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1. ランボー
ラストのランボーの叫びのシーンが心に響き、面白い作品でした。しかしシナリオと言うか映画の構造をもっと練ることができなかったのかなとも思いました。ラストでランボーの心情を嗚咽させてカタルシスを得る構造だったため、それまで観客にランボーの気持ちをみせることができず、いまいち感情移入できませんでした。そのため、確かに嫌な保安官たちでしたがそれにしてもやりすぎだろうと言う気持ちになってしまったり、そんな保安官とランボーのゲリラ戦なので緊張感も散漫になってしまった気がします。この構造の問題がクリアされてれば9点でも良いと思える傑作になりえたと思いました。[DVD(吹替)] 6点(2009-04-21 03:40:04)
2. BU・SU
《ネタバレ》
面白くありませんでした。冒頭に母親と鈴女の意味ありげなシーンを描いたので、それで物語を引っ張るのかと思いきや、15分くらいであっさり会話せりふでネタばらし。しかも母親の不倫と提示されるだけで、鈴女にどういう心理変化があったのかわからないので感情移入できず、ひたすら暗いだけの鈴女にいらいらしました。また、踊りに力を入れ始めるきっかけも単純な上、上記の理由によって応援したいと思えず、映画的なカタルシスを感じませんでした。さらには家族問題に変わる物語を引っ張るフックが新たに提示されることもなく、周りの薄いモブ描写も加わるものだからとにかく散漫な話になっていると思います。うごめく都会の見せ方、売春男をはじめとする人の描写、説教くさい台詞の羅列、ラストから逆算した「お七」のとってつけたような描写。 登場人物の感情も、状況説明も、すべてがぶつ切り映画で面白くありませんでした。[地上波(邦画)] 1点(2009-04-12 03:31:26)《改行有》
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