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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ジャグ:いのちのかけら 《ネタバレ》 アート系の映画っぽいので、これ系統の映画は見る人のセンスにマッチするかしないかで、大きく点数がブレそうな内容だ。 パキスタンの夜の街並みはまるで香港の様で、とても美しく妖しい魅力たっぷりなのだが、話の内容が意味が分からなすぎて眠気が酷かった。 この酷い眠気、つまり自分には合わなかったと思われる。[インターネット(字幕)] 2点(2025-02-22 09:39:31)★《新規》★《改行有》 2. 蹄の悪魔 《ネタバレ》 スリランカ映画初体験。 迷信を馬鹿にした男の末路を描いたサスペンスホラー。 まずまずの緊迫感だし、説得力もそこそこある(オープニングが怖さのピークだけど)。 森林の中では人間よりも動物の方が能力が上だという考え方は、自然に対して敬意を払うという意味で大切だと思う。 途中に入ってくるアニメーションも自然な感じでなかなか良い。[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-21 07:18:34)★《新規》★《改行有》 3. 誰のための日 《ネタバレ》 喪服フェチにはたまらん映画! ん?はい?喪服フェチなんて自分だけだって? …。 気を取り直して、映画の内容について。。 誰も楽しくもない法事。 やらなきゃいけないから仕方なくやる。 呼ばれたら断るのは悪いから仕方なく参加する。 亡くなった人のための法事なのに、亡くなった人の話題はほとんど出ない。 誰のための日なのか? 何のための日なのか? それについて激しく喧嘩する姉妹。 法事の必要性を題材にしたのは面白いが、姉妹の喧嘩ばかりの内容なので、見ていて良い気分にはなれない。 だけど確かに法事ってほんとに必要なのかについては考えさせられる。[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-16 19:39:25) 4. I AM NOT INVISIBLE 《ネタバレ》 前半のフィリピンのスラムを現地取材した部分はとても良かった。 しかし後半がいただけない。 メンヘラが人生相談しているだけの内容だ。 相談相手はパワフルな祖母で、会話がまったく噛み合っていない。 フィリピンのスラムの現状に興味があって見てみたら、後半はまるごとメンヘラの人生相談だったというオチ。[インターネット(字幕)] 4点(2025-02-15 21:45:52) 5. Broken Rage 《ネタバレ》 前半はシリアスなヤクザもの、後半はそれのセルフパロディで構成されている。 前半はもちろん無難に楽しめた(特にスポーツジムでの殺しのシーン)。 さて後半はどうか? いや、これが意外と面白かった。 たけしさんのギャグで笑ったのは久しぶりかもしれない(いくつかのギャグについては、いつものビートさんって感じで寒いものもあったが)。 後半の20分はガチで尺が足りず、ネタ切れした感は伝わってきた。 ところで「スマホがサムソンだよ!」をやたらにしつこく繰り返してたのが気になった。 なんか深い意味でもあるんだろか。[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-15 19:13:17)《改行有》 6. 沖縄狂想曲 《ネタバレ》 沖縄基地問題の知られざる裏側を描いた告発的ドキュメンタリー。 嬉々としてアメリカ映画なんぞ見ている場合ではない。 日本人がアメリカ映画ばかり喜んで見るのは敗戦国であり、アメリカの属国であるからだ。 このドキュメンタリーの内容を、映画に置き換えて表現するとそんな具合になる。 