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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  喜劇 初詣列車 《ネタバレ》 渥美さんには珍しい、東映作品の「列車シリーズ」 喜劇急行列車(1967年)- 青木吾一監督 喜劇団体列車(1967年)- 山川彦一監督  喜劇初詣列車(1968年)- 上田新作監督 その最後作品。ええと脚本は前2本は同じ人だ。 新宿のヒッピーカルチャーの一辺が見えるのは記録としてはいいのかな? 女GSピンキー・チックスが見れますぞ。 それと、国鉄(現JR)の列車がさほど沢山は出てきていない、スキー場のホテルも東映。新潟市のホテルも東映。タイアップしすぎ。プレイガールかよ。 ともかくもリズムが悪い。松竹の寅さんを見慣れているのもあるのだけど、どーもなあ。当時はどうだったんだろうなぁ。 渥美さんのギャグも悪くはないが、話の前後でうまくつながらない感じが多い。 その時だけのスキッツで終わってる。この時代の笑いとは思わないがなぁ。 でも、佐久間さんや玉緒さん、城野ゆきさん。さすがにこの頃の女優さんはキレイ。 この方々見るだけでも、目のお正月です。 しかしなんで伊勢神宮? 新幹線と合わせたかったのか? 国鉄も粘るねぇ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2025-01-26 20:38:01)《改行有》

2.  拝啓総理大臣様 《ネタバレ》 野村監督の「拝啓~」シリーズであるけど、前二作は原作が合って、脚本家として、野村監督が居たけれど(続・拝啓天皇陛下 では山田洋二氏、多賀洋介氏が別にいたけど、今作は初回と同じく野村監督のみ脚本となっている。 だから原作はなくオリジナル。松竹大船の製作、杉崎氏は手練れの人。 な、ん、だ、け、ど、 まあ、2025年のオンエアには相当無理がある。BSの松竹東急だからOKみたいな内容。 まあ、差別用語やらが飛び交うのは時代だから仕方ないが、”犬殺し”は無いやろ? 完全な河内弁ネイティヴランガーな俺から見て、渥美氏の大阪弁(天王寺村の言葉だね)は55点。 大阪弁だけで言えば、長門裕之氏は京都のご親戚があるせいもあり、75点。横山道代サマは、、、キレイだから許す。 宮城まりこさんは、なぜかお生まれの近くの羽田にいる設定。この方は大阪吉本で歌も歌ってたし、この方の大阪弁は90点だ。 このころ、ねむの木学園の構想があったのだろうかね。 ともかくも、関西人としては”笑いのノリ”、がノレない。このリズムはどう見ても、他の方も書かれているが、江戸っ子のノリだ。 大阪の漫才師であるなら、ちょっとうまくやらないと。と思うので、映画に溶け込めなかったなぁ。 それ以外を見つめればオハナシとして面白いが、漫才シーンがまあ、、、時代もあるが、笑えん。 ワカサ・ひろし が出ているのがせめてもの救い。[CS・衛星(邦画)] 4点(2025-01-11 19:22:24)《改行有》

