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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 飢餓海峡 《ネタバレ》 骨太な作品でした。犬飼の流転の人生、八重の一途な人生、どちらもしっかり描けていて見応えありました。汽車での田舎臭い八重が、東京でしっかり垢抜けていました。(後半は少し病的な方向に行ってしまいましたが。)印象的だったのは東京に出て来て客引き中の八重が、取り締まりから逃げて店に入るまでの長いワンカット、狭い路地を上から見下ろすアングルで行き交う人々、戦後の混沌とした町並みが見事に描かれていました。長尺モノクロにも関わらず飽きさせない映画でした。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-27 15:08:55) 2. ああ爆弾 《ネタバレ》 とにかく小気味いい映画。伊藤雄之助と越路吹雪の掛け合い「どんっ。。どんどんっ。。。おいっ。。おいおいっ」。沢村いき雄の「三百万っ三百万っさーんびゃーくまんっ」心地良過ぎて何回もリフレインです。カットのテンポ、お芝居のテンポ、音楽(お経、狂言など)時折みせるシンメトリーなカメラアングル、それらがセンスよく絡み合い、全く古くささを感じない作品。万年筆爆弾、ゴルフボール爆弾、どれも、仕掛けたはいいが、自分のところに戻ってくる。。娯楽大作です、岡本喜八の映画的リズム感、無条件に楽しめました。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-02 14:08:10)(良:1票) 3. 独立愚連隊西へ 前作と比べて、テンポ、リズム感はアップしていて、よりコメディータッチになっています。フランキー堺扮する中国将校との絡みは面白かったが、脚本は前作の方が練り込まれていて好きです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-28 15:01:29)《改行有》 4. 天国と地獄 《ネタバレ》 レビュワー登録ができたので改めて観ました。人間の欲、愛情、死、それらが見事に散りばめられ描かれています。そして、前半の犯人との密室劇でのやり取り、特急列車からの現金受け渡しは、何度観ても引っぱり込まれます。仕掛けたカバンから流れる煙のパートカラーは、後の「シンドラーのリスト」、麻薬中毒者の街にすすんでいく後半の雰囲気は、後の「地獄の黙示録」に通じるものを(勝手に)感じました。死を目前にした山崎努の渾身の叫びで終わるラストも痺れます。カラーもCGもない濃厚な140分を体験し映画の力を再確認しました。[DVD(邦画)] 9点(2008-09-15 11:21:06)
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