みんなのシネマレビュー
フライボーイさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1205
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011
投稿日付順1234567891011
変更日付順1234567891011

1.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 学園内のヒエラルキーを明確に描いた作品と言えば、ジョン・ヒューズの『ブレックファスト・クラブ』が挙げられる。しかし、「現実はそんなもんじゃないぜ!」とNOを突きつけたのが、ウィノナ・ライダー&クリスチャン・スレーターの『ヘザース』だった(『ヘザース』で描かれていたことが現実化したのが、例のコロンバイン高校での銃乱射事件)。学園内のスターだった「桐島」がバレー部を突然辞めたことで、平穏だった人間関係に歪みが生じ、ヒエラルキーにも変化が生じる。最下層の映画部でこそこそとゾンビ映画を撮っていたメガネ君が、「あいつらみんな食い殺せ!」とゾンビたちに命令する時の爽快感と言ったら!もちろん自分はメガネ君に終始感情移入して観ていたものだから、その瞬間にはぶわっと鳥肌が立った。好きだった女の子でさえゾンビに食い殺させる、その哀しみと切なさ。お恥ずかしい話ですが、自分も高校生の頃、ゾンビ小説なるものを書いていて、好きな女の子を登場させていました…(汗)ジョン・ヒューズからタランティーノを経て、日本はこんな凄い映画を作ってしまった。一言、傑作。[DVD(邦画)] 9点(2013-02-28 23:02:44)(良:3票)

2.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 壮大な映像叙事詩。『レ・ミゼラブル』は98年製作のリーアム・ニーソン版を観たことがあるが、今回は有名ミュージカルの映画化。あのラッセル・クロウが突如歌い始めた時には思わず失笑してしまったが、娼婦に身を落としたアン・ハサウェイの独唱には涙が溢れた(彼女はアカデミー助演女優賞の最有力候補だと思う)。恐らく舞台では表現不可能であろうリアルでダイナミックな映像や、役者のクローズアップによる感情表現など、映画ならではの楽しみもある。サシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム=カーターのコメディ・パートが、暗く重い物語にちょっとした明るさを持ち込んでおり良かった。ラストシーンは思わずスタンディング・オーベーションをしたくなる程。久し振りにサントラが欲しくなった。[映画館(字幕)] 9点(2013-01-06 21:17:23)(良:1票)

3.  裏切りのサーカス 大人の映画。[DVD(字幕)] 9点(2012-11-05 13:59:05)

4.  苦役列車 《ネタバレ》 森山未來がやべぇ!!良くも悪くも、男の駄目な部分、馬鹿な部分を上手く描き出しており、これは森山の徹底した演技アプローチと、山下敦弘監督の確かな演出力の成せる業だろう。山下監督はシリアスに徹しすぎた前作『マイ・バック・ページ』よりも、本作の方が、より本来の持ち味を出せていると思う(『リアリズムの宿』を更に深化させた感じ)。貫太が康子と友達になれた時、また、初めてのボーリングでストライクを出した時の原初的な「やったぁ!」という悦び、そして「俺の友達だったよな?ありがとう」という別れの切なさに涙が出そうになった。康子役の前田敦子は意外なほど昭和の雰囲気にマッチしており、作品次第では「化ける」ことを証明してくれた。今年の邦画ナンバーワン候補。[DVD(邦画)] 9点(2012-09-03 07:53:15)

5.  ドラゴン・タトゥーの女 言いたいことはほとんど【8bit】さんが書いてくれたので、これ以上コメントはないです…(笑)早くも今年のナンバー1映画に出会ってしまったかもしれない。オリジナル版も観たくなった。[映画館(字幕)] 9点(2012-02-12 17:28:39)(良:1票)

6.  アジョシ 《ネタバレ》 結論から言うと、今年のナンバー1映画に推したい。内容的には『レオン』『マイ・ボディガード』『96時間』などと同系列だが、その徹底的な暴力描写は他の追随を許さない。さすが韓国映画。臓器売買組織に少女を誘拐された元特殊工作員の熾烈な戦い。クライマックスのアクション・シークエンスの凄まじさは身震いするほど。銃撃戦→ナイフでの接近戦を一度に見せる大盤振る舞い。敵役の殺し屋もジョン・ウーイズムを継承していて好印象。これまでの韓国バイオレンス映画の集大成と言える作品だろう。[映画館(字幕)] 9点(2011-10-24 00:29:33)