3.  パリは燃えているか 《ネタバレ》 昔から何回も見ている映画であるが、今回配信でじっくり見た。何回も止められるのは面白いね。 この映画、Wikiでも掲載されているが、映画製作に時の政府(ドゴール大統領の一派)が脚本とかいろんな箇所に口出しをしている。 そのくせナチス旗(戦争当時はドイツの国旗)の掲揚を許可しないので白黒撮影になったとされているが、そうじゃなかったと思うけどね。でないとラストのカラー撮影の意味がない。あ、もしかして撮影終了後に撮り足したのかな? 自由フランス、共産党系のレジスタンス、また別のレジスタンス。そいつらの残党が映画制作時にも生き残ってるので、ドゴールは”英雄”をたくさん作りたくなかったのだろうな。 それと、レジスタンスの国内、国外の連中、自由フランスもドゴールも嘘つきばかり。停戦合意も連合軍に来てもらいために大ウソついているのは記録されてますね。 英米軍は「パリに寄る事の意味がない」と最初からはねつけていたからな。 それが急遽パリ進軍となっちまってる。みんな”栄光”に目がくらんだんだな。 自由フランス軍も史実は映画のように活発な動きではない。 ”パリ解放”は多分に政治的な活動だったのだ。市街戦で亡くなった市民の数は正確には報告されていない。軍の戦死者は報告されているんだけどね。二千人以下。 25日に正規軍がパリに入り、26日に早くもドゴールがパレードをしているけど、これも主導権争いのためのパフォーマンス。 すぐにパリ市民のドイツ関係者狩りが始まる。これで死んだ市民のほうが多いという報告もあるよ。 映画に映らないほんとのパリ解放。それも見聞きしておくと、この映画の”重要度”がわかるようになる。 さて、映画の後半部に「マテョニヨン」が出てきますが、当時のパリでの認識は、”内閣評議会議長公邸→フランス首相の公邸”でした。 公邸、庭園、どれも素晴らしいものなんですが、3年間パリの大学に留学した友人に寄れば「一般開放されてないから中見れないよ」と言ってました。(現在も公邸で首相がお住まいです)だからほんとにここで撮影したのかどうかは私らにはよくわかりません。 似たような宮殿はパリにはたくさんありますからね。それに使い勝手のいい所なら、先に独軍が使ってるのですからね。 これはあるレジスタンス一派の行動であり、「解放時のエピソードの一つ」なんですけどね。戦闘も起こってないし。 活動中のフランス共産党系のレジスタンスたちは「意味のないことをして!」だったのだろうな。 当時のパリ市民なら、「そんなトコより、テュルイーは?ムーリスは?」だったのだろうね。ま、そこは映画にも出てるけど。 「焼かれるのを阻止した!」のは実際にはドイツ軍の将軍だ。彼は戦後のインタビューでその時の気持ちを語っている。彼一人だけの考えではないし、(スウェーデン総領事もね)もし焼いたのであれば独軍も相当な被害を被るしな(独軍側の死者は三千人あまり、1万6千が捕虜。捕虜の数字が多いのはこの将軍の動きに関連するだろう) そもそもが、8月15日からの各地のストライキから始まる10日間のお話。別にウソだ!というつもりはないが、 第二次大戦では”最重要な戦闘”と見るべきではないでしょう。が、まあ、一生懸命頑張った人の記録の一部と思ってみてくださいな。 主人公は、コルティッツ将軍であり、こすっからいレジスタンスの内部争い。それに巻き込まれる市民と、上司に言われてきた軍人たち。私はそう見る。 この解放後パリの女性の性暴力被害が結構な数になっていると歴史は示しています。それも歴史の一部です。[インターネット(字幕)] 6点(2024-04-23 10:41:28)《改行有》

4.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 「これはブラックでシニカルなコメディである」 長い間そう言われてきたし、その言葉とおりであるけど、 最近見た感想では、「中年オヤジどもの、エロ話」という形に見える。 だって、狂った空軍リッパー准将が「体液が汚されている」と感じたのは、ナニをしている最中だったと、英国マンドレイク大佐に吐露している。 要するに、自分のナニが、考えた通りに動かなかった。ED。そうに違いないと思う。(ここまで書いても大変 ゲスい内容だ) その事象から「共産主義者共が水を通してフッソを入れて俺の体液を汚している」どうしてそこに到達するのか。であるが、狂人故理由は無いのだな。(まあ、議論はあるようだが、EDの直接原因とはあまり言われていない) 自動販売機を壊してコーラが噴き出すが、それがナニのナニであるのか?暗喩なのか? まあ考え過ぎだろう。 と、思っていたら、戦後は「男1に女10」とか言い出して、タージトソン将軍も賛成して、さっきまで敵対してたソ連大使までは「それはいいな」とか言い出す。 まあ、人間結局はそこに落ち着くのだ。バカなのであるな。人類全員。 姿が見える女性は、タージドソン将軍の秘書であり愛人のスコット嬢しか登場しない。この女、最高作戦会議室に直接電話をかけるくらいのオンナ。 こんな女性を10人も! 男どもは都合よくそう考えている。さてさて。 とてつもなく女性蔑視! とはいわんけど、親父共のエロ話炸裂! そうやって結局水爆は投下される。 コング少佐は、本当にロデオのスターの役者さんがしている。米国の友人に言わせれば、「とてつもなく、西部風の話し方(訛り)」だという。要するに馬鹿正直な田舎者という意味なのか? それを知るアメリカ人はここで大笑いする所。なのであるが、それを知らない東洋人はわからない。何か特別な比喩が隠されているのでは! と勘ぐってしまう。 いや、色々あって、ミサイルでロデオするシーンで彼が呼ばれたと。「カーボーイと言えば、彼」みたいなキャスティングだったと。 母親ならだれだれ、侍ならだれだれ、殺し屋ならだれだれ。という具合である。 ただそれだけだったようであるけど、彼はこの映画以降ギャラが上がったようである。 とにかくも、高度でシニカルなコメディとして楽しむもよし、ゲスイエロ親父の不適切発言を笑うもよし、楽しんでください。 追加:ストレンジラヴ博士のアクセントも米国人から見れば「ドイツ人風の話し方」 フォンブラウン博士もこんな訛りだったともいうけど、WIKIではオーストリア系の人物の話し方ともあるね。 まあ、茶化しているわけです。ヒトラーに敬礼していたやつがロケット作って飛ばしとるわ。ここ、笑うとこだよー とね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-09 22:46:44)《改行有》

