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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 怪獣の日 《ネタバレ》 未知の生物について、本来であれば充分調査してその危険性を調べ尽くした上で対応すべきであるが、政府からの圧力や対外的な体裁、お金の問題から判断を誤り、結果近隣住民に被害が及ぶ。 これは怪獣漂着を例えにした、社会への皮肉と問題提起である。[インターネット(邦画)] 5点(2025-02-20 19:18:49) 2. しまこと小豆島 《ネタバレ》 小豆島、一度は行ってみたい。 オリーブや醤油、好きなものばかりだから。 本作はそんな小豆島が舞台。 しまこという女性が主人公。 しまこの母親は既に亡くなっていて、父親には再婚予定の女性がいる。 その再婚予定の女性としまこが、何故か二人で小豆島を訪れるという不自然な設定。 二人には最初距離があったが、小豆島を旅するうちに心を通わせる。 話自体は心温まるものであり、見ていて悪い気持ちはしない。 ただ、設定がいささか強引なので、話で見せるというより小豆島をアピールすることが目的の作品な感じがした。[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-19 20:17:10) 3. あみこ 《ネタバレ》 根暗と思いきや、かなーりエキセントリックなあみこ。 帰宅部かと思いきや、かなーり行動派なあみこ。 退廃的でどこか人生に対して達観しているはずなのに、同級生の高校生が好きで恋に一直線なところがある。 このダブルスタンダードなあみこについていくのは大変だ。 こんな訳のわからないめんどくさい女のコが身近にもし居たら嫌だけど、映画の主人公としては行動の読めない面白さがあって良いんじゃないかいな。[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-16 17:12:43) 4. お兄チャンは戦場に行った!? 《ネタバレ》 「毛色の違う」というレビューに大爆笑させていただきました、ありがとうございます!(「毛」にかけて狙ったギャグですよね?!) この監督は実に毛色、いや違った、気色の悪い話を撮るよなぁ。 いくら家族愛とはいえ、これは気持ちが悪いぞ。 「湯を沸かすほど〜」に匹敵する悪ノリ。 インパクトは強烈だけどね。 そのインパクトに敬意を表してなんとか5点![インターネット(邦画)] 5点(2025-02-15 15:57:17)(良:1票) 《改行有》 5. チャーハン 《ネタバレ》 何となく不審な男が居候を始め、何となく怪しい行動をする。 不穏な雰囲気の演出は巧く、ラストのオチはどうなるんだろうと期待が膨らむ。 しかし、ラストのオチはよく理解できないもので、まったくスッキリしない。 戻ってきた時、何故に電話をかけてきたのか? 何故にドアノブをゆっくり開けなければならないのか? スッキリしないラストにがっくし。 そこまでの引っ張りはなんかワクワクするし、面白いんだけどね…[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-14 20:18:35)《改行有》 6. ランチボックス 《ネタバレ》 いつもお弁当を作ってくれる彼女に対して「弁当はもう作らなくていいよ。弁当を作る時間があったらハローワークに行ってよ。弁当を作って何かやった気になられても困る」と言い放つ。 これについては全く共感できない。 そもそもせっかくお弁当を作ってくれているのに失礼だし、手作り弁当にはお金に換えられない気持ちという価値があるよ。[インターネット(邦画)] 3点(2025-02-12 21:11:05)《改行有》 7. 満月の夜には思い出して 《ネタバレ》 哲学的な青春映画とも言うべきか、何のために何をしているのか、それが主題になっている。 何のために生きているのかについては、個人的には何のためでもないと思っている。 だけど生きてる中で何か良いことがあった時に、「あぁ、わたしはこのために生きてきたんだ」と感じる瞬間はある。 何のためか答えは出なくても、それでいいんじゃないかと思う。 ちなみにこの作品は「MOOSIC LAB」という音楽と映画の祭典の中で上映されたものだが、音楽の方があまりに目立ち過ぎていて、映画と音楽が融合できていない感じがした。 大槻美奈という音楽家のための映画になってしまっている。 映画というより、少々ストーリー性を持たせたPVといった趣きだ。[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-08 23:53:41)《改行有》 8. 二十代の夏 《ネタバレ》 一夏のほのかな恋を描いた作品で、面白そうな良さそうな題材なのにいまいち乗り切れなかった。 理由を考えたが、おそらく演者たちのヘタクソな演技や外見的な問題が原因かもしれない。 