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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. どついたるねん 赤井英和の荒削りな演技がそのまま映画の力強さとなって、最初から最後まで飽きずに観ることができた。冒頭から大笑いしてしまうくらいギャグが多いのも個人的には嬉しかった。そして、あの唐突なラストには思いがけず目頭が熱くなった。[DVD(邦画)] 9点(2009-01-03 19:53:30) 2. ラルジャン 《ネタバレ》 洗面所で手を洗っているところを撮るだけで、主人公が殺人を犯したことを効果的に伝えてしまうブレッソンの手際のよさには舌を巻く。ストイックな演出が冴え渡る中で、ワンカットだけ映し出される女性の脚がなんともエロティック。[ビデオ(字幕)] 9点(2008-06-07 00:25:55)(良:1票) 3. 人間の約束 とにかく救いのない映画だった。誰が悪いというわけではない。そこにあるのは「人間の約束」と疲弊した家族の表情だけだ。この映画が作られて20年経った今でも状況はさほど変わっていないように思われる。それは、単に社会問題として片付けてしまえる問題ではなく、人間とは何かという根本的な問題にまで深く関わってくるからではないか。非情に強いメッセージ性を持った傑作である。[DVD(邦画)] 9点(2007-08-22 20:17:45) 4. 薔薇の名前 数年前にやり込んでいたテレビゲームの世界観そのものだった。そのゲームは、プレイヤーの恐怖心を煽りながら謎を解かせるという内容のものだが、不気味な登場人物や仕掛けだらけの建物など、この映画を手本にして作られたのではないかと思ってしまったほどだ。逆にその手のゲームをもとにして作られた映画といえば、『バイオハザード』や『サイレン』あたりが思い浮かぶ。どちらともゲームの世界観を骨抜きにし、それ以外のもので勝負しようとしていたようだが、それが正解だったとは言いがたい。喚起される恐怖心が場所にまつわるものでなければ、逃げようにも逃げられないという感じが出てこないのだ。それに比べ、この映画は、徹底的に場所というものにこだわっていて、観客の心を完璧に教会の中に閉じ込めてしまうという点で優れている。それだけにショーン・コネリーのお気楽な雰囲気が残念に思えた。[DVD(字幕)] 7点(2007-08-18 10:19:57) 5. サロメ(1987) 期待していたよりは普通の映画だった。演劇としてストーリーが進行していくことに原因があるのか、次々とこちらの想像を上回るような映像が展開されなかったのが残念。もちろんこれはケン・ラッセルの映画だからこそ言えることなのだが。サロメは蒼井優に少し似ていて魅力的だった。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-13 01:34:51) 6. そして船は行く 一切のリアル志向を拒絶するかのようなフェリーニの姿勢には感服してしまう。当時のヨーロッパの人々が常に心のどこかで抱いていたであろう戦争の不安が全体に漂っていて、時代とは無関係に生きることのできない人生の哀しさが伝わってくる。月明かりの下で歌を歌ったり踊ったりするシーンは幻想的ですばらしい。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-04 11:56:06) 7. インテルビスタ フェリーニにしてみれば映画の撮影もお祭り騒ぎ。たまにしんみりしてしまう所もあったりと、ほとんど思い出話に近いようなものをあそこまで面白くしてしまうのはすごいと思う。特に、マストロヤンニとエクバーグが過去に共演したシーンを見つめる所は、二人の表情にフェリーニ自身の心情を重ねているようで印象深い。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-08-02 01:23:11)
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