5.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 ええとですね、BSとかでやってたのを見ていたはずなのに、友人のDVDを借りました。で、見ました。 三部構成なのは知っていますし、一番お気に入りは「ローマのマーラ」 続いて「ミラノのアンナ」 ちょっとの差だけど「ナポリのアデリーナ」 そりゃもう、こんなヴァインヴァインなお姿のローレン様は実にいい。これに対抗できるのは「クレオパトラ」のテーラーちゃんくらいだろう。 (全部、胸やんけ、、、嗜好はやめられまへんなぁ) ナポリが3位だけど、差はないんですよネ。まあ、ウチも最初の子供を作るのに苦労しましたです。 回数より濃度とチャンス。そう言われて、4か月はコントロールさせられました。あー苦しかった。 ヨメはお嬢だったんで結構高飛車でしたし、、、まあ、子供轢いた方がいいとは、さすがに言わないですが。アデリーナのようなオンナもまた、魅力はあると言えばある。 この映画、日本でのTV放映では、ミラノ偏をカットして別の話を付けたと言います。 え?どこにそんなのある? このコンビと監督では「ああ結婚」てのが同じころにあるけど、それをつないだんか? 何をするTV局! 最近話題の漫画原作改竄よりひどくないか? と、思いつつ実際はどんな話だったのか、この映画の「第四編」があるのか? WIKIには「四つある」としか書かれてない。ナゾ映画になっちまったぞ。 まあ、この3つでおっぱいはおなか一杯なんで、これで充分です。 ローレン様はまだご存命。お元気でね。[DVD(字幕)] 7点(2024-03-04 14:55:25)《改行有》

6.  シャレード(1963) 《ネタバレ》 この映画は、どうしても吹き替えの池田昌子さんの声が耳の奥に残る。 小学6年であったが、オードリーさんの映画が好きで、親に内緒でこっそり3本立ての名画座で見ていたりした。 最初に見たときは、「なんでこのおっさんと?」「おっさんしか出てこんがな」と言う印象。 それにこの女性も事件の後、また絡んだりして、、、よーわからんがな。そう言っていたら、日本語吹替をTVでやっていて、ようやくまあ概要が理解できた。 (Wikiによればそれは1972年だったそうな) 今回BSで放映を録画して鑑賞。久しぶりの”ナマ声”だ。1963年公開。となればオードリーさんは34歳。グラント氏は58? もうちっと、若いのが居なかったのかねぇ?キャスティング問題で色々あったような感じだな。 ティファニーもそうだけど、どうしても初めて見たときのその年代と勘違いする。 70年台の映画と思い込んでたから、後から時代修正するのが大変だ。 ともかくも、事件巻き込まれ形式のスリラーだけど、殺人事件のあとすぐに、信用したり、疑惑を持ったりと忙しい。 ホントに誰も相談する相手が居ないのか? ピーターに逢いたいだけではないか? と思う行動が殆どだ。 このピーターも相当怪しいしな。ラストで、”え?結婚すんの?”と言う反応だ。 真面目なのは古切手屋のおやじくらいなんだよな。この映画。 まあ、スジもそうだけど、オードリーさんの衣装だけ見ていても満足だろうね。 ”パレ・ロワイヤル”に劇場あった? コメディ・フランセーズの劇場だったんだろうか? 数年前、友人がパリ観光で、パレ・ロワイヤルに来れば、ガイドが”シャレードの柱の間で拳銃打つシーン”と説明しているらしいです。 オード―りーさん可愛いから6点![CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-04 09:58:00)《改行有》

