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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. もうひとりいる ドッペルゲンガーもの。 特筆すべきは顔の グニャァ感。 それとテンポよく人がやられていく様。 といったところ。 キャラが特にたつようなエピソードもないので、 淡々と進み終わり、エンドも想像通りでございました。 バイロケーションとか、好きなんですけどね。[インターネット(邦画)] 4点(2022-04-21 01:15:25)《改行有》 2. マスター・アンド・コマンダー 死が軽いというよりは、死がファンタジー(現実感がない)。 島のガラパゴス生命達は生命感がない、性がファンタジー(好奇心しかない)。 という2項対立していないものが、映画の中にありながら 妙にリアルな戦闘シーンが私は場違いに感じました。 むろん、戦闘シーンがもとにあるからこそ 生命が闊歩する地を描く大切さがあるのだと思います。 ゆえに、戦闘シーンが通しでみるとファンタジーの朧に包まれすぎなのかも。[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 21:28:33)《改行有》 3. ザ・ネゴシエーター/交渉人<TVM> 最初から最後まで、実は信じてた犯人さん辛いよ。 「身近が裏切ったなら、信じるのは他人だろ?」 という言葉も、本心であるがゆえに 他人への楔を抜けきれなかったように感じる。 アクション要素は必要十分で 人が人を信じたり裏切ったりという描き方も十分。 十分だけに、エンドロールが流れた瞬間に ドキドキはなかった。 これは贅沢なのかもしれない。[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 21:23:07)《改行有》 4. 天使と悪魔 天使の指す先があまりにもヒントなのはさておき 緊迫感は良い描き方と思う。 8,9,10... と数的に追い詰めていく様はドキドキ。 ただ、細かな好みで「反物質」 というものを 「宗教に対峙させる科学」 として使うのは尚早かなと。 ヴァチカン内部を恐い演出させるのであれば、 科学側の描き方も逃げてはなるまい。 「核に似た威力の反物質」 という反物質の描き方が ちょっと釣り合わないなと思いました。 ラストのミステリアス感は好みで、 ラーメンに胡椒をかけるよりも薄めのインパクトなので 映画本編の味わいには関与しませんでした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-12 21:42:59)《改行有》 5. パラノーマル・アクティビティ 大好きです。 ミカの気持ちが分かる。 弱い犬ほど吠える、だと思っています。 自分の恐怖を消したいから、撮って証拠をもとに吠える。 しかし徐々に、本当に少しずつ理解できない事象が続き、 参っていく様がリアルです。 引き摺られてもっていかれたときがラストでないのが ちょっと驚きではありますが、 はたして一緒に住み始めたときから、 お互いどのこらい知っていたのでしょうか。[地上波(字幕)] 7点(2021-12-29 21:24:15)《改行有》 6. マイ・ブラザー(2009) 邦題 「告白」 と何が違うのかをちと考えてしまった。 それは不可侵な個人の衝動なのかどうか。 私は違うと思った。 現地に言ってはじめてわかること、 予め予想していたであろうこと、 それが 「捕虜ごろし」 と 「恨み計画」 の違い。 (というか文字からして違いますね) 最後の最後に、果たしてラクになれたのだろうか。 トラウマを病気で一つのくくりにするのは間違ってますよ。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 21:15:33)《改行有》 7. ダ・ヴィンチ・コード 「竜の棺」 の別側面版だ! と久々に見て思ってしまいました。 当たり前が壊されることへの拒否というのが強いということ、 それを抱きながらみると さて、まことに怖い物語となりました。 実態があるようでない、ないようである、というのですから 追う旅自体もどうなることやら。 最後の晩餐への説明へのツッコミがあるのも良くて 比較的、無心にみてみると これが高校生のときに観るのとは大きく違い、 哲学が自分に対して不可侵ではないと思ってしまうのでした。