7.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 こんな映画を待っていた。『HANA-BI』や『BROTHER』のニヒリズムを一切排し、地べたを這いずりながら頂上を目指す外道たちの下克上を、飛び交う怒号と溢れるバイオレンス描写で活写した、たけし会心の一作。大杉蓮や寺島進といった北野組の常連を外し、北村総一朗や小日向文世、加瀬亮といった、やくざ映画とは無縁そうな役者を違和感なく作品に溶け込ませるキャスティングの妙。過激な暴力の間に挟まれる絶妙の笑い。中野の指詰めを巡る押し問答はほとんどコメディと言っても良い。また、椎名桔平の殺され方は凄まじく、数ある暴力描写の中でも特に印象に残った。『仁義なき戦い』以来の傑作と言っても過言ではないだろう。もう一度観たい。[映画館(邦画)] 9点(2010-06-24 14:10:39)(良:3票)

8.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 普段は飲んだくれて足元も覚束ないダメ親父のコグバーン保安官だが、敵を前にした時の鋭い眼光はやはり只者ではなく、ジェフ・ブリッジスの演技にハズレはない。14歳でエディ・マーフィ並のマシンガントークを発揮するヘイリー・スタインフェルド嬢も素晴らしく、彼女を抱えて星空の下を駆けてゆくコグバーンの姿に涙が出そうになる。結局、復讐から得たものは何だったのか?彼女は片腕を失い、心強い仲間だったコグバーンとテキサスレンジャーのラビーフには二度と会うことはなかった。正統派西部劇ながらも、随所にコーエンらしさが発揮された作品。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-07 14:18:49)

9.  フライト 《ネタバレ》 冒頭のスペクタクルシーンにまず目を奪われる。これは、エンターテインメント映画を数多く撮ってきたゼメキス監督ならではのバランス感覚の良さで、クライマックスへ到る伏線としても重要なポイント。予告編を観た限りでは、デンゼル機長の「黒か白か?」を巡るサスペンスドラマをイメージしてしまうが、ファーストシーンから酒を呑んでコカインでキメてるんだから、そりゃもう100%「黒」で間違いない。事故後も品行方正とは言えない言動の数々で、どうしようもないクズ野郎であるのは明白だが、その一方で、100名もの人命を救った英雄であるのもまた事実。果たしてその結末は、いかにも映画的なフィクション(作り物)なのだが、薬物中毒の女性や癌患者との対話から浮かび上がるデンゼル機長の「心の闇」、拡大解釈すれば「アメリカの闇」は、作り物では終わらない説得力がある。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-03 19:49:11)

10.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 『ビッグ・フィッシュ』以降のティム・バートンは腑抜けになったと思っていたが、本作は28年前の自作のリメイクなだけあって、かなり思い入れがありそう(ウィノナ・ライダーの起用が嬉しい)。バートンのB級映画愛が見事なまでに炸裂しており、日本の怪獣映画からの引用も多い。また、犬好きの方は号泣必至なので、ハンカチをお忘れなく(スパーキーがあんまり可愛いので、映画館の売店でぬいぐるみを買ってしまった)。ちなみに、『フランケンウィニー』の「ウィニー」は、オタクとか弱虫と言った意味があるそうです(犬の名前ではない)。[映画館(吹替)] 8点(2013-01-03 10:08:01)

11.  映画 けいおん! 《ネタバレ》 今の職場に勤めて8年、好きで始めた仕事なのに、気がつけば会社の愚痴ばかり言うようになっていた。また、7年半の結婚生活も、相手の嫌な面ばかり目に付くようになり、ここ最近は喧嘩が絶えない。転職、離婚などという言葉が脳裏をよぎり、何をしてもつまらなく、好きな映画を観ても心底楽しめない、鬱々とした毎日を送っていた。そんなクリスマスのある夜、たまたまTVでやっていた『映画 けいおん!』を観た。『けいおん!』の存在は以前から知っていたが、あまりアニメは観ない方なので、原作・TVシリーズ共に未見。最初は登場人物も満足に把握できなかったが(みんな同じ顔に見える)、観ているうちにふとあることに気がついた。他のレビュアーさんも指摘しているが、ここには〈好きなもの〉しか描かれていないのだ。ネガティブイメージを一切取り払った世界。女子高を舞台にしたその世界では、陰湿なイジメも男女関係のもつれも存在しない。ただ、放課後の部室でアフタヌーンティーを楽しみ、おしゃべりに花を咲かせ、思い立ったらバンドの練習をする。そんな緩やかで幸福な日常が淡々と描かれているだけなのだ。そんなファンタジーを体現したキャラクターが、ボーカルの「唯」である。彼女の頭の中を覗けば、きっと〈お菓子〉とか〈友だち〉とか〈音楽〉とか、好きなものだけで溢れ返っているはずだ。好きなもの・ことがいつの間にか嫌いになったり、しんどくなったりしていた。物事の嫌な部分にしか目が向けられず、そんな自分さえも嫌いになりかけていた。だが、好きなものをただ「好き!」と言えることの素晴らしさを、なんてことのないアニメ映画が教えてくれた。もっと自分を好きになって、もっと人を好きになって、頭の中を〈好きなもの〉で溢れさせてみよう。そうすれば、きっと、もっと、今より少しだけ楽に生きられるようになる。そんなわけで、ぼくは『映画 けいおん!』が大好きだ。[地上波(邦画)] 8点(2012-12-29 07:12:11)(良:2票)

