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プロフィール
コメント数 112
性別
自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

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1.  ライフ(2017) 映画の冒頭、コマンダーが地上の子供に説明する中でISSにアメリカ、ロシア、チャイナが協力していることに感謝というようなセリフがある。 嘘八百だ。 チャイナはISSには一切かかわっていない。 一銭も出していない。 日本、EU各国の名を出さずに何のかかわりもないチャイナの名を出す。 最近のハリウッドの典型だ。 チャイナマネーで作られた映画。 さらに最後に地球に戻った(会場に着水)カプセルを助けに行くのがチャイニーズの漁船。 これはお節介だったわけだが、善意の塊チャイニーズを演出している。 資本がどこだっていいのだが、チャイナプロパガンダを入れ込むのが実にいやらしい。 密室で未知の生命と戦うという使い古されたありきたりな内容。 火星から帰ってきたカプセル(でかい)をISSのロボットアームでつかむシーンなどはあまりにもばかばかしくリアリティが全くない。 カプセルとISSの相対速度が大きすぎる、あんな巨大な物体(かなりの質量)をあの速度でつかむなどありえないし、成功したときの乗組員のセリフがまたあり得ない。 プロの宇宙飛行士はあんなことは言わない。 映像はさすがに最近の映画だけあってよくできている。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 4点(2020-09-02 14:54:07)《改行有》

2.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 面白かった。 巷では辛らつな批評が多いようだが、実際に見て非常に良くできた作品だったので拍子抜けした。 批判の内容をちょっと見てみたら冒頭の攻撃シーンで無重力なのに爆弾が落ちていくのはおかしいとか、ルークがライトセーバーを投げ捨てたのが気に入らないとか、実にくだらないことに文句を言っていた。 無重力なのにって、そんなこと言い出したらなんで船の中で重力があるんだよ、何で空気抵抗がない宇宙空間で戦闘機が機敏に動けるんだよとか、そもそもフォースって何だよって話になるよ。 他には前作「Force Awakens」の伏線が生かされていないとか言う批判もあったが、申し訳ないが2年も前に一度だけ見た映画の内容はあまり覚えていない、それに前作はあまり面白くなかったから今作でちょっとStar Warsらしさが戻ってうれしかった。 ルーカス好みのちょっとダサいギャグがなければStar Warsじゃない。 その点で前作はちょっとまじめすぎたと思う(覚えている限りでは)。 今回、結構ギャグが入っていてうれしかった。 ルーカス演出のような微妙なダサさはなかったんだけど、それでもやっぱり笑いがなければStar Warsじゃない。 子供も大人もみんなが見て楽しめる御伽噺なんだから。 全体的な話の流れはStar Wars 2作目の「The Empire Strikes Back」に似ていたね。 ヨーダがルークを訓練したときのようにルークがジェダイマスターとして主人公の女性を訓練、してなかったけど関係は同じだった。 反乱軍が帝国軍に追い詰められてでも最後にちょっと希望が見えて次回作に続くって言うのも同じ。 ルークもヨーダみたいに実体がなくなったし。 これで次回作が楽しみになったけど、次回作ではまたJ.J. Abramsが監督らしいのでちょっと不安。 好きな監督なんだけどね、きっとStar Wars向きじゃないんだろう。 ちょっと上映時間が長すぎだったけど全体的に良くできた作品だった。 レイア姫がいつの間にか超能力者になってたのがちょっと無理やりだなと思ったのは確かだけど。 年齢を重ねてパワフルおばはんになるのはいいんだけど、Jediでもないのになんで?って思った。 でもことさら文句をつけるほどのことでもない。 他に気になったことはC3POとR2D2の出演があまりに少なすぎる。 この2体はStar Warsシリーズの狂言回しとしてもっと内容にからんでほしかった。 ついでにもうひとつ言うと、ディズニー配給になって20世紀Foxのタンタカターンっていうのがなくなったのがさびしい。 あれがないとワクワク感が半減する。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2018-02-22 02:44:22)《改行有》