沖縄の米軍基地が日本を守らない、いや、守れない根拠が語られる。 まさに日本のマスゴミが語らない真実だった。 それを知れただけでも、このドキュメンタリーを見た価値はある。 中国脅威論を真っ向から否定していて痛快。 日本はあくまで東アジアの中の日本なのであって、同じ東アジアの中国や韓国と手と手を取り合うことが必要だ。 アメリカ大統領と握手してニコニコしてる場合ではない。[インターネット(邦画)] 7点(2025-01-27 00:39:10)《改行有》 7. コーンフレーク 《ネタバレ》 磯部鉄平監督は知名度的には大した事ないかもしれないが、この人の作品は大好きなものばかりだ。 そんな磯部監督作品群の中でも本作がベストかな。 才能的には売れっ子監督のあの今泉力哉さえも超えてるとわたしは思っている。 交際6年で同棲中だが「愛情」のうち「愛」の方が欠けてしまった倦怠期の男女を描いている。 もはや居心地が良すぎて何となく交際を続けている状況。 二人とも見た目はめちゃくちゃ綺麗とまではいかないけど、愛着を感じるキャラで、見ていてどこか落ち着く不思議感。 男の方がかわいい女のコから誘われて浮気まがいなことをしてしまうところや、女の方が涙ながらに別れを切り出すところ、すべてが愛すべき人間臭いシーンだ。 ウォン・カーウァイが『天使の涙』のバイク二人乗りで魅せたなら、磯部監督は自転車二人乗りで魅せる。 『キッズ・リターン』の危険な自転車二人乗りに匹敵する危なっかしさとインパクト。 それと磯部監督は夜の撮り方が徹底的に巧い。 デジタルなカリカリの美しい映像でもって、魅力的に夜の情景を切り出す。 それは見ているだけで心地よい。 今後の磯部監督の活躍に大いに期待できる逸品。[インターネット(邦画)] 9点(2025-01-19 13:14:21)《改行有》 8. 緑の牢獄 《ネタバレ》 かつて西表島には「緑の牢獄」と呼ばれる炭鉱が存在した。 そこで働く坑夫のほとんどは外国人で台湾人が多かった。 今や炭鉱の跡は西表島のジャングルに埋もれている。 軍艦島の炭鉱は有名でも、西表島の炭鉱はあまり知られていない。 西表島の炭鉱にまつわる生きた話を語る橋間良子氏。 この映画の主人公だ。 橋間さんは10歳の頃、親に連れられ台湾から西表島に越してきたそうな。 それから80年が経過し、西表島にある荒廃した家屋で一人暮らしをしている。 壮絶な人生を送ってきたであろうことは、シワやシミだらけの肌や身なりから伺い知ることができる。 台湾で生まれたのにその後80年もの間、西表島で暮らしてきた。 その苦労たるやいかほどのものか。 そして今は一人で暮らす日々。 どれだけの孤独を背負って生きているのか。 エンドロールで橋間さんの若い時の写真が映し出され、そこに「橋間良子氏に捧げる 橋間良子(1926-2018)」と字幕が出た時、なんとも言えない気持ちになった。 時間の重みを感じる良質なドキュメンタリーだ。 (追記) 炭鉱の管理者がモルヒネを扱う許可を持っていて、坑夫たちにモルヒネを売っていた。 坑夫たちはモルヒネ漬けになり賃金のほとんどをモルヒネと食費とで使い切ってしまうため、金銭的にいつまでも炭鉱を抜け出せない。 作中で語られるこのエピソードが怖すぎる。 このエピソードのせいで西表島の炭鉱の歴史は閉ざされたままなんじゃないかと勘繰ってしまうほどヤバい。 ヤバい怖いブラックなエピソード。[インターネット(邦画)] 8点(2025-01-18 20:08:59)《改行有》 9. ヤツアシ 《ネタバレ》 不謹慎なようだが爽快感はあるね。 だって憎たらしい奴らをヤツアシが皆殺しだからね。 ぶっちゃけスッキリだよね。 一方で同意できないのは、「どこの会社も同じ」とかいうよく聞く達観したような言葉。 これは間違いなくウソ。 ホワイトな会社は普通にあるよ。 ブラックな企業で働いてる奴らが自らの立場を正当化する為のウソを信じてはいけないよ。 (言ってる奴らが世間知らずで、本気で言っているケースも同罪)[インターネット(邦画)] 4点(2025-01-13 20:00:31)(良:1票) 《改行有》 10. 通夜のまえに 《ネタバレ》 おかしな事をいかにも真面目風に演じて見せれば乾いた笑いでも起きると安易に作り手は考えたのだろうが、ただ単にリアリティが欠如していてつまらないだけだ。 親友も保身のために手紙があると嘘をついた。 つまり故人なぞ傍に追いやられていて、参加者が好き放題デカい声と大袈裟な振る舞いで喚いているだけの内容。 短い尺のおかげで飽きずには見られたのでこの点数で。[インターネット(邦画)] 3点(2025-01-13 19:36:51)《改行有》 11. 甲州街道から愛を込めて 《ネタバレ》 いまおかしんじ監督の作品なので苦手なベッドシーンは覚悟していたが、この監督の作品は面白いからそれでも見てしまう。 とは言え、かなりクセが強い内容なので見る人を選ぶかもしれない。 汚言症、投げ銭依存、フリーター、売れないミュージシャン。 そんな若者四人が集い交わる青春ロードムービー。 喧嘩しつつ別れつつ抱き合い泣く。 そんな調子でリズム良く進んでいく。 世の中のはみ出し者たちかもしれないが、それぞれ人間らしい感情を持っている。 そんな憎めない者たちが繰り広げる僅か数日の物語。 ベッドシーン(都合二回)や横浜銀蝿のジジイ(ウザい)が出てくるクサいシーンを除けば、なかなかの良作なんじゃないかな。 少なくとも自分は結構好きだ。[インターネット(邦画)] 8点(2025-01-12 20:49:09)《改行有》 12. 風のゆくえ 《ネタバレ》 見ていて分からない部分が多いけど、最後まで見ると男の生い立ちが全て原因だと分かる仕組みになっている。 最終的には意味が分かるのでスッキリはすれど、途中まではよく理解できずにモヤモヤとしたまま見続ける事になり、あまり好きなタイプの作りではない。 男がいきなり大きな叫び声を上げたりする部分でビックリするし不快。 あと性的なシーンが唐突に入ってくるのも不快。 男のヒゲも不快。 ここまで不快不快と連呼しながら何ゆえに6点を付けるのかと言えば、それはこの作品が日本映画ならではの雰囲気を持ち合わせているから。 そしてわたしが日本映画を好きであるからに他ならない。[インターネット(邦画)] 6点(2025-01-11 08:14:04)《改行有》 13. Lelaina 《ネタバレ》 男の方がほんと冴えない、まるで過去の自分を見ているようだ。 それに対する女の方、これがわたしが若い頃に翻弄されてたような小悪魔的おねーちゃん。 こんなのに振り回され、意味があるのかないのか分からない時間を過ごしたあの頃。 そう、あの頃を思い出す映画。 正直、シンドイ。 こんなの何も実を結ばない。 だけど、こんな時を経過してきたからこそ、今の自分がある。 そうも思える。 そんな映画。[インターネット(邦画)] 6点(2025-01-05 12:13:55)《改行有》 14. 僕たちは変わらない朝を迎える 《ネタバレ》 音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」というイベントにて、観客賞・男優賞・ミュージシャン賞を獲得した本作。 このイベント、最近個人的に注目しているだけに期待して鑑賞を始めた。 途中まで、 「なんでこの男は過去の女のことをダラダラとひきづっているんだ?もっとシャッキリすればいいのに!」 って思いながら見ていた。 けど、最終盤になってようやくこの映画の真髄が見えてきた。 これは、 「美しく彩られた彼女との日々を懐かしみ、そうした過去と人生を噛みしめる作品」 なのだと。 エンドロールに入り、そこに雨のパレードの「morning」が流れて、完全にノックアウトされた。 「MOOSIC LAB」でミュージシャン賞獲得も納得。 