12.  ソウル・サーファー 《ネタバレ》 アナソフィア・ロブと言えば、『チャーリーとチョコレート工場』で小生意気な女の子を演じていたが、いつの間にか立派な女優サンに成長していた。脇を固めるデニス・クエイド、ヘレン・ハントの演技も当然素晴らしい。サーファーとして将来を有望視されていた少女べサニーが、サメに襲われ片腕を失うという惨事に見舞われる。一旦はサーフィンの道を諦めるが、津波被害に遭ったタイのプーケットでのボランティア活動を通じて、再び自分のやるべきことに目覚めていく。少女のひたむきさが世界を変えていく様は、まるで実写版『ナウシカ』を観ているようであり、映画と分かっていても泣けてしまう。エンドロールで実際のべサニーの映像が流れるのはほとんど反則![DVD(吹替)] 8点(2012-12-12 01:47:43)

13.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 前作で強大な組織の存在を匂わせていたが、今回の敵はMに逆恨みを抱く元エージェント。ボンドはMのことを「Mom」、敵のシルヴァも「Mother」と呼んでいる。つまりボンドとシルヴァはMを母親とする一種の兄弟であり、彼らがMを巡って殺し合わなければならない、というギリシア悲劇のような展開がミソ。また、冷戦終結後、用済みとなった〈スパイ〉の是非を巡るMと女性大臣の舌戦の場に、シルヴァたちが攻め込んでくるクライマックスはかなり興奮する。さて、今回は『007』シリーズの50周年記念ということもあり、オールドファンへの目配せが抜かりなく利いている。アストンマーチン、ワルサーPPK、Q、マニーペニーと、お馴染みのアイテムとメンバーが勢揃いしており、思わずニヤリとしてしまう。アクション面では『ボーン』シリーズの物真似であった前作に比べれば大分観易くなったが、前々作『カジノ・ロワイヤル』に比べると地味な印象が拭えない。それはサム・メンデスがアクション畑の監督でないことにも一因するのだろうが、寧ろ往年の『007』を意識した作りと捉えることもできる。個人的に嬉しかったのは長崎の軍艦島がロケ地として選ばれたところ。上海篇は正直かなり眠かったが(会話シーンばかりで中弛みがある)、軍艦島の威容を観てハッと目が覚めた。ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニーといった豪華キャストも見もの。[映画館(字幕)] 8点(2012-12-05 01:49:13)(良:1票)

14.  捜査官X 《ネタバレ》 原題は『武侠』。金城武扮する〈捜査官X〉はあくまで狂言回しに過ぎず、本筋は過去を捨てた男ドニー・イェンの再生の物語である(ちょっと『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に似てる)。中盤以降のドニーのアクションはここ近年のカンフー映画の中でもベストと言えよう。サスペンスだと思って観ていたら突如ハードアクションになるものだから、普通の人はビックリするだろうが、ドニーファンからすれば「待ってました!」の展開。ラスボスは『片腕ドラゴン』ことジミー・ウォン!マジ強すぎて、『プロジェクトA』の海賊のボスを思い起こさせた。[DVD(吹替)] 8点(2012-11-07 22:13:27)

15.  アルゴ 《ネタバレ》 ベン・アフレックは、片手間に監督を兼任する俳優などではなく、もはや一流の映画監督と言っても良いだろう。CIAによる人質救出作戦を題材としているので、これは一種のスパイ映画だと思うが、主人公は一度も銃を撃つことなく、持ち前の知恵と勇気で事態を打開する。〈偽の映画製作をでっち上げ、イラン国内のカナダ大使私邸に匿われている6名の米国大使館員を救出せよ!〉この限りなく不可能に近いミッションは、正直『007』や『ミッション・インポッシブル』『ボーン』シリーズなどよりも遥かにスリリングでエキサイティングだ。作戦前日に突如通告される中止命令、それを無視して救出作戦を決行する主人公(アフレック)。奔走するCIA局員、そしてハリウッドで密かにこの極秘作戦に協力していた二人の〈映画屋〉。空港でのあわやの脱出劇は手に汗握りすぎて思わず身を乗り出すほどだ。これが事実に基づいているというのだから、まさに〈事実は映画より奇なり〉だ。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-05 13:45:36)(良:2票)

