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プロフィール |
コメント数 |
58 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
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1. 失われた週末
脚本がつまらないのが致命的。アル中男をえらく強調する割に、そうなる以前の彼、なったきっかけをあっさりと流してしまっている分、兄貴との関係性が見えないので、あのタイミングで見放す理由もはっきりしないし、へレンがあそこまで入れ込む理由も分からない。こんな安易で粗雑なストーリーの中では、流石の演出、ユーモアも生きてこない。グラスの跡が増えいく見せ方や、ボトルを影で見せる小道具使いはまあまあ良かっただけに残念。やっぱりワイルダーはコメディに限る。この作品では彼の芯の部分は見せきれていない。[DVD(字幕)] 4点(2006-08-11 17:19:19)
2. 天井桟敷の人々
こんだけ金かけて無理して映画作るなよ。大した構想も無いくせにセットだけ先に作って、後から脚本書きながら撮り進めたようなストーリーやったな。テレビドラマか。ってか昼メロか。いちいち細部までツッコムのもだるいわ。展開のためオンリーなガランスの行動は理解に苦しむ。散々苦しみながらも色んな角度から個々のキャラクター探しをしてあげた苦労を無に帰すように連発する歯の浮くようなセリフの数々と、ドンドン安くなっていくストーリー。手がグーになる。途中ちょっとだけ妥協点が見えかけたのよ。パリに戻ったガランスの再登場の時に、ガランスとの恋愛を通じて本物の演劇人として成長した才能豊かなバティスト。ガランスのバティストへの想像を超える想いを聞いたフレデリック。ああ、これでフレデリックも何か新しい価値観を得た事で、豊かに成長して、ああ、演劇と恋愛・・・・・的な感じで進むんやろうなぁ、って。。。それ以下やった。みんなグズグズになっていった。ドンドン昼メロなっていった。ゴールに向けて必死なストーリーの中で、明らかに作らされたナタリーとの間の子供にも安易すぎて驚いたし、恋愛とも展開ともキャラ付けにも関係ないガランスの『貧しさは美しさ』的な発言や、『裕福と愛情は相反する』的な発言がちょいちょい飛び出すのもいちいちイラッとくる。最後の祭りの中を必死でガランスを追うバティストには逆に感動すらした。どんな映画でもこんなシーン入れときゃそれっぽく見えるもんなんやなぁ、恥ずかしげも無くよくやるもんやなぁ、って。それにしても長かった。 胸焼けする。[ビデオ(字幕)] 2点(2006-06-29 05:43:21)(良:1票)
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