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1. デトロイト・メタル・シティ
一言、ナニコレ?っていう映画でした。
最近の邦画にありがちな捻じ曲げてでも感動モノへ昇華メソッドがここでも登場かよ…とゲンナリ。それは、楽曲として「SATSUGAI」よりも「甘い恋人」が優れていることに象徴されているんじゃないかと。[映画館(邦画)] 2点(2008-09-11 14:46:35)《改行有》
2. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 原作には筆者クラクワーの似たような体験(彼の場合は冬山に単身登攀する)が描かれており、自分も彼(クリス・マッカンドレス)のようになっていたかもしれない、それをわけたのは「経験」と「運」であるとしていた。主人公は力の限り挑戦し、そして敗れた。結果は非常に残念だが、それでも精一杯やったのだ、と。だがこの映画はそういった原作のよさが抜け落ちており、個人的には共感できない作品となった。原作は帰ることを前提にした通過儀礼としての「旅」だったが、映画は自分探しが旅の目的となっているかのようだ。原作と映画の印象が私の中でかなり異なってしまったのも、ここに由来すると思う。
冷徹な分析のない「無邪気な共感」はかえって主人公の無謀さを浮き立たせ、共感をそぐことになったのは皮肉である。製作者側の「視点」が手放しの礼賛と「自分探しの旅」への共感(「通過儀礼」としてのではない)にあるため、主人公の「身勝手」さが際立ってしまった。アカデミー賞を取れなかった原因はそこにあるのではないだろうか。
映像的技巧が凝らしてあり見所は多いし、つまらねえ感傷を粗く断ち切るような生ギターのブルージーな音楽とか、いいところがいろいろあるのに非常に残念。主眼とするところを掛け違うだけでこんなにもずれた話になるんかねえ。
[映画館(字幕)] 4点(2008-09-11 14:17:26)《改行有》
3. CASSHERN
哲学がなくて気分で戦争反対とかほざいているヤツに(例えば武士道について知りもしないくせに「ブシドーっていいよね」とかいう場合にも)感じる、いやそれよりも勉強しましょうよ、と言いたくなる状態がこんなに苦痛であるとは知りませんでした。反戦は素晴らしい、国家とは自分とはの問いかけも非常に意義深い。だからこそ「空気」や「そういうこと考えちゃう俺って素敵」的な観点で語ってはイケナイ。ナルシズムの一点突破全面展開が最近の異業種監督参入映画の特徴、なわけないですよ、ね。[地上波(邦画)] 0点(2006-04-19 15:33:05)(良:2票)
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