16.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 アレクサンダー・ペイン×ジョージ・クルーニーとは何とも贅沢なコラボ!期待通りの出来で、クルーニーの駄目親父っぷりが実にキュート。ところで日本版予告のナレーションは小山力也氏(ジャック・バウアーの声の人)だったのだが、いざ本編を見たら磯部勉氏がクルーニーの声を吹き替えていた。できればいつもの小山版で観たかったな。[DVD(吹替)] 8点(2012-10-08 23:31:06)

17.  最強のふたり 重度の障害で首から下が動かない大富豪と、彼の介護人に指名されたスラムの黒人青年。二人の交流を描いたヒューマンドラマだが、全体的にコメディタッチで、あまり湿っぽくないのが良い。ラストも爽やか。まるでドニー・イェンとジェット・リーでも共演していそうなタイトルだが、なるほどこれは本当に『最強のふたり』だ。拡大公開されたお陰で地元の映画館でも観ることができた。感謝。[映画館(字幕)] 8点(2012-10-03 08:18:20)

18.  ヘルプ 心がつなぐストーリー 《ネタバレ》 こういった題材の作品を評価するのってとても難しい。素晴らしい映画だと思うが、そこに孕んでいる暗く重い現実を考えると、とても楽しい気分にはなれない。全体的にコメディタッチに描かれており、必要以上に深刻化しないで描いている点は好感触。ミニーの「復讐」に到っては、笑える反面、マジでやられたらと思うとゾッとする。差別が慣例になっちゃってるって物凄く怖い。いじめや虐待もそうなんだろう。やってる方は当然のように考えていたり、ただちょっとからかっているだけだったり、躾をしているつもりなのかもしれない。でも、被害を受けている方からしたらそれこそ生死にかかわる問題なのだ。いじめられっ子だったスキーターが、年老いたメイドから言われた言葉。「私は信じるのか?あんな連中の言ったことを」(←正確ではないですが、確かこんな感じ)…泣けました。自分にもそんなことを言ってくれる人がいてくれたら、もう少し前向きに生きてこられただろう。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-03 07:46:52)(良:1票)

19.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 完結篇として申し分ない出来だろう。3時間弱の長尺なので、途中で少し眠気が差したが、クライマックスのあまりのハイテンションぶりに目を見張った。核爆弾というのが今の日本人にとっては他人事ではなく、実際に福島の原発で作業にあたっていたり、放射能汚染から逃れて疎開してきた住民たちのことを思うと、本作での外界から隔絶されたゴッサムシティと、そこで勇敢に戦う人々を見るにつれ胸が熱くなる。前作に比べ悪役に華がないのが難点だが、アン・ハサウェイのセクシーなキャットウーマンと、「三作連続出場おめでとう!」のキリアン・マーフィ(スケアクロウ)に思わず頬が緩んでしまう。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-04 07:16:46)

20.  ゾンビ大陸 アフリカン 《ネタバレ》 誤解を恐れずに言えば、これは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』以来の傑作ゾンビ映画だ。ゾンビと言えば今流行のアスリート系よりも、オールドスクールなノロノロ系が好みだが、ロメロの諸作を除けば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビーノ』のようなパロディ路線か、『ゾンビ3』『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』のようなマカロニ・トンデモ路線がほとんどであり、ここまで真面目にオールド・ゾンビをフィーチャーした作品は滅多にない。『ナイト~』や『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のようなゾンビハザード発生時、世界中で同じことが起こっているはずだが、そういったところに焦点を当てた作品と言えば、小説「ワールド・ウォー・Z」くらいしかなく、映画では初めての試みではないだろうか(本作はそのアフリカ編)。邦題は『ゾンビ大陸アフリカン』なんてトンデモ系を匂わせているが(「『ホテル・ルワンダ』に続くアフリカ大陸シリーズ最新作!」などという日本版予告も最悪)、原題はシンプルに『THE DEAD』。笑いもお色気もなしの大真面目なゾンビ映画なのだ(グロはきちんとある)。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-15 08:06:53)(良:2票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS