛情。新しく生まれた愛情は刺激的で、サスペンスを感じさせるほどのスリルと熱狂のなかにある。一方で、消え去ってしまった愛情に対しては、自分の書いた愛の詩さえも思い出せないくらい、無意識に過去のものになってしまう。もしかしたら、自分も誰からも愛されることなく死んでいくかも知れないという恐怖。愛が消えてしまったという事実、その有限性に恐怖し、抗おうとする男。偽りの関係の中で人は生きていける存在であるならば、その一つ一つの人生とはなんと孤独か。アントニオーニらしい斬新な構図は、『さすらい』のような牧歌的な風景よりも建築物内という本作品の環境の方が多様なアングルが楽しめて断然面白い。車の中の空間の持つ特異性を色んな監督が実証しているが、ドシャ降りの中にある車の空間を外から撮るってのは面白い。[DVD(字幕)] 8点(2007-03-16 17:10:04)

6.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 エンジン開発に飛行機乗り、挑戦と失敗を繰り返すマヌーとローランのもとに現れたレティシアと名乗る芸術家の女性。奇抜なセンス、誰にも支配できない行動、常に全容が見えない彼女。綺麗な容姿で誰からも愛され、自然に不幸を寄せつけない。表現が難しいけど、それはまるで猫のように、その存在だけで、神格化されうる存在というか。冒険者たる人間にとって彼女は魅力的でないはずがない。レティシアがローランに「二人で暮らしたい」と告げた時、私達は誰しも失望する。彼女が一人の女性となってしまった瞬間、彼女への神格化が解かれてしまった事に失望するのだ。程なく彼女は死んでしまう。マヌーとローランがそうしたように、私達も彼女の断片を拾い集めたい衝動にかられる。結局、彼女のはっきりとした輪郭は掴めない。ストーリーの展開自体は誰の目にも安易。しかし、レティシアに対するこの絶妙な位置づけ、ヒロインと呼ぶにふさわしいその存在が人を惹きつけ、冒険者へと変え続けるのだろう。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-16 14:02:38)

7.  切腹 津雲半四郎は浪人となり苦境を体験する中で、自分がしがみついてきた武士としてのプライドを捨てた。武士道を捨ててでも守らなければならないものを「千々石求女の刀を売る」という行為によって気付かされたのだ。彼の刀さばきは流儀を感じさせない。そんな意味のないものも捨てたのだ。ただただ生きる事に執着し、型破りな半四郎は強く猛々しい。武士という「勝者」の立場を離れた事で本当に大事な本質を知ったのだ。しかし、結局彼の武勇は彼を殺した者達によって体面を守るために塗り変えられる。「真実」とは常に勝者によって作られるのだ。竹光で切腹したと伝えられた求女も、ここまでくると相当怪しい話に聞こえてくるのもうまい。この映画の中に悪者はいない。出てくるのは敗者と未来の敗者。歴史は勝者が作り、強い者が武士道を作ってきた。貧しい国=サッカー強い……[ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-16 02:02:17)

8.  男と女(1966) 映画の素晴らしさが詰まったような映画らしい映画。昨今、奇をてらった様なストーリー重視の映画が多い中で、音楽、映像、ストーリー、これら全てがここまで噛み合った映画は見直されるべき。何でもない恋愛の一場面をどうやって魅せるか、大事に大事に考えて、演出で補っていきながら映画にしたような作品。音楽のテンポやカット割りだけでここまでもっていけるもんなんやなぁ・・・って、映画監督の腕前を実感できた映画。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-22 20:02:09)

9.  突然炎のごとく(1961) この作品の邦題は何故「突然のごとく」なのだろうか?原題の直訳「ジュ一ルとジム」で良かったのに。この映画を単なる男女の三角関係ものとして見るならば、面白さは4分の1ぐらいになってしまう。この映画はあくまでジュールとジムの話であり、大きな“もしもシりーズ”なのだ。もしも強い友情で結ばれた俺とお前の間に、ジャンヌ・モローみたいなファムファタルな女が現れたらどうなっちゃうんだろ?というお題の答え捜しの場所なのです。トリュフォーは見ている私達の中にいかにして入っていこうか、という事を考えた時に思ったのです。誰もがー度は経験あるような「友達の好きな女を好きになる」という状況。そんなありふれた状況を誰しもがやらないであろう3人で同棲というあり得ない形でやってみよう。ってか、何であり得ないんだろ?意外に楽しいじゃん。俺達3人とも狂ってる、って割り切っちゃえば意外に楽しいじゃん。あぁ、でも3人いつもー緒なら楽しいけど、2対1で分かれると何か切ねぇな・・・みたいな。この作品を見た人は嫌でも自分と友人を重ねてしまうのです。そんな観客参加型のエンターテインメントとして解釈すれば、メチャクチャな気分屋としてしか描写しきれていないジャンヌ・モローも1つの装置であったと理解できるのです。また、この作品をおもしろくない恋愛映画としても見えるように着飾らせ、まとめあげた上手さこそがトリュフォーの作品の安定感であり、上品さであるのだ! プゥゥ[ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-17 03:50:39)

10.  シェルブールの雨傘 すげーな。何でこんな事しようと思ったんやろ?歌いっぱなしって。こんな作品絶対見てるほうはダルくなるはずやもん。高いハードル飛び越えた感じ。フランス語のテンポの良さとか言葉の丸みがすごい綺麗だったし、単調にならないようにしっかり展開があって見飽きなかった。ポップな音楽と画面の配色もすごく心地良かった。ただ、ストーリーの内容自体は冗長で、何か内容が無いのに必死にごまかしてる感じが否めなかった。キャラも薄いし。でも、ミュージカル嫌いはちょっと直りそうな作品。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-12 03:16:06)

11.  ドアをノックするのは誰? カッティングの歯切れの良さや構図の見せ方、とりわけパンショットの使い方は瑞々しく、ストーリーの構成や重ね方の面白さは興味をそそる。本当に面白い。男女間の考え方や感じ方の違い、愚かしさを明確にしながら語られるストーリーも嫌いではない。ただ、どうしてもうまい演出が執拗に感じてしまうのも確か。客観的で無慈悲ともとれる救いの無さが滲み出るこの作品の抱える重さと、見せる音楽、展開にリズムを与えるカッティング、これらがしっくりこない。遊んでいるように見える。シーンに拘り、技術に拘り、一生懸命に積み上げた結果が単なる突き放し映画なら、技術自慢でしかない。冷静に淡々と見つめる監督の目線を感じとることができなかった分、内容から逃れているようで感心しない。まぁ、これが自費ってのはすごい事やけど。そリゃあ、無理してでも詰め込むわなぁ。[DVD(字幕)] 5点(2006-08-10 22:19:14)

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