7.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 もうね、笑えるし、トリビアだらけだし、なんあじゃあこりゃあ! ばかりなんですが、この作品を78年位に名画座で見ていら、もう10回くらい見てます。 ええ、最初私も腹を立てましたよ。なんだこの『日本』は! まったくもうなっとらん! と立腹してましたけど。もうね、4回くらいぐるぐる回って、もう元に戻って、『まあ、おもろいニッポンというアナザーワールド』ていう楽しみ方で見てます。 だって、現在の若い人はこの映画の”おかしな所”を見つけられません。あーー昔はこうなんですなーーで終わります。 メチャクチャで、100%間違い!ではないですからね。 まあ、結婚式とか島の生活とかはどう見ても明治大正時代のようですけど、令和を生きる若者には「年の差はわからん」ですよ。 「お父さん、監督誰?」「マイク・マイヤーズ」と言ってしまいたいですね。そう言えばココロのもやもやは取れるでしょう。 うん、そういう事にしておこう。オースチンパワーズの前に撮影したんだ。歴史書にはそう書いてください。 、、、と思う映画。007映画の中では私としては一番笑えるので大好き。 東京湾に沈んだクラウンは引き上げられたと聞いてます。 浜美枝さんが可愛くていい。いやほんと。 さあ、また見て笑おう。[CS・衛星(吹替)] 7点(2023-12-09 22:55:38)《改行有》

8.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 2023/10/17 NHK-BSで放映 録画して見ました。 この映画を見るのはおおよそ10回くらい。最初はTVの洋画劇場で。8年くらい前、福井の映画館で特別上映されて初めてスクリーンで見た。 改めて見たが、うーん。古いとは感じなかったなぁ。ともかくもカンヌのきらびやかさ。それがとても目立つし、ドロンがダクトを這いずり回る。網になっていて、下のカジノで金持ちが遊んでいるのを同時にカットに入れるのは、庶民の金へのあがきを示しているのかな? この映画で対比的なのは、モーリス・ビロー演じる義理の兄のルイ。まっとうな人が犯罪に巻き込まれて悩むが、仕事としてはきっちりする。そこが面白い。 ギャバンは強引であるが冷静。それに引きずられるルイ。フランシス(ドロン)は確実に仕事をこなす。 昔ね、当時の彼女とこの映画のビデオを見た。「あんた、この女ええと思う?」踊り子さんのカルラ・マルリエさんを指さす。 「いいやー。そんなにいいとは思わん」そう言う痴話げんかっぽい会話を思い出した。 「フランシスは楽屋に入れれば誰でもええんよ」「あんたもそうちゃうん」「そんなことないて」、、、てな具合 だが、あの踊り子さんにはやっぱり未練があるんだろう。有名人の座るテーブルの側にノコノコ出てしまって写真に写ってしまう。そこから、歯車が狂い出す。 プールでのシーン。ミシェル・マーニュの音楽が実に効果的。まあ、最初のタイトルバックからしてかっこよすぎる。 1963年の作品とは思えない。誰かリメイクした? プール。意味ありげにうろちょろする警察・カジノ・マスコミ関係者。彼らの動きと音楽が上手くコラージューしてる。 そして、ギャバンがほとんど動かない。観客は動かないギャバンにどうしても視線が集まる。 それが横の対比。で、下から現ナマがふわりふわりと、、、くーーー! これはかっこいい。こんなシャシンを取りたいと誰もが思う。 「御金蔵破り」を作りたくなった日本映画人の思いがよくわかるね。 んで、60超えて判る。ヴィヴィアーヌ・ロマンス姐御。ムショから出てこんな妖艶な古女房いたら、俺ならガマンでけへん。 ま、そっちの頑張りでは無いからなのね。 反対に初期計画者のサウナのオーナーは、体がもうだめなんでしょうね。年越えればそっちに意識行くわ。 ま、しばらく何回も見る。名画や。[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-17 21:37:50)《改行有》

9.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 NHK-BSで拝見。 この映画は何回も見ているが、今回録画してもう一度再見。 私事であるが、21歳頃、高校の同級生と集団デートとして、名画座でこの映画を見た。 当時のパートナーだった彼女が好きだった映画だ。 ファッションの世界にあこがれていた子はその後海外に行き大手デザイナーのアシスタントをしていた。 帰国後も大手の百貨店などで務めたが、外国人の夫と共に仏国へ移住。 6年前に同窓会でのNet電話では元気な姿だったが、昨年亡くなった。 「あの映画の冒頭の波止場、見てきた」と若き日に私と見た映画の話題もしてくれた。 彼女は映画とファッションのマッチングを気にする子だったが。 この映画ではどこを見ても100点と言っていた。 画面構成の才。ドヌーブの衣装。ルグランの音楽。それらは十二分に美しい。 彼女の説明を聞けば、歌の吹き替えやストーリーの些末は、過去は気になったが、今はこれでいいと思っている。 恋をすれば世界はカラフルになる。雨の日でさえも。 ラストシーンの方が雨も降っていないのに、暗いと感じる。 もう、熱く語るその説明ももう聞けない。鎮魂の映画になってしまったが、はかない思いを持つ者たちなら、 一度は見ておく映画と思う。 ドヌーブのまとめた髪がかわいい。それだけでも見る価値のある映画。 追伸: 知り合いの仏人から、「アルジェリア戦争」の話を聞いた。フランスのベトナム戦争ともいわれたこの戦争。 現地は泥沼。そして現地フランス軍部隊が本国に反逆する姿勢を示していて、クーデター未遂が1961年にある。 現地軍が反乱して本国に攻め込んでくる。彼の両親たちはマルセイユ生まれ。そういう恐怖を生前語っていたという。 身近にある戦争。フランス人はこの映画の製作時期そう感じている人が少なくなかった。 この映画は1964年に上映されたけど、脚本などはその前、クーデター頃に書いていただろう。脚本は監督も務めたジャック・デュミ。 「この人、バイだったのよ」と、その仏人もバイなんだけどね。 「戦争に行かされて、平和に帰ってくるわけがない」そういうメッセージを込めて、ギイと17歳のジュヌヴィエーヴを結局別れさせたのは、後のフランス国内の混乱を込めたもの?(ジャッカルの日はその暗い面の映画だ) という、友人の見解だ。生臭い裏面があると彼は言う。となれば、時折軍服の人が映る。”彼の、二人の将来の暗喩”という意味なんでしょな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-29 10:47:21)(良:4票) 《改行有》