映画と音楽が素晴らしくマッチしていて、映画と音楽それぞれの魅力が何倍にも増幅されたようなエンドロールだった。 この終盤の破壊力、前半のどこか遠慮しがちな展開を見事転覆させるほど凄かった。 やはり素晴らしき音楽あってこその映画だし、その映画世界にハマる・呼応する音楽あってこその映画だと感じた次第。[インターネット(邦画)] 8点(2025-01-04 18:27:25)《改行有》 15. 道で拾った女 《ネタバレ》 ラブシーンやエロ絡みのシーンが無ければもっと楽しめたはず。 男女の出会いや旅路は見ていて楽しいだけに残念。 この監督はそういうシーンが好きで仕方ないのかな。 あと、あまりに不自然な偶然が多過ぎる。 旅先で何度も同じ人に出会ったり1000万拾ったり、さすがあり得ない感の強い偶然の多用で、作品全体のリアリティに悪影響を及ぼしている。 安易な脚本と言わざるを得ない。[インターネット(邦画)] 6点(2024-12-24 23:34:03)《改行有》 16. 偽りのないhappy end 《ネタバレ》 結局、2人の姉とも妹のことを分かっていなかった。 姉たちは妹が亡くなった理由や失踪した理由について自分にとって都合の良いように解釈したかった。 その都合の良い解釈を邪魔するものはこの世から葬り去りたい。 そういった人間のエゴと闇を描いたミステリーなのだが、自分にとってストーリーの把握が難しく分かりにくかった。 タイトルがカッコいい(響きがいい)のだけれど、タイトルに偽りがあるね。 爽快感すら覚えるバッドエンドだからね。[インターネット(邦画)] 4点(2024-12-16 21:05:13)《改行有》 17. 水深ゼロメートルから 《ネタバレ》 山下敦弘監督作品としての特別感がなく平凡な内容。 水のないプールで延々と繰り広げられる会話劇はいかにも舞台劇の映画化といった感じで、果たして映画にした意味があるのか疑問。[インターネット(邦画)] 5点(2024-12-10 15:13:42)《改行有》 18. 1秒先の彼 《ネタバレ》 山下敦弘監督が好きなので、苦手なSFだけど挑戦してみた… 結果やっぱり苦手だった。 奇想天外過ぎて全くついていけない。 SFじゃなくてこんな雰囲気のフツーのラブストーリーなら面白そうなのになあ。[インターネット(邦画)] 5点(2024-12-02 23:12:00)《改行有》 19. Walden 《ネタバレ》 揺れる水面を映しただけの内容。 ゴダール映画に出てくるような水の美しさがあればともかく、とくに何の変哲もない水面の映像を2分間見せられても感想の書きようがないし、感銘を受けようがない。 むしろ若干不満。[映画館(邦画)] 4点(2024-11-29 20:01:21)《改行有》 20. アンダーカレント 《ネタバレ》 真木よう子の悲しい過去、友人をさらっていった男から脅されたから事件について知らないと嘘をついた。 子どもだから怖いだろうし仕方のないことだが、本人からしたら深い心の傷だろう。 とてもよく理解できる心情ではあるが暗い過去すぎて見ていて気持ちが滅入ってしまう。 この事件が関係者をいかに長い期間苦しめるのかを知らしめるという点において、本作は成功しているし社会的な意義もあるだろう。 だけど真木よう子の暗い過去を背負った表情が見ていてしんどい。 つまりこの作品を見ているとしんどいんだ。 自分のことさえ分からないのだから、他人のことなんて分からない。 確かにそうなんだけど、それを言ったら身も蓋もないよ。 井浦新が黙って去ろうとしたけどバスに乗るのは思いとどまって、銭湯に戻って何事も無かったかのように薪を焚べてるシーンとかは好きだけどね。 全体的に冗長で暗い。[インターネット(邦画)] 6点(2024-11-29 15:56:41)《改行有》
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