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1. 風が吹くまま
《ネタバレ》 淡々と日常を丁寧に写していくのがなれないとまどろっこしく感じるが、なれてくるとこれは、はまる。遠くの風景、村の家々、人々(特に女性)の衣装などの美しさもあって宝石箱のような映画になっている。
姿を現さずに声だけ聞こえてくるシーンであえて観る人に想像をかき立てているようだが、穴をほって電話工事をしていた人は事故にあって車に担ぎ込まれ車のなかで横にされ足だけが窓から見えるなど、ユーモラスな効果もあった。
ゆっくり、ひとつひとつのカットを楽しみながら全体の流れも楽しむことができたら、最高に美しく、不思議な余韻に浸れる映画だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-08 00:01:44)《改行有》
2. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 素直に、面白かったと思います。アニメーションの出来もいいと思います。少し気になったのは、作中の大人たちがフジモトやグランマンマーレなどと接触して受け入れている点。「千と千尋・・・」では両親は豚になっていた時の記憶が残ってないが、それが大人の現実的な世界と、神秘的な世界とを分けていて見終わった後にほっとするとともに神秘的な世界を懐かしいように感じさせていたと思います。しかし、「崖の上のポニョ」では町が水浸しになったときから、神秘的な世界と現実的な世界が交わりそのまま物語が終わっていったように感じました。ポニョが人間になって魔法を失っても、まだ交わりは解けておらず、なんとなく不安感が残るような気がしてしまうのは考えすぎでしょうか。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-06 23:21:45)《改行有》
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