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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 16
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 ラブコメ以外のジャンルは何でも観ますが、特に好きなジャンルはアクション、サスペンス、SF、ホラー、ドキュメンタリなど。

1~3点…途中で見るのをやめたくなるレベルのつらい作品。
4~5点…映画の出来はさておき、ツッコミどころ満載で好事家と観れば楽しいかもしれない作品。
6点…特段心に残るところはないものの、不満もない作品。
7点…これはいいモノ見た!という満足感のある作品。
8~10点・・・大満足。DVDを買って永久保存したい作品。

という感じで点数付けをさせていただいています。

好きな監督は

テリー・ギリアム
エド・ウッド
メル・ブルックス
黒澤明
スタンリー・キューブリック

といった面々。

ミーハーですがサイテー映画、トンデモ映画のファンだったりもします。

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評価順1
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1.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 本作品はエニグマやアラン・チューリングの人生をモチーフにした暗号解読機作製に関するドラマの体裁をとっておきながら、本質的には「価値を誰が判断できるのか」そして「誰の判断が正しいのか」という問題を投げかけてくる作品であると感じました。 セクシャリティに関する善悪の判断の正しさ、救うべき人命とそうでない人命を選別する正しさ。いずれの判断も絶対的な「正しさ」は存在し得ないのでしょう。それでも人間の価値判断によって罪悪が規定され、感情によって誤った判断をし続ける。これに対して機械(エニグマや解読機)の判断には主観はなくブレもない。本作はそうした人間の不確かな「正しさ」の基準によって翻弄された天才の姿が時にコミカルに、また悲哀に満ちて描かれていました。 それでも結末に希望を見出すとすれば、現代という時代が過去の判断の過ちを認め、多様性を包摂する社会へと変わりつつあるように描かれていることではないでしょうか。人間は間違える。それでも、人間は捨てたものじゃないよ、といったメッセージを私は読み取りました。味わい深く素敵な作品でした[映画館(字幕)] 8点(2015-06-10 22:41:57)《改行有》

2.  ラン・オールナイト 最近のリーアム・ニーソンの作品にはハズレが少ないですね。特にジャウム・コレット・セラとの相性がとてもいいんですね。 作中ではシームレスなカットで場面を切り替える方法で「あっち側」と「こっち側」を対比する演出が多様されているのが印象的でした。 本作品ではリーアム演じるジミーが「あっち側」と「こっち側」の境界線上に位置する存在として描かれており、絶望的な状況のなか、息子を「あっち側」へ行かせまいとする姿がとても切なくスリリングでした。 特にそれを感じさせたのは終盤の『US BEFORE YOU』のメッセージ。あのメッセージによってジミーのbehindに迫る世界と、beforeにある世界を改めて強調し、ジミーの使命に対する意思の強さを感じさせる効果があったと思います。 ずっと家族のことを考えながら生きてきたという描写もさりげなく、しかし効果的になされていて、作品に深みを増していました。しみじみといいサスペンス映画でした![映画館(字幕)] 7点(2015-06-10 21:09:05)《改行有》

3.  悪の法則 《ネタバレ》 本作品は確かに不親切というか、あえて描いていないところ非常に多いと思うのですが、このために「描かれていない」部分に対するイメージが膨らみ、恐怖感が煽られます。そもそも、「カウンセラー」がバイカーの弁護士に選ばれたことが全ての発端ですが、どうやって彼が「国選弁護士」に選出されたのか。その背景を鑑賞後に想像したらおぞましい余韻がこみ上げてきました。映画はストーリーのテンポが速すぎてついていくだけで精いっぱいですが、「あのシーンはどういう意味だったのか、どういうメタファーだったのか」を後で思い返したり議論をすることで味わい深くなる類の珍しい作品かと。ハビエル・バルデムがかませ犬的なポジションだったのも観客の期待をうまい具合に裏切り、絶望感を味あわせるのに一役かってくれたかもしれません。邦題の『悪の法則』というのはあまりピンときませんでしたね。そもそも悪には法則自体が存在しないことを描いた作品だと思います。原題の『カウンセラー』が最初は弁護士先生のことを意味していたのが、最終的には弁護士先生自体が助けを求めるクライアントになってしまうという構図が興味深かったので、原題のほうがテーマ性があるように思われますが、日本語で表現するのは難しいですね。[映画館(字幕)] 7点(2013-12-26 22:02:27)

4.  永遠の0 《ネタバレ》 原作未読です。原作で取りざたされる右翼的な何か、という感じはあまりしません。戦争を美化するとかそれ以前に、映画のづくり自体が散漫な印象を受け、鑑賞後非常にもやもやした感覚が残りました。この作品には大まかに①演技力の問題、②演出の問題、③プロットの問題、があると思っています。まず①演技力の問題について。特攻で命を捨てた宮部の孫である三浦春馬と吹石一恵の演技が終始オーバーアクトであり、表情作りもわざとらしいのが気になり、最後まで安心して観ることができませんでした。その演技力のなさをカバーするために生じているような気もするのですが、②演出についても「お涙頂戴」するために、登場人物が泣いている姿を(「感動的」なBGMと共に)繰り返し見せられるのが酷く苦痛でした。悲しくて泣くか、うれしくて泣くかは鑑賞者が決めることで、人が泣いている姿を見せて悲しませようとするのは表現手法としても浅はかすぎやしませんか。また、これも演技力のなさをカバーするための小技かわかりませんが、やたらと飲食をしながら話すシーンが目立ったのが気になりました。スポンサーへの配慮かと想像されますが、ひたすら酒やコーヒーを飲んだり煙草を吸ったり、妙にお腹がすく演出でした。また、想像に任せることによって膨らむはずのイメージも説明過剰であることでぶち壊されてしまっています。最後に宮部が特攻するシーンや、ヤクザの刀のエピソードもクドイですし、映画が長くなる原因になっているかと。最後に③プロットの問題ですが、三浦数馬の祖父が宮部の戦友だったことがわかるシーンはギャグかと思うくらいずっこけました。「お前がラスボスだったのか!!ていうか最初から言えよじじい!!」と、心の中で叫んでしまいました。宮部が特攻を決意する経緯も十分描き切れているとは思えませんし、ラブストーリーなのかサスペンスなのか戦争アクションなのか反戦映画なのか、そのいずれもが中途半端で、とても満足のいく作品ではありませんでしたが、トンデモ映画として友達と語り合うネタには十分なるかな、と思いました。正直、ラブストーリーをやりたいのであれば、特攻隊をネタに使うのは卑怯だとすら感じました。[映画館(邦画)] 3点(2013-12-26 21:38:57)(良:2票)

5.  ザ・グリード 非常に「お約束」感たっぷりなお下劣海洋モンスターパニックアクション。展開はありがちなんだけれども、イヤミがないので好印象。強いてたとえるなら「コマンドー」や「インデペンデンスデイ」のように、よく考えるとそこまで面白いとは思えないし、自分でDVD借りて観ようとは思わないんだけど、TVでやってるとつい観てしまう不思議な作品。キャラクターの個性もそれなりにあってテンポやノリもいいし、ヘンだけど悪くないと思います。ケビン・J・オコナーがいい味出してます。あと、ファムケ・ヤンセンがピチピチしててすてき。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-13 22:34:10)

6.  ジャッカル 《ネタバレ》 この作品、当時映画館で観ておりましたが、途中で帰りたいと思ったはじめての作品です。まぁ、リメイクということで新しいジャッカル像の構築というか、新しい解釈をしたということで100歩譲るとしても、変装が変装になってないとか、ラストの暗殺シーンに特注マシンガン使う意味があったのかとか、ただの殺人鬼にしか見えないとか、一流の殺し屋っぽくない描写が目立つのとかは新解釈が成功していると言えるのでしょうか。ジャッカルが最後に息を吹き返すというアイデアはブルースウィリス本人によるものらしいですが、「ダイハード」とかと出演作品を勘違いしてしまったのかしら。そんなウィリスの提案にリチャードギアが激怒したとかなんとか当時の映画雑誌に書かれていたのを思い出します。[映画館(字幕)] 3点(2008-01-13 21:45:24)