3.  メッセージ 《ネタバレ》 期待はずれ。 途中チャイナが暴力的本性を出してきて、お、これはかなりいい感じかと思ったのだが、電話一本で収まってしまった。 最近目立つ、チャイナ資本で金は出すけど口も出すってやつかな。 盛り上がりに欠ける。 本題に入る前の序章で終わっちゃったかんじ。[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2017-06-20 00:54:14)《改行有》

4.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 久しぶりに良い映画を観た。 目が潤んだよ。 2009年1月、鳥の群れにぶつかり両方のエンジンが止まり、空港に引き返す余裕もなく極寒のハドソン川に着水した航空機。 乗員乗客155人、一人も失うことがなかった。 当時その機長がヒーローとして話題を集めたのは覚えているがその裏でこんなドラマが展開されていたのは知らなかった。 この機長、只者ではい。 伊達に40数年飛んでいたわけではない。 原題はSully(サリー)。 これは機長の名前サレンバーガーから取った彼のニックネームだ。 確かに彼が主人公で、彼の冷静沈着な行動が大惨事を防いだ。 でもそれだけではない。 映画でもはっきり言っているがこの事故に関わることになった全ての人たちの正しい行動がこのすばらしい結果をもたらしたのだ。 機長同様、冷静に行動した副機長、危機に対して取り乱さずに乗客を誘導した乗務員、そして脱出の際にパニックを起こさずに行動した全ての乗客、現場にすぐに駆けつけて救助に当たった船の乗組員、レスキュー隊員たち。 これら全ての人たちの英雄的行動を称える映画だ。 だからこの味気ない邦題が残念だ。 なぜそのままサリーと出来ないのだ。 サリーじゃ何の映画か分からないって? アメリカだって同じだよ。 Sullyって題名だけで内容が分かる人なんてそうそういない。 せっかくの映画の品位が台無しのつまらない邦題だと思う。 それにしてもクリントイーストウッド監督。 良い仕事するね。 主演のトムハンクスも良かった。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-09-21 10:26:05)(良:3票) 《改行有》

5.  007/スペクター 《ネタバレ》 ダニエルクレイグ版007の第4作だが、ここまで時系列で物語がずっとつながっている。 過去の007映画にはここまで連続したものは無かった。 前作Skyfallで一応区切りをつけて原点回帰したのでどう展開していくかと期待していたのだが、ついにあの悪の組織スペクター登場、しかも前3作にすでにその影が現れていた(見え見えだったんだけど)。 原点回帰の名に恥じない、ガジェット頼りでなく、超人的だけど極端に現実離れしていない(いや、やっぱり離れてるか)。 しかしこの1作でスペクターの首領を捕まえてしまって、しかも恋人になりそうな感じの女性まで出てきて今後どう話をつなげるのだ。 前作みたいにまたその女性が殺されるなんて展開にならないことを祈る それともクレイグ007はこれで打ち切りなのか(どこかでそんな記事を読んだ)。 しかしいつものように映画の最後に「007 will return」と出ていたので誰が演じるかは知らないがシリーズは続くだろう。 痛快アクション娯楽大作、古臭い言い方だけどまさにそんな感じ。 見終わった後の満足感は高いが、Skyfallにはちょっと及ばないか。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-01-08 04:40:24)《改行有》

6.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 冷戦時代の緊張感をうまく表現した見ごたえのある作品。 当時のアメリカは本気でソ連との核戦争の可能性を感じてシェルターを造ったりしていた。 学校教育もやや思想教育的な雰囲気。 ソ連上空をスパイ飛行した空軍パイロットはその機密性ゆえに万一撃墜されたときに捕虜にならずに自殺することが暗に求められた。 だから捕虜になってスパイとの交換で帰国した士官に対する目は冷ややか。 そんな殺伐とした時代の空気が良く伝わってきた。  昔のスピルバーグ作品に多く見られたわざとらしい演出は、あるのだが以前のようなあざとさは影を潜めていると思う。 たとえば東ドイツで壁をのりこえて逃げようとする人に後ろから容赦ない機関銃掃射を浴びせるシーンを主人公は電車の窓から目撃する。 帰国後にブルックリン(だったと思う)で子供たちが遊んでいて駆け出してフェンスを乗り越えようとするシーンを電車の窓越しに見る主人公。 当然東ドイツで見た光景と重なるのだが、別にそのシーンを挿入したりはしない。 ただ主人公(トムハンクス)の顔の表情を淡々と映す。 あざとさと紙一重の演出だったけど、共産主義思想の危険性、自由社会の尊さを的確に描いていたと思う。 主人公がソ連スパイの弁護を担当するとき、CIA要員が接触してきて協力を求めるのだが、主人公は米国憲法の理念を語って断固として断る。 異なる人種、民族の人々が移民してきてアメリカ人として生きている。 その基幹が憲法なのだ。 主人公にアメリカ人の誇りを見た。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-01-07 06:00:23)《改行有》