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-25 23:05:28)《改行有》 8. サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 ジャンルを問わない良い食材を闇鍋にしたような味わい。 ホラーとしても、スプラッターとしても、コメディとしても それぞれの一面がある。 魔女とそれに対抗するものの構図は面白く もう少し幕間がスムースなら(時間を設けていたら) 素直に良い映画だったな、と思えそう。 ただ、ラストの魔女の倒し方はいかん。 いくらなんでも雑で、この映画をつくるのが 大変で早くクランクアップさせたかったのか、と思うほど。 惜しい。[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-19 23:44:37)《改行有》 9. 殺人の追憶 最初は田舎と都会の人の渡世についての皮肉モノか、 と思わせつつ、 悲惨さをきっかけにしっかりと泥沼に足を突っ込んで捜査を始める。 悲惨さの描写は秀逸と思うが、 同情の描写はやや物足りないかなという印象。 とはいえ、無垢な少女に貼ってやったバンソウコウというもので 嫌というほどに心が毟られるものではあるか。 私は正直なところ映画が何を描きたいのか、 よりも何を描いたか、が気になる性分です。 最後のシーンは、無念さというよりも、 どこまでもこびり付く記憶を どこかで強いヘラで削り取って欲しい、 そんな風に見えました。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-14 22:23:36)《改行有》 10. ゾディアック(2007) 僕はこの映画が好きだ。 それは好奇心を超えたところにある、執念というものを 年月経過を得ながら描いているところだ。 結論としては、不毛かもしれない。 しかし、私が映画として想像力をもっともかきたてられるのは、 なにか信念を持って不明にあたる姿であり、 そこに10点中8点 くらいではあるが論理が成り立つことだ。 ジェイク・ギレンホール、という俳優はとても魅力的と思う。 この映画の中ではその熱狂ぶりが、犯人以上に得体が知れない。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-10 23:33:10)《改行有》 11. バンク・ジョブ 《ネタバレ》 強盗をはたらくシーンまでは、程よい緊張感あるものの、 ありきたりといえばありきたり。 このまま特に心躍ることなく、エンドを迎えるのだろうかと思いきや、 対立する組織が複数、 心情、身体的なアクションが琴線に触れ、 ギリギリの音を奏でるような緊張感の中で交渉が続く。 強奪した、王室のスキャンダル、というのはちょっと無理やり感否めないけれど、 ジェイソン・ステイサムの重厚感ある強さと、 一定の緊迫感を維持したままに物語が進んでいく様。 見終わったら、思わず小さなため息を漏らして、満足。[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-17 00:02:34)《改行有》 12. ビッグ・フィッシュ 氷山の一角が嘘だと思うなら、 氷山のすべてを見ようとしてみよう。 嘘と思っていたものが、実はいかに澄んでいて、 通して遠くまで見えるか分かるから。 つくり話。 自分を過剰に良く見せるためではなく、 ただ人を幸せにしたいがためにする、話。 息子としては大人になるほどに、父の話は つくりものらしく、ホラに聞こえたのだろう。 だが実際に触れ合う人はどうだろう。 つくり話以上の思い出を父に、エドワード・ブルームに、 抱いているのではないか。 自分の経験してきたことを大きく話すことが出来ることは、 これから経験することを大きくすることの出来る人だ。 そんな彼が過ごして来た日々を 愛おしく思える、息子が気持ちになったときに、 感謝の水が降り注ぎ、自由に泳ぐ場所を父に与えた。[インターネット(字幕)] 10点(2019-05-03 23:24:26)《改行有》 13. バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 高校生同士がバシバシ殺し合うという映画。 スプラッターなシーンは少ないのだけど、 高校生という未成年の殺し合いが非常に物議を醸した、ような記憶がある。 大人をばかにするなよ、 という小馬鹿な理由がなんとも皮肉であるが、 さておき、生徒は様々な死に方をしていく。 ふっきれて殺しにかかるもの、 群れてなんとかならないかと呼びかけるもの、 知識・技術で脱出を目指すもの。 と、生徒が描かれる合間の キタノがさすがである。 最後に見せるキタノの絵に、 キタノは子どもの、将来のうちに、 ほんの微かな希望を身近に感じていたのだろう。 