7.  アタック・オブ・キラートマト完璧版 一連のトマトものの中ではこの完璧版をお勧め。お勧めといったって、根本的にどうしようもない出来なのはわかりきっているわけですけれども。それでも全部見たいと思う人は相当なトマト脳なので、もうどうでも好きにすればいいと思います。ほかの映画のパロディのようなシーンもありますが、そのパロり方がなんとも中途半端で泣けます。個人的にはタイトル曲とプレスリーもどきの兵隊さんが踊るシーンが好きですね。あと、大学の学食かなんかで男がニヤニヤしながら「トマト」ってつぶやくところとか、犬がしゃべるところとか。好きなところのほうが嫌いなところより多いのが困りもんです。[DVD(字幕)] 1点(2008-01-13 21:19:40)

8.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 スナイパーものの中で私が最高と信じて疑わない作品。エドワード・フォックスのいぶし銀な雰囲気が、いかにも「仕事人」という感じでかっこよすぎ。音楽が一切無いのも好印象。きわめて写実的に描写するのに一役買っています。スナイパーものという割に実際に彼が銃を手にしているシーンは数分程度だけれども、それまでの下ごしらえがばっちりで、完璧に感情移入させられてしまっているから最後のシーンの緊迫感はとてつもない。おそらく観客の8割以上は彼の暗殺成功を祈ったのではないでしょうか。悪者をあそこまでかっこよく見せることができるのはやはりスタッフの腕なんでしょうなあ。ところで、余談ですけれどもジンネマン監督は『西部戦線異状なし』に出演していたんですね。知らなかった。[地上波(字幕)] 9点(2008-01-13 17:26:05)(良:2票)

9.  プラン9・フロム・アウター・スペース この作品には敬意をこめて「サイテー」と評するのが最大の賛辞。サイテーってことは、それより下はないってこと。でも、実際にはこれよりもつまらない映画なんて山のようにあるし、その意味ではこの映画は決して最低じゃあない。サイテーって言葉がほめ言葉になるのは、この作品から彼の映画に対する愛情が、ほかのどの作品にも無いくらいにあふれてるから。「映画だいすき!」って気持ちがここまでストレートに伝わってくる映画をほかに見たことが無い。エド・ウッドは確かに映画作りのプロとしては最低かもしれないけれども、サイコーだ。サイテーだけどサイコーってことでもう評価不能。よって零点。でも、零って絶対的な数字。エド・ウッド自体が映画界において絶対的な存在ということで、もう零点でいいんじゃないかしら。ところで、ルゴシの代役を立てて最初から撮りなおさなかったのは、きっと予算や時間の関係じゃなく、スクリーンに映るルゴシをエドが劇場で観たかったからじゃあないのかな・・・と思ったけど、多分予算や時間の関係だと思う。[地上波(字幕)] 0点(2008-01-13 16:58:01)(良:3票)

10.  西部戦線異状なし(1930) 戦争映画に点数をつけるのは難しいけれど、この作品は製作された年代を考えるとものすごい作品だろう。面白いか面白くないかでいえば、面白くはない。戦意高揚するようなかっこいい戦闘シーンは皆無で、ジョン・ウェインのようなヒーローも存在しない。エンターテインメントに走らず、カメラの視線は冷徹で、ドキュメンタリータッチとも言えるような印象がある。とにかく、あの時代においてあのテーマ性と描写力を持ったスタッフがいたことや、それを上映できたことが重大な意義を持っていたと思います。日本では統帥権干犯問題で浜口首相が銃撃された年ですからねえ。[DVD(字幕)] 10点(2008-01-13 16:40:05)