10.  新・網走番外地 《ネタバレ》 「あばしりばんがいち」と言うタイトルがついていますが、網走は冒頭の少ししか出ていません。 旧シリーズが一度終り、企画が消えた頃に東映の映画館主組合からの要望が大きく出てそれで企画された新シリーズという事になります 何よりもマキノ雅弘監督作品と言うのが、当時の東映ヤクザ映画の「王道」であったこともあり、 過去に似たような作品もありますが、役者さんの努力も相まって、意外に見れるシャシンであります。 ただし番外地ではマキノさんは次の「流人岬の血斗」と2本のみ 昭和残侠伝とか日本侠客伝にストーリーは近いですね。 しきりに出てくる「三国人」てのは、今はあまり使っちゃいけないワードになりましたね 戦前日本が統治していた 台湾、韓国・朝鮮の人たちが「一時期無国籍」となった状態の事をいいます。 占領期の日本で、警察や役所の介入を拒否していた地区で暗躍する旧占領地民族 っていう意味合いの方が強いですけどね この映画は過去のシリーズや、他の映画で演じられた俳優さんの配役が ちょっと変わったところが違う所ですね まず健さんがちょっと二枚目半ていうかコメディが含まれる役どころです ヤミ市でのし上がる「愚連隊」の演技は、イヤミが少なく軽快さも感じられますね 岡本喜八監督作品ぽいです 長門裕之さんは相変わらずオモロイ役 普段は悪役の山本麟一(健さんの元同僚)と 今井健二(健さん妹役と恋人役)も善人役で新鮮 悪い役なんですが、登場時はさわやか&話の分かる親分役が水島道太郎 志村喬さんもヤクザ役です どう見ても「東宝っぽい」三橋達也さんもいい味出てます 藤岡重慶さんが何と刑事 あ、金子信雄はそのまま(悪徳華僑)です ネンジさん どこに居るのかまだ判別つかず 女優陣 妹役の佐々木愛さん 私はあまりお見かけしません 舞台の人なんでしょうかね 当時25歳 可愛いです 松尾嘉代さんも25歳時の作品 めっちゃ可愛い&色っぽい ええオンナでございます 新シリーズで発足して、東映以外の俳優さんも出して引っ張り、役者も新鮮なな演技を試みようとしているのが、よくわかる作品ですね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-05-23 11:26:19)《改行有》

11.  イージー・ライダー 《ネタバレ》 映画の「わかりやすさ」「伝わりやすさ」で採点すれば、4点程度だと思う。 7点と言うのはやはりアメリカの事実を当時きちんと突き出してきたこと、これは企画脚本監督に送る賛辞だ。 画面構成は稚拙だが、荒野を走る2台の”H-Dの演技”に文句はないという事。 キャプテン・アメリカが時計を捨てて、大きな橋を渡る時、ステッペンウルフの”ワイルドで行こう”が流れるあの爽快さ 冒頭10分ほどでこの映画の本質が出ちゃう つまりはここまでの流れの小気味よさが7点ですよ 音楽の使い方が非常に良い。60年代後半のアメリカンロックがてんこ盛りですよ! 高校時代に名画座で見てビデオも持って、なおかつ衛星での放映を録画して3回見る。どんだけ見るんやー もう話の内容も知っているのに見る SWか市民ケーン並みの映画だよな、コレ。 1982年米国フロリダのデイトナへ現地ガイド付きでツーリングをした。ある所でモーテルに停止したが目的のモーテルと違っていて、ガイドが店主ともめている所にシェリフが来た。 なんとか間違いであることが判ったが、時折"Motorcycle GANG"と言うワードが聞こえて宿屋の親父が激高する。 日本語に直せば「族の連中に貸す宿はねえ!」と言うセリフだったよ 映画途中で「空き部屋あり」のモーテルに来たが、バイクだと判って「空き部屋なし」のネオンに替えるという陰湿な宿屋のシーンがあるが、それに近い経験を味わったよ。 「南部はまだ南部なんだ」と映画の内容は本当だったんだ と思ったものです。 自由とアメリカ そしてわたし それを感じさせてくれる、名画です。見ていない人は一度見る事ですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-22 14:19:51)《改行有》