もし私がこれに参加してたらどうするだろうな。 自分を守るために攻めるタイプだと思ってるけど、 実際の場面になるとまた違う行動とるんだろうな。[インターネット(邦画)] 7点(2019-03-24 01:36:51)《改行有》 14. 21グラム うーん、合わない。 移植前後の話が乱れに乱れた時系列で映されるから、 初回鑑賞では混乱させられるし、 結局、呵責なのか自白なのかよくわからん形で最後を迎えるし。 各家庭のそれぞれが、それぞれなりの幸せを築いているというシーンが 後半部分にある程度温かみと悲しみをもたらしているのが褒める点か。 命の大切さを語られている気持ちがせず、 急に命とタイトルを結び付けられても、ねぇ。[インターネット(字幕)] 4点(2018-07-31 21:11:04)《改行有》 15. スペース・カウボーイ タイトルに反して宇宙までが本編。 意地に近い想いを宇宙に抱きつづけるチーム・ダイダロス、 とりわけリーダーが素敵だと思うかどうか。 視力検査は笑いだし、マラソンはクリアしてなかろうし、 ラブロマンスも現実離れしている。 しかし、それでも輝かしくみてしまう自分がいた。 なにかを信じていた訳ではない、 なにかに脅されていたわけでもない。 しかし宇宙に行きたい。 別に夢でもないし、当たり前だと思っていた。 それを40年間思い続け、それが叶うまでに払った犠牲がよぎりながらも、 やはり笑えるシーンは笑えるし、泣けるシーンは泣けるのだ。 宇宙に行ってからは非常に蛇足な感じなので、この点数にて。[インターネット(字幕)] 6点(2018-07-31 21:06:47)《改行有》 16. ミリオンダラー・ベイビー 尊厳とは、生を戦うのではなく、生に対して戦うもの。 それは時に人の尊厳を傷つけ、人の尊厳をやわらげ、 癒やし壊す。 自他の尊厳の創生破壊を繰り返すうちに自分の尊厳が達せられ、 生に打ち勝ち、死に臨む。 ミリオンダラー・ベイビーをあえて35歳の誕生日に見て、 思うところは多くなくシンプルだった。 尊厳の貫き方、ほんの一瞬訪れるその時の生のために戦いつづけることだと。[ビデオ(字幕)] 9点(2018-06-07 23:40:43)《改行有》 17. エスター 《ネタバレ》 何に驚いてもよいし、 何に悲しんでもよい。 そのまま自分の歳として生きるのを捨てて 子どもとして、養子として 生きていく道を選んだこと。 その道を選び、 いつしか自分も「普通の」幸せを得られると 夢見て、残虐な行為もいとわないこと。 誰が悪いか、を考えようとするとパッと思いつくかもしれないが、 誰が不幸せか、を考えようとすると、感慨深い映画。[インターネット(字幕)] 8点(2018-04-27 23:33:37)《改行有》 18. デイ・オブ・ザ・デッド いつからかゾンビは高速で走り回るようになり、知恵も得た。 (この映画はそもそもゾンビ、じゃないのかもしれないけど) 母親、仲間のバド、なんとなく思い出を残しそうで、 残しきれない。 ゾンビは先述通り、走ってくるから所謂おそろしさはなく、 ジェットコースター。 C級ホラー映画って感じ?[インターネット(字幕)] 4点(2018-04-22 21:45:41)《改行有》 19. 愛を読むひと 序盤のエロなシーンと、 中盤以降の正義を確かめるシーン。 ギャップは凄いが、序盤から中盤以降への繋がりは胸をうつ。 読めない。 だから読んでもらう、 徹底してそのシーンを喜怒哀楽交えながら描かれた後に、 急に時が飛び、初めての女がアウシュビッツの悲劇に関わっており、 それを傍聴するという機会に遭遇する主人公。 罪と恥と、それらは尊厳として 映画のラストへと見事に結びつけられていると思う。[インターネット(字幕)] 8点(2018-04-21 20:34:12)《改行有》 20. フレディVSジェイソン こういう"夢の対決/共演" みたいなの、好きなんですよね。 古くからいえばパーマンとハットリくん、 最近ではルパンとコナン(アニメばっかりですが)。 では実写の"夢の対決"である今作はどうか、 フレディが自分の力を取り戻すためにジェイソンで恐怖を煽り復活していく、 フレディにより、ジェイソンにより殺されていく人々の混乱、 制御不可能となったジェイソンとフレディの対決、 と、よくまとまっていて楽しめました。 最後はご都合主義な感もありますが、ご愛嬌。 夢の対決、それが大切なんです。[インターネット(字幕)] 6点(2018-04-11 10:34:33)《改行有》
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