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プロフィール
コメント数 186
性別 男性
ホームページ http://vanitas.cocolog-nifty.com/blog/
自己紹介 半年レビュー書き込みがないまま放置でした。忙しかった。でも映画は見てたんです。だから、ぼちぼち再開します。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
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1.  薔薇の名前 《ネタバレ》 記憶している限り、確か、単館ロードショーの最初のロングラン大ヒット作品だったような… アリストテレスの哲学が中世キリスト教哲学の基盤になっていたことを考えるならば、そのアリストテレスが笑いを良しとする『詩学』第二部を書いていたってのは、確かに教会世界を揺さぶるほどの恐怖で、必死に隠したくなるものなんだろうな。 その設定だけでうなってしまいますよ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-17 05:37:04)(良:1票) 《改行有》

2.  ファニーとアレクサンデル 《ネタバレ》 もうこれは見る前から点数が決まっている。もう何度目かの鑑賞だから、評価が揺るぐこともない。若きアレクサンデルの、死との対話。その何とも美しく、俗っぽく、且つまた示唆に富んだものであることか。それ自体がベルイマン版『ハムレット』、父の死によって全ての転落が始まるという設定が全く同じなんだね。父親が最後に言い残す、『これで亡霊が演じられる』というせりふの含みの大きさよ。この換骨奪胎振りに、ひたすら感服。 でも今回は3時間バージョンでの鑑賞。ずいぶん重要なエピソードが落ちているなあ、という印象。何より最初のひたすら無駄に長い(これほめ言葉)饗宴場面が切り捨てられるのは痛い。養父の娘たちの亡霊たちの登場がないと、いろいろ説明がつかないんじゃないかな。『ハムレット』が父親の死によって上演中断されたあと、落ち目になった劇団が『十二夜』を上演している場面もカット。『ハムレット』と『十二夜』って、シェイクスピアのキャリアの中でも執筆時期が隣接していると推測されている。その結びつきはベルイマンの中では結構重要だったはず。 とか何とか文句は言ったが、3時間版でも十分魅力は楽しめる。でも、やっぱりこれは、5時間でないと。(といいつつ、今回みたいに忙しいと、きっと3時間の方をまた選んでみてしまったりするんだろうな。)[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-09-29 00:12:22)(良:3票) 《改行有》

3.  ヘンリー五世(1989) 丁寧に作って、しかも役者が一級品、それだけあれば特に小細工しなくても面白くなる――そんなシェイクスピア映画のお手本のような作品。何度か見ているけど、見れば見るほど発見がある。もともと愛国主義的な劇作品で、その意味では決して面白い原作ではないのだけど、それでもこれだけの映画になる。ひたすら感心してしまう。ブラナーは、残念ながら、シェイクスピア映画の作り手としては、デビュー作を超えていないね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-17 15:07:32)《改行有》

4.  その男、凶暴につき 北野映画は、デビュー作から完成されていたのだと実感。とにかくすべてにおいて、すでに完成されていたのだな。後の作品は、すべてこの映画のヴァリエーションとすらいえるかもしれない。いや、もちろん、これは、誉め言葉。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-05 23:03:56)

5.  隣の女 破滅に向かって一直線。フランス映画ってこういう展開が多いかなと思う。それはそれでとても美しい。でも、一歩間違えばただのメロメロ。でもいいじゃん。それで。美しければ。もちろん、映画での話ね。現実にこういう展開、単なる迷惑です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-20 23:39:11)

6.  タンポポ 好評レビュー群に水を差すようで申し訳ないけど、イマイチ乗り切れなかったなあ。 面白いんだけど、ゆるさについていけなかった。エピソードの一つ一つはとっても面白い。でも、うーん。全体として迫ってこなかった。いや、思い出すとくすくすと笑ってしまうようなエピソードはいっぱいあるんだけどさ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-15 23:08:56)《改行有》