12.  未知への飛行 《ネタバレ》 似たような作品に「博士の異常な愛情(米国での公開は同じ1964年)」があるが、本当かどうかわからないが、脚本を書いた者同士は双方ともお互いの映画のことは知っていたらしい。あちらはコメディ。こっちはくそ真面目。 様々な問題で、この作品は日本公開が結構遅れたと言われている。 冒頭の闘牛の牛の夢。それが何を意味するのか。闘牛士の手によって牛に槍が突き刺さる。倒れ込む牛。 牛とは我々なのか? 闘牛士とは神なのか?それとも我々自身なのか? いけ好かない教授がマッソー兄い ソ連に向かう爆撃機を見て、顔は落ち着いているが、なんとなくヒャッホー状態。 当然のごとく「いま、攻めるべきよ」といい、好戦派の将軍(なんとなくルメイ氏に似てる 知らない人は調べてね)が「やりましょうよ」という 「良識派」の軍人が「何を考えているんだ?」と問いただす がこの人が最後に命令されることが、、、 その中、通訳と二人で秘密の通信部屋にこもる大統領。事故であることを伝え、書記長に話すが、どこか少し軽めに話す。 が、その態度は相手と対応に柔らかく話すための作成。通訳の「雰囲気解説」がこの電話会談をさらに緊密なものにしてゆく。 脚本が良いねぇ 電話会談はさらに緊張をしてゆき、在モスクワ米国大使 ソ連国連代表 戦略爆撃指令室 ホワイトハウスの戦術会議室 そして爆撃機隊長機 と電話が順々につながって行き、緊張度が増してくる。 戦略爆撃指令室の内で、ソ連攻撃機撃墜で喜ぶ管制官 すかさず大声で叱る司令官 彼と電話相手の通訳将軍だけがその場の良識人であり、悲痛な指示を心を殺しあいながら出していたのだった。 爆撃機からの最後の通信。その時隊長の奥さんが話をするが、お話はもう結論が見え見え。周りの人物にも焦りはあるがあきらめが見え隠れする演出。 モスクワは「消えた」 アメリカの良識と謝罪と意志を示すため。NYへの爆撃を自国で行うという選択。 それはないがな他にアイデア無かったのか? 結局「戦死者の数」ありきなのか? 戦死者減らすために核を作ったという言い訳の裏書か? そうぢゃないだろ? と被爆国の小市民は叫ぶが、物語は淡々と終了に向かう。 エンドクレジット前に「こんなことは今は起こらない」と言う但し書き出るけど、 クリムゾンタイドでもそんなの書いてあったけどなぁ 偶発核戦争は確かに起こっていないが、あわや寸前は数多くあるようだ 原子炉についてはもう言わずもがな だ 「十二人の怒れる男」との対比も考えれば面白い 正義とは真実 真実とは正義 が、この映画での真実・正義とは何なのだ? と言う 密室劇 長いよ暗いよオネエチャンほとんど出ないよ 東欧で、東アジアで 核が出るや出ないやら の時代にゆっくり見ることをお勧めします 映画の続きを作るとしたら、どうなるんだろうねぇ[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-10-25 15:46:36)(良:1票) 《改行有》

