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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 追いつめられて(1987) これはアンジャッシュでリメイクしてほしい。 プリチャードがが渡部でケヴィン・コスナーが児島さん。[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-12 22:20:27)《改行有》 2. チャーリング・クロス街84番地 なんと素敵な作品であることよ。私は残念ながらあまり文芸作品に親しんでこなかったのだが、そのような甘美な後悔を思い起こさせる。 いいよねぇ、本の話ができるって。 ネトフリだかアマプラだかのサムネイルにアンソニー・ホプキンスがひょいと顔を出していたので、何の気なしに見始めた。そのようなきっかけがなかったら、この愛すべき小品に出会うこともなかっただろう。VODに感謝。[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-05 11:14:12)《改行有》 3. 細雪(1983) 四姉妹と婿二人、配役と演技が本当に素晴らしい。全く飽きることなく見続けられたのは、出演者が皆間が持つのと、コロコロと心地よい大阪弁に聞き惚れてしまったからだろう。[地上波(邦画)] 7点(2015-05-01 07:29:30) 4. 戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 ■本来「俳優」が賄うべきポジションを、音楽家と芸人それぞれの若手トップスターが務めてしまったという、ある種の「倒錯」的なキャスティングは、本作の重要なコンセプトの一つだろう。つまり、折しも80年代の前半、これからいよいよバブルに突入するという狂熱の時代を担った「あの」二人が、本来の「俳優」を差し置いてこの映画に集わされたということは、まともな「俳優」が配されている英軍将校陣営とのシンメトリーではないだろうか、と思うのだ(デヴィッド・ボウイは生来の演者だから、アンビバレントなポジションにいる)。結果として、そのことがその後の日本の芸能史に大きな意味をもたらしてしまったという、誠に凄まじい映画である。 ■もう三十年来何度も見てるが、子供のころは、音楽はもちろんだが、帝国軍人の美意識や凄惨さとか、そんなところばかりに夢中になっていたが、今日十数年ぶりに鑑賞した結果、これは、コミュニケーションの不通と、日本人の西洋コンプレックスを描いた映画だということに、やっと気づいた。コンプレックス故の、一方的な「倒錯」した表現とその哀しさ。それを解消しようと、クリスマスという西洋のイベントの意味を知ったハラは、これをブレイクスルーとして活用した。ここにかろうじて成立したはかなく拙い、しかし切実なコミュニケーションが、エンディングへと結ぶ。ヨノイのセリアズに対する邂逅とて同様であって、こちらの方がより不器用で、倒錯の度合いが深いというだけである。 ■冒頭、ローレンスは、捕虜の身でありながら、ハラに対して「救いたい」と言うのだが、つまりはその哀しさを見抜いているということである(ハラは「日本人は敵に助けられたりしない」と返すが、どこか拙く響く)。それは確かにマッカーサーが「日本人の精神年齢は12歳」といったのに通底する「哀れみ」であって、大島渚という一人の「戦後文化人」が抱えざるを得ないコンプレックスであるのだが、失われた10年やら9.11やら大震災やらを経て、いいかげん「もはや戦後ではない」現在ですら、そのコンプレックスがほとんど解消されていないことに思い至って、ハッとさせられる。 ■吉本隆明が「音楽は素晴らしいが映画自体はダメ」みたいなことを言ってたけど、却って本人の興味の強さを感じたのを覚えている。たけし自身も同じこと言っていて、いや、だからこそ今の北野武がある、ということがよく分かる。[レーザーディスク(邦画)] 9点(2014-12-13 02:09:17)(良:1票) 《改行有》 5. バーフライ 《ネタバレ》 ■まずは、ミッキー・ローク、金獅子賞おめでとう!■呑みながら映画を観ると後日内容を思い出せないことが多いので、最近は素面で観るようにしていたが、この作品に限っては、なんか呑まなきゃ悪い気がして、バーボン嘗めつつ観賞した。■主演の二人とも、とってもいい演技だと思う。まぁ、キャラ的にハマるのは当然と言えば当然の二人なワケだが。■二人が出会ってからラストまで、どのくらいの時間が経ったことになってるんだろうか?なんかたった数晩の話にも読めてしまうのだが。仮にそうだとしたら、あれだけ二人の絆が深まり、むしろそれがテーマとなってしまうのには無理があるんじゃないか、とは思った。■私が贔屓にさせて頂いておりますミッキー・ロークは、この辺からセクシー男優から演技派への脱皮をある意味露骨にはかる(当時その目論見は、外れた、というか、握り潰された感があるが)。この度ヴェネチアで随分ロックな言動・行為をしてしまって、ヴィム・ベンダースに「君は男優賞だって獲れるのに」と、ある意味最高の褒め言葉をもって嘆かれてしまったらしいが、「ロックな演技派」ミッキーの原点ともいえる本作、ちょっと感慨深いものがある。■フランク・スタローンが出てたけど、僕はシルヴェスター・スタローンも好きで、この二人は以外にも仲がいいらしく、ファン心理としてそれを示唆する情報を目にすると嬉しくなってしまう。ボクシングに深い縁があるという共通項はもちろんだが、スタローンが『クリフ・ハンガー』のキャンペーンで来日した時、何げにミッキーが同伴していたそうだし、『追跡者』の敵役はミッキーのアプローチによってゲット・カーターしたそうだ。なんとな~くだが、本作の「愛すべきゴロツキ」的役作りに『ロッキー』のそれをヒントにした部分も、少しはあったんじゃないだろうか。■フェイ・ダナウェイは当時50近いはずだが、(脚はもちろん)何とも魅力的なのは、さすがである。[DVD(字幕)] 7点(2008-09-19 00:37:03)
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