11.  バートン・フィンク どこまでが現実で、どこからがフィンクの夢なのか。結局自分にはわからなかった。解釈に関しては諸説あるけれども、そうした議論の中で作品の世界がさらに拡がっていくという面白さがあるし、それだけのネタを提供してくれる作品であることは間違いない。好き嫌いの問題はあるけれども、「わかる」「わからない」という接し方というよりは、どうせ答えなど出ないのだから、無理に分かろうとせず曖昧な立ち位置で観るくらいのほうが、よりフィンクの追体験ぽいという意味で面白いかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 16:18:05)

12.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 《ネタバレ》 「絶対につまらない!絶対につまらないのは保証するから観にいこう!」と友人を誘い出し、平日の昼間から観にいったのを思い出します。冒頭の渋谷での女子高生大爆発の時点で既にわれわれの腹筋は崩壊寸前でありました。ただ、B級感あふれるコスプレやら演技やらストーリーやらは想定内でしたが、あからさまなMacの宣伝やらやっつけ感の強い「2ちゃん語」の多用やらには、製作者のポリシーのなさというかやる気のなさを感じてしまい閉口でした。画面の雰囲気や竹内御大、石川の演技はなかなかのものでしたが、肝心のあややの演技はどの作品でも同じに見えてしまうくらいつまらないもので残念ですね。それにしても、封切り直後とはいえ、平日の昼間から大きいお友達が劇場にたくさんいたのにもびっくりでした。[映画館(邦画)] 5点(2008-01-13 15:06:11)(笑:1票)

13.  CUBE 低予算でもアイデア次第で面白い作品は撮れる、ということを改めて教えてくれた傑作スリラー。この作品の発表以降「ソリッドシチュエーションスリラー」と呼ばれる作品が多数製作されましたが、この作品の唯一無二の着想のすばらしいところは、CUBEの無機性と形状ゆえにその全体像がつかめず、空間の無限の広がりとゴールが見えない恐怖を観客に想像させる点にあると思います。予算の少なさを逆手に取ったようなアイデアには脱帽せざるを得ません。ところで、無限の広がりの恐怖という点においてネタバレを含む続編二作は完全な蛇足ですね。観ないほうがCUBEの恐怖は尾を引くと思います。でもやはり観てしまうのがファンの悲しさ。ジレンマですね。[地上波(字幕)] 9点(2008-01-13 14:36:01)(良:1票)

14.  ディスタービア 《ネタバレ》 皆さん指摘されているように、キャリー・アン・モスのお母さんっぷりが板につきすぎで、最初彼女だとわからなかった。『マトリックス』のトリニティのイメージしかないので意外でした。明らかなティーンズ用のデートムービーという感じだけれども、大して期待しないで観たのでそれなりにドキドキ。PCや携帯カメラといった小道具の使い方がうまくサスペンスを盛り上げておりました。「彼」が犯人なのか否か疑心暗鬼にさせる展開もなかなか。それにしても、デヴィッド・モースはこういう怪しい隣人役が合うなあ。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2008-01-13 12:52:37)(良:1票)

15.  モーテル 《ネタバレ》 スナッフムービーがテーマとなっている割には直接的なグロ描写がないのが意外といえば意外。昨今のホラーは安直にグロ描写に走るのが多い中、硬派ともいえる。舞台設定は非常にシンプルで、犯人役にも何の意外性もないけれども、きちんと怖いと思わせられる内容。オチはちょいとあっさりすぎるきらいもあるけれども、観ている間はそれなりに楽しめるので、悪くはないかと。気楽にドキドキしたい方にはおすすめ。[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2008-01-13 12:42:02)(良:1票)

16.  未来世紀ブラジル テリー・ギリアムによるモンティ・パイソンの異様なアニメが好きな僕としては、彼のアニメ世界がそのまま再現された世界に浸れるだけで満足でした。この作品には、モンティ・パイソンでも度々出現する「パイプ」「翼」「雲」といったモチーフが散りばめられ、ニヤリとすることが度々。官僚制への批判というのは真新しいテーマではなく、あくまで表層的な話題であるように見えます。ストーリー自体も特に目を引くものはありませんが、「彼の脳内のイメージを実写にするとこうなる」ということが理解できるだけで価値のある作品なのだと思います。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-13 12:29:21)

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