7.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 いくつものミラクルに助けられているけれど、事故で図らずも火星に置き去りになった人が如何に地球に戻ってくるかを基本的に現実の科学技術を基にして描いている。 好感が持てるし、楽しめる。 よくできた作品だ。 宇宙遊泳シーンもなかなか良くできている。 少し前の作品「Gravity」のようなでたらめさはない。 しかし一点、極めていかがわしい部分がある。 中国のブースターロケットの助けを借りる部分だ。 NASAよりも中国のほうがロケット技術が進んでいるって言うのも、助けを借りるって言うのもプロパガンダだ。 恐らく巨大な中国資本が入っているのだろう。 内容にとってまったく不必要な中国がらみのシーンを金の力で無理やり入れたのか、ハリウッド側が媚を売ったのか知らないが、まったく無意味無駄な部分だと思う。 せっかく良い映画なのに、残念だ。 それにしても邦題、なんで? The Martian「火星人」という題名は映画の内容を明確に表している。 それを変える意味がわからん。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-11-25 07:52:06)(良:2票) 《改行有》

8.  アメリカン・スナイパー Clint Eastwood映画らしい淡々とした作品だが最後のシーンで大きな疑問を持った。 Youtubeで見ることができるChris Kyleへのインタビュー映像を見ると彼自身がPTSDであったわけではないように思える。 ではこの映画は何なのだ。 Chris Kyleという英雄を使って全ての退役軍人に敬意を表した映画ということなのだろうか。 米国ではプロパガンダという人も多く賛否分かれている。 戦闘シーンに特に目新しさはない、平均点。 主人公がPTSDに苦しむ様子もありきたりな描写。 ほかに描きようがないのだが。 彼に命を救われたという海兵隊員と街中であって礼を言われ、敬礼を受けても冷めた目で見つめるだけのChris。 彼の心が壊れている様子が伺えた。 Chrisが殺される日の朝の出来事が映画で描かれるのだが、これが問題だ。 リボルバーを手に持ち、妻に銃口を向けるのだ。 しかも引き金に指をかけて。 銃の扱いを知る者にはありえない行い。 銃取り扱いの4原則がある 1 全ての銃は弾が装てんされているものして扱え 2 破壊する意図なき物/人/生物に銃口を向けるな 3 射撃準備が整うまで引き金に指をかけるべからず 4 射撃対象を正しく認識せよ、さらにその背後にあるものに気を配れ 作戦行動中も撃つ直前まで引き金に指をかけない、周囲の同僚兵士に銃口が向かないように注意するということは普段無意識にやっている。 にもかかわらず、たとえ冗談でも引き金に指をかけたリボルバーの銃口を妻に向ける。 このシーンに私は戦慄を覚えた。 これは事実なのか、作り話なのか。 ほかの全てより私には衝撃であり、大きな疑問の残るシーンである。 もし作り話なら、やりすぎだ。 映画の価値を貶めてしまったといえる。 今でもYouTubeで見ることができるがChrisがテレビのトークショー(Conan)に出たときの映像がある。 敵に2万ドルの懸賞金をかけられたという話。 しかし当時は全てのスナイパーに懸賞金がかけられたという。 だが彼はやはり特別で任期中に160人もの確認戦果をあげるほどの腕前。 未確認を含めればもっと多くなる。 最終的に彼への懸賞金は8万ドルまで上がった。 Chrisは、妻がこれを知って自分のことを敵に売るかもしれないから引退したんだと笑いながら司会者に語った。 強烈なジョークだ。 ほかにも多くのインタビュー映像が残されているが彼がPTSDであることを否定するような言葉も残している。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-03-06 08:30:50)《改行有》

