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1.  路上のソリスト 《ネタバレ》 路上のソリスト 貧困・スラム・病い・家庭環境 といった現代社会の病巣を描いている映画を、最近”スラムドック$ミリオネラ”とこの映画とたて続けて見た。両作品とも非常に重いテーマを明るく軽く?描いている点共通しているが、こちらはあまりスピード感が無い。じっくりとw主人公であるジャーナリストとソリストの視点をとおして展開する。終盤にて双方の内面が交錯する。しかしあまり最高レベルでは感動しなかった。途中で結末の予測がついてしまったのとそこに至るまでの展開に意外性が無かったのかもしれない。ジュリアード音楽学院の中退が才能の証なのか、何故路上から脱出させようとしたのか?自らの閉塞感の打破のためビジネスに利用するつもりが友情へと昇華していくからか?そのあたりの描写をもっと深く感情移入できるくらい欲しかった。しかし佳作として鑑賞するには、良い時間を過ごした感はある。[試写会(字幕)] 6点(2009-04-24 16:20:30)《改行有》

2.  ライラの冒険/黄金の羅針盤 《ネタバレ》 ライラの冒険 黄金の羅針盤 時間が空いたので見る前にスタンディングで少々ハイボールを嗜んだ。 そのせいかどうかはわからないが、ストーリー展開の波に乗れなかった。 かなりの無理をして物語を詰め込んでいる感がある。 一旦目をそらすとまるっきり解らない。 はたまた、最近のファンタジ-特有のCGがお腹いっぱいという程。 隣りの連れは目を凝らしてみていたが、ヤッパリ解らないとのこと。 しかも、VOL.2へと続くことが必然のエンディング! そうそう、最近の映画は公開前の攻略法ならぬガイド番組やサイトで 予習をしないとその世界へのゲートでシャットアウトされてしまう。 もうちょっと、のんびりと楽しめる冒険モノもあっていいと思う。 [試写会(字幕)] 3点(2008-02-22 17:06:52)《改行有》

3.  マディソン郡の橋 《ネタバレ》 マディソン郡の橋 この場合、おとこは枯れていないとダメである。 イーストウッドで充分。 しかも、ストリープ同様、 イーストウッドも少年になっていた。 ストリープの演技はちょっと鼻につく感じがした部分もあったが、 過去にちょっとインテリであったイタリア女性をものすごくわかりやすく表現していた。 (農作業のストライプシャツとスパッツ、ウエストラインが強調されたワンピース、 ソフィア・ロレーンを彷彿とさせる、多分創りこんだであろう既婚のイタリア女性のボリュームのある体つき) ドレスを纏って、ロバートの前にその姿を表したとき、イタリア女性であったフランチェスカの気持ちを充分に表現していた。 また、イーストウッドは充分魅力的な 一度はウキ草生活を否定したものの挫折し、ウキ草生活の染み付いた初老のおとこを演じた。 息子は、母の想像もした事のないそんな体験を徐々に理解し、 その意志を尊重して、家族・愛というものの重さを認識し、自分の生活を顧みた。 娘は、同性の母の痛みを充分理解し、愛の本質を感じたいと思い、夫と一旦距離を置いた。 両者とも、愛・家族というモノに基本は前向きに肯定して... 不倫がいけないとかいいとかの問題ではない。 真実の愛とは、かけがいの無い家族とその愛情とは...ということではないかと思う。 主人公の二人は、過去の主役 息子・娘の二人とその家族は、未来の主役である。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2008-02-21 19:09:10)《改行有》

4.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 ミリオンダラーベイビー みんなすべての人々にミリオンダラーベイビーがいるんだということを教えてくれました。 さらに、その逆も。 でも現実には、なかなかそのとおりには行かない。 心の中ではいつも求めている。 その存在が、確かであり また、そのとおりであるということを。 フランキーと娘 マギーと父親 デンジャーとスクラップ ボクサーとマネージャー 虐待と愛情 心の中にはいつも不安定で、拠り所の無い自分たちがいて 常に誰かのそばにいないとどうにかなってしまいそうである。 でも、その拠り所の無い人たちはいつもまわりにいる人を大事にする。 ときに、憎み合い、時に愛し合う。 常に隣人が友達なのか敵なのかという状態で生きてきたアングロサクソンは 信仰によってすべてを懺悔し、正当化する。 農耕民族である日本人にはあまり理解できないかも知れないが 近頃の日本も同様な社会現象になってきた。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-02-18 14:15:48)《改行有》

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