7.  愛と哀しみのボレロ 《ネタバレ》 公開当時、まだまだハナタレ小僧だった自分が、何となくテレビで宣伝していたボレロのシーンが見たくて、かなり背伸びして見に行った記憶があります。当時はただただ圧倒されました。物語の筋とか、たぶん、あまりわかってなかったんじゃないかと思う。特にユダヤ人問題とか、よくわかってなかったろうな。ただ、当時は、物語が戦前・戦中から突然20年ワープしてしまう展開にいささか違和感を感じたものでした。 今見直してみると、時間の経過がそれなりに意味を持っていて、その展開にもそんなに不自然な感じはしなかった。ただ、ジョルジュ・ドンの物語は、他のエピソードともあまりかかわってこないし、ラストでボレロを踊らせるためだけに作ったような感じがしてしまった。 あと、指揮者の人、優雅に指揮棒振ってるけど、何となく音楽とあってないような気がして…[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-05-12 06:54:16)《改行有》

8.  あしたのジョー2 NHK衛星であしたのジョー特集。ここでも大活躍しょこたん…あんたいったい… ってなことは置いといて。久しぶりに見た。やはりテレビシリーズのディテールのこだわりが端折られていたのが残念。これじゃあ「燃えつきねえよ」…でも見所たっぷり。ダイジェスト過ぎて、映画的には???だけど、ファンにはたまらん場面ってのは、やっぱりあるねえ。なんだかんだ言って飽きなかったし。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-04-13 23:36:33)

9.  ダウン・バイ・ロー 青春の一本。見た当時の衝撃で言ったら、間違いなく10点なのですが、あれから20年以上経って見直してみると、少しだけ色あせていた。ちょっと悲しいけど、仕方ないかな。でも、今回見直してみて、前半部分が意外と笑えることを改めて発見した。それが嬉しかった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-05 23:53:32)

10.  それから(1985) そんなに悪くはないかなと思った。比較的長回し気味のカメラの中に、どの俳優もうまく納まっている。ただ、展開が緩やか過ぎた。それも、画像(イメージ)にただ語らせるという時間の流れの緩やかさならともかく、基本的に対話を中心に各場面が展開しているのにこの遅々と進まない感覚には、いささか戸惑った。もう30分短かったらいいのに、と思ったけど、でも30分短かったら、この世界は成立しないかも。 市電の場面の不可解なイメージは大好きです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-17 12:42:40)《改行有》

11.  マグノリアの花たち いい映画、だった。男の自分でも共感できる女の世界だった。ただ、昔、日本人の女優たちがやった舞台版を見ていたのでなおさらそう思うのかもしれないけど、やっぱりこれは舞台向けの作品だ。複数の主人公がいるということは、その人物の数だけの視点があるのだけど、やはり、スクリーンはその一人ひとりを丁寧に映さないとそれは伝わらない。舞台なら、個性の違う何人かが、ただ舞台に並ぶだけで一瞬でキャラの違いも理解できる。その違いだ。この映画は、最初の30分、キャラが立ち上がるまでがまどろこしかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-13 23:30:29)

12.  戦場のメリークリスマス 公開当時、世の中全体が「戦メリ戦メリ」と騒いで浮かれていたのを思い出す。私の回りの友人たちもずいぶん見に行った。口々によかったと言ってていた。私は映画館には行かず、公開よりかなり遅れてテレビで初めて見た。「うーん」と思った。わけわかんねえじゃん、これ、ほんとにみんなわかったのかな、と。実はみんなから取り残された感じで、かなりさびしかった。しかし、その後たびたび見返す機会があって、見返すごとにじわりじわりと響いてくることがわかった。まだ完全にこの世界を理解したとは思えないけど、ここで改めて見直して、やっぱり感動してしまった。ここでのレビューを見て、「ああ、みんな、そんなにわかっていたわけではないんだ」とわかって少し安心。しかも、みんな見直すたびに理解が深まっているみたいだ。これはそういう映画なんだろうな、たぶん。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-13 07:34:51)

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