9.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 日本の特撮ドラマのロボットや怪獣が変に西洋化されないでそのまま迫力満点で出てきたことにまず感動。 たとえ監督が日本の怪獣やアニメが好きであっても金を出す映画会社や売り上げの皮算用をするプロデューサーなどが駄目だしをしてアメリカナイズしてしまうのがハリウッドの常だったけど。 この作品は違う。 時代は変わったなと思う。 まさに日本のロボット特撮、怪獣特撮を原点にしつつハリウッド版に百万倍パワーアップされている。 言い換えれば日本の製作者にこれだけの作品を作る気概がないって事なんだけど。 細かいことは抜きにしてとにかくロボットを操縦する主人公が「エルボーロケーーーット」と叫びつつ怪獣めがけて腕ロケットを発射するシーンだけで満足です。 菊地凛子はなんかうまく使われていないという感じであった。 台本が悪いのか。 結構重要な役なのに台詞がほとんどない。 なんか泣いて見せたり怒ったりと顔の演技ばかりだった。 ハリウッド映画に登場する女はうるさいくらいに喋るのが普通なんだけど。 やっぱり言葉の壁なのだろうか。 でもそれだけじゃないような気もする。 最後のシーン、生き残った主人公と菊地凛子が救命ボートで海上を漂う。 よくある終わりかただけど(007シリーズの映画なんか)、あそこで抱き合うだけでキスもしないなんて、ありえないでしょうあの話の流れで。 なんなの? キスはNGだったの? 子ども扱いなの? [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2014-01-25 10:24:24)《改行有》

10.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》 過去に何度も映画化ドラマ化されてきた。 彼を研究した本も数知れず。 今更山本五十六をわざわざ映画の主人公に据えるのか? 内容は今まで知られてきたいわゆる通説から逸脱しない凡庸な造り。 しかも細部での間違いが多い。 「真実」などと銘打つのなら考証をしっかりしてリアリティをもっと増す努力をしてほしかった。 例えば上官の部屋に入るとき、「失礼します」などと言って入ってくる。 軍隊では性、官位を名乗り「入ります」だと思ったが。 食事のシーンも山本長官がみんなとどんぶり飯を食っている。 全般でどうか知らぬが少なくとも艦隊司令部の士官は良い食事だった。 和食でも塗り物の立派な食器を使ったし洋食はフルコース。 もちろんナイフフォークですべて給仕付きで粛々と食事をした。 親しみを抱かせるための演出なのかどうか知らないけど(単に無知なだけかもしれない)、題名に「真実」などと入れた映画にしてはあまりにもお粗末。 他にも冒頭海軍省かどこかの門前で陸軍歩兵の分隊が銃を構えて威嚇するシーンがある。 陸軍と海軍の対立を表したつもりか何か知らぬがあんなくだらない演出を入れるべきではない。 真珠湾作戦で第二次攻撃をするべきだったか、ミッドウェイ作戦で島攻略が主眼か米太平洋艦隊撃滅が目的だったのか。 両作戦の司令だった南雲中将の判断というのが歴史の中で問われてきたが、この映画では両方とも永野軍令部総長が南雲に入れ知恵をしたことになっている。こんな話は聞いたことがない。 ミッドウェイ戦では敵機襲来までの時間が何分前などとわかっているがあり得ない。 全てがこんな調子、演技にしても別に感銘を受けるようなものはなく、とにかくなんで今山本五十六の映画を作ったのだろうと思うのみ。 三国同盟に反対していたこと、真珠湾攻撃の(作戦としての)成功、最前線での悲劇的な戦死と日本人の琴線に触れまくりの対象、海軍善玉イメージがあるので戦後70年を通じて英雄視されているが、そろそろそういうステレオタイプの見方は改めるべきだろう。 別にことさら悪く描く必要などはないが、もっと客観的に事実を踏まえて赤裸々に描いてほしかった。 昔ならいざ知らず今はもっといろいろな事情が明らかになってきている。 そういう意味で残念だし、特に題名に「太平洋戦争70年目の真実」を付けたうえでこの程度の映画しか作れないという日本映画界に失望する。 [ビデオ(邦画)] 3点(2012-03-27 06:43:16)《改行有》