13.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 1960年生まれの私にとって、ヘプバーンの映画は中学生くらいからTVや名画座(3本立てで低料金)でよく見た、 華麗で、まじめで、しなやかで、強さのある女性 のイメージだった。 この映画、1978年18歳でTVで初めて見た。その時は「なんでこんなはすっぱな女をあのヘプバーンが?!」だった。 ちょっとショックを覚えたのを記憶している。 それと、1970年代の映画と勘違いした。つまりは「今のヘプバーンさんはあんなにかわいい!」ともね 画面よく見りゃ気づくのにね。車は古いし、NYなのにアフロもヒッピーもいない、黒人も出てこないんだからね 1970年代にこの映画が撮影されていたら、ちょっと犯罪映画ぽくなるだろうな。 音楽もラロ・シフリンかも ただ18歳の若者には、窓枠でギターをつまびくヘプバーンにもうやられてしまった。 おかげで私のヘプバーン映画NO.1はこれである。 家族で見ていて、冒頭のティファニー 母が「あの宝石店か?お前が出世したら連れてって欲しいわ」と笑っていたのが記憶にある。 今年亡くなったけど、オカンNYで3回買ってやったから覚えといてやー この映画のおかげで、NYに行けば必ず寄る店になった(とはいえそんな高価なものは買えない、2Fの食器セット程度だ) この映画がネットでも見られ、よく放映されるようになり、改めて「エエオンナやなぁ」と思う私も大人になったもんである 原作は読まない方が映画のイメージをつぶさない。文字で書き起こせば、原作も映画も「悪女」そのものであるからね。 そんな悪女を、エドワーズ監督がじつにうまく撮っている。カワイイヲンナの魔法がかかっているんだよ。 ゴライトリーちゃん わがままだけどかわいいんだよ 男がほおっておかないよぅ CATも飼いたいよう というおっさんの妄想映画ですが、良い映画ですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-13 12:00:48)《改行有》

14.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》 1963年作品 テイラー31歳 バートン36歳 撮影期間が長かったのもあるが、二人は不倫関係→後に2回結婚 4時間を超える作品 とか 映画会社が倒産したとか 撮影に金掛けすぎ とかあるが、 何回も見てきた映画でありますが、4K版を録画して 巻き戻しを繰り返して何回も見た感想は、、、 「テイラーちゃん ●●すごい!」 です はい。もしかしたら妊娠されていたのかもしれませんね (昨日・今日・明日 のローレンさまとタメのサイズですよ) 喉を悪くして手術したとも言われているので、後半傷のようなものも見える。 命かけて撮影していたんでしょうねぇ そのあたりは大女優ですね ともかく「すぺくたくる」なことはすべてやってます それだけでも見どころのある映画ですが、 私の見どころは、「テイラーちゃんの衣装とヴァインヴァインな●●!」なんで、半年たってもHDから消えていません なんだったら映像だけ使っても「卑弥呼」の映画できるかもしれません 優秀なスクリプターならできるでしょうね。 それぐらいの「女王様っ!」な映画です。 見ると疲れますので本来なら4点ですが、テイラーちゃんのお姿で7点[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-28 14:38:16)《改行有》

15.  グラン・プリ(1966) 《ネタバレ》 AMAZONで鑑賞。大型TVで見直して投稿しました。 BDで出ていたとは知らなかったからほんとは購入すべきだが、「ヤムラさん」を見たくてネット鑑賞。 車両がF3ベースとか、最終イタリアGPでは使っていないバンクで撮影したとか、妙にオネーサマとイチャイチャが多いとか、ヤッパ シネラマね。。。とか、フェラーリとBRMは実名なのになんで「ヤムラ」なんだとか、SMITHの時計式タコメータがシブイとか、、、 いろいろ突っ込み満載ではありますが、長らく日本への配給が止まっていたので久々に見られるのであります。 ストーリーは単純です。ブンブン走っていちゃついて別れたりくっついたりです。が、レース映像は大したものです。よく撮れてます。それだけでも価値があります。 イタリアGPのモンツァのバンク。使用禁止であってもきれいなバンクでしたね。その後の富士のバンクを見てるのでうらやましい限りですね。今はこのバンクは無く、貴重な映像です。 バイクは今の所ヤマハのYDS(みたいなの)が確認できましたが、数台、レジェンダリーなマシンが映っていそうです。 またゆっくり探してみましょう。 ですので「見るべしっ」という意味で8点。[インターネット(字幕)] 8点(2018-08-06 10:46:21)《改行有》