最後、女性たちが船で去りそれを見守る男性が映るシーン。 一夏の儚い恋が終わりを告げる感じがして切なく、ここだけは良かった。[インターネット(邦画)] 4点(2025-02-05 09:43:23)《改行有》 9. ヴァニタス 《ネタバレ》 酷い内容だな、コレ。 最後も最後で酷いし、それまでも大して面白くもない。 バスケのシーンがしつこく多過ぎる。 おそらく学生生活における無為な時間の象徴として描かれていて、いかにこいつらの学生生活が無意味なものであるかを表現しているのかもしれないが、さすがに多過ぎる。 バスケ好きでもない限り、いい加減見ていて嫌気がさすだろ。[インターネット(邦画)] 3点(2025-02-01 14:56:26)《改行有》 10. テラリウムロッカー(MOOSIC LAB ver.) 《ネタバレ》 音楽性を重視した近年の日本映画が大好きなので、もっと高い点数を付けたかったんだけど、さすがにこの内容だと無茶かな。 女子社員がロッカーで植物を育てている。 ここまではいいとして、それが男性の同僚にバレたからキスを許すとかはさすがに無理がある。 そして同僚の家で、同僚所有のワンピースを着てイヤリングまで付ける展開が不自然。 主演女優のPV的ファッションショー(確かに美しいけどね)にしたかったんだろうけど、そこへの持って行き方が雑だ。 あとこの同僚、女のコの肩を触り過ぎだ。 好意を持たれてる訳でもないのに、こんなベタベタと身体に触ったら確実にヤバい事になるだろ。 会社の描かれ方にリアリティが無さ過ぎて、いくら音楽が良くても話に集中できない。 好きな方面の日本映画なので7点は付けるけど、もう少ししっかり作り込んで欲しかったなと、残念に感じた次第。[インターネット(邦画)] 7点(2025-01-23 21:14:46)《改行有》 11. 糸(2010) 《ネタバレ》 なかなかセンスの良いアップテンポなBGMで、しかもモノクロサイレントで最後の最後まで内田理央を魅力的に映し出す。 こりゃサイコーじゃんよー!と陽気に見ていたら… おいおい、なんだよコレ、怖いよー。 最後に見事気持ち良いくらいに落とされた! なかなか刺激強め、後を引く。[インターネット(邦画)] 6点(2025-01-13 17:15:12)《改行有》 12. ネコヤドのハルとアキ 《ネタバレ》 鹿沼と言えば宇都宮に程近い「鹿沼土」で有名な市のイメージ。 これを見てまた行きたくなったかと言えば微妙。 アキを演じていたコがけっこー好みでかわいくて、そっちに全ての意識がいってたせいかも。[インターネット(邦画)] 6点(2025-01-13 16:38:58)《改行有》 13. 友達の家 《ネタバレ》 苦手なホラーだけど、短編だからまあいいっかって舐めた気持ちで鑑賞。 見事なジャパニーズホラーで一番苦手なヤツだった。 作品の出来不出来と無関係な点数の付け方で申し訳ないのだが、気分最悪なのでこの点数でお許しを。[インターネット(邦画)] 0点(2025-01-13 16:11:48)(良:1票) 《改行有》 14. 私の夢 《ネタバレ》 就活ホラー? 就職面接落とされたくらいで自殺するとは思えないし、そんな事件も聞いたことがない。 あり得ない内容だけに、コメディ方向を狙って撮ったのかな? それならアリかもしれないが、作品の方向性が分かりにくい。[インターネット(邦画)] 2点(2025-01-13 15:42:12)《改行有》 15. 大きな春子ちゃん Am I too big? 《ネタバレ》 確かに大きくて美人だ、嘘偽りはない。 鯨も好きだと言ってたし本当だ。 美人が拡大されているから身体がよく見えて楽しいし、目に優しい。 最後にオッサンを足で潰すのは蛇足。[インターネット(邦画)] 4点(2025-01-13 15:23:25)《改行有》 16. 色あせてカラフル 《ネタバレ》 この地味な中編が登録されていたことがまずすごい。 手作り感があってチープな印象。 ただ言いたいことはとても共感できる。 過去の嫌な思い出を引きずらないで生きていこうや! というシンプルで前向きなメッセージは悪くはない。 過去が嫌で東京に出てきたけど、過去を吹っ切れたから田舎に戻ったということね。 東京という場所をそんな一時逃れの場所に使ってほしくはないけどね。 (そんなわたしも若い頃、一時逃れの目的で沖縄という場所を使ったのはナイショ!)[インターネット(邦画)] 6点(2024-12-20 22:30:46)《改行有》 17. NINIFUNI 《ネタバレ》 決して皆さんの評価と逆の点数を付けたがる逆張り人間ではないのだが、凄い映画だったのでこの点数をつける。 自殺にいたる人間の様子を淡々と映した前半部分を見ている時、少し前に見た短編映画『J005311』に似てると感じたし、もしくは竹馬靖具監督の『今、僕は』を思い起こした。 エンドロールで気付いたが、共同脚本として竹馬監督の名前があり、思わず声を上げてしまった。 