11.  GANTZ 前半のネギ星人、田中星人退治の辺りまでは大変面白く引き込まれた。 しかし後半の戦いは全くいただけない。 かなり迫力があるシーンが続くのだが、必然性がまったくないのだ。 一発で相手を爆破できる強力な武器を持っているのだからさっさと撃てばいいのに。 これは田中星人との戦いでもそうだったがこれは事実上初めての戦いでビビッて体が反応しなかったという言い訳はできる。 しかしそれ以降の戦いはまったく話を長引かせる演出のためにわざと撃たないという感じ。 じれったくていけない。 しかしなんで毎回違う星人なんだ。 そんなにたくさん種類があるのか。 頭数が少なすぎやしないか。 なんてことは考えちゃいけないんだろう。 後半のじれったさはいかにも残念だが、なかなか面白い作品ではある。 次回作が見てみたい (原作コミックは未読、内容も知らず)[ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-17 07:48:15)(良:1票) 《改行有》

12.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 私は1作目に7点、2作目に6点を付けた。 この3作目、点数としては1、2作目の間なのだが、小数点はつけられない。 2作目よりはましだが1作目には劣るので同じ7点にはしたくないので6点を献上しよう。 一言でいえば冗長。 157分はとにかく長すぎる。 これが120分くらいにまとまっていたら大変に面白い作品なったと思う(編集次第ではあるが)。 前半は実に面白い。 アポロ計画と絡めたのもよかった。 アポロ計画の実写映像と特撮映像。 人類が月に行った頃まだ生まれていなかった人が見るとどう感じるのだろうか。 しかし11号着陸地点を再訪するシーンで見逃すことのできない間違いを犯した。 月面上に残された月着陸船イーグル号に上段部があるのだ。 本来は2人の宇宙飛行士が帰還するために上段部が切り離され発射台として使われた下段部のみが残っているはずだ。 ほとんどの人にはどうでもいいことだろうが気になる人には気になる。 チェルノブイリまで持ち出したのは少々こじ付け過ぎの感がある。 主人公が落ちこぼれとして描かれるのは特に新鮮味はないがドタバタ調のコメディ演出はシリーズを通して一貫していて結構楽しめる。 会社面接で主人公がオバマ大統領から勲章をもらったことを自慢すると面接官がうちの会社は共和党支持者が多いんだという皮肉もきかせる。 主人公の両親も相変わらずいい味を出しているがほとんど出番がなかった。 だが後半の戦いシーンになるとぐだぐだになってくる。 とにかく長すぎる。 そしてくどい。 最後に主人公側が勝つのは当然予想しているが、やられそうになったり盛り返したりの繰り返しが多すぎて少々うんざりした。 それでも全編を通してハイテンションの演出なので結果としてはそれなりに面白く感じた。 でも前2作でだいたい語りつくした感があるので新鮮味に欠けたのは致し方のないところか。 カーチェイスのシーンもすごいんだけどなんか既視感がある。 そうだMatrix 2がこんな感じだった。 スケールアップはしているけど。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2011-07-14 05:21:11)《改行有》

13.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 テレンスマリック監督の作品はどれをとっても映像が美しい。 しかし独特の作風のため評価は分かれる。 説明的なことは極力省き視聴者の感性にゆだねる姿勢は過去の5本の監督作品すべてで一貫している。 それぞれの作品は時代も場所も設定も違うが彼の映像美は一貫している。 底にあるテーマも同じだ。 自然をいつくしむ心、自然への畏怖、人間もその自然の一部である、ごく当たり前の人間の生活、それは何十億年かけて誕生進化してきた生物の営みそのものなのだ。 そしてどこか宗教的、哲学的な表現。 大学で哲学を学んだから表現がそうなるのか。 The Tree of Lifeは特にそれが顕著に出ている。 もともとストーリーが明確に説明されない映画を撮る監督だが、今回もその例にもれず登場人物がどんな人なのかを説明するようなわざとらしいセリフはほとんどない。 1950年代初頭か、アメリカのごく普通の一家族の物語を中心に話は地球誕生、生命の誕生、その進化にまで及ぶ。 初見ではやや混乱したが、2度目に観た時はかなりわかりやすい編集なのではないかと感じた。 恐らく多くの人が同じ感想を持つのではないかと予想するがスタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」を思い起こす映像がかなりある。 内容的に感覚的で視聴者に思考を求めることも似ているがそれ以上に具体的な映像で相似のものがあるのだ。 極めて効果的に使われている。 また気を引いたのが長男が淡い恋心を抱くクラスメートの女の子。 くっきりした顔立ちのキュートな子だがThe New Worldのポカホンタス役の子になんとなく似ている。 Days of Heavenに出ていた女の子も似ているし、Badlandsのシシー・スペイセクも似た雰囲気だ。 監督の好みが出ている[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2011-07-01 16:26:52)《改行有》

14.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 前作のExtinctionの出来がよくなかったのでまさか続編が出てくるとは思わなかったが出来は前作を遥かに上回る。 ゾンビーがパワーアップして走って追いかけてくる。 速い。 これが怖さを増し、テンポを良くした。 でっかい斧ハンマーを持った化け物も良かった。 第1作からずーっと話が続いているのはたいした物だ。 前作から引き続きアリスがスーパーウーマンで向かうところ敵無しという感じで映画は始まったがうまい具合に解毒剤?かなんかでそのパワーを無くした。 後半のアクション、不死身っぽいところは変わらないが超人的な動きは抑えられていた。 しかしアクションシーンがあまりにMatrixそっくりで少々興ざめした。 悪役の男なんかまるでMr. Smithだ。 Youtubeでミラの来日インタビューを見たが、今後も続編を作り続けたいと言っていた。 Lifeworkみたいなもんか。 エンディングはいかにも次回に続きますという終わり方。 この作品、本格的な3D映画なのだそうだ。 飛行機のシーン、サングラスを投げるシーンなど確かに3Dを意識したような演出が目立つが私はDVDで観たので3D版ではない。 だが昨今の3D映画、変なめがねを掛けないといけないだの、専用のTVが必要だの、面倒なことこの上ない。 本当に3D映画必要なのか。 私は一過性に終わると思っている。 オーディオの世界でもサラウンド化は2度ほど大きな波があったが結局定着していない。 5.1chの時は映画のサラウンドが牽引したのでサラウンドスピーカーは普及したが音楽をサラウンドで好んで聴く人はほとんどいないだろう。 3D映画も一時のお祭りで終わるんじゃないか。 閑話休題 とにかくこの4作目は良い意味で期待を裏切られた、とても面白い作品に仕上がっている。 Matrixの真似事がきついと言うことでアクションシーンのオリジナリティ欠如がとても惜しい。 ところでゾンビって銃で撃ったくらいで動きが止まるもんなのか。 英語でLiving Dead、だけど必ずしも死人だけじゃないな、噛み付かれてウィルス感染した人は別に死ななくても時間が経つとゾンビ化している。 だからみんな機敏な動きなのか。 足を吹っ飛ばされて動けなくなるとか、頭吹っ飛ばされて倒れるとかならわかるけど。 胸を撃たれたくらいで倒れちゃったらただの人と一緒だ。 ま、野暮なことは言うなと言うことか。 次回作にも期待しよう。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-12-08 06:09:13)(良:1票) 《改行有》

15.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 ギリシャ神話の神々が登場。 それがベースになっているので話に入りやすい。 内容的に2時間の上映時間に収まるのかと心配したが駆け足でありつつもしっかりしたプロットで最後まで突っ走った。 ちょっと詰め込みすぎかもしれないけど、だらだらと長時間の映画になるよりはよほど良い。 堅苦しい話ではなくちょっと軽い感じ(笑いを誘うシーンもいくつかある)だが充実感があって好感度高し。 最近のCGは本当によくなってきているなと思う。 ギリシャ神話の神々って本当に身勝手でわがままだということが再確認できる。 [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2010-02-27 12:47:37)(良:1票) 《改行有》

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