16.  喜劇 駅前温泉 《ネタバレ》 BS-TBSで録画して見た。「お、駅前シリーズだ。休みにゆっくり見て笑おう」と思って録画しましたが、 方言がしっかししすぎていて、逆にセリフが聞きずらい。 モリシゲvsバンジュン そこにフランキーが絡み、さらに色気ある女優陣(司洋子がかわいい!)が絡む。 と、ここまではいいのだが、娘の駆け落ちあたりから、なんか親父のペーソスあふれる映画になってしまい、「笑い」が飛んでしまった。 三介コンクール 当時は「温泉ネタの定番」でしょうが、ネタが空回りなのは今となってはどうしようもない。 ラスト近くは、ロリ犯罪に近いお話。後から、「親が捕まったので預かる」という話だったのですが、いまでは「やばい演出」でっせぇ 個人的には町の青年たちのバイクに興味あるがねぇ。「カミナリ族」時代かね。 ラストの娘カップルが乗るSLが駅を出て田んぼ(草原?)を走るシーン(都会に出てしまう)。現在ではもう撮れないでしょうね。 このシーンが最後の最後であるのは、なんかほっとしたです。 1962年当時では当たり前の風景でしたでしょうけれど、もう日本では二度と見られないと考えると少しだけジーン。でした。 別の「駅前シリーズ」を見て、ゆっくり比較して見てみましょう。 ともあれ、司洋子のオテンバ&かわいさで5点とします。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-07-30 13:28:51)《改行有》

17.  ブリット 《ネタバレ》 あれ?こんな映画だったっけ? 幼いころに見た記憶のあるマックイーンの代表作(と言われていた)。確かにカーチェイスのシーンは魅力が有った。BGM等にたよらず、現場音だけのシーンは今では貴重。個人的にはハイウェイでコケたバイクが気になったけどね。 でもドラマの内容は、どうも話のつじつまが合わないシーンが多く、???の連続ばかり。録画して再々見直しあ-そうなの。と感心するもさらに????が増える。 どうもアクションシーンとマックイーンの「・・・」の絵ばかり目立つ映画。 おまえはゴルゴかっ!! 見方を変えれば、マックイーンの寂寥感、孤独、等の男の魅力たっぷりな映画ですな。 わき役も渋くていいですぜ。まああっという間に終わるので、酒でも飲みながら見て下さい! 追伸:テーマ曲や挿入曲はあ・の・ラロ・シフリン。スパイ大作戦、0011ナポロンソロの主題曲の作曲家です。これは聞きものですぜ。(ソロ役ヴォーンも出てます!)[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-15 15:16:25)《改行有》

18.  兵隊やくざ 《ネタバレ》 ★軍隊ものの映画ですが、勝と田村兄の息のあったコンビのスピード感がなかなかに良い。★ケンカ上等の大宮二等兵が血まみれになって殴られていても、有田上等兵が「大宮、これは決闘だ、殴っていいぞ!」の声一つでむっくりと起き上がり、いままでボコられていた相手を殴り返す。この繰り返しなんだが、何かすっとするものがある。★数年前に無くなった親父が「兵隊やくざかぁ。。。ホンマの話しちゃうけどおもろいわ」と言っていたのを思い出した。製作された昭和40年。終戦から20年。まだ兵役経験者が多数いた頃の映画と見れば、軍隊批判であることは画面からよくわかります。★もしかしたら、当時のサラリーマンが会社に持つ恨みを表現したのかも。も一度録画を見てゆっくり鑑賞してみます。★淡路恵子さん。色っぽいねぇ「へそ酒」は18禁でっせ。★最後に、CM無しノーカットのKBS京都に感謝! [地上波(邦画)] 7点(2012-02-09 09:35:42)《改行有》

19.  2001年宇宙の旅 日曜日OS系午前10時で千円鑑賞。1回目満員。昼の2回目もあった様子。それもすぐに完売。3回目があったかは不明。ハリポタより人多かった。大人気でしたね。 序曲と退場曲付き&黒画面はDVDで鑑賞済みでしたが、映画館では初めて。 映画館ではシネラマ以外見ていません。(78年のリバイバルと91年梅田OSのサヨナラ上映) シネラマ→70mmでのトリミングやら編集やらで、一部画面ゆがみあり。 しかし言われなくては気が付かない程度で、ほとんど問題なし。 それよりも音が少し痩せていたような気がします。上映器材の関係でしょうか? 内容は改めて言うべくも無し。やはりベスト1に選ばれるべき映画ですね。 監督も原作者も亡くなった今、あらためてしっかり見るべき映画です。 上映されて50年近くたった今、先入観無しで見れる人がうらやましい。。。 [映画館(字幕)] 10点(2010-12-03 14:54:10)《改行有》

20.  日本一のゴマすり男 DVDで家族で鑑賞。ヤナセ全面協賛の外車映画。 アメリカ車(ドイツ車もスエーデン車も出てますが)がこんなにはちきれて元気な姿で走っているのは、日本映画に無いと思われます。 車好きにはいいんでないかいなぁ。。。 浜美枝さんがかわいいいですねぇ。単純に車映画と考えてみれば、堅苦しくなく見れますよ。 しかし。。。あの頃の車はどこに行ったのでしょうかねぇ[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-02-02 23:47:38)《改行有》

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