竹馬監督がこの作品に脚本という形とはいえ関わっているからこそ、この作品を見ていて既視感があったのだと。 とは言え、前半部分の車道の騒音が耳障りで嫌になったし、主人公が車の中でカップラーメンをすする音がうるさくて怒りさえ込み上げた。 だが、主人公が首をうな垂れて死んでいる車をよそに、その間近でももいろクローバーが元気に歌って踊るという、生と死の対比に感慨を覚えた。 この生と死の対比はまるで鶯谷駅の景色の様だ。 鶯谷駅は駅ホームを挟んで墓地と東京最大のラブホテル街とが向き合っており、まさに生と死が対比された東京の裏の名所だ。 若さ躍動するももいろクローバーの歌と踊り、そしてその背後に映り込む死人の乗った車。 この映画は生と死、動と静、明と暗、それぞれの対比を描き、そしてそこに人生の交錯をも織り込んだ稀有な映画である。 (追記) だからこそ作品名が『而二不二(ににふに)』なのね、納得。[インターネット(邦画)] 8点(2024-12-10 20:30:08)《改行有》 18. 午後3時の悪魔 《ネタバレ》 カラーなのに、若松孝二が撮ったようなモノクロ映画的な異世界。 都会の中のエアポケットに入り込み、周囲の喧騒とは断絶されたような感覚を味わえる。 これだけでも十分面白いし、好み。 トンネルの中で警備員に襲われはしたものの、結果的にはお金を盗んだことにならず、家族も傷害保険で事なきを得た。 ハッピーエンドとも言える終幕だが、いっときの悪夢的な時間は何だったのか、あの男は本当に自殺したのか、独特の余韻を残す面白い短編映画だった。[インターネット(邦画)] 7点(2024-12-10 17:03:58)《改行有》 19. 天国はまだ遠い 《ネタバレ》 前知識なしで見たので、途中で頭の中が一瞬混乱したよ。 いやーびっくりしたね。 こんなぶっ飛んだ話とは。 でもこれも奥が深いね。 最初、玄理は霊感とか信じないタイプと言ってたでしょ。 それが最後は感極まって男と抱き合う始末。 でもこれって、死に別れた会いたかった姉が今まさに目の前に生き返ったと感じたからこそ抱き合った訳で、人間、本当にまた会いたい人が憑依すると言われたら実際信じちゃうんだよ?という事を言いたいのではないだろうか。 かく言うわたしも霊感だとかイタコだとか信じてないタイプなんだけど、なんだかその考えが揺らいでしまった。 (どうでもいいはなし) この男は玄理と熱い抱擁を出来た訳で、実に役得だなぁと嫉妬した。憑依した女性を熱演した甲斐があって良かったねぇ、クソッタレ。 この頃の玄理はアラサーにも関わらずまだ幼さが残っていて、後年の『偶然と想像』の時の完全無欠な美人な彼女とはまた別の魅力がある。[映画館(邦画)] 7点(2024-11-29 19:18:31)《改行有》 20. ハッピーアワー 《ネタバレ》 映画館で317分を初体験。 内容は良かったが317分は相当に堪える。 マジでキツイ。 エンドロールが流れた時の安堵感ったらない。 濱口竜介監督はどうも美人を不幸に、美人以外の人を幸せにしたいらしい。 これは他の濱口作品でも感じた。 美人になんかされたのかな? 女性4人が主人公の映画であるが、それを取り巻く男性陣がどいつもこいつも不快な野郎ばかり。 これはわざとなのかな? だからこそ女性が際立つみたいな。 仕事優先で家のことを全て妻に任せていた夫。 妻に浮気されるも謝ってもらえず。 ただこの夫はモラハラ気味だから浮気されて仕方ないのかも。 妻に対して稼ぐ力が無いだの言ってはならないね、絶対に。 かわいい作家(これがほんとマジでかわいい)に好きと告白されて浮き足だったロン毛ヒゲ男。 交通事故に遭って妻にざまあみろと言われるが、これは当然だね、同意。 謎のワークショップが開催される。 テーマは「重心」。 これがやたらに胡散臭いが、何気に内容が面白かった。 群像劇っぽい内容だが、一つ一つの話にケリをつけたのは凄い。 これだけ風呂敷を広げてよく収拾をつけたものだ。 さて317分は必要だったのか? これ案外、重要な問題。 それは実際に見てご判断を。 317分の映画を見たという体験は、あなたの人生において必ずや貴重なものになるであろうから。 (映画の内容とは関係のない個人的メモ) 下高井戸シネマにて鑑賞。 場内は満員。 下高井戸シネマには何度か来ているが満員になったのは初めて。 客層は何故だか爺さんが一人もいない(おっさんは大量に居たが)。 婆さんは数人いた。 本作の鑑賞料金は3000円でシニア割引などの割引は一切ないとのこと。 通常この映画館ではシニア割引適用で一本1000円で見ることができる。 なので本作は老人の財布に優しくないのだが、爺さんがいないのは果たして金額の高さが理由なのだろうか? それとも爺さんは濱口竜介に興味が無いのか? 謎である。[映画館(邦画)] 8点(2024-11-23 